ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

山椒のような…石小屋ダム

2020-11-09 06:45:47 | 神奈川(ダム/堰堤)
実は前回の宮ヶ瀬ダムのすぐ下流に、やはり相模川水系の石小屋ダム(愛甲郡愛川町大字大沢)があるんですよね。宮ヶ瀬ダムの水流調節をする役割も果たすので「宮ヶ瀬副ダム」とも呼ばれています。

まずはその全景をどうぞ。



石小屋ダムへは宮ヶ瀬ダム下の公園から行くことができます。その公園にはこんなオシャレなものをはじめ、ファミリーで楽しめる場所が多数。ただし時間帯によって駐車場は有料になるのでご注意を。





その公園から坂を下って行くと石小屋ダムに到着します。そこに説明看板があります。



石小屋ダムに近づくには少しだけ下流側に歩いたところに道があるのでそこを入って行きます。すると古めかしい石碑が。表側には「縣下名勝史蹟四十五佳選當選記念 半原渓谷 石小屋 横濱貿易新報社」。そして裏側には「昭和十年(1935年)十月」と刻まれています。

調べてみると横濱貿易新報社(現在の神奈川新聞社)が創業45年を記念して神奈川県内の名跡を昭和10年9月から1ヶ月の間に読者に募り、45箇所を選定したもののようです。そしてこのダムができる前にあった「半原渓谷 石小屋」が28万余票を獲得し一位となったためそれを記念してこの石碑が建立されたとのこと。石小屋ダムという名称はおそらくここから採られたものなのでしょう。(参考





その記念碑からダムを眺めるとこんな感じ。



ダムへ近づいてみます。下流側から見たダムです。壁面には独特な模様が施されていますね。



ダム上に掛かる橋は「石小屋橋」。



ダムが堰き止めている湖は「石小屋湖」。もう、全てに石小屋の名前が入ってます。



石小屋湖側から見たダムはこんな感じ。



これがダム上。進んでみましょう。



設置年月が記されていないプレート。一体、いつやねん!もう平成も終わっとるし…。



石小屋湖の様子。すぐ上流の宮ヶ瀬ダムから流れてきた水たちです。



その水たちがダム下に溜まり、



中津川となって下流へ向かいます。



対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。



橋の下にある洪水吐の様子。越流式です。



対岸から上流に目をやると宮ヶ瀬ダムがすぐそこに見えます。



この案内図で宮ヶ瀬ダムと石小屋ダムの位置関係がわかると思います。



そして、ダム建設以前、この一帯はこんな様子でした的なパネル。



石小屋ダムは宮ヶ瀬ダムの存在に隠れて目立たないかもしれません。しかしダム壁面の装飾は芸術的だし、わかりやすい説明看板が多数あって見応えがあります。
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相模川を司る宮ヶ瀬ダム

2020-11-08 06:53:45 | 神奈川(ダム/堰堤)
今回は神奈川県相模原市緑区青山にある相模川水系の宮ヶ瀬ダムに行ってみました。まずはダム下から。



宮ヶ瀬ダムは近隣の相模ダム城山ダム、そして道志ダムと連携することで相模川の水量調節を行なっているそうです。







近くの公園には原始人の住居のようなものが。この中に宮ヶ瀬ダムの建設経緯が記された案内板がありました。ダムは2000年12月に竣工したそうです。





もう少しダム下に近づいてみます。こんな感じ。



ダムから流れ出てきた水は中津川となって下流で相模川に合流します。



ダム下からダム上へ行くにはケーブルカーのようなインクライン(有料)か無料のエレベーターを利用すれば便利。でも、ドライヴ好きのワシとしては敢えてクルマでダム上を目指します。



…と言ったものの宮ヶ瀬ダムはデカいので、ダムの右岸へ行くにはダム湖をぐるっと回らなければなりません。途中、上流側から見たダムの様子はこんな感じ。



右岸に到着。写真がちょっとオレンジ色っぽいのは時間が夕方に近かったからです。



ダム湖の名称は「宮ヶ瀬湖」で、ダム湖百選のひとつでもあります。



右岸には水とエネルギー館があります。



右岸、下流側から見たダム。



では、ダム上を歩いてみましょう。巨大なダムなのでダム上の道幅も広い、広い。



ダムの真下。156m下の景色はこんな感じ。ひぃ〜、怖っ。写真右に見えるのがインクライン。



下流の遠景です。



ダム上、中央付近から見た宮ヶ瀬湖。西日が眩しい。



管理事務所は左岸にあります。その表示が窓に貼られているのは、まるで「テナント募集」みたいやん。





一応、ちゃんとした看板もあるんですがね。



管理事務所付近からダムを見るとこんな感じ。



対岸(左岸)から振り返ります。やはり、この道幅!



