ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

迷惑メールを嗤ってやる

2006-11-30 05:40:42 | 脳みその日常
ネットをしていて腹の立つのは悪質な迷惑メールが来ること。どのような経緯でアドレスを入手するのかは不明だが、とにかく最近はやたらといかがわしいサイトにアクセスしろというメールが来るようになった。

迷惑メールの最も有効な対処法は無視すること。しかし一方的に不愉快な思いをさせられるのはゴメンである。なぜこちらだけがそんな嫌な思いをしなければならないのか。許せん! そこで向こうにも迷惑してもらおうというのが今回の話。

だからといって来たメールに直接リターンするのはNG。ダメですよ、そんなことしちゃ。こちらが「犯人」であることはバレバレだから。ではどうするか。簡単である。複数の迷惑サイト同士で迷惑してもらえばよいのである。

やり方は次の通り。迷惑メール(A)に書かれてあるサイトに行くと「ここに登録したいアドレスを入れてください」という空欄が出てくる。その空欄に別の迷惑メール(B)のアドレスをコピペするだけ。「別の迷惑メールのアドレス」というのはそのメールのヘッダーに記されたReturn-Path欄のアドレスのこと。ヘッダーにはFrom欄もあるが、これは送信する側で勝手に改ざんできるのでそこに送っても意味がない。だから送信するアドレスはReturn-Path欄のものを書き込むのが良い。

こちらに送られてくる迷惑メールのなかには、いったん別のプロバイダーを経由してくるものもある。そういう場合はヘッダーのなかに書かれてあるEnvelope以下のアドレスを先ほどの空欄に書き込んで送って差し上げるのが有効。しかも連続して50通ぐらい送ればこちらの怒りもおさまる。ちょっと面倒くさいけどね。

でも迷惑メール(A)だけに迷惑してもらうは不公平というもの。今度は迷惑メール(B)のほうにも同じような方法で迷惑してもらおう。手順は全く同じ。

それでも同じところから懲りずに何度も迷惑メールがきたらどうするか。そのメールに指示されたサイトがいかがわしいものであれば、そのサイトを運営しているプロバイダーに報告すれば良い。たとえば、次のような内容で送る。

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担当者様

突然のメール、失礼いたします。さて、御社の運営されているサイトから以下のような内容のメールが複数こちらに届いており、大変迷惑しております。その内容は、ご覧になればお分かりのように御社の運営規範に違反したものと思われます。つきましては該当するサイトを即刻停止していただくよう強く要望したします。

(以下、そのメールをヘッダーとともにコピペする)

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こんなメールでも効果は抜群! たいがいのプロバイダーは一両日中に対処してくれる。そして当該のプロバイダーから「対処いたしました。ご協力ありがとうございました」といった感謝のメールがこちらに届く。ちなみに先週は2つの悪質サイトを停止させましたよ。はっはっはっ、悪質サイトめ、ザマー見ろってんだい。

もちろんそれで奴らが活動をやめるとは思えない。また別のところでサイトを立ち上げ迷惑メールを送って来るだろう。でも、こっちは全く動じないよ。その都度遊んでやるからさ。それにもうそろそろ仕事もヒマになるので相手をする時間はたっぷりある。

こういう時にこそ「目には目を」の精神で悪を懲らしめるのだ。ヒマのあるかたはお試しあれ。妙な達成感があったりして面白いですぜ。
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環七、台場、そして職質

2006-11-28 05:27:28 | ドライブ関連
一昨日は久しぶりに環七をぐるっと回ってみた。ゆっくり走ってみたけれど、葛西まではあっという間。何だか物足りないので、湾岸線の側道であるR357を台場方面に行く。

そのまま海底トンネルを経て羽田空港経由で環八に抜けようと思ったら、台場の隣の青海のところが何やら明るい。吸い寄せられるようにそちらへ行ってみた。

あったのは大江戸温泉物語というレジャー施設。あぁ、そういえば前にそんなのができたという報道があったな。それがこれか。

  



到着したのは午前1時。でもこの時間に施設は開いている。入浴しようと思えば可能らしい。こんな時間なのに入浴客がちらほら出入りしている。まあ、好きな人は好きなんだろうね。

