ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

薄川第二発電所取水堰堤…薄川堰

2023-03-31 07:02:54 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は長野県松本市入山辺(いりやまべ)にある信濃川水系の薄川(すすきがわ)堰を目指します。アクセスは国道143号の「城東二丁目」信号を和田方面へ曲がり、県道67号(アザレアライン)を扉温泉方面へ行くと目的地は道沿いにあります。

到着しました。なんかヘンテコな形をしていますね。これは薄川と、そこへ合流する大門沢のところに堰堤を築造したため、こんな形になっているものと思われます。


それぞれの川から流れ落ちる水。


薄川の左岸、上流側から見た様子。写真上部の曲がったところからが薄川へ合流する大門沢。


道路を挟んだ反対側に沈砂池があります。この水は薄川から取水していて、

沈砂池に貯められた水は、このバー・スクリーンから薄川の下流、直線距離にして3.3kmのところにある中部電力の薄川第二発電所(1912年7月運用開始)へ薄川とは別の水路から送水されて発電に使用されるようです。(参考


それを示すための水利使用標識。


ここからわかるのは、この薄川堰は薄川第二発電所取水堰堤であるということ。つまり薄川堰の築造も100年以上前ということになります。現役で活躍しているのでしょうが、見れば堰堤のコンクリートにあちこちヒビ割れが…。近いうちに修復の必要があるのかもしれませんね。
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川崎でレクチャー

2023-03-28 15:59:14 | 脳みその日常
どーも、ワシです。昨日は川崎市でレクチャーして来ました。



高齢者30人の前で音楽についての話を3時間ほどしたのですが、最後の質問コーナーで、ある受講者が

「あの〜、ビートルズはなぜクラシック音楽じゃないんでしょうか…」

と質問。むむむ、なんという角度から投げ込んでくるんでしょう!思わず空振りしそうになりましたが、そこはワシも専門家。ホームランとまではいかないにしてもツーベースヒットくらいの返答はしときました(笑)

今回はある国の歴史のことを話しましたが、その国の作曲家について受講者の方々がほとんど知らないことがわかり、ちょっとビックリ。うーむ、そんな認識なのか…。ワシにとっては当たり前でも一般の方々には馴染みがないんだね。

勉強になりました。
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コンクリートと岩の融合!…月沢砂防堰堤(ダム)

2023-03-27 06:58:32 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は長野県松本市保福寺町(ほふくじまち)にある信濃川水系の月沢砂防堰堤を目指します。アクセスは国道143号から県道181号に入り、「月沢鳥獣保護区区域図」の看板のあるところの小さな橋を渡り、そのまま登って行くと左岸に到着します。

堰堤名は保福寺川支流の月沢を堰き止めて築造されたことによるもの。月沢は急流なため、いったん降雨すると下流域に甚大な被害を与えてきたそうな。そこで土砂の流出防止を目的として昭和47年から調査を開始し、昭和52年から工事に着手。そして昭和56年(1981年)に竣工。

リンク先にある諸元を見ると当該堰堤は右岸側が重力式コンクリート(高さ:21.0m)、そして左岸側がロックフィル(高さ:30.0m)で構成されていて、これは以前訪れた福島県大沼郡の宮川ダムと同じパターンだと思います。また、高さはどちらも15.0m以上なのでリンク先の表示のように「月沢砂防ダム」が正しい名称なのでしょうね。ちなみに「ダムの位置」の住所は「長野県東筑摩郡四賀村字月沢」と書かれていますが、四賀村は2005年4月1日に松本市に編入したため同日に消滅し、現在の住所は上に書いたものになります。

まずはダム下へ行ってみます。上にも書いたように、これは右岸側のコンクリートダムです。


続いて左岸のダム横に移動。そこには「月沢ダム 砂防百年之碑 昭和五十六年八月竣工」と刻まれた石碑と、築造の経緯が記された石碑があります。これによると、築造の直接のきっかけは昭和34年に襲来した台風7号による歴史的な大災害だったようです。



近くにある案内図。


「月沢砂防堰堤」の表示。いや〜、ダムなのか堰堤なのか統一して欲しいよねぇ。


左岸から見たダム上。でも、フェンスで阻まれていてこれ以上近づくことはできません。


少し下流側から眺めてみます。


なお、県道181号からダムへ向かう途中には野生動物の通行を阻むゲートがあるので、手動で開閉すれば行くことができます。うっかりその写真を撮り忘れました。てへ。
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医療従事者を招いての食事会

