ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

未踏の雰囲気…和見沢砂防堰堤(ダム)

2021-02-28 06:58:25 | 長野(ダム/堰堤)
長野県下伊那郡中川村の美里地区にある天竜川水系の和見沢(わみさわ?)砂防堰堤へ行ってみました。アクセスは大宮飯沼神社付近から陣馬形山(じんばがたやま:標高1445m)方面へ入って行きます。和見沢とは陣馬形山から流れ出る沢の名前のようです。

これが「ご尊顔」。なかなか立派な建造物ですね。



下流側にある看板。平成19年(2007年)3月竣工ということで、まだ新しい感じがします。でも、これを見ると高さが18.5mあるので名称は砂防堰堤ですが、定義としては砂防ダムということになります。



さらに道を登り、堰堤の横に来ました。



堰堤本体には「和見沢砂防えん堤」のプレートが嵌め込まれています。



でも、ご覧の通り「関係者以外 立入禁止」の看板があるので堰堤の上には行けません。



貯水側から見た様子です。



貯水側の上流はこんな感じ。



ここへ来るまでの道はまあまあ細いので、あまり人が来ないのかもしれません。イメージとしては未踏の地という印象を持ちました。
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松の袂にある石神橋

2021-02-27 07:01:30 | 橋のユニークな親柱
石神橋(いしがみばし)は長野県上伊那郡中川村大草の三共地区を通る県道18号に架かる橋です。目印は石神の松の近くです。(参考

なかなかイカツイ竜が鎮座しています。1994年3月竣工だそうで。



こちらは石神の松をイメージしたものでしょうか。



橋自体はごくフツーなんですが。



対岸も竜と松の組み合わせになっています。竜は天竜川に由来するのでしょう。なお、石神の松はこの写真の右側にあります。





「石神」というのはこのサイトによると、どうやら地名のようです。
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片桐ダム(再訪2021)

2021-02-26 06:57:08 | 長野(ダム/堰堤)
長野県下伊那郡松川町上片桐にある天竜川水系の片桐ダムを再び訪問しました。前回の訪問は深夜だったためダムの全貌がわからなかったからです(参考)。

中央道の松川インターチェンジ近くを流れる片桐松川沿いの道を進んで行くと…見えてきました。あれですね。



ダム横(左岸)付近まで来ました。これが「ご尊顔」です。



ダム横、手前のところに管理事務所があります。





管理事務所の奥がダム上になりますが、それを見る前にこちら側(左岸)をキョロキョロしてみましょう。

まず目にしたのが「定礎」の石碑。1985年10月とあるのは、この時から工事が開始されたことを意味します。



前回の深夜に来た際にもこの看板は見たのですが、何せ真っ暗だったため南アルプスの様子がわかりませんでした。でも、昼間ならこの看板も役に立ちます。



この看板のところから見たダムの様子です。



少し上流側に設置されているのが片桐ダムの案内板。これは前回は気づきませんでした。



ダム建設のきっかけは1961年6月に起こった豪雨により洪水が発生し、下流一帯が被害に見舞われたことでした。また1965年9月の台風24号、1968年8月の台風10号もこの地域に甚大な被害を与えたそうです。そこで抜本的な治水対策が協議され、ダムを建設することで洪水調節を行ない、下流域の耕地へ安定した用水の確保、そして上水道用水の取水を目的とする多目的ダム建設計画が1971年より開始。そしてダム本体の築造は1981年に着手され、1989年に完成します。





その近くには「片桐ダム建設記念」の石碑。その裏にはダムの担当職員の名前が刻まれています。





では、いよいよダム上を歩いてみることにしましょう!