正面玄関の看板を撮ってクルマに戻り、写真をメールで送っていたら巡回中のパトカーがワシのクルマの前に停車した。

ワシ「なになに? なんかあったの?」
警官「運転手さん? ここで何してるの?」
ワシ「何って、そこにある施設の写真を撮ってただけだって」
警官「ああ、あれね」
ワシ「そそ」
警官「で、ちょっとトランク見せてもらっていいかな?」
ワシ「なんでよ?」
警官「いやー、危険なモノを積んでないかと思ってね」

ワシ、完全に怪しい人物に思われとるらしい。言うまでもないが、もちろん「丸腰」である。こちらは少しもやましいところはないから、こういう場合は毅然とした態度で応対しなければますます怪しまれる。だからオマワリといえども容赦はしない。

ワシ「そんな物騒なモノ、積んでるわけないだろよ」
警官「とにかく、トランク開けてもらっていいかな?」
ワシ「構わんけど、その代わりコチラにも条件があるけど、いいかね?」
警官「なに?」
ワシ「トランクの中を見て、物騒なモノがでてこなかったらどうすんのさ」
警官「それは……」
ワシ「アンタら、ワシを疑ったわけだよな?」
警官「まあ、そうなるねえ」
ワシ「で、調べてみたらシロだった…ということになるよな?」
警官「ええ」
ワシ「いくら職権でやるにしても被疑者がシロだったら謝るのが筋ってもんだろ?」
警官「ふむ…じゃあ、どうしろと?」
ワシ「そうだな…何も出て来なかったら土下座して謝るかい?」

さすがに土下座するのは躊躇したのか、その警官はもうひとりの警官に相談する。すると、もうひとりのほうがやってきた。こいつは少し年輩で、分別がありそう。とりあえず「分別」と名付ける。

分別「まあまあ運転手さん、そんなカリカリしなさんなって」
ワシ「カリカリなんてしてねーさ。いきなりこっちは被疑者扱いされたんだぜ」
分別「そう思われたのなら謝るよ。ただね、この付近はナイフとか隠し持って来るのも多いんだよ」
ワシ「ほぅ」
分別「自己防衛とかいって木刀を所持しているのもいる」
ワシ「まあ、よくある話だわな」
分別「そんなわけで、こちらは声をかけてまわってるんですよ」

もちろん、そんなことは最初からわかっている。カチンと来たのはあのバカ警官のワシへの態度なのだ。

きちんと説明したうえでトランクを開けろというのならわかる。ところが何の説明もないまま、いきなりトランクを開けろだ?と。ふざけるな! これこそ権威主義によりかかる高飛車な態度の何者でもない。権威主義を笠に着てエラソーにする奴は本当に腹が立つ。だからワシはキレたのだ。

まあ、「分別」の説明によって、ここは許してやろうという気になり、最後はトランクを開けて見せたけどね。もちろん相手に土下座なんてさせなかったさ。これはまあ売り言葉に買い言葉ってやつで…。

不愉快な思いをしたあと、近くに船の科学館があったので行ってみた。ただし、ここは深夜は入れない。入り口にクルマを停めて建物を見ようとしたら、今度は警備員が近づいてきた。

「何か御用ですか?」
「(またかよ…)いえ、ちょっと建物を見ようと思ってね」
「そうですか」
「あのー、その奥にある石碑みたいなものを撮ってもいいですかね?」
「ああ、あれですか? それぐらいなら構いませんよ。どうぞ」

アップした写真は警備員の許可を得て敷地内に入って撮影したもの。この警備員は民間の人らしいが、実に感じが良かった。長文失礼。
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これも職業病?