対岸、下流側から見たダムの様子。



いや〜、とにかくデカいダムです。周遊道路には日中でも走り屋やバイク小僧がいたりしますがそれさえ気にしなければ良い場所といえるでしょう。見応え十分!
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見どころ満載の三保ダム(下)

2020-05-06 07:34:44 | 神奈川(ダム/堰堤)
さあ、いよいよダム上に行きます!通路は管理事務所の隣ですが、車両通行不可なので歩いて見てまわることになります。まず目に入るのが「三保ダム」と刻まれた石碑。形はたぶん富士山をイメージしたと思われます。



その反対側には「ダムのあらまし」が書かれた看板。ダムは1978年7月完成なんですね。



ダム上の通路です。いや〜、対岸までそこそこの距離がありますね。



下の図のようにダム上からはジグザグの道を降りて下のダム広場へ行くことができます。行きませんでしたが。



斜面のクネクネしている道がダム広場への道です。



貯水湖である丹沢湖です。



丹沢湖はダム湖百選の湖でもあるんですね。



ダム上、中央より少し対岸側のところにスペースがあります。そこには空からここが三保ダムとわかるようにペイントがされています。





対岸はまだまだ先。いや〜、なかなか歩きますなあ。



洪水吐(こうずいばき)から下流を見下ろすとこんな感じ。



その付近の丹沢湖の様子。



やっと対岸へ来ました。データによれば県道からは600m近い距離です。



洪水吐の隣には自由越流式の排水路があります。



前回の下流から見た時、このダムはこの洪水吐の部分だけかと思いました。しかし実際に歩いて見るとそうじゃなくてロックフィルダムなんだなあとしみじみ思いました。何れにしても見応えのあるダムです。
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見どころ満載の三保ダム(上)

2020-05-05 07:37:12 | 神奈川(ダム/堰堤)
酒匂川水系の三保(みほ)ダム(神奈川県足柄上郡山北町神尾田)に来ました。ダム名となっている三保はかつてここにあった村の名。河内川(かわうちがわ)に沿って走る県道76号を上って行くと三保ダムの下流公園に行くことができます。まずはそちらへ行ってみることにしましょう。

細い道をくねくね進んで行くとダムが見えてきました。



さらにくねくね進んで行くと、ダムが近づいてきました。




突き当たりには「ダム広場」。おそらくこの奥に下流公園があるものと思われます。ところが到着したのが朝9:00前だったため、中へは入れず。





入れないなら仕方がありません。同じ道を引き返し、再び県道76号を登ります。そして管理事務所入口横には水利使用標識。三保ダムは上水道のためのダムなんですね。



これが管理事務所です。定礎は1978年1月。







管理事務所前の県道76号の反対側には「丹沢湖」と刻まれた石。



そして近くには「林泉」(1990)と題されたモニュメント。説明によると、テーマは「心ふれあう水と緑」だそうです。二本の柱は針葉樹が、台座は豊かに流れ出る泉がそれぞれ表現されており、二人の女性は、立像が「緑に寄り添う人の心」を、そして座像は「水の流れを楽しむ人の心」を象徴したものだとか。作者の土屋健(1948- )は佐渡出身で秦野市在住の彫刻家。秦野市大根中学校の創立50周年記念モニュメント(1996)も手がけています。









三保ダムは周囲に見るところがたくさんあって困ります(笑)なので、なかなかダム本体にたどり着けません。次回はいよいよダムをご紹介します!
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揚水発電の本沢調整池

2019-09-11 07:40:30 | 神奈川(ダム/堰堤)
上京したついでに神奈川県にある城山湖に行ってきました。城山湖へ至る手前のところに城山発電所があります。ここは日中しかゲートが開いていないので夜間に行っても城山湖へは行くことができません。



発電所の敷地内には電力供給に貢献した「OBたち」が鎮座しています。これはポンプ水車の入口弁。





こちらはポンプ水車ランナと呼ばれるものだそうです。





発電所の脇の道を登って行くと、城山湖がお出迎え。





説明によれば、標高の低い津久井湖の水を汲み上げて(揚水)人造湖としてできたのがこの城山湖で、夜間にポンプの力で水を汲み上げ、昼間にその水を津久井湖に流すことで発電するのだそうです。その城山湖を堰き止めているのが本沢(ほんざわ)ダム。