手前の親柱には「片桐ダム」「松川湖」のプレート。ああ、この貯水湖の名称なんですね。でも、ちょっと南にある飯田市の松川ダムと混乱してしまいそうな紛らわしい名前だなあ。





ダム上、中央から真下を見ると、59.2mの高さはまあまあ怖いです。



下流側の遠景です。



一方、松川湖の様子はこんな感じ。もうスケートができそうなほど完全に結氷していました。



対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな景色です。



対岸、松川湖側から見た景色。



同、下流側から見た様子。



訪れた日は快晴でしたがメチャクチャ寒く、風もびゅうびゅう吹いていました。でも、片桐ダムの全貌が見えて大満足。
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毎年開催…大鹿歌舞伎

2021-02-25 07:01:15 | ドライブ関連
長野県下伊那郡大鹿村に来たので、何かないかとキョロキョロ。すると国道152号沿いに道の駅がありました。その名も「歌舞伎の里 大鹿」。何ですかね。気になります。



早速建物に入ってみました。その入口には「大鹿歌舞伎 春の定期公演 大磧神社」と題した切り絵が飾ってありました。



建物内に観光案内所があったので向かうと誰もおらず。代わりに隣の売店の女性に尋ねてみました。

「あの〜、すみません」
「はい、何でしょうか」
「大鹿歌舞伎について伺いたいのですが…」
「あ〜、今日案内所の担当者はお休みなんですよね」
「そうなんですか」
「ええ」
「じゃあ、大鹿歌舞伎についての資料みたいなものはありませんか?」
「ええっと…。そこにあるパンフレットくらいしか今は…」

で、いただいたパンフレットによれば、大鹿歌舞伎は国重要無形民俗文化財であり、毎年春と秋に場所を変えて定期公演が行なわれているそうな。しかも演目はご覧のようにたくさんあります。



定期公演が行なわれる2つの神社の地図です。



こんな感じなんですね。ちなみにこれはパンフレット置き場にあったビニール製の手提げ袋。これもいただきました。



「いや〜、かなり本格的なんですね」
「ええ、私も子供の頃に舞台に出たことがあるんですけど、熱気がありましたよ」
「えっ? この歌舞伎の舞台に上がった?」
「ええ、まあ」

さりげなくびっくりするようなことを言うこの女性。聞けば地元のフツーの主婦だそうです。つまり大鹿歌舞伎はそれだけ昔から地域に根ざした文化なのでしょう。あとで調べてみると、大鹿歌舞伎は上演記録を遡ると江戸時代の1767年には行なわれていたようです。以来、こんにちまで続いているそうな。(参考

娯楽とはいえ、いや~、すごいな。

長野県の歌舞伎といえば、他に以前ちょっとご紹介した伊那市の中尾長谷地区に伝わる中尾歌舞伎があります。こちらは伊那市の無形民俗文化財に指定されていますが、大鹿歌舞伎のようにずっと続いていたわけではありません。(参考

いずれにしても、長野県の南信地区にこのような歌舞伎文化があることは驚きですね。
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生田堰堤(再訪2021)

2021-02-24 07:02:39 | 長野(ダム/堰堤)
長野県下伊那郡大鹿村にある天竜川水系の生田ダム(堰堤)を再び訪れてみました。再訪の理由は毎度書いているように前回の訪問が深夜だったからです。生田堰堤は小渋ダムの上流にあり、小渋川の水を堰き止めて発電が行われています。

まずは「ご尊顔」でなく、その後頭部から見たものをどうぞ。



面白いのは一般的なダムの場合、貯水側の「後頭部」から見てもあまりパッとしないのですが、堰堤は意外にも「絵」になるんですよね。この堰堤にアクセスするにあたっては上流側からしか行けなかった(下流側からの道が工事中)ので、余計にそう思うのかもしれません。

順を追って見ていきます。県道59号と国道152号の交差点付近から見るとこんな感じに見えます。「おっ、あそこにあるな」というのがわかる程度ですが。



そして、県道からの脇道を入っていくとこの建物が目に入ります。そう、生田えん堤管理所。





さらに堰堤に近づきます。すると堰堤の「後頭部」が見えてきます。



堰堤本体に付けられた水利使用標識です。これは以前と変わらず。



下流側から見た堰堤の様子です。日光の関係であまりうまく撮れていません。



堰堤の下流側の様子。この工事のため、下流側から堰堤に行けなかったのでしょうね。



前回訪問の時のブログの名称は「生田ダム」でしたが、管理所の表記を尊重して今回は「生田堰堤」にしました。
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小渋ダム(再訪2021)…いや、ホントにデカい