2006-11-22 16:13:21 | 脳みその日常
ここ2日間徹夜で雑誌編集のような仕事をしていたら魂が抜けてしまい、何もする気が起きなくなっている。そう、まさに抜け殻状態。休「脳」日にしようと思ったが、思い出したことがあるので書いておく。

先月末のこと。ひとりの高齢な婦人が歌を聴いて欲しいとやってきた。聴くのは構わないが歌のレッスンはしませんよと言うと、それで良いという。話によれば一週間後に小さな集まりで歌うので、気づいたことがあれば指摘して欲しいというのだ。それならば、と聴かせていただく。

曲目は美空ひばりとプッチーニという組み合わせ! 意表を突かれたのはそれだけではない。歌唱能力がプロ顔負けなのだ。実際、プロの声楽家に師事しているだけあって素人にしては文句のつけようがないうまさ。

ところが、ひとつだけ気づいたことがあった。歌についてではない。歌う際の身体表現である。目をつむって聴いていれば素晴らしい演奏なのだが、身体表現が何ともショボイ。ちょっと人様の前で演奏するには魅力がなさすぎる。

別にこの人の容姿が悪いというのではない。表情や姿勢、それに手足の身体表現がぎこちないのである。これだけの歌唱能力があるのだからショボイ身体表現ではあまりにも釣り合いが取れない。むしろそんな身体表現ではデメリットのほうが大きいだろう。

演奏を聴き終えた後、上記のことを本人に告げた。もちろん言い方はもっとソフトにだけれど。すると、今度は婦人のほうが意表を突かれたらしく「あっ…」と驚いたような顔をした。

「長年歌のレッスンをしていただいて来ましたが、そんなことを言われたのは初めてです」
「いやー、私は感じたままを言っただけなんですけどね」
「でも、確かにそうかもしれません…。全く気づきませんでしたわ」
「その点を改善するだけで、かなり印象は変わりますよ」

具体的にどう改善すべきなのかを話している時、この人がなぜ身体表現ができないのか違う面からわかった気がした。それはこの人の職業に関係がある。話によると、この人はプロの人形使いで、全国を飛び回っているという。あとでネットで調べてみたら本当に全国各地で公演していてビックリした。

つまり何が言いたいのかというと、普段の仕事で主役なのは「人形」なのであって、この人ではない。仕事の上ではあくまで裏方なのだ。歌がうまいのは主役の人形が話したりする上で必要だから、声は主役になれる。でもそれは彼女の「表現」ではない。

人前で人形を巧みに操れても自分を表現することに慣れていない。だから身体表現がショボくなるのも仕方のないことかもしれない。広義でいえば、これも職業病なのだろう。
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来年のお楽しみ

2006-11-19 04:46:45 | 脳みその日常
本日は獅子座流星群が最も活発になる日。ところが関東は曇り。星座観測には最悪である。それでも仕事そっちのけで、どこか見えるところはないかと一応150kmばかり徘徊してはみた。

でも、見上げた先に見えるのは、雲、雲、雲…。ところによってはポツポツと雨粒が落ちてきやがる。ったく、何たる仕打ち! ワシが何をしたってんだい! いや、ちと取り乱してしまった。失礼、失礼。

それにしても「泣く子と地頭には勝てぬ」ではないが、星座を見るには「月明かりと天気には勝てぬ」というわけか。まあ、しゃーない。来年に期待しよう。

今回はダメだったが、来月の双子座流星群は何とか見てみたいものだ。12月14日の午後3時頃がピークというから、天気がよければ当日の明け方には流星を拝むことができるかもしれない。そういえば12月14日って赤穂浪士の討ち入りの日じゃなかったっけ? ま、どーでもいいことか…(汗)



上とは全く関係がないが、下の写真は先週初台のオペラシティ・コンサートホールに行った時に撮影したもの。相変わらずのヘッポコ・カメラマンで申し訳ない。ピンボケしまくりである。おかしいなあ、ちゃんと撮ったハズなんだけど。そろそろこのケータイのカメラも寿命なんだろうか。それより早くデジカメにしろってか? あー、ハイハイ。

左のはコンサートホールからすぐに外に出たところに飾られているツリー。実物はもっと綺麗ですよ。右は同じ場所から甲州街道に向かって撮影したもの。このアーケードみたいなのは何て呼ぶんだろうか。最近はどうか知らないが、この建物ができた当初はよくここでドラマのワン・シーンやCMの撮影が行われていたんだよな。確かにロマンチックな雰囲気は漂っているもんねえ…いや、この写真でなくて実際の場所がである。

