ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

海鮮の東西対決?

2014-07-31 04:25:40 | 脳みその料理
アップするのが遅れました。今回の全景はこちら。



ワシの料理の基本は余り物や賞味期限が切れそうなものを優先的に使用すること。今までアップしているのはすべて実家の老父のために作ったものなので、実家の冷蔵庫を開けるまでどんなメニューになるかはわかりません。そう、いわば「出たとこ勝負」。

だから土壇場になって作るものが変わるのはよくあること。もう慣れっこです。写真右上のは卵スープですが、これもハプニングの一例。卵がひとつ残っていて、しかも賞味期限切れ。こりゃ早く使わねば…。てなわけで急遽決定。まあ、発想は主婦みたいなもん。



このレバニラ炒めも当初作る予定じゃなかった。スーパーへ買い物に行ったら、たまたまレバーが安かったので、「じゃあ作るか!」となった次第。ちなみに本来は「ニラレバ炒め」と呼ぶのが正しいらしい。中華料理の表記は「韮菜炒牛肝」となっているので。

でもね、作ったことがある人ならわかると思いますが、レバーの下処理にはそこそこの時間が必要なんです。だから作る側の心情としてはレバーに重きを置きたい。そこで表記としてはレバーを先にもってきたいのです。ま、どーでもいいんですが…。



これはカッコよく言えば「海鮮の東西対決」! なんてこたーない、ただ味付けが違うだけ。右はメダイと赤身の刺身を煮きり醤油でいただきます。左は同じ食材にホタテを加えて、オリーブオイルやワインビネガーなどで味付けしたもの。飾りとなるイクラの残りは白飯に乗せてパクパク。



暑い日が続いているので、デザートは手作りのブルーベリー・アイスクリーム。
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シュウマイの皮は無駄にしない

2014-07-22 04:28:12 | 脳みその料理
唐突ですが、市販のシュウマイの皮はなぜ30枚も入ってるんでしょうか。これ、ナマものなので、冷蔵庫に放っておくとカチカチのパリパリになって手に負えんのですよ。実は前回作ったシュウマイで、その皮が10枚ほど余っていました。見れば、まだカチカチになっていない。ならば使ってしまおう!

というわけで、今回のメインは完全創作料理です。



でもまあ、材料はシュウマイとほぼ変わらず。シュウマイと違うのは、下味を付けた豚肉をシュウマイの皮で三層ほどに重ね(いわばミルフィーユみたいに)、それを油で揚げるというもの。揚げた皮のパリパリ感と柔らかみのある豚肉が好対照をなしています。

ただ、それだけだと脂っこいので、これにパセリ・バター・ソースを敷くと脂っぽさが緩和されます。ちなみに横にある団子は豚肉の余りに小麦粉をまぶして揚げたものです。味はあくまでシュウマイですけどね(笑)

副菜の目玉は「高野豆腐の詰め煮」



これはエビのすり身に人参、長ネギ、ひじきを混ぜたものを高野豆腐に詰めてダシ醤油とみりん、酒で煮たものです。黄緑の添え物は「つるむらさき」の茎。もちろん冷蔵庫の中の余り物です。

今回のおかず全体は次の通り。



定番のサラダの横にあるのは鶏の唐揚げ。実はこれ、3回揚げてあるんですよ。揚げ時間1分、休み30秒、揚げ30秒、休み30秒、揚げ30秒…といった具合。こうすることで鶏肉から水分が奪われにくく、ジューシーになります。もちろん肉にはあらかじめ下味をつけますが。
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土蔵の解体

2014-07-21 04:28:57 | 脳みその日常
先々週、実家の土蔵を解体してもらいました。登記簿によれば、この土蔵を建てたのは明治19年(1886)だそうです。ほぅ、作曲家のフランツ・リストが亡くなった年じゃないですか! それはともかくとして、128年前の建物だったとは全く知りませんでした。

なぜ解体したのか。2ヶ月ほど前、久しぶりに土蔵に入ったところ床がズブズブと沈み始める始末。正直、驚きました。どうやら床板が腐っていたらしい。ここしばらく土蔵に出入りしていなかったため、室内の空気が換気されず、湿った空気により床板が腐食したのでしょう。

老父に相談すると「棟梁の意見を聞いたらどうだ?」ということで、早速棟梁に電話すると、すぐに駆けつけてくれました。棟梁の人柄については以前ご紹介しているのでコチラをお読みください。

