ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

電磁波は心を振動させない?

2009-07-26 03:30:42 | 回想する脳みそ
唐突ですが、今回は電子レンジのことを書いてみようと思います。ワシにとって電子レンジといえば青春時代の思い出と結びついています。本題に入る前に、ちょっと回想させてください。

上京して2年目、ワシは大家さんの二階に下宿していました。食事付きではありませんでしたが、大家さんの奥さんからは時々手作りのおかずをいただきました。そのおかずはいつも奥さんがワシの部屋へもってきてくれたのですが、毎回部屋の戸口にそっと置くだけ。そして廊下で「○○君、食べてね」と一言告げて階下へ降りて行くのです。

直接手渡しすればいいのにと思うかもしれませんが、それは奥さんのワシへの思いやりでした。つまり勉強の邪魔をしてはいけないと思ったのでしょう。このことを思い出すと今も胸が熱くなります。

その優しさの根っこにあったのは今にして思えば「母親と主婦の目線」だったと思います。当時奥さんは還暦を過ぎた頃で3人の息子さんを立派に育て上げ、悠々自適の生活をされていました。だから奥さんにしてみればワシは4人目の息子みたいなもの。食事は出さないにせよ、気にかけてくれていたんだと思います。

今もそうでしょうが、主婦ならば家族の健康に気遣うもの。となれば身体によくない食べ物を家族に食べさせるわけにはいきません。そのような考えから奥さんは今でいう有機野菜などの情報収集には貪欲で、健康的な食材を常に求めていました。

さらに、奥さんは贅沢とは無縁の生活を送っていました。貧しかったわけではありません。むしろ、そこそこ裕福だったと思います。にもかかわらず無駄なことは一切しませんでした。

「主婦は知恵を出してケチケチ生活をすればいいのよ!」という言葉はちゃんと行動にも表れていたんです。たとえば「暮しの手帖」という雑誌がありますが、奥さんはここの「主婦の知恵」みたいなコーナーだったと思いますが、何度も掲載されたほどですから…。もうね、筋金入りの倹約家です。

やっと電子レンジの話につながります。実はその奥さんは当時「電子レンジは健康に良くないから使っちゃいけないわよ!」と口癖のように言っていたのです。つまり低レヴェルではあっても放射線がここから出るんだから健康に悪いのよ、と。

確かに電子レンジは英語でマイクロウェーヴ・オーヴン(microwave oven)といい、加熱や解凍などを行なう調理器具のことです。その原理はマイクロ波を物質に当てることで電磁波エネルギーが物質に熱を発生させて調理するというもの。調べてみると先に紹介した雑誌では1975年から翌年にかけて「電子レンジ - この奇妙にして愚劣なる商品」という特集を組んでいます。なるほど、奥さんはこれを読んでいたのかもしれません。

それにしても私たちの生活で今や電子レンジは便利な調理器具として普通に使われています。ちまたには電子レンジを使ったお手軽レシピなる本もたくさん出版されていますよね。でも実際のところ電子レンジは人体へ悪影響を及ぼすものなのでしょうか。そんなに危険な器具なら生産中止されていても不思議じゃないと思うんですけどね。

ネットで検索すると電子レンジの危険性について警告しているサイトはいくつもあります。あるサイトでは電子レンジをどうしても使いたければ水蒸気加熱するウォーター・オーブンにすべきと主張しています。苦笑してしまうのは、ウォーター・オーブンなら「ヘルシオ」がオススメと、ちゃっかり宣伝してたりするんですが…。

か、会社の人なんでしょうか?(笑)
コメント

渡り歩く人

2009-07-24 16:35:09 | 脳みその日常
人付き合いにはいくつかのパターンがあります。ひとつはいわゆる「腐れ縁」というもの。何となく出会って付き合いが始まりますが、頻繁に会うわけじゃありません。お互い思い出した時になんとなく会うという感じです。つまりは「細く長く」の関係。

もうひとつのパターンは瞬間的に密度の濃い人間関係です。この人間関係を好む人って意外に多いのかもしれません。たとえば恋愛においてそうなることはよくあります。なにせ恋に落ちたら冷静でいられなくなるのですから仕方ありません。でも、どんな人付き合いにおいてもそのようなパターンで進めて行く人っているんですね。