2023-03-26 07:02:07 | 脳みその料理
どーも、ワシです。昨晩は親友のMが勤務する病院の関係者を招いて食事会をしました。その時に出したアテがこちら。



だし巻き、海老フライ(自家製タルタルソース付き)、鳥の唐揚げ、ローストポーク(低温調理)、小松菜と油揚げの煮浸し、大根の煮物、ポテトサラダ。

今回の新メニューはローストポークで、初めて低温調理なるものに挑戦。でも低温調理器なんて持ってないので炊飯器で代用しました。結果、ロース肉は柔らかく仕上がり、大成功!それにかけてあるソースはホウレンソウを主体とし、人参とシメジなどを加えたもの。色はちょっと毒々しいですがロース肉にはよく合います。

一昨年開業したA君のクリニックは地元では評判が良く、何より。久々に旧交を温めました。年若い看護師のN君は真面目で礼儀正しく諸先輩の話に耳を傾ける姿勢が印象的。もっとも、彼とは親子ほどの年齢差があるからね。緊張していたのかもしれませんが。ドクターMは相変わらずのマイペースで場を盛り上げてくれました。

しこたま飲んで食って、午前零時にお開き。

楽しい時を過ごしました。


そうだ、明日川崎にレクチャーをしに行きます。準備しなくちゃな…。
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活躍はこれから!…南岡沢砂防堰堤

2023-03-25 07:07:30 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は長野県北安曇郡池田町会染(きたあづみぐん いけだまち あいそめ)にある南岡沢砂防堰堤を目指します。場所は県道51号の「池田五丁目」信号を大峰高原方面に向かう県道274号と、県道51号の「一丁目」信号を生坂(いくさか)方面へ向かう県道275号に挟まれたところにあり、グーグル先生の地図では中島神社というのがあるのでそれを目指して行くと、その先に目的地はあります。(参考

正面から見た「ご尊顔」がこちら。

小ぶりな透過型の装置が付けられています。


堰堤の下の石碑。2013年12月竣工らしい。堰堤名の由来は不明。ここの地名ではないので、もしかすると南岡沢という沢を堰き止めて築造したことに由来するのかも…。


堰堤から排水された水は道路を横切ってこの水路を通ってあちらへ流れてゆきます。これが南岡沢か?


左岸へ行ってみます。そこから見た堰堤の様子。


左岸、上流側から見た堰堤の様子。写真左上にちょっと見える街並みは池田町と、奥は松川村。


堰堤の横から見るとこんな感じ。ご覧のように堰堤の上に行くことはできません。


今年で築造10年目になりますが、これから活躍するのかもしれません。実際には活躍しないに越したことないんですけどね。
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ダム下から左岸へ…片岡砂防ダム

2023-03-24 06:57:49 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は長野県大町市美麻片岡(みあさ かたおか)にある片岡砂防ダムを目指します。アクセスは県道31号沿いにある「猪乃源」付近から入り、片岡沢沿いの道をしばらく登って行くと到着します。

アクセス通りに登って行くとダム下に到着します。落水部が少し右岸寄りにあるダムです。


ダム本体にプレートのようなものが嵌め込まれていますが、ほとんど剝がれ落ちています。上のリンク先の情報によれば、高さ20.0m、長さ91.0mの重力式コンクリートダムで、竣工は昭和53年(1978年)10月。


ダム下の道は左岸へ続いています。左岸側からダムを見るとこんな感じ。



左岸から見たダム上。歩いてみましょう。


ダム上、中央から見た貯水側の様子。


一方、ダムの真下と

下流側の遠景はこんな感じ。


対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じです。


右岸、貯水側から見たダムの様子。


同、下流側を眺めるとこんな景色。


長野県の砂防ダムは相当な数があります。なんとなくその蟻地獄にハマりそうな予感…。
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地図では堰堤表記…長畑砂防ダム

2023-03-23 06:54:38 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は長野県大町市八坂長畑(やさか ながばたけ)にある信濃川水系の長畑砂防堰堤を目指します。アクセスは国道19号沿いの大蛯神社前宮のところのT字路を入り、県道469号(金太郎参道)を進みます。道なりにどんどん進み、金熊川を渡ったところを右折。細い道ですがそのまま金熊川に沿って登って行くと目的地の右岸に到着します。

見えてきました。これですね。見た感じ、堰堤というよりダムです。


右岸、ダム横から見た様子。


同、上流側から見るとこんな感じ。


貯水側の様子。訪れた前日が雨だったせいか、水は濁っています。


ダム下へ行ってみました。これが「ご尊顔」。


ダム下にはこんなものがあります。左側のモニュメントに表現されているのは八坂村のマーク。八坂村は2005年12月31日まで長野県北安曇郡に属していた村で、2006年1月1日に隣接する美麻村(みあさむら)とともに大町市に編入したため同日に消滅しました。このマーク(村章)があるということは当該ダムが築造されたのは2005年以前ということになります。

右側の定礎の日付が1998年9月なので築造の時期もその頃かな?