「現場」を見た棟梁、開口一番、

「こりゃ、壊すしかねぇだろ!」
「修理っつうわけにはいかんですかね?」
「無駄、無駄。ここまで腐ってちゃあ、駄目だな!」
「そうですか…」

てなわけで、解体することに決定。となれば、土蔵の中のものを片付けなくちゃなりません。その翌週、棟梁に手伝ってもらいながら「収蔵品」すべてを搬出。

収蔵品といえば聞こえはいい。テレビの「なんちゃら鑑定団」に出せそうなお宝を想像するかもしれません。しかし搬出した収蔵品はほぼすべてゴミ同然のものでした。そもそも名家でもなんでもないんですから、お宝なんてあるわけがない。結局、収蔵品のほとんどが棟梁の用意した3トンダンプカー2台に積まれ、お別れとなりました。

土蔵の解体作業は棟梁にお任せ。それにしても、この人、建物を作ることから解体することまで何でもやってくれます。今年、80歳ですよ、80歳。どこにそんなパワーがあるんでしょうねぇ。すごいです。

で、冒頭の先々週の話に戻ります。帰省してみたら土蔵の外観は完全に消え、赤土の地面だけになっていました。棟梁いわく、

「壊して正解だったな」
「なんでです?」
「壊してみたら、土蔵の二階までシロアリにやられちゃってたのがわかったからな…」
「へぇ~」

「今後の作業はどうするんですか?」
「ん~、まぁ、赤土の地面を均して、地面を時間をかけて少し落ち着かせるか…」
「ほぉ…」
「で、それから砕石を入れて土が雨などで流れないようにするっちゅうもんだな」
「はぁ…」

先週末に帰省したところ、蒸し暑い中、棟梁がひとりで砕石を均す作業をしていました。一連の作業についてはもちろん支払いをするのですが、格安な上、老体に鞭打ってヘロヘロになりながら頑張っている姿を見たら、何もせずにいられません。

「おしっ、いっちょ、手伝ったろ!」

決意をしたはいいけれど、ハイレベルの不快指数の中でスコップを握って作業し続けるのはホントにツライ。土方仕事は学生時代に経験済みなので、大変な仕事なのはわかっていました。でも、あれからウン十年経過し、その間、肉体労働をしていない身体にはコタエましたね。もうね、フラッフラッ。情けない限りです。

「オメェ、大丈夫か?」
「は、はぁ…な、なんとか…ゼイゼイ」
「無理しなくていいぞ」

うはーっ、80歳の老人に完敗です。でもね、棟梁の素晴らしいのは、そんな情けない奴に対して軽蔑したり上から目線でモノを言わないこと。いや、むしろその眼差しはとても優しいのです。おそらく今まで相当ツライ仕事をしてきた人だからこそ、苦しい思いをしている者に優しくなれるのかもしれません。

そういう人に私はなりたい…(宮沢賢治センセ、すみません、パクリました)
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カット牛肉 with バルサミコ・ソース

2014-07-14 03:26:21 | 脳みその料理
今回はウマ~な4品。写真左上のは何度か登場しているナスの揚げ浸し。なぜかナスが1本余っていたのでメニューに入れました(ししとうもクタクタになりかけていた)。写真右上は定番のサラダ。この日はゴマだれ味。



メインは安売りしていた牛肉のカット肉をソテーしたものに前回苦杯をなめたバルサミコ・ソースを改良して再チャレンジ。前に書いた通り、バルサミコ・ソースは肉料理に合うのでうまくいかないわけがない。しかし油断は禁物。トマトピューレの酸っぱさが出ないようにしてまろやかな仕上がり。ちなみに場違いな焼きネギがありますが、もちろんこれは余り物を処理するためです。気にしない、気にしない。



ブログでは初お目見えなのが、このシュウマイ。もちろん手作りです。これね、肉に下味をつけてあるのでそのまま食べてもメチャクチャうまい。ひそかに自信作だったりします。

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命綱の先には…

2014-07-09 05:31:33 | 脳みその日常
ウチは古い家屋のせいか、G(嫌われ者の黒い奴)とクモがやたらと出ます。面白いのは、Gとクモに相関関係があること。つまりGが多く現われる年にはクモは少なく、クモが多い年はGの出現数は少ないのです。アシダカグモがGを食べるというのは知っていましたが、ウチに常駐しているクモはそんな大きなものじゃありません。名も知らぬ細い奴ばかり。

そんな頼りなさそうな奴ですが、時々天井から降ってきます。いわばパラシュート部隊。ああ、部隊じゃないですね。個人行動ですから。

先日、紫煙を燻らせていると目の前をゆっくりと降りてくる奴を発見。初めてなら驚くでしょうが、何度も目にしているので慣れたもの。ここで、いたずら心に火がつきました。

「奴の命綱を捕まえたらどうなるだろう…」

手にしていたタバコで奴の命綱を絡めとることに成功! 当然、奴は異変に気づきます。「おや? 何か変だぞ?」と。

そのあと、クモはどういう行動をとるかわかりますか? 「クモの子を散らす」という言葉があるので、ワシはきっと奴はそのまま地上に着地してバタバタと逃げるのではないかと思いました。

ところが、そうじゃないんですね。そいつ、几帳面なのか学究肌なのか知りませんが、命綱の異変の原因を調べるために再び糸をたぐりながらスルスルと上ってきたのです。

だけど、命綱の先端にあるのはタバコ。もちろん火はついてます。あとはどうなるかわかりますよね?