恋愛は別としても、このような行動パターンの人は概して情熱的です。一時的にやたらとアツくなります。だから知り合うとすぐに急接近してくるケースが多い。これは仕事でもそうです。「これやりましょう!」「次はあれやりましょう!」と矢継ぎ早にオファーしてきます。

こちらとしては仕事の依頼なのでありがたいのですが、困惑させられることもあります。なぜならこの種の担当者は言うなれば「熱しやすく冷めやすい」ので、何の前触れもなく突然連絡が途絶えたりするからです。

最初はこちらに何か問題があったのかなといろいろ考えました。でも特に理不尽な要求をした覚えはありません。相手の意向をできるだけ聞き入れていたのですから。

それでもと思い、相手にメールなどするのですが反応は一切なし。どういうことなのか、さっぱりわかりません。相手にしてみればワシのほうに何か原因があって関係の解消をしたのかもしれません。仮にそうだとしても、ワシとはビジネスの関係なんですから何らかの説明があってもよさそうなもの。よくある男女の痴話ゲンカじゃないんだからさ。

このようなパターンの人は、どうやら「太く短い」人間関係を続けるもののようです。たまたま知り合った人に飛びついては離れ、飛びついては離れるという繰り返しなのだとか。まあ、それもひとつの生き方なのかもしれません。否定はしません。でも、どうなんでしょう。業界は狭いので、そういう身勝手なやり方を続けて行くと「信用ならん」というレッテルがいつか貼られてしまうように思うんですけどね。

それはともかく、ワシ個人としては「細く長い」関係のほうを好みます。突然押し掛けられてガチャガチャかき混ぜられた挙げ句、何事もなかったかのように去っていかれるより、互いの立場を尊重して長くつき合うほうが気持ち的にもラクだからです。まあ、世の中にはいろんな人がいますからねえ。

ふぅ~。
コメント (4)

隊列はどこで始まる?

2009-07-23 11:26:00 | 脳みその日常
原稿が進まないので、気晴らしに。

悪事を働いた企業に対して強制捜査というものが行なわれることがあります。ほら、テレビの中継などでよく見るあの光景ですよ。でも、よくよく考えたら不思議じゃありませんか? 捜査に対してじゃありません。隊列を組んで突入する役人たちのことです。

あの役人たちって、一体どこからあの隊列を組んでるんでしょうね。中継では捜査対象となる建物にまさに突入するところしか放映しないので、わからんのですよ。

その建物の角を曲がったところで隊列を組んで「さあ、突入するぞ!」「おい、お前、ネクタイが曲がってるぞ! ちゃんとしろ!」なんて始めるんでしょうか。それを想像すると笑っちゃいますね。もっとも、役所から一列で行進してくるなんてことは絶対にないんでしょうけど。

強制捜査の場面を見るたび「どうなってるんだろう」と思ってしまうんですが…。
コメント (3)

アクティヴ高齢者

2009-07-22 04:25:51 | 脳みその日常
ワシが教えている「歌い方教室」の生徒さんの中には驚くほど活動的な人がいます。もう70をとうに越えているのですが、夏はテニスの合宿、冬はスキー、そして合間には仲間とクルマで数千キロの旅に出かけるそうな。

そのため教室を休むこともしばしば。でも、こういう人ってカンがいいんです。飲み込みが早いので、すぐに歌えてしまう。すごいなあと感心しています。

で、その人、今週のレッスンもお休みです。理由は…そう、本日の皆既日食を見るため。先週からトカラ列島に出かけているんです。なんつーか、そのぉ、すごいです。

ところで、メディアでは「トカラ列島」と表記していますが、調べてみるとトカラは「吐(口篇に葛)喇」と書くようですね。この地方について興味のある方はコチラをご参照ください。

ただ気になるのは天気です。今回の日食は午前11時頃のようですが、どうやら快晴というわけにはいかないようです。せっかく行ったのですからバッチリ見れるといいんですが…。
コメント

不思議な通路

2009-07-21 04:37:58 | 脳みその日常


ここは都内の有名なホールの駐車場から外へ出る通路なんですが、どういうわけか落ち着いて歩けません。ゆっくり歩いていても平衡感覚が狂うように感じられるんです。写真は立ち止まって撮ったのですが、ピントがボケています。

なんなんでしょう。もしかして何か「います」かね?

