ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

未舗装路の先に…仏原ダム

2020-06-30 07:51:29 | 福井(ダム/堰堤)
大野市仏原(ほとけばら)にある九頭竜川水系の仏原ダムへ行ってみました。国道158号を九頭竜川沿いに行くと北陸電力の看板があるので、すぐにわかります。



その看板のすぐ近くに建物があります。



でも、2つのプレートの表記が異なっていて迷います。「所」なのか「局」なのかハッキリしてください。





さらにその横には仏原ダムの説明看板があります。発電と灌漑を目的としたこのダムは1968年5月完成とあります。



でも、ダムはどこにあるんでしょうか。あたりをキョロキョロ見回すと脇へ行く道のところに「北陸電力 仏原ダム」と刻まれた石碑を発見!



その道の先には…おおっ、ありました。行ってみましょう。



上流の貯水側の九頭竜川です。良い眺めです。



喜びも束の間。行けるのはここまで。なんてこったい!



悔しいので、柵の向こうにある建物に貼られている水利使用標識をズームしました。



うーむ、どうにも消化不良です。「ご尊顔」を拝む方法はないものだろうか…。先ほどの石碑のところまで戻ってみると、舗装されていない別の道があるのに気づきました。おおっ、ここからなら…。迷わずに行ってみます。



うーん、あるのかな…。さらに進みます。



緩やかに曲がったところで、何かが見えました。思わず速足になります。



駆け下りた先に見えたのは、そう、「ご尊顔」です。おおっ、感動、感動。



下流はこんな感じ。



ダム上には行けなかったものの、「ご尊顔」を拝むことができただけで満足でした。良きかな。
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姫の決意!…真名川ダム

2020-06-29 06:49:44 | 福井(ダム/堰堤)
前回の雲川ダムから雲川沿いに国道157号を下ってくると、雲川は真名川(まながわ)に合流。その後、真名川には笹生川が流れ込んで大きな流れの真名川になります。その下流にあるのが大野市下若生子(しもわかご)にある九頭竜川水系の真名川ダムというわけです。

まずは下流から見た「ご尊顔」。堂々たるお姿。



ダムへのアクセスはトンネル横の脇道から入ります。すると、こんな景色が目に飛び込んできます。



ダム手前には案内図があります。これによると真名川ダムは「洪水調節」「農業用水などの確保」「発電」の3つの役割をするダムで、1965年9月13日〜16日にかけて福井県東部で発生した奥越豪雨と同月17日にこの地域を通過した台風24号による大洪水がダム建設のきっかけとなったようです。そして1969年に着工し、1979年3月に完成と書かれています。



真名川ダムの完成により、2004年7月18日に発生した「福井豪雨」では下流域の水位を低減させるなどの大きな治水効果を発揮した…とアピールしています。ダム建設の意味があったということですね。





ダム本体に嵌め込まれているプレート。1977年10月とありますが、これはたぶんダム本体が完成した年なのでしょう。



下流側から見たダム。アーチ式ですね。



その下流側に管理支所があります。





では、ダム上を進んでみましょう。中央付近から見た貯水側の景色です。



一方、ダムの真下はこんな感じ。



その先には水がかなりの高さまで噴き上がっています。これは演出の意味もあるんですかね。



対岸へ来ました。振り返るとこんな感じ。



対岸の下側にはダムのプレートが。なんと奥ゆかしい!



でも、対岸の山腹にはしっかりと「国土交通省近畿地方整備局 真名川ダム」の看板。



対岸、貯水側から見たダム。



対岸、下流側から見たダムの様子。



【麻那姫伝説】

ところで、この貯水湖は麻那姫湖(まなひめこ)と呼ぶのだそうな。その由来は国道157号を少し遡ったところに麻那姫像とともにあります。



金色に輝く麻那姫像。







説明によれば、約1,200年前、この地に住んでいた十文字長者は大旱魃で飢えに喘いでいた村人をなんとか救いたいと考えていた。ある日夢枕に女神が現れ、「この旱魃は竜神の怒りによるものであり、雨を降らせたいならば娘の麻那姫を竜神へ捧げよ」と告げます。