そう、奴は火のついたタバコのところまで上ってきて、初めて事態を理解します。その瞬間、

「あつっ!」

と叫んだかは知りません。いずれにしろ、パニックになりながら先ほどとは比べ物にならないほど速く地上に降りて行きました。

どんなクモも同じような行動をとるかはわかりません。でも、クモの習性をちょっとだけ垣間見たような瞬間でした。
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精進料理と虚弱な三本の矢

2014-07-07 04:02:22 | 脳みその料理


先週末はオフクロの14回目の命日。そんなわけで、作った4品のうち、2品は精進料理にしてみました。まずは白和え。入れたものは、糸こんにゃく、キュウリ、ニンジン、椎茸。より美味しくするにはキュウリ以外の食材をダシで煮ておくこと(キュウリは塩でもんでおきます)。また、木綿豆腐は網で濾すと食感が滑らかになります。



もう一品はサツマイモのオレンジ煮。サツマイモは輪切りでもいいですが、とにかく電子レンジで5分ほど熱を加えて柔らかくしておきます(蒸しても可)。そのイモを水、絞ったオレンジの汁で煮ます。イモの甘さがイマイチの時は砂糖を任意で投入してください。煮汁が元の半分ほどになるまで弱火で煮たら、赤ワインをちょいと入れ、一煮立ちさせて完成。



さて、今回のメインはサーモンとポテトのバルサミコ・ソースかけ。作る前に頭の中でイメージした時は完璧だなと思ったのですが、料理は作ってみなくちゃわからんもの。



形は確かにイメージ通りでした。それぞれの素材の処理も味もイイ感じ。ところが、盛りつけて実際に食べてみると、あららら? なんかサーモンが生臭い…。なんでやねん! サーモンだけを食べてみると、全く生臭くない。原因はどこに…。分析開始です。

どうやらイマイチの原因はバルサミコ・ソースを作る際に加えたトマト・ピューレではないかと。つまりトマトの酸っぱさがサーモンの生臭さを引き出したようなのです(バルサミコ酢は煮詰めた時に酸っぱさを十分に飛ばしてあるので、たぶん違うと思う)。

まあ、バルサミコ・ソースはそもそもが肉料理に合うものなので、魚との相性がよろしくないのは当然といえば当然なのであります。でも、もしかしたら合うんじゃないかという淡い期待でチャレンジしたのですが…う~む、改善の余地ありだな。

三本の矢の教えのように3種類の食材がまとまって旨い料理になるかなとイメージしたのですが、今回は惨敗。良い勉強になりました。
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メンチカツ・オン・ザ・パセリバターソース

2014-07-01 04:44:06 | 脳みその料理
さてさて、今回は「廃品」利用のため5品。



「廃品」というのは写真右上のスープです。スーパーでレタスを買うと一番外側の葉って何となく使いたくないですよね。汚れていたり、誰が触ったのかわからないので、ついつい捨ててしまいがち。でも洗って火を通してしまえば大丈夫のようにも思えます。

そこで、そのレタスと余っていたアスパラガスをバターで炒めてから水を加えて煮て、ミキサーでガー。そして網で濾してからフライパンに戻して牛乳と鶏ガラスープの素で味を調えます。トロミをつけたかったらジャガイモも加えれば良い。こうして捨てられるはずだったレタスの葉も無事有効活用できました。

おかずは他にスパゲッティ・サラダ、鶏ササミとキュウリの梅和え、そしてナスの揚げ浸し。

今回のメインはメンチカツ。



特に珍しいものじゃありませんが、下に敷いたパセリバター・ソースとの相性がベリー・グッド! 単なるメンチカツも、これでちょっと贅沢な一品になります。

そして、デザートはイチゴ・アイスクリーム。



これもある意味で「廃品」利用。というのも、少し前に買っておいたイチゴが傷む直前だったので、アイスに利用しました。作り方は簡単。卵白と生クリームをそれぞれハンドミキサーで泡立てておいて、ピューレ状にしたイチゴを混ぜて凍らせるだけ。甘みが足りなければ砂糖を加えてください。これ、メチャクチャうまかった。
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