気のせい? それならいいんですけど。
コメント (2)

お上りさん気分

2009-07-20 15:50:03 | 脳みその日常
知り合いの息子が結婚しまして、そのパーティーを原宿のレストランで行なうとのこと。ついては出席せよということで、クソ暑い中、出かけてきました。



場所は有名な竹下通りからちょっと入ったとこ。長年東京に住んでますが、実は竹下通りを歩いたのはナント今回が初めて! 混雑する場所であるのは昔から知っていたし、何もそんなところに敢えて行きたいとも思わなかったからです。写真は原宿駅の竹下口から撮ったものです。

写真ではわかりにくいですが、この通りには具合が悪くなりそうなほど人が歩いてます。確かにさまざまな店があって若者にとっては楽しい場所なのかもしれません。でも、おっちゃんにとっては単なる人混みにすぎません。

けしからんのはこの通りでは勧誘してはイカンと書いてあるにもかかわらず、異常に日焼けした黒い人たちが流暢な日本語で近づいてくること。何もこんなおっちゃんに声をかけんでもいいのに。怪しいトークとわけのわからんクーポン券なんぞ、いらんっちゅうに。



ま、そんな喧噪そのものの通りをちょっと入ると途端に静かになるから不思議です。知ってる人には有名なんでしょうけど、ここには「ブラームスの小径」なる路地があります。写真のように、その路地にはご丁寧に作曲家ブラームスの胸像があったり…。

でも、なぜブラームスなんでしょうねえ。ベートーヴェンじゃマズイんでしょうか。まあ、どっちでもいいんですけどね。
コメント (3)

寸又峡紀行(ファイナル)

2009-07-19 04:04:22 | ドライブ関連
(続き)

すっきりした気分でひと周りしてきました。そういえば、寸又峡温泉には町営の露天風呂があったことを思い出しました。「美人づくりの湯」というのがそれです。ちなみにおっちゃんでも入湯可能。せっかくだからと汗を流しに。行ってみると、



よしよし、大丈夫そうだな。ところが、



なんでやねん! 納得がいきません。よくよく時計をみてみると今は午前8時半。すると入り口のところに別の掲示が…。



「午前9時30分から」…ですか。いや、それなら仕方がありません。諦めましょう。でも、営業前なのに「入浴できます」の看板はイカンでしょ。

それと、もうひとつツッコミを入れたくなる記述が。この写真をよくご覧ください。看板には「美人」とありますが、左横の掲示には「美女」となっています。

一体どっちやね~ん!

紀行の最後にこんなオチが待っていたとは…。でも、いいところですよ、寸又峡。みなさんもぜひ一度訪れてみてください。

ちなみに、帰りは遠回りになりますが島田市へ抜ける別ルートで帰京しました。こっちの道なら道幅が広くて疲れなかったからです。そのため総走行距離は570kmになってしまいましたが。

(おしまい)
コメント (4)

寸又峡紀行(飛龍橋編)

2009-07-18 04:48:09 | ドライブ関連
(続き)
さてさて、展望台から飛龍橋に向かいます。もう緑いっぱいで気分爽快。



はい、到着しました。ここが飛龍橋です。今度は揺れない橋なので安心して渡れます。





この橋は高さ70m、長さ72mだそうですが、景色は壮観。写真中央に見えるのが先ほど渡った「夢の吊り橋」です。



さあ、いよいよ次が最終回です。まさかの展開が待っているとは、この時まで知りませんでした。ま、そんなオーバーなものじゃないんですけどね。
コメント

寸又峡紀行(階段と展望台編)

2009-07-17 04:00:32 | ドライブ関連
(続き)

