偶然、樽、羽田

先日、環七をクルマで走っていましたら目黒区あたりで、あるテナントに目が止まりました。どうやら家具を扱っているようなのですが、そのメーカーが、なんと、サントリー！！ 酒を作っているメーカーが既に家具にまで手を出していたもよう。なんでも「樽のことを知り抜いたサントリーだからこそ作れる家具」云々。ほぉ、そうですか。なるほど、なるほど。

まあ、時代はエコですからね、無駄に捨ててしまうより活用できるものなら活用したいというのがメーカー側の主張なのでしょう。わかります、わかります。もっとも、意地悪な見方をするならそうした発想は「使えるものは何でも使ってカネにしろ」というようにも思えて仕方がないのですが。

で、右の写真はどうやらその「東京展示場」のよう。ほかのサイトを見ると、販売されているラインナップは樽関連の家具ばかりでなく、いわゆるダイニングやリビングで使用する家具なども扱っているようですね。実に手広くやってますなあ。

これらの家具シリーズは「樽ものがたり」というブランドなのですが、あーら、びっくり、本家本元のサイトを見ましたら現在オンラインでは販売されていないとの発表が出ています。その発表によると、販売されている商品の中で主要部にこのブランドの核となる樽材が用いられていないことが判明したのだとか。だめじゃん、それじゃあ…。目玉となる樽材が使われていない家具なんて、フツーの家具。そんなんではブランドもへったくれもないわけです。

このブログは何もサントリーの宣伝のためにあるわけじゃありませんし、ワシが熱く語る必要ももちろんないわけです。大体ワシ自身、家具になんて全く興味がないんですから。ただ、まあ、偶然にそのテナントを見つけちゃったから、あーだこーだ書いたわけで…。

お詫びのしるしというわけじゃないんですが、ついでにこんな写真をお見せしましょう。



この日、羽田空港まで足を伸ばしたのですが、その時に撮影したものです。一般道路から飛行機が最も大きく見えるのは、たぶんここに違いないという場所で撮ったもの。この場所はもう何度も通っていて、通るたびに「いつかは撮ってやろう」と思っていたポイントです。ただね、うっかり停車しようもんなら、あっという間にパトカーがやってきます。一体どこで見ているんでしょうねえ。監視カメラは見当たらないようなんですが。

画像がピンボケなのはそんな「緊迫した」状況のなかで撮影したからです。そりゃそーでしょ、焦りましたもん。

脳みそに風が吹き込む時

ほかの人はどうか知りませんが、ワシが執筆する時間帯にはひとつのパターンがあります。それは大体夜明け頃か夕方なんです。なぜかはわかりませんが、とにかくその時間帯になると原稿を書こうという意欲が湧いてきます。

原稿には一応「締切日」というのがあるのですが、よほど大量の原稿でない限り書き始めるのは締切日の早朝になってから。もうね、そういう時は一気呵成に仕上げます。集中するので本当に疲れるんです。こんな疲れることはやりたくないなあとその都度思うんですよ。

ならば、前から準備をすればいいではないかと思われるでしょう。確かにそうなんですよね。でも「その時間」にならないと意欲が湧かないからどうにもならないんです。なんなんでしょうね、これは。長年の習慣と経験から、その時間になると書き始めるようになるという単なる「条件反射」なのでしょうか。てーことは、ワシはパヴロフの犬ってわけですか！

条件反射かどうかは別にして、改めてその理由を考えてみました。夜明けとか夕方ってのはどのような状態なのでしょうか。そうです、昼夜が逆転する、まさにその瞬間ですね。暗から明へ、もしくは明から暗へ。この瞬間というのは何か新しいものが生まれる時であるように思うのです。「生まれる」なんて大げさなものでないとしても、今までにない新しい「状態」になるわけです。

そういう状態になろうとする時、妙に頭の回転が速くなったり、何かが思い浮かんだりします。その瞬間がまさしく「書き時」。だから作業効率の上からもその時間帯に執筆するのかもしれません。まあ、クライアントが出社するのは大体午前10時とか11時ですから、その時間までにメールすればいいわけです。万一その時間になっても書けなかったら、仕事は一時中断。日中に原稿なんて書く気にもなりませんからね。そういう時には夕方まで待ちます。もちろん先方には予め「原稿は夜までに入れます」というメールをしますけど。

それにしても、なぜ昼夜が変わる瞬間に脳みそがそのような状態になるのでしょうか。本当のところはか全くわかりません。でも、みなさん、夜明け頃とか夕暮れ時って、感覚的に自分の中で何かが変わったなと感じることはありませんか？ 格好良く言うと、その瞬間に脳みその中に新しい風が吹き込んでくる…みたいな。

ないかなあ。ないですか、そうですか…。