ダム下で落水する様子。涼しげですが、水が綺麗ならもっとよかったなあ。


ダム下から副ダムを見ると、こんな感じ。


右岸から見た時、ダム本体にプレートが嵌め込まれているのを確認していましたが、そこからは読めなかったためダム下から登って見ることに。そしてようやく記載内容をほぼ確認できました。平成12年度通常砂防工事により築造されたダムで、竣工は平成14年(2002年)12月。高さ30.0m、長さ99.0mなので表記の「長畑砂防ダム」は正しいことになります。


ついでなのでダム横まで登ってみよう!これが中間地点あたりの様子。


ヒーヒー言いながらダム横に到着。でも、ご覧の通りダム上に行くことはできません。タハァ〜。


そこから見たダム下の様子。


いや〜、良い運動になりました。築造時期も確認できたし、満足、満足。

(おまけ)
ついでにダムまでの地図を載せておきます。グーグル先生の地図には載っていないので。
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小粒過ぎて笑う!…木製パネル鋼製枠堰堤

2023-03-22 06:52:56 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、グーグル先生の地図を見ていたら以前訪れた小川堰堤の奥のほうに「木製パネル鋼製枠堰堤」というものがあるの気づきました。はてさて、これは何だろうか…。気になったので向かってみることにしました。場所は長野県木曽郡上松町(あげまつまち)小川で、木曽川水系の堰堤。アクセスは国道19号から県道473号に入り、そのまま進み、赤沢自然休養林に向かっていく途中に目的地があるようです。

道路沿いにこんな表示がありました。これか…。


ところが、堰堤らしきものが見当たりません。周囲をキョロキョロ。

すると、それらしきものが…。えっ? これ? うーん、これだよな。そのあまりの小ささにビックリ。おもちゃみたいです。


堰堤の横から見た様子。


上流方向の様子。水がすこぶるキレイです!


一方、下流側はこんな感じ。写真上に見えるのは登ってきた道です。


以前訪れた東京都青梅市の山中にある栗平林道治山ダムにちょっと似ていますが、今回のは校倉式でなくフレームが鋼製なので頑丈と言えるかもしれません。ただ、これ、規模があまりに小さいので拍子抜けしてしまったというのが正直な感想(笑)
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名称の由来…橋場堰堤

2023-03-21 06:54:58 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、前回は田光(たこう)堰堤を取り上げましたが、実はそればかりに気を取られていました。ところが、伊奈川を改めて確認すると田光堰堤の下流に橋場堰堤なるものがあるのを発見。一体どういうものなのか気になったので向かってみることにしました。アクセスは田光堰堤に行く途中にあるので前回の記事もしくは過去の記事を参考にしてください。

で、まあ、これが橋場堰堤なのですが、訪れた日は工事中でありました。


右岸、上流側から見るとこんな感じ。水がめちゃくちゃキレイ!


堰堤が道沿いにあるのがわかりますね。この道の先に田光堰堤があるわけです。写真中央に取水設備のようなものが見えます。


これを上流側から見ると取水設備のたもとにバー・スクリーンのようなものが見えます。ここから伊奈川の水を取水しているようです。



じゃあ、この水はどこへ? どうやら道路の反対側にある沈砂池に繋がっていて、

ここで一旦蓄えられた水は写真奥の水路に流れるらしい。

そして余分な水はここから排出されて、

写真右側の水路から伊奈川に戻される仕組み。


では、伊奈川に戻らない水はどこへ向かうのか…。調べてみると、ここから直線距離にして2.2km下流にある橋場発電所(長野県木曽郡大桑村須原:1929年2月14日運用開始)に流れ込み、発電に使用されるようです。「橋場」というのは発電所のある場所の地名にちなむもので、この堰堤はその発電所のための取水堰堤なので橋場堰堤と命名されたものと思われます。また橋場堰堤は橋場発電所の運用に合わせて築造されたと考えられるので堰堤の築造時期もその頃とみてよいでしょう。