2021-02-23 06:52:15 | 長野(ダム/堰堤)
長野県下伊那郡松川町生田にある天竜川水系の小渋ダムも前回は深夜の訪問だったので、その全貌がわかりませんでした。なので、2年ぶりの再訪となります。

「ご尊顔」…ひゃ〜、こんなに大きなダムだったんですねえ。



思い起こすと、前回はダムへ向かう時に通る門までしか行っていないことがわかりました。なぜなら、これとか、



概要説明図は見覚えがあったからです。







その門を過ぎたところには「小渋ダム50周年記念碑」。備え付けられたのが令和2年(2020年)1月なので、前回仮にここまで来れたとしてもこの記念碑はなかったことになります。



では、ダムに近づいてみます。アーチ式ダムであるのがわかりますね。



貯水側から見るとこんな感じ。



右岸の親柱に相当するところには「小渋ダム」と「1969年3月」竣工のプレート。あれ?先ほどの概要説明図には1969年5月完成とありましたね。ということはダム本体の完成が1969年3月ということなのでしょう。





これがダム上。進んでみましょう!



ダム上、中央から下流の真下を見ると…ひぃぃ、さすがに105mの高さは怖いです。



その遠景はこんな感じ。なかなかの眺めですね。



一方、貯水湖のほうはのどかな眺めです。



ダム上にある水位観測所のプレート。



そして、対岸(左岸)の岩の上に聳え立つのが管理事務所と思われます。あとで行ってみましょう。



対岸に来ました。振り返るとこんな感じ。美しいほどの曲がり具合です。





対岸の傍に、薄汚れた水利使用標識がありました。



岩の上にある管理事務所へ行くには、この「青葉隧道」を抜けなければなりません。



隧道を抜けてカーブした先にはヘリポート用のスペースが用意されています。



そこから管理事務所とダムが見えます。



そして、坂道を登ったところあるのが「天竜川ダム統合管理事務所」。なるほど、小渋ダムだけでなく、天竜川水系のダムを管理するところなんですね。どうりで立派なわけです。





そこから見たダムの全景。いや〜、惚れ惚れします。





もちろん、貯水湖の眺めもサイコー!



…てなわけで、小渋ダムを再訪して本当に良かったです。満足、満足。
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日向山砂防ダム(再訪2021)

2021-02-22 06:55:55 | 長野(ダム/堰堤)
長野県にある天竜川水系の「あの」日向山砂防ダムに再チャレンジです。リンク先にあるように、前回この砂防ダムはほとんど見ることができませんでした。理由は簡単。深夜に訪れたからです。しかし今回は昼間に訪問するので、期待はいやがうえにも高まります。も〜、ワクワク。

予想通り、「ご尊顔」をバッチリ撮影できました!



さて、時を戻そう(ぺこぱ風)。

深夜に訪問する途中にあった「関所」は今も健在。初めての時は驚きましたが、さすがに今度は慣れたもの。ゲートをちょちょちょいと開けて、クルマを入れ、またゲートをちょちょちょいと閉めます。



で、細い道をクネクネ行った先に日向山砂防ダムがあるのでした。お〜、久しぶり。こんなお姿でしたか。



上流側からもバッチリとダムを見ることができます。当然ですが。



これがダム上。では、再び自己責任でダム上を歩いてみましょう。



ダム上、真ん中に来ました。澄んだ水が流れています。



真下を見ると、いい感じに落水しています。



虻川(あぶかわ)の下流の様子。なるほど、副ダムがあったんですね。深夜では見えない景色です。



一方、上流はこんな感じ。白く見えるのは雪ですが、土砂がだいぶ溜まってきているのがわかります。



ダム上、真ん中から元の側(右岸)を振り返るとこんな感じ。深夜とは全く異なる景色。



そして、今回最大の「収穫」がこれ。ダム本体に「日向山砂防ダム」のプレートが嵌め込まれているのを確認できたことです。あれれ?「日向山砂防えん堤」になってますね。いやいや、高さが23.5mあるので1964年に制定された河川法第44条にあるダムの条件を満たしています。この建造物の竣工は2008年2月ですからその定義からすると正式には「日向山砂防ダム」が正しいというわけですね。