無事「夢の吊り橋」を渡ったのですが、そこから先は気の遠くなるような昇り階段が! こ、ころす気ですか!しかも「段」の字が微妙に違ってるし。



それでも昇らないわけにはいきません。別の意味でまた意を決して階段をひとつずつ昇ります。背後にはこんな美しい景色があるのに本人は必死です。



言うまでもありませんが、ワシは前の晩から寝てません。ようやく「やれやれどころ」に着きましたが、こちらとしては「やれやれ」どころではなく「もう勘弁どころ」。この後15分ほどベンチで寝てました。まあいいや、誰も来ないし。



階段を何とか上まで昇り切り、右手方面には展望台があるとの表示。せっかくなので行ってみます。



ここには森林鉄道の車両も展示されていました。これって「鉄ちゃん」には涙モノなんでしょうかね。知りませんけど。



まだまだ続きます。
コメント (2)

寸又峡紀行(夢の吊り橋編)

2009-07-16 04:25:40 | ドライブ関連
(続き)


険悪な道を経て、ようやく寸又峡に到着しました。静岡インターからは1時間半といったところです(のんびり走れば2時間かかるかもしれません)。時間は午前6時半ですから、観光客なんて誰もいません。とりあえずクルマで行けるところまで昇ります。

あ、そうそう、写真を撮るのを忘れましたが、このすぐそばにはヘリポートがあるんですよ。緊急時に使われるんでしょうね。逆に考えれば、ここはそれほどまでに奥地というわけです。

さあ、寸又峡探検(?)スタートです。

ここにはいくつかの散歩コースがあって、ワシがチョイスしたのは「寸又峡プロムナード・コース」。ひと周りで約90分だそうな。散歩道を進んで最初に現れたのが「天子のトンネル」。



その中はこんな感じ。何かを感じても感じないフリをしてください。ウソですよ(笑)



このトンネルを抜けてしばらく歩くと「夢の吊り橋」に到着します。なんでも、この吊り橋の上で願い事をするとかなうとか…。ええ、もちろん願い事なんてしませんでした。なぜかって? 確かにエメラルド・グリーンの水の色はキレイです。でもねえ、全長90mで高さ8mのところで願い事なんて恐ろしくてできませんて。



しかし、意を決して渡ってみることに…。



橋のほぼ中央に来ました。確かに眺めはいいです。



でも、下を見ると…。シャレになりません。写真なんぞ撮ってる場合か!



なんとか渡り切りました。もうね、揺れる揺れる。



ところが…。(続く)
コメント (4)

寸又峡紀行(序章)

2009-07-15 04:40:29 | ドライブ関連
もうね、暑くて仕事どころじゃないわけですよ。室内にいても熱中症になりそう。これはイカン! 気分転換をしなければ…。

というわけで、数年前から気になっていた静岡県の寸又峡(すまたきょう)に出かけてきました。今回から数回にわけて寸又峡紀行をお届けします。ま、夏休みスペシャル企画とでもいっておきましょう。

出発したのは午前3時。東名自動車道に乗って、一路静岡インターへ。午前5時頃に到着。ここから寸又峡までは50kmほどのところにあります。なんだ、たった50kmかと言うなかれ。山道の50kmはかなりのもんです。とりあえず、R362をどんどん進みます。

いや~、このR362、初めて走ったのですが、なかなかの「酷道」なんですよ。だいたい3ケタ数字の国道って、それも数字が後半へいけばいくほど整備されていない道といわれています。まあ、整備されていなくても構わないんですが、時折めちゃくちゃ道幅が狭くなるんですね。場所によってはクルマ1台しか通れないところもあったり。それでもこの道は国道なんですから驚きです。

そんななか、ヘンなものを発見。それがこれです。




土砂崩れを防ぐためのものなんでしょうけど、通行していると、この尖ったものが飛んできそうで妙に落ち着きません。「発射っ~!」とかの号令がかけられたら、もう串刺し。ひえ~。怖いですね、怖いですね。