しかし愛する一人娘を生贄にすることはできない。苦しむ長者。その姿を見た麻那姫は決心し、「人々の苦しみを救えるのなら、私は喜んで竜神の元へ向かいます」と告げるや、白衣を身にまとい、竜神の住む川へと身を沈めたのでした。

すると、突然滝のような雨が降り始め、干からびていた田畑はあっという間に潤ったそうです。村人たちは心優しい姫に感謝し、その後毎年姫を弔う祭りをした…というお話。



真名川という名称もこれに由来するのでしょう。あぁ、ドラマだなあ。感動、感動。
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木洩れ陽のように…雲川ダム

2020-06-28 07:19:22 | 福井(ダム/堰堤)
九頭竜川水系の雲川ダム(福井県大野市巣原)に向かいます。大野市から岐阜県に向かって国道157号を進んで行くと…見えてきました。あれですね。



雲川ダムへのアクセスは巣原トンネルの手前の脇道を入っていきます。そうしないとダムへ近づくことができません。

到着しました。





しか〜し、ダム上への立ち入りは禁止! 嗚呼…



少し離れたところから見た上流の貯水側の様子。これは温見川(ぬくみがわ)から流れ込んでいます。



そして、ダムを通ると川の名称は雲川に変わります。これはダムの下流の雲川の様子。



最後に、おなじみの水利使用標識をどうぞ。



一番上の写真を見るとわかりますが、雲川ダムは自然の中に溶け込むように存在しています。周囲の木々を雲とするならその雲間から顔をのぞかせるのが雲川ダムといった感じですね。雰囲気は良いです。
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例会復活! with 氏子総代先輩

2020-06-27 06:11:56 | 脳みその料理
なんと、1月30日以来の例会復活! コロナ・ウイルスのせいで自粛していましたが、ウチの地域は感染もなく大丈夫だろうということで開会。今年から2年間、ワシは地域の氏子総代を務めていますが、今回は氏子総代の先輩に来ていただきました。もっとも、先輩といっても年齢はワシより21も下。息子といってもおかしくない方ですが、先輩は先輩。今後も色々と教えていただきお世話になると思うのでお招きしました。

で、今回用意したアテの全景がコチラ。



メインというか調理に一番時間をかけたのがこのロースト・ポーク。家には低温調理器のようなものはないので鍋に長ネギの切れはしと生姜と酒と水を入れ、水の状態からブロック肉を入れて2時間弱火でコトコト煮ます。時間はかかりますが、肉の内部は硬くならず、ジューシーさも保たれるんですよね。

コトコトが終わったら、すぐタレの中にブロック肉を入れて味をなじませます。粗熱が取れたら肉だけ取り出し、フライパンに入れて外側に焼き目をつけてから残ったタレを投入。少し煮て肉を取り出し、薄切りにします。そこへタレをかけて完成。まあ〜うまいのなんのって。時間をかけただけのことはあります。



当例会ではお馴染みのポテトサラダ。



そして、自家製のだし巻き玉子と鳥の唐揚げ。



これも以前作ったことのある鶏皮の塩レモン和え。冷凍庫に眠っていた鶏皮を利用するので安上がり!



野菜を摂りましょうってんで、グリーン野菜にアメリカン・チェリーとイエロー・キウイ。そこに自家製の胡麻ポン酢をかけました。これがまた食欲をそそります。



お招きした先輩も、あっという間に完食。喜んでいただけたようで何よりでした。
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碑は立派だけど…笹生川第二堰堤

2020-06-26 07:39:50 | 福井(ダム/堰堤)
九頭竜川水系の笹生川第二堰堤(大野市下笹又)は文字通り笹生川(さそうがわ)沿いにあり、笹生川と並行して走る県道230号を遡っていくと笹生川ダムが現われます。笹生川第二堰堤へのアクセスは県道沿いにある石碑が目印。

これです。



なかなかシュッとした面構え。



この堰堤は県道より少し下にあるので堰堤の上に行くことはできません。



よく見ると、すぐ下流にもう一つ小さな堰堤(副堰堤?)がありました。



近くには砂防施設の説明書きがあります。



まあ、これはこれで親切だと思いますが、惜しいのはここが「笹生川第二堰堤」なのに説明書きでは「砂防ダム」になっていること。一般的な砂防ダムの役割はこうですという説明は間違いじゃありません。ただ、知らない人が見れば「あれれ、堰堤って書いてあるのにここはダムなの?」という疑問を抱かざるを得ないと思うんですよね。細かいことかもしれませんが、そのあたりの用語統一などはすべきではないかと。