まあ、名称などはどーでもいいんです。前回見えなかった全貌が今回見えたのですからね。

へへへ。
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騒動に遭遇…小向ダム

2021-02-21 06:59:43 | 千葉(ダム/堰堤)
千葉県南房総市和田町小向(わだちょうこむかい)にある三原川水系の小向ダムに来ました。アクセスは県道186号沿いにあるので容易に見つけられます。

まずは県道から見た「ご尊顔」をどうぞ。



やはり、県道から見たダム上の景色です。



そして貯水側から見たダムの様子です。



たぶん、何もなければフツーにダム上に行けたのでしょうが、訪れた日には何やら慌しい雰囲気。ヘルメットを被った大勢の職員らしき人たちがゾロゾロ。どうやらこの時、小向ダムの貯水率は30パーセント程度に渇水していて、ここを水源とする下流の丸山、和田、千倉の各地域では断水の恐れが生じていたようです。

このため千葉県内の水道事業体から給水車が派遣され、同地区で水道使用量の多い施設へ給水が行われていたとのこと。幸い、1月28日時点で貯水率が84パーセントに戻ったため渇水は解消されたそうな。(参考

そんな状況だったのでダムに近づくのを遠慮しました。ですが、県道からダムへの入口のところにある「小向ダム」と刻まれた石碑だけは撮らせていただきましたよ。これによれば、やはり水道用水確保を目的としたダムで、着工は1974年4月2日、竣工は1976年3月25日とあります。



石碑の近くにいろんなものが置いてあるのは職員さんたちのものと思われますが、幾分騒然とした雰囲気はここから感じ取れるでしょうか。でも、まあ渇水が解消してよかったですね。
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見に来ただけなのに…山田ダム

2021-02-20 06:54:02 | 千葉(ダム/堰堤)
千葉県南房総市和田町中三原にある温石川(おんじゃくがわ)水系の山田ダムへ行ってみました。「山田溜池」とも呼ばれるようですが、グーグル先生の地図では「山田ダム」となっています。アクセスは県道296号から入っていきます。

細い農道を進んで行くと、これのようです。



…が、ダムへ通ずる道は立入禁止であり、万事休す。「薬莢(やっきょう)を持ち帰って、ください」とな! この文章の読点(、)が不自然なのはさておき、薬莢って銃のでしょ? 何とも物騒な…。



過去に以下のような行為があったのでしょうね。こんなことをするからワシのような訪問者もとばっちりを受けてダムを見学できないんです!



ぷんぷん。
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半世紀以上前の…増間ダム

2021-02-19 06:58:47 | 千葉(ダム/堰堤)
千葉県南房総市増間(ますま)にある平久里川(へぐりがわ)水系の増間ダムに来ました。ダムは道から少し下がったところにあるので深夜ならたぶん見つからないと思います(もう深夜のダム訪問はしませんけどね)。



上にも書いたようにダム横は道につながっていません。なので、上から見る形になります。



で、なんとかダムに近づこうと試みたのですが、一番上の写真の左下をご覧いただけばおわかりのようにフェンスで閉ざされていて、ダム上に行くのは不可能。あちゃ〜。

ふと右岸の照明灯の真下を見るとダム本体にプレートが嵌め込まれていました。フェンス越しにズームしてみると、

1969 - 6 竣工
増間ダム
本間●舎(●部分は読めず)