こうした山道を走っていてよく目にする標識がこれ。



スリップ注意の意味ですが、前からこの標識に疑問を感じていたんです。それは波打っているスリップ痕の部分。どんなにスリップしてもこういう風なスリップ痕にはならんでしょ? 一方の痕跡が他方の痕跡を乗り越えちゃってるんですよ! それとも2つのスリップ痕は別のクルマのものなのでしょうか…。疑問は深まります。

さて「酷道」と書きましたが、次の写真はそれに近い場所です。



道路の両脇には目に痛いほどの緑があります。それはいいんですが、道幅がとにかく狭い。ここは何とかすれ違うことができますが、これ以上狭い場所はあちこちにあります。運転好きなワシですが、さすがに疲れました。だって、いつ前からクルマが来るかわからないんですから。

そんな険しい道を経て、次回はいよいよ寸又峡に突入します。
コメント (2)

うらうみ?

2009-07-11 05:35:37 | ドライブ関連
JR京葉線の新浦安駅から東京湾方面をドライヴしてきました。このあたりは近年開発された場所のようで、駅から海方面に走るシンボル・ロードという大通り沿いには大型店舗やホテルが建っています。でも脇道に入っていくと急に暗くなり、し~んと静まり返っています。

そんな脇道の中で異彩を放っていたのがこの道路。住所としては日の出という場所らしいのですが、周囲に何もないのに道路はやたらと明るいのです。特徴となるようなものは何もなかったのですが、思わず撮影してしまいました。


シンボル・ロードの終点、つまりは最も東京湾に近い場所には浦安市の総合公園があります。ここは何となく南国を思わせます。そういうコンセプトで作られたのかもしれません。写真ではその雰囲気は伝わらないかもしれませんが一応。ちなみに写真の左側が東京湾です。


この公園の手前にあるのが浦安市青少年交流活動センター。別名「うら・らめ~る」というそうです。写真を見ると、この看板、まるで墓標のように見えませんか? 一瞬ドキリとしました。なぜかというと近くには墓地公園があるからです。


ジョークはさておき、この別名ですがちょっと気になることがあります。別名の欧文表記だと「Ura la mer」なので、本当なら日本語表記は「うら・ら・め~る」とすべきです。ご存知の通り、この「め~る」はフランス語で海という意味の名詞。「ら」は女性名詞につける定冠詞。となれば定冠詞と名詞を一語のようにくっつけちゃまずいわけです。例えば英語なら「ザ・シー」なのに「ザシー」と表記してしまうようなもの。まあ、どうでもいいっちゃあ、どうでもいいことかもしれませんけど。

ちなみに「Ura」はフランス語ではなく、浦安の「うら」なんでしょうね。ということはですよ、「うら・ら・め~る」は名詞が並列されていますから「浦という海」もしくは「浦すなわち海」といった意味になるんでしょうか…。ま、これもどうでもいいことですね。
コメント

知ったかぶり

2009-07-10 05:10:10 | 音楽あれこれ
知ったかぶりというのはそれがバレた時に最も恥ずかしい思いをするもの。いかにもモノを知らないことがモロに露呈するからです。



これはとある演奏会の曲目解説の一部を拡大したものです。2003年に作曲された作品について説明している文の一節なのですが、注目していただきたいのはカッコ内の表現。

「超協和音的」

現代音楽を少しでも勉強していたらわかることですが、こんな用語はありません。というか、意味がさっぱりわかりません。でも、もしかしたらワシの勉強不足でワシが知らないだけなのかもとも思いました。その日、偶然その筋の専門家の先生と席が隣り合わせだったので、一応確認してみることに…。

「これって、どういう意味なんでしょうねえ」
「なに? ああ、きっと何かに書いてあったものを訳したんじゃないの?」
「こういう用語って、もしかしてあるんですか?」
「(苦笑しつつ)ないない。コイツは何にも知らんのだよ」

やはりそうかと納得。問題なのは、その用語の説明がまったくなされていないのと、これを書いた人が何と大学で教えているという事実。だめでしょ、そんなの。仮にもこれは解説文なんですから。

知らないなら知らないで、書かなきゃいいんですよ。知らないことは書かない。これは大原則だし、この書き手がその原則を知らないのも問題です。それをさも知っているフリをするから恥をかくことになるんです。