あと、看板の所々のペンキが剥がれています。建設省時代に作られたもののようですが、現在はもう国土交通省なのですから訂正するなり作り直すなりしてくださいな。看板は何かを伝えるためのものなんですからそこはちゃんとしていただかないと…。
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対策は良さそう…笹生川ダム

2020-06-25 07:39:47 | 福井(ダム/堰堤)
九頭竜川水系の笹生川(さそうがわ)ダム(大野市本戸)は国道157号から県道230号に入ってそのまま進むと到着します。

「ご尊顔」です。なかなかの威容。楽しみです。



ところが、ダム上は通行禁止。むむむ。



1957年11月竣功だそうで。



洪水防止、灌漑、発電を目的として作られたダムです。



上流側から見たダムの様子。



ダムの監視所は上流側の少し離れた場所にあります。





おや? ヘコんでますぜ。何がぶつかったんでしょうねえ。気になります。



監視所からダムはこんな風に見えます。



貯水側の景色です。空と木々と水の色がなんともいえないですね。それにオレンジ色の網場がまるでネックレスのよう。



県道沿いにある監視所から緩やかに下る道があり、



その先には…ん? 洪水吐? え? こんな場所に? これはどこへ流れるんでしょうか…。



国土地理院の地図にその答えがありました。結論から言えばダムの下流の笹生川に流れ込むのですが、興味深いのはその水路がトンネルになっていること。



一体なぜこんなトンネル水路があるんでしょうね。建設の経緯は、こうです。ダム建設後、特に1965年9月13日から16日かけて福井県東部を襲った奥越豪雨では想定外の洪水が発生し、ダムに重大な危機が訪れました。この対策として1972年から1977年にかけて作られたのがこのトンネル式洪水吐。それによりダムの貯水量の軽減が図られるとともにダム本体の崩壊を防止する役割を果たすのだとか。ほぅほぅ。(参考

いずれにせよ、ダムから流れ出た水は笹生川となって真名川へ合流します。
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兄さんよりも小ぶり…鷲ダム

2020-06-24 07:03:57 | 福井(ダム/堰堤)
九頭竜川水系の鷲ダム(大野市鷲)は前回の九頭竜ダムのすぐ下流にあり、国道158号に沿って行くとあります。

国道の下流側から見た「ご尊顔」。アーチ型の横長ダムですね。



ダム上に行こうとするも立入禁止。とほほ。



ダム本体に嵌め込まれたダム・プレート。プレートのみがピカピカ。



上流側から見たダム。



そして、上流側の九頭竜川の景色。いや〜、良い空の色と水の碧さ!



ところで、管理所みたいなものは? 近くをキョロキョロするも見当たらず。ふと見れば上流の国道沿いにありました。これです。



見張所ですな。



ダムの概要説明。1968年5月竣工だそうで。



おなじみの水利使用標識。



その見張所から鷲ダムはこんな風に見えます。



前回の九頭竜ダムの記事で書いたように、九頭竜ダムと鷲ダムは揚水発電をする関係にあります。その意味で言えば兄弟みたいなものですね。もっとも、兄のほうがとてつもなくデカいですが。
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九頭竜川の親玉…九頭竜ダム

2020-06-23 07:20:27 | 福井(ダム/堰堤)
わがダム巡りも、遂に福井県に! 記念すべき最初は大野市長野にある九頭竜川水系の九頭竜ダムです。しばらくは九頭竜川流域のダムを訪ねてみようと思います。



1967年12月完成のこのダムは発電を主体としながら、同時に洪水調節も行なっています。



上流側の少し離れた駐車場付近から見たダム。



ダムへの入口には「九頭竜ダム」と刻まれた石と、竣工年の記されたプレート。





では、ダムへ向かいます。まず目にするのは排水路。これは上流側。訪れた日にはあまり水がありませんでした。



下流側の様子です。下方に見えるのは長野発電所。



ダムの概要が説明されている図。



興味深いのは管理事務所(管理支所)が排水路の内側、つまりダム本体の上に建っていること。ほとんどのダムの場合、管理事務所はダムから離れた場所にあるので、もしかすると珍しいケースかもしれません。