のようにあるので、ダムが完成したのは1969年と思われます。



付近には案内板がないので何の目的で築造されたダムなのかわかりません。まあ52年前に作られたダムですからね。仕方ありません。

ああ、忘れてました。増間ダムへ行くには県道258号沿いのこの看板が目印です。



もっとも、見どころがほとんどないので、あまりオススメしませんけどね。
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湖底が丸見え…安房中央ダム

2021-02-18 07:04:17 | 千葉(ダム/堰堤)
今回は千葉県南房総市川谷(かわやつ)にある丸山川水系の安房中央ダムを訪れてみます。アクセスは国道410号から入っていきます。

おっ、あれですな。



右岸に来ました。



これがダム上になります。早速、進んでみましょう。



ダム上、中央から見た貯水側の様子です。訪れた日は何やら工事中のようで、ダムに水は全くありませんでした。



下流側の様子です。写真の遠くに見えるのが国道410号。



対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。なぜかピントが合っていません。



すぐ横にあるのがダムの管理事務所。





表示はありませんが、水利使用標識に準ずるもののようです。



対岸の端にあるのが越流式の洪水吐。



工事中のため、ゆっくり見ることはできませんでした。今度来ることがあれば貯水湖にたっぷり水がある時に訪問したいと思います。
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難読だらけ…大谷川ダム

2021-02-17 06:53:36 | 千葉(ダム/堰堤)
千葉県南房総市山田にある平久里川(へぐりがわ)水系の大谷川(だいやつがわ)ダムに来ました。アクセスは県道89号沿いにある「富山浄水場」の看板のところから入ります。道は細いので要注意です。

さて、平久里川という川はたぶん全国でここだけだと思いますが、その名称の由来についてはわかりません。「へぐり」と読むのですから奈良県の平群(へぐり)と関係があるのかなと想像したりもするのですが、あまり関係がなさそう。

また、大谷川と称する川は全国にたくさんありますが、そのほとんどは「おおたにがわ」と読みます。次に多い読み方は「おおやがわ」。全国でおそらく唯一なのは次の3つ。「おおだにがわ」は岡山県岡山市の北部を流れる川。「だいやがわ」は栃木県日光市を流れる鬼怒川支流の川。これは以前「大谷川ダム」として紹介しましたね。そして、残るひとつが今回の「だいやつがわ」です。

まあ、とにかく細道を注意深く進むと到着しました。



これがダムですが、フェンスで閉ざされています。むむむ、嫌な予感…。



あちゃ〜、やはり立入禁止ですか。まあ、水道施設ですから下手に立ち入られて毒物でも入れられたら大変ですもんね。



貯水側の、少し離れたところから撮ってみました。



大谷川ダムは要するにすぐ下流にある富山浄水場のために作られたもので、溜め池のような役割をするもののようです。でも千葉県にあるのになぜ富山というんでしょうね? 地名でもなさそうなんですが。
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鋸南町の佐久間ダム

2021-02-16 06:53:11 | 千葉(ダム/堰堤)
今回は千葉県安房郡鋸南町大崩(あわぐんきょなんまちおくずれ)にある佐久間川水系の佐久間ダムに来ました。佐久間はこの辺りの地名です。ん? 佐久間ダム? 同じ名称のダムがそう言えば静岡にもありましたね(参考)。まあ、とにかくアクセスはJR内房線の安房勝山駅近くを通る県道184号を山の方へトコトコ進んで行くと到着します。

ダム方面の道を進むと佐久間ダムの右岸へ辿り着きます。これが右岸から見た様子です。なかなかの迫力でしょ?