ましてや、これを読んだ一般の人はもっと理解不能だったはず。「なんのことやら、さっぱりわからんぞ。う~ん、やはり現代音楽はわからん!」と感じてしまうじゃないですか! こういう書き手はホント困りものです。

もっといえばね、この印刷物を編集している人にも責任があります。意味不明な部分については著者に確認するとか書き直させなきゃいけないからです。それすらしていないのは文章をちゃんとチェックしていない証拠。これも恥ずかしいことです。
コメント

悪気のない毒

2009-07-09 05:22:22 | 脳みその日常
かれこれ10年ほどの付き合いになる社長の話です。この人はとてもいい人なんですが、まあ「口が悪い」。平気で毒を吐くんです。先日、あるモノを注文したいと話したときのこと。

「ああ、それなら二種類あるよ」
「そうですか…。じゃあどっちにしようかな」
「貧乏人には安いほうがいいんじゃないの?」
「……。あは、あは、あはは」

う~ん、まあ、貧乏人であることは否定しません。でもねえ、直球すぎて一瞬次の言葉が出てきませんでした。今風の言葉でその時のワシの気持ちを表現するなら「言うよねぇ~」です。

でも、社長の真意はわかっています。別に上から目線で発した言葉ではないんです。なぜならワシのようなフリーランスのライターの懐具合のことをよく知っているからなんです。だから時折「よくひとりで頑張ってるねえ。感心するよ」なんて声をかけられるのですが、ワシにしてみれば別に頑張っているわけじゃないし、感心されることでもありません。ただ、万年貧乏なだけで…(苦笑)

で、互いに気心が知れているのでこちらも毒を吐き返してやります。

「そうっすね。貧乏人ですから安いほうにしときますよ」

社長、この時思わず苦笑です。「あたた、ちょっと言い過ぎたな」っていう顔をしていました。でもワシの「口撃」はまだ続きます。

「まあ、確かに貧乏ですけど、心の中は豊かですよ」

いえ、これは嫌みじゃないんです。意にそぐわない仕事をして大金を稼ぐより、毎回納得できる仕事をするほうがいいと考えているからです。そうした類いの仕事ってのはだいたい相場が安いと決まってます。でも安易に妥協するよりもやり甲斐のある仕事をしていたい。

こういうスタンスを社長は知っているので時に強烈な毒を吐きますが、ワシに協力的だったりするのです。所持金がなければツケにしてくれますしね。ワシにとってみれば本当にありがたい存在でもあります。
コメント

山崎団地の新道

2009-07-08 04:46:42 | ドライブ関連
郊外というのは時間とともにどんどん変化します。宅地開発や道路整備によってそれまで覚えていた景色が一変するんですね。景色が変わったことに驚くのは本人ですが、クルマのナビゲーションの地図もアタフタしてます。「おや? こんなところに道路はないぞ?」ってね。

下の写真は東京、町田市にある山崎団地というところです。ここはしばらく前、団地の間に道路なんてなかったんです。それが、あーた、いつの間にかトンネルができてて道路が通ってるじゃありませんか! あーら、びっくり!というのはワシの感想ですが、ナビの地図にもこの道路は出ていません。途中までは開通していたんですけどね。

この写真は高尾方面に向いて撮影したもの。

こちらは町田駅方面に向かって撮ったものです。


それにしても近年は道路を覚えるための「目印」がコロコロ変わってしまいます。以前なら「あのセブン・イレブンの角を右に曲がる」というようにして覚えたものですが、今は不景気の煽りを受けてコンビニが閉店したりしてますね。仮に閉店してないにしても、セブン・イレブンがファミリーマートになったり、ローソンに変わることもあります(その逆もあり)。

そうするとですね、かつて覚えていた記憶がシェイクされちゃいまして、もう、わけがわからなくなるんですよ。その程度ならまだいいんですが、上にも書いたように道路そのものが変わっちゃいますとね、もうバンザイ。大澤誉志幸の世界です。

え? わかりませんか? そうです!「そして僕は途方に暮れる」状態。なに? 歌が古い? 勘弁してくださいな、おっちゃんですから。
コメント