それにしても、現場にあった工事標識はダメだねえ。河川名の欄に注目。「伊那川」って…。「伊奈川」だろが!誰も気づかないのが不思議でなりません。


さすが、天下の関西電力様です(皮肉)
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田光堰堤(再訪2023)

2023-03-18 06:58:01 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は二年前工事中で行けなかった長野県木曽郡大桑村にある田光(たこう)堰堤を再訪しようと思います。アクセスなどについては前回訪問した時の記事を参考にしてください(参考)。

伊奈川を堰き止めて築造された田光堰堤、ようやく拝むことができました。これです。


ところで、田光堰堤はなんのために築造されたのでしょうか。調べてみると直線距離にして約2.3km下流にある田光発電所(長野県木曽郡大桑村長野:1924年12月17日運用開始)で発電するための水をここで取水しているようです。つまり機能としては田光発電所のための取水堰堤であることから堰堤名も「田光」になったと思われます。ちなみに「田光」は同発電所近くの地名に由来します。(参考

そうしたことから田光堰堤の築造時期は田光発電所の完成と同時期と推測されるわけですが、その後、田光堰堤のすぐ下流に相之沢(あいのさわ)発電所(長野県木曽郡大桑村長野)が建設されます。この発電所は1938年3月12日に運用開始されるのですが、これは伊奈川上流にある伊奈川ダム(未見)で取水した水で発電するための施設で、田光堰堤とは直接関係はありません。ただし、相之沢発電所で発電に使用された水は田光堰堤で取水された水とともに伊奈川とは別水路で田光発電所へ送水され発電に使用されます(参考

田光堰堤のすぐ下流にある相之沢発電所。


で、田光堰堤の取水口は右岸側にあり、上にも書いたように取水された水は下流の田光発電所へ送水されるというわけですね。


右岸には何やら水利使用標識のようなものが見えますが内容は読み取れませんでした。


それにしても、この水、美味しそう。


今回の再訪で田光堰堤のことが理解できました。なるほど、そういうことだったんですね。
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東町砂防堰堤とその奥に…

2023-03-17 13:56:04 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は長野県木曽郡南木曽町読書三留野(なぎそまち よみかきみどの)にある木曽川水系の東町砂防堰堤を目指します。アクセスは国道19号の「役場入口」信号を入り、南木曽小学校を目指します。そしてその北側を流れる川(梨子沢)に沿って登っていくと到着です。

到着しました。これですね。見た感じ、中規模の砂防堰堤という感じです。


左岸、上流側から見た様子。


堰堤の横から見るとこんな感じ。

堰堤の上には簡潔にまとめられた東町砂防堰堤のデータが。これによると、平成26年7月9日に梨子沢に土石流が発生。これに対する災害復旧を目的として翌年6月に砂防堰堤の築造を開始。そして平成29年(2017年)3月に高さ9.0m、長さ49.0mの砂防堰堤が完成したとあります。


では、堰堤の中央に行ってみます。そこから下流側を見ると、こんな感じ。


一方、上流側を見ると…おや、上流に透過型の砂防堰堤らしきものが見えますね。行ってみますか。




…てなわけで、上流にある透過型の砂防堰堤に来ました。いや、これ、東町砂防堰堤よりも立派やん。



そこから下流を眺めてみます。ゴロゴロとした岩が土石流が起こった証拠なんでしょうね。この下流に東町砂防堰堤があります。


で、この透過型砂防堰堤の名称を調べようとしたんですが、これ以上近づくことができず、また堰堤の横にも行けず、わかりませんでした。堰堤の色の感じからすると、東町砂防堰堤よりも前に築造されたように見受けられました。
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いろいろある…天ヶ瀬ダム

2023-03-16 15:01:11 | 京都(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は京都府宇治市槙島町六石山(まきしまちょう ろくこくざん)にある淀川水系の天ヶ瀬(あまがせ)ダムを目指します。アクセスは京滋バイパス(国道1号)の宇治東インターチェンジを降りて府道7号を左折し、宇治川を越えた所の「宇治橋西詰」信号を左折。突き当たりを左折して府道3号をそのまま行くと目的地に到着します。

左岸から見た様子。ご覧のようにアーチ式のダムです。


天ヶ瀬ダムの入口は確かに府道3号にあるのですが、ダム自体はこの管理支所の横の道を進んだ奥にあります。この写真はダム側から撮ったもので、その通路は写真だと左側になります。


