なんとなく日の出町のあたりを走っていると「つるつる温泉」という看板が目にとまる。見てしまったら行くしかない。まるで吸い寄せられるように細い道を登って行った。帰宅して確認してみたら、生意気にも
サイトがあるではないか! もちろんワシが行ったのは深夜だから営業なんてしてなかったけど。
で、ナビを見るとそこから先にも道が続いている。ならば行ってしまえ。ところが、真っ暗な細い林道を行くと、「この先、行けません」の看板! なぬっ、行けないとな! ならば仕方ない。引き返そう。
何か悔しいので、違う道を探す。おぉ!あったあった。やはり林道のようだが、ナビは「道があるよー」とワシに訴えてくる。そこまで哀願するのなら行ってあげよう。
ぎゃぎゃ! 恐ろしいほど細い道だ。対向車がもし来たら、どう考えてもすれ違うことは無理。どちらかのクルマが谷底へ落ちれば話は別だが。
ところが、またしても「行き止まり」…。何だ、何だ、まるでワシの人生みたいだな。ま、行けないのであれば戻れば良い。街灯なんてもちろんないから、真っ暗闇の中をバックする。ガードレールなんて「ゼイタクな」ものはない。だからもうスリルは500万点は確実。
くそーっ、先に進めないストレスが溜まってきやがった。こうなれば三度目の正直を狙うしかない。道はどこだ!
あった、あった、それらしいイイ感じの道が…。暗闇の恐怖を知らないワシは勇者のごとくズンズン進んでゆく。ただし通常のヘッドライトでは見えにくいのでハイビームにはしたが。
よしよし、今度はクリアできそうだぞ…と思っていたら、前方に看板が。
「白岩の滝」
しかも、クルマの通れるところはそこまで。看板の説明によれば「滝に行くにはここから徒歩でどうぞ」とある。いいえ、こんな夜中に行きたくありません! ご遠慮申し上げます。それにしてもムムムである。三度目の正直どころか、二度あることは三度あった! とほほ。
ちなみに、この写真はクルマのハイビームを照らしてようやく撮影したもの。しつこいようだが、こんな山奥に街灯なんてない。あるわけがない。こんなところで、うっかりハンドル操作を誤ったら確実に谷底へ転落する。しかも携帯は「圏外」なのでヘルプを呼ぶことすらできない。これでスリルは1000万点に達した(笑)
まあ、無事に帰ってきたからノンキなことが言えるけど。