   
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獅子座流星群情報

2006-11-15 06:42:20 | 脳みその日常
さあて、夜空フリークの皆さん、獅子座流星群を見る季節が来ましたよ。情報によると、今年最も流星群が見えるのは今週末の18日土曜日の明け方(午前5時前後)だそうな。さらに好条件なのは月明かりの影響が非常に少ないことらしい。そりゃそうだ、いくら星が見えるといっても、さすがに月が煌煌と輝いていたら「主役」はかすんじゃうもんね。問題なのは当日の天気なんだが、こればっかりはねぇ…。くれぐれも雨乞いなんぞしないようにお願いしますよ。

まあ、これが見れなくてもガッカリすることはない。来月の「双子座流星群」のほうが流れる星の数は断然多いようなので(1時間に50個!)、むしろこちらに期待したいところ。具体的な日時についてはコチラのサイトを参照。

でも、まあ、獅子座流星群については2001年の時の感動があるからねえ。もう流れ星のラッシュという感じだったもんね。あぁ、あの時の夢よ、もう一度…って、これじゃ、まるでギャンブルだな。もっとも、ワシの人生もギャンブルみたいなものだけどさ。

ハハ、ハハハ…。
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サクサクのブラウザ

2006-11-14 07:52:29 | 脳みその日常
揚げ物の話じゃありません。ネット・サーフィンするためのアプリケーションの話でございます。

多くのネット・ユーザーはサイトを閲覧するのにIE(インターネット・エクスプローラー)もしくはNetscapeを使っていることだろう。ワシのOSは現在MacOSX(10.3.9)で、Mac用のIE(ver.5.23)はすでにサポート外になってしまい使うことは使えるが、OSXにしてからは専ら同梱のアプリケーション(Safari ver.1.3.2)を使用してきた。

今年になってから回線を光接続に変更しネット環境を改善したのだが、期待したほどではなかった。うーん、何かだまされているような気分だな…。そんなことを思いつつ、相変わらずSafariとにらめっこする毎日。

そんな時にFirefox(ver.2.0)のリリースを知る。Firefoxの存在は前から知っていたが、当時はSafariで十分だろうと気にもかけず、相変わらずのサーフィン生活をしていた。でも思ったようにサクサク動かないブラウザにはイライラが募っていた。

そこで気分転換にドライヴ…じゃなくて、ブラウザを変えてみたらどうだろうと閃く。もしかするとブラウザを変えることで何かが変わるのではないか。思い立ったらすぐにアプリをダウンロード。もちろん無料である。

結果はというと、これがなかなかイイ! データの転送速度そのものは変わらないはずだが、モタモタと動くSafariに比べたらこちらのほうが断然サクサク動く。気に入った!

ちなみにFirefoxはWindows機でも使用可能。システム条件をご覧になっていただければわかるが、Winでは98から使用できるようなので、ほぼすべてのWinユーザーは使えるだろう。ただし、Macの場合はOSX(10.2以降)とのことなので、昔ながらのOS9を使っているユーザーには涙をのんでもらうしかない。あしからず。

使用し始めて、もう2週間ほど経っているが、特にトラブルは起きていないのでたぶん大丈夫だと思う。興味ある方はぜひともお試しあれ!
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動くテレミン

2006-11-13 04:06:24 | CD/DVD
昨年リリースされていたモノであるが、最近入手したのでご紹介を。アルバムのタイトルは「the early gurus of electronic music:1948-1980」で、直訳すれば「電子音楽の初期の導師たち」といったところ。これは3枚のCDと1枚のDVDがセットになっている。CDのほうはクララ・ロックモアの奏するテレミン(テルミンともいう)を皮切りに、まあいろいろな作品がてんこもり。内容の詳細についてはリンク先をご覧いただきたい。いずれにしても電子音楽マニアにはヨダレものであることは間違いない。

むしろワシが面白いなと思ったのはDVDのほう。映像があると、やっぱり楽しいわい。ロックモアはしゃべっとるし、その楽器の生みの親であるレオン・テレミンが楽器のレッスンをしているのだ! うへへ、テレミンが動いてるぅぅぅぅ(笑)