右岸には「天地の恵」と題された石碑。千葉県のダムを巡ってみると用水確保のためのダムが多いことに気づきます。ここ鋸南町も同様で、昔から旱魃に苦しめられていたそうです。そこで1970年、農業経営の抜本的改革は水の確保以外にないと判断。1976年には鋸南町鋸南土地改良区設立の認可を受けます。そしてダム建設が開始され、15年余りかけて完成したということです。



この石碑からダムを眺めます。右岸には立派な越流式の洪水吐があるのがわかりますね。



下流側からダムを眺めてみます。



では、ダム上を進んでみることにしましょう。



先にも書きましたが、右岸には洪水吐があって、増水するとここから溢れ出て、



あちらへ流れてゆきます。



ダム上、中央から見た貯水湖の様子。



下流側はこんな感じ。



対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな景色。



対岸、貯水側からの景色です。



左岸には管理事務所があります。





近くにはかすれかけているダムの概要図。



佐久間ダムの周囲には親水公園があり、家族でも楽しめそうです。水仙園なんかもあるみたいですね。行きませんでしたが。
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旱魃対策のための…戸面原ダム

2021-02-15 06:57:14 | 千葉(ダム/堰堤)
千葉県富津市豊岡にある湊川水系の戸面原(とづらはら)ダムに来ました。場所は県道88号沿いにあるので容易に見つけられます。ダム名の戸面原とは県道を挟んだダムの反対側の地名から取られたと思われますが、その由来はわかりません。

まずは下流から見た「ご尊顔」をどうぞ。このショットを撮るのにまあまあ手こずりました。というのも、県道からではこの姿は見ることができないからです。



県道沿いにあるのは戸面原ダムの管理事務所。





その敷地内には「竣工記念碑」があります。この地域は昔から水不足に悩まされていて、基盤整備事業の必要性が求められていた。そして1964年から続いた大旱魃がダム築造のきっかけになります。しかしすぐに工事が開始されたわけではなく、様々な手続きを踏んだのち、1972年7月にようやくダムの起工式を迎える。その後オイルショックや経済の低迷などの影響で建設速度が落ちたものの1992年10月に戸面原ダムは完成した、とあります。



そこから見たダムの様子です。左岸に洪水吐があるのがわかります。



じゃあってんで、ダム上に向かいましたが鉄柵に阻まれ、これ以上は近づけません。



ならば、上流側からダムを見ましょう…と頑張りましたが、それもこれが限界。



農業用水確保のために作られたダムなので「見どころ」がないのは仕方ありません。何しろ、こちらが勝手に見学しようとしているだけなんですからね。文句は言えませんよ。
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工業用水確保のための…豊英ダム

2021-02-14 07:04:15 | 千葉(ダム/堰堤)
千葉県君津市豊英(とよふさ)にある小糸川水系の豊英ダムに来ました。これは前にご紹介した三島ダムの上流にあるダムです。アクセスは国道410号から入るのですが、道が細いので少々わかりにくいかもしれません。目印としては「豊英湖入口」や「鎌田屋旅館入口」の看板のあるところから入ります。

まずは「ご尊顔」をどうぞ。



先ほど書いた細い道を来ると、実は最初に見えてくるのが豊英ダムの管理所なんです。







管理所の敷地内は立入禁止らしいので、ギリギリのところからパチリ。



ユニークな形の「豊英ダム記念碑」もあるんですが、近寄れないのでそこに何が書いてあるのか不明。あらまあ、残念。



ダムへ行くには管理所横の道を下ります。これがダム上。写真左に見えるのは公衆トイレ。なんか一応付けました感のある作り。



このダムは「君津市20世紀遺産」のNo.14として登録されています。写真では「二十一世紀」となっていますが、これを踏まえたものなのでしょうね。



ダム本体に貼り付けられた案内板。1968年1月に着手し、翌1969年3月に完成したダムで、木更津南部の工業地帯へ給水するのだそうな。つまりは工業用水確保のためのダムなんですね。



ダム上を進みます。中央から見た貯水湖(豊英湖)の様子。



ダムの真下(高さ38m)はこんな感じ。副ダムを備えています。



下流側の遠景。



対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じです。



対岸、貯水側から見た様子。



今から50年以上前に築造されたダムで、しかも工業用水確保のためのものなので当然見学客のことなんて考慮されていません。だから見学しても素っ気ない感じです。でも、まあ百聞は一見に如かずなのでね。
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