正式名称は「本沢調整池」なんですね。





お約束の「水利使用標識」。



揚水発電のことを学ぶには良い場所です。
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階段をポツポツ降りて…牧野取水堰

2019-09-10 20:11:26 | 神奈川(ダム/堰堤)
神奈川県の相模川水系の秋山川に牧野取水堰というのがあるらしいので行ってみました。到着してみると入り口は階段を降りていかねばならないようです。その入り口に見慣れた「水利使用標識」が。ありゃりゃ、枝が邪魔だなあ。



ホントに真っ暗です。スマフォのライトだけが頼り。コケないように気をつけます。





一番下に来ました。やっとお目当の看板に遭遇。これもライトで照らしたから見えるので、実際には真っ暗。もうね、リアル肝試しですよ。





当然ですが堰は見えません。肉眼ではここのすぐ上にある感じなのですが、撮影できませんでした。とほほ。
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どうしても道志ダム

2019-07-19 08:46:34 | 神奈川(ダム/堰堤)
道志川の水は道志ダムを経て沼本ダムからの水と合流し、津久井湖に貯められます。道志ダムは沼本ダムからは少し離れたところにありますが、やはり所在地は相模原市緑区です。

到着しました。いきなり水利使用標識のお出迎え。ダム横の壁にへばり付くように掛けられているので苔だか泥だかの汚れが凄い。



いや〜、アピールするねえ。



ダム上の通路はまあまあ広く、車両通行可です。進んでみましょう。



対岸に来ました。う〜ん、やっぱり強烈なアピール。



ダムの隣に管理所があります。



竣工は1955年5月なんですね。





おや? 対岸のほうにも水利使用標識が。何がどう違うんでしょうか…。



このダムを見て、「ん? 似ているな…」と気づいたアナタは素晴らしい。そう、以前訪れた新潟の穴藤ダムとほとんど同じ構造なんですね。デジャヴかと思いましたよ。もっとも、穴藤ダムのほうは道志ダムほど「ここにあるぞ!アピール」はしてませんけどね。
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行き止まりの先に沼本ダム

2019-07-18 07:49:23 | 神奈川(ダム/堰堤)
相模ダムを通過した水は相模川となって次には沼本ダムへ。1943年竣工のこのダムも相模原市緑区にありますが、辿り着くには民家の間を抜けた行き止まりまで行ってください。

到着しました。

まず目に入るのはご存知「水利使用標識」です。2種類あります。





なんだかちょっとくたびれちゃってますね。

フェンスの向こうにはダムらしきものがあるみたいです。でも見えません。





たぶん、ここからダムに行けるんでしょうね。でも行けません。

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古さが見どころ…相模ダム

2019-07-17 08:30:15 | 神奈川(ダム/堰堤)
東京へ行ったついでに訪れてみました。神奈川県相模原市緑区にある相模ダムは1947年6月竣工の古いダムですが、ダムから少し離れた場所にある管理所はなんかやたらと立派。管理しているのが神奈川県企業庁という役所のせいですかね。





ともかくダムへ行ってみましょう。





相模湖にはこんな伝説もあるんですね。はぁ〜、勉強になります。



クルマでダムの近くまでは行けますが、ダム上に行くには徒歩だそうで。



おお〜、見えてきました。立派なダムです。



ここがダム上。



ダムの真ん中あたりからは国道412号が見えます。



対岸まできました。



ここは歴史のあるダムで、見学者のことも考えてくれていると思います。すぐそばには発電所や慰霊碑もあります。
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ルビが優しい城山ダム

2019-07-12 08:21:20 | 神奈川(ダム/堰堤)
4ヶ月ぶりに東京の「元美女」たちから「上京せよ!」との命令。従順なワシはホイホイとその命令に従いました。4時間にわたる宴も無事終わり、せっかく上京したのだからと帰りに津久井湖にある城山ダムに立ち寄りました。

到着です。



ダム上にかかる橋は城山大橋と言います。



この橋は国道413号でもあり、深夜ながら交通量はまぁまぁあります。写真中央の緑色のように輝く部分のところがこのダムの本当のダム上。



内容はよくわかりませんが、とりあえず看板。



水利使用標識は、もうお馴染みですね。



ルビの振り方に注目!(写真をクリックすると拡大します)



ルビは本来難しい漢字に「かな」を付けることで読み方を示すものですが、ここでは子供にもわかるような「内容」に変えているのが面白いですね。例えば、

●下記図 → したのずめん
●水域 → みずのなか
●立入禁止水域 → みずにはいってはいけないところ

いや〜、よく考えていると思います。担当者、グッジョブ!
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