天ヶ瀬ダム築造構想は既に1947年にありました。その目的は淀川の洪水を防ぐ役割と近畿地方への電力供給だったのですが、築造の直接的なきっかけとなったのは1953年9月に来襲した台風13号で、この時宇治川の向島地先で堤防が破壊されるなど甚大な被害が発生したそうです。こうした災害を防ぐべく翌1954年に淀川水系改修基本計画が決まり、天ヶ瀬ダムは1959年に工事に着手。ちなみにダム名はダムの左岸側の地名から命名されました。そして1964年11月、高さ73m、長さ254mからなるアーチ式コンクリートダムが完成。

左岸側にあるプレート。


左岸から見たダム上。歩いてみましょう。


ダム上の欄干にはあちこちに天ヶ瀬ダムに関する案内が貼られていて勉強になります。例えば天ヶ瀬ダム築造以前の様子がこちら。

発電の説明。写真には「喜撰山ダム」が出ていますが、これは立入禁止になっています。


ま、こんな感じに案内がたくさん貼られていて全部を載せることはできません。ご容赦。

ダム上、中央から見た貯水側の様子。


一方、ダムの真下と、宇治川下流方向の景色。



対岸(右岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。


右岸から見たダムの様子。


本当はもっと色々と書きたいことがありますが、今は心の整理がついていないのでやめておきます。いずれコラムのような形で書くかもしれません。
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人間・水万歳!…青蓮寺ダム

2023-03-15 07:01:55 | 三重(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、今回は三重県名張市青蓮寺(なばりし しょうれんじ)にある淀川水系の青蓮寺ダムを目指します。アクセスは国道165号の「夏見」信号を春日丘方面へ曲がり、最初の信号「夏見橋北詰」を右折。そのまま道なりに県道81号を進んで行くと目的地に到着します。なお、右岸を走る県道81号沿いに青蓮寺ダムの管理所があるんですが、管理所の敷地に入る以外に駐車スペースはありません。なので要注意。

ダム名は青蓮寺川を堰き止めて築造したことに由来します。

まずは左岸の高台から見た全景をご覧ください。アーチ型の立派なダムですね。


では、順を追って見ていきます。右岸側にあるこの建物が青蓮寺ダム管理所(ダム上から撮影)。

県道沿いの入口に貼られたプレート。


管理所のある右岸から見たダムの様子。


右岸のダム横には「人間賛歌」と題するインパクトのあるモニュメントがあります。人が両手を広げて天を仰ぎ、天から水を受け、このダムに注ぎ、人間社会の文明の発展に寄与する姿を描いたものらしい。また内側の赤色は人間の社会に対する情熱と熱い血を表現しているそうな。作者は不明。



青蓮寺ダムの目的(洪水調節、河川環境の保全、水道用水、農業用水、発電)が書かれています。


ダム上の通路の壁面には青蓮寺ダムの諸元がデーンと記されています。高さ82mのアーチ式コンクリートダムで、ダム湖名は青蓮寺湖。昭和39年11月に着工し、昭和45年(1970年)3月に竣工。


右岸、青蓮寺湖側から見たダムの様子。


では、ダム上を歩いてみます。車両通行は可能ですが、道幅が狭いため要注意。

ダム上、中央から見た青蓮寺湖の様子。


左岸、下流側から見たダムの様子。


左岸の壁面には「青蓮寺ダム」の文字。これは水資源機構のダムによくあるパターン。


左岸、ダム横には「慰霊碑」。ダム築造に際して亡くなられた9人の名が刻まれています。合掌。


ダム上は狭く、それなりの交通量があるので注意を払う必要があります。やはり「人間賛歌」の印象が強いダムですね。
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今年正式デビュー!…川上ダム

2023-03-14 07:01:41 | 三重(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は三重県伊賀市青山羽根(あおやまはね)地先にある淀川水系の川上ダムを目指します。アクセスは国道422号「青山羽根」信号から「霧生・高尾」方面の県道29号に入り、道なりに進んで行くと目的地の右岸に到着します。

ダム名は左岸上流側の地名によるものですが、訪れた時はまだ竣工前だったようです。でも一般には公開されていました。ちなみに今月26日に事業完了式が関係者のみで行なわれるそうな(参考