動いているといえばこの人を忘れてはいけない。そう、ミルトン・バビットである。映像では一応インタヴューということになっているが、インタヴューどころか、もう独演会。一見、ガマガエルみたいな風貌で、口数が少ないだろうと思いきや見事に裏切られる。低音で、しかも早口でしゃべる、しゃべる。その内容にはわかりにくいところもあったが、この人の頭の回転がムチャクチャ速いことはわかった。

ちなみに、彼が語っていた音高集合論(pitch-class set theory)というのは音楽の理論分析をする方法論のひとつで、アメリカの学者たちがよく用いているもの。そもそも音高集合論なるものは著名な音楽学者アレン・フォートが1970年代前半に提唱し始めたもののようだが、それがアメリカの理論分析の主流となったのは1990年頃前後ではなかったか。記憶があやふやなので正確なところ自信はないけれど。興味ある方はラリー・J・ソロモンによる集合論入門のサイトをご覧くだされ。まあ、これをいきなり見てもチンプンカンプンだとは思うけどね。

そうそう、DVDの話に戻ろう。映像のなかには1970年代に制作されたものもいくつか含まれている。これを見ると、もうサイケデリックな世界ですよ、ホントに。ワシの頭のなかでは、もう当時のピンク・フロイドやらマイク・オールドフィールドやら、イエスやらが走馬灯のように現われて、これらの映像とダブる、ダブる。

あ、そうそう、この企画モノはシンセの神様ロバート・ムーグの思い出として作られたらしい(ムーグについては「2005年8月24日のブログ」を参照)。だから生前のムーグも当然このDVDの最後に登場する。

いやー、いろんな意味でこれは面白い商品だわ。
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また、デーハーに…

2006-11-12 03:23:11 | ドライブ関連
夜中、いつもならひっそりとしている三鷹市役所前がピカピカに光っていた。何事かと思って近寄ってみると「農業祭」のデコレーションがライトアップされていたのだ(笑)写真ではよくわからないかもしれないが、デコレートしてある材料はすべて野菜。いや、気合いが入っているのは認めるけど、こんな深夜にアピールせんでもよかろうに…。
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面白かったけれど…

2006-11-08 07:20:33 | 音楽あれこれ
昨日は予告通り(?)渋谷のオーチャードホールへ《レ・パラダン》を観に行く。エントランスでは若い後輩のMさんと久しぶりに遭遇。元気そうで何よりだ。

《レ・パラダン》は予想以上に面白かった。ラモーの作曲したバロック音楽に合わせてヒップ・ホップのダンサーたちがステージ上で所狭しと踊りまくる。ブレイク・ダンスなんか当然のごとく出てくる。

舞台演出はそれだけにとどまらない。背景には絶えず映像が流れている。その映像には最新の技術が導入され、ある種のカラクリまである。こんな斬新な演出にもかかわらず、それがラモーの音楽と合致するなんて誰が想像できるだろうか。まさにコメディ・バレエである。

ただし、観ながら思った。全く同じことを日本人がやっても評価されないだろうな、と。恐らくは酷評されて終わるのがオチ。もっともそんな発想はフランス人ならではであり、背景の映像処理も日本的な感覚ではまず思いつかないものだろう。いや、見慣れないものだからこそ面白かったのかもしれないが。

それにしても舞台上に全裸のダンサーが登場するのはやはりショッキングだ。それが前衛的な演出だとしても、観ているこちらのほうが気恥ずかしくなる。ああいうのは公然わいせつ罪に問われないのだろうか。ちょっとヒヤヒヤ(笑)

今回の上演を観て思ったのは、バロック・オペラの表現も進化を遂げているということ。ひと昔、ふた昔前は当時の表現形式に即して上演されるのが「常識」だった。いわゆるバロック・スタイルというやつである。

10年20年前にあって、それは正しかったのかもしれない。しかし今にして思えば、もうそうした表現形式は単なる再現でしかないようにも思える。クリエイティヴとは再現することにとどまらない。むしろ現代の感覚にマッチした解釈で再構成することに意味がある。ただ単に旧態依然の形式にしがみついた解釈は今や時代遅れの古臭いものでしかない。

そんなことを思いつつ、ホールを後にした。
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いざ、鎌倉山へ

2006-11-06 05:42:11 | ドライブ関連
仕事をしなくちゃいけないのに、うっかり地図を見ていたら鎌倉山という文字を見つけてしまった。こうなると行くしかない。で、いざ鎌倉山へ突撃ぢゃ!

最初は夜景のキレイなところがあるのかと期待していた。でも行ってみたらそうでもない。その代わり色々なモノを発見した。

道端にさり気なくあったのが「佐佐木信綱の歌碑」。歌人、佐佐木信綱(1872-1963)は現在の三重県鈴鹿市に生まれたが、大正10年、鎌倉に「遡川草堂」という別荘で仕事をしたという。ここに歌碑があるのはそのためらしい。

次に目に飛び込んできたのは擂亭(らいてい)の看板。一体何だ、これは。帰宅してネットで調べてみたら鎌倉で有名な蕎麦店らしい。入り口の門をくぐると、そこには二万坪(!)もの庭園があり、それを見ながら優雅に食事ができるとのこと。ふーん。

  


でもさ、入り口のところにある立て札みたいなものに貼られていたメニューはどうにかならんもんかな。「季節弁当」が3,675円という値段はさておき、いかにも手作りのメニューですって感じの風情。それはいいんだけど、それを画鋲でとめてあるのはどーよ。ちょっとショボすぎないか?(笑)でも、食ったら旨いんだろうな…。

最後に見つけたのは棟方板画美術館。版画家、棟方志功(1903-75)は青森県出身で、郷里には「棟方志功記念館」がある。しかしながら晩年には鎌倉に住み創作に励んだことから、ここに美術館が作られたそうな。ちなみに「板画」というのは1942年以降に彼自身が版画をそう呼んだことによるもの。木版の特徴を生かした絵画ということなのだろうか。
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友を偲ぶ

2006-11-05 05:47:05 | 脳みその日常
昨日は高校時代の友人が急逝してちょうど1年。というわけで、ご遺族を慰める意味も込めて別の友人とともにご挨拶に伺った。

死はいつか誰にでも訪れるもの。たまたまそいつはその時期が早かっただけなのかもしれない。もう肉声を聞くことはできないが、ワシは今でも奴を大切な友人のひとりと思っている。

よく人間関係は「死んだらそれまで」とか「仕事が終わればそれっきり」ということがある。確かにその関係が稀薄なものであればそうかもしれない。でも、ワシの他者とのかかわりは表面的な関係であることは少ない。どちらかといえば「濃い関係」である。

友人が多いことを誇らしげにする人がよくいるが、果たしてその友人がどれだけ信用に値する人なのだろうか。その人たちはいざ自分に何かあった時にどれだけ支えになってくれるのだろうか。ワシにはどうにも理解できない。

もっとも、友人といってもそれは単に仕事をする上で知り合いになっただけなのかもしれない。でも、そんな人間関係はワシのなかでは友人と位置づけられない。

仕事上の知り合いってのは、所詮互いに打算の付き合いだからである。互いにとってメリットがあるから付き合いが続くのであって、デメリットが生ずればその関係はたちまち解消されるもの。そんな関係の人たちを友人などとは呼びたくない。

といって、仕事仲間をないがしろにしているわけではない。もしかすると、そのなかから友人になれる人だっているかもしれない。だからこちらは少なくとも相手には誠意をもって対応しているし、時にはこちらに損失が生じても構わないとさえ思っている。それでもこちらの誠意が理解されなければ関係はそこまで。だから割り切るしかない。

何度も書いたかもしれないが、ワシにとっての友人とは損得抜きで付き合えることのできる人である。たとえ自分が物質的に損をしたとしても「まあ、こいつのためなら仕方ないや」と許せる人、それがワシにとっての友人なのだと思っている。亡くなった友人はまさにそんな奴だった。
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思わぬ「収穫」

2006-11-04 02:41:31 | 脳みその日常
赤坂のサントリーホールへ音楽会を聴きに行く。するとカラヤン広場の前が何やら賑々しい。休憩時間を利用して様子を見る。どうやらTOKYO Designer's Week 2006という催しらしく、ここではプロによって製作された作品が展示されていた。

前衛的なイスやら、怪しいオブジェみたいなモノまで、さまざま。情報によれば展示は11月5日までという。散歩がてらに出かけてみるのも楽しいだろう。
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