ダム横に行く前に、ダム下に行って「ご尊顔」をパチリ。


では、県道29号から右岸のダム横へ向かいます。川上ダムは県道沿いにあり、入口にはこんな看板が立っています。


入口を入るとすぐに川上ダム管理所があります。


令和3年(2021年)12月に試験湛水が開始したようです。


川上ダム周辺案内図。


右岸から見た川上ダム。いや〜、新しいですね。


管理所と貯水湖の間のスペースには2つの案内がちょこんと座しています。

川上ダムは洪水調節、伊賀市への水道用水、流水の正常な機能維持を目的とする多目的ダム。また木津川の流水量を一定に維持するため、堆砂除去にあたっては周辺の高山ダム布目ダム、青蓮寺ダム(未見)、比奈知ダムと連携して流水を確保するそうな。

川上ダムの諸元。高さ84mの重力式コンクリートダムで、今年(2023年)から管理開始だそうです。


そこから見たダムの様子。


これが右岸から見たダム上。訪れたのが休日だったせいか見学客が多数いました。


ダム湖名は「あおやま川上湖」。


ダム上、中央から見た「あおやま川上湖」の様子。


一方、ダムの真下はこんな感じ。まだ工事中といった感じですね。

そして、下流側の遠景。


対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。


左岸、「あおやま川上湖」側から見たダムの様子。


湖面に行くための装置?ケーブルカーみたいですね。これを降りて行くと…

ボートが待機しています。


左岸、下流側からダムを見ると、こんな感じです。うーん、白い!


左岸の広場にある、ブルーシートで覆われたモノ。恐らく26日の事業完了式で披露されるんでしょうね。何だろうなぁ。


近隣の人々が書いたと思われる「寄せ書き」。


この川上ダムに採用された技術。ひとつはダムの上流から流入水バイパスを通したこと。ダム築造により水温上昇が予想され、オオサンショウウオなどの生物に影響が出ると懸念されたため水温の低い上流水を下流へ送ることで水温上昇を防ぐというもの。もうひとつは築造の効率化を図る目的でプレキャスト部材を用いたこと(参考)。これにより現場作業の簡素化が図られ、安全性の向上、施工の効率化・省力化が可能になったそうな。


いや〜、ダム技術も日々進歩しているんですなぁ。
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三重県の滝川ダム

2023-03-13 14:30:25 | 三重(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。さて、今回は三重県伊賀市高山にある淀川水系の滝川(たきがわ)ダムを目指します。アクセスは国道163号の「平田」信号を中友生(なかともの)方面(県道56号)に曲がり、伊賀コリドールロードを進みます。そしてしばらくすると「滝川ダム」の表示があるのでそこを入って進んで行くと目的地の右岸に到着します。

ところで「コリドール」ってどういう意味なんでしょうねえ。三重県のサイトで「伊賀コリドール」を見ても「伊賀市、名張市を対象とした広域営農団地整備計画において、基幹的な農道として整備された広域農道です」と書かれているだけで、肝心のコリドールの説明はありません(参考)。仕方ないのでグーグル翻訳で「コリドール」と入れてみると英語の「Corridor」と出て、「廊下」「回廊」の意味らしい。ふーん。公式サイトならこの程度の説明があってもいいような気がしますがねえ。命名の理由を示さないのはなんとも怠慢だなあ。

滝川ダムの右岸に行く前にダム下へ行ってみました。「ご尊顔」がこちら。


右岸側に来ました。こんなダムです。


右岸、下流側には案内板があります。

洪水調節、流水の正常な機能維持、伊賀市比自岐(ひじき)・摺見(するみ)・高山地区の水道水の確保を目的とした高さ29.8mの重力式コンクリートダムだそうで。


右岸の貯水側にあるこの建物が「滝川ダム管理事務…」。「所」が隠れとるやないかい!



そこからダムはこんな風に見えます。


これがダム上。歩いてみましょう。


ダム上、中央から見た貯水側の景色。


一方、ダムの真下はこんな感じで、

下流側の遠景はこんな風。一番上の写真はここに見える道路から撮ったものです。


対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。


ダム本体の、いわゆる親柱に刻まれた文字。これは何て書いてあるんでしょうねえ。ダムカードに記載された完成年が2000年であることから推測すると恐らく「平成12年3月完成」と思われます。(参考


左岸、貯水側から見たダムの様子。


そして、下流側から見るとこんな感じ。


上にも書いたように、ここのダム名は「たきがわ」です。もちろんその由来はここを流れる滝川を堰き止めて築造されたことによるもの。ちなみに滝川ダムは秋田県男鹿市と福島県双葉郡にあります。ただし読み方はどちらも「たきかわ」(参考)(参考)。また、長野県小県郡(ちいさがたぐん)青木村にも同名の「たきかわダム」がありますが、こちらは立入禁止(参考)。
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