管理事務所の近くにはダム建設の際に亡くなった方々の慰霊碑が。30名が殉職されたとあります。





対岸の山腹には「国土交通省/電源開発(株)九頭竜ダム」の看板が掲げられています。



対岸の遠くに見える洪水吐から流れる水も九頭竜川に通じていて、下流の鷲ダムとの間で先ほど下流に見えた長野発電所で揚水発電を行なうのだそう。



ダム上、中央から見た貯水側の様子。先に見た排水路付近にはあまり水はありませんでしたが、たぶんこちらは水位が低いのでしょう。



その発電所を別の角度からもう一度。



対岸まで歩いてきました。振り返るとこんな感じ。未舗装の道は疲れます。



貯水側から見たダム。



一方、下流側から見たダムはこんな感じ。



この先には前述の洪水吐があるのですが、立ち入ることはできません。



元の側へ戻り、排水路の様子をご覧ください。





最後に、下流から眺めた九頭竜ダムの「ご尊顔」。



いや〜、見応えのある、なかなかデカいダムでした!
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全面通行止に阻まれる…国道157号根尾能郷

2020-06-22 06:13:54 | ドライブ関連
国道157号を根尾西谷川沿いにトコトコ遡っていきました。そこそこ走り、根尾能郷付近まで来たら、何と全面通行止の看板が!





むぅ…。

この少し先に見学しようと考えていた砂防ダムがあったのにぃ。



まあ、仕方ありません。いつかまた来よう!
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下部調整池ですが…上大須ダム

2020-06-21 07:27:58 | 岐阜(ダム/堰堤)
本巣市根尾上大須(かみおおす)にある木曽川水系の上大須ダムに向かいます。アクセスは樽見鉄道樽見線の終着駅である樽見駅付近の国道418号を根尾川に沿って進み、途中から県道255号に入り根尾東谷川に沿ってひたすら北上してください。

到着しました。





管理所はこの道沿いにあります。





上大須ダムの説明書き。



すぐ近くの川浦(かおれ)ダム及び川浦鞍部(かおれあんぶ)ダムとは揚水発電の関係で繋がっています。つまり計画高水位(満潮面)1,015mのところに位置する川浦ダムを上部調整池とし、下部調整池である上大須ダム(計画高水位:516m)との落差を利用して両調整池の中間にある奥美濃水力発電所で発電が行われるというシステム。



管理所付近からダムはこんな風に見えます。



では、ダム上を進んでみましょう。車両通行可。



ダム中央付近から見た貯水側の様子。



下流側はこんな感じ。



対岸の手前に排水路があります。ここから流れ出て、



あちらへ流れていきます。



対岸へ来ました。振り返るとこんな感じ。



対岸、下流側から見たダム。



最後に、下流から上大須ダムを見るとこんな感じです。




(半分おまけ)

近くに来たついでに川浦ダムと川浦鞍部ダムに行こうとしたら、なんと立入禁止とな! 奥に見えているのは何らかの砂防ダムであって目的のダムではありません。





何とも残念!
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夏には最適!…鷲巣谷第1砂防ダム(堰堤)

2020-06-20 07:53:54 | 岐阜(ダム/堰堤)
本巣市根尾神所(こうどころ)にある木曽川水系の鷲巣谷(わしずだに)第1砂防ダムへ行ってみました。アクセスは国道157号から根尾中学校方面へ曲がり、根尾西谷川を渡ってから左折。そして小さい橋の手前の細道を進んでいくとあります。

到着しました。お~、見えてきました。あれですね。



ダムのすぐ下流には砂防対策の敷石が施されています。



ダムへさらに近づいてみます。ちょっと独特な形状ですね。



横には「鷲巣谷第1砂防ダム」のプレートが嵌め込まれた石。なぜかその上には動物の頭部らしき骨が…。ひぃぃぃぃぃぃ。



さらにその横にはこのダムの説明書き。これによると1891年10月(28日)に起きた濃尾大地震で根尾村の山々が荒廃したことを受け、1927年から1945年までの間にこのダムを含む7箇所で砂防工事が行われたということです。ということはこのダムはその頃に作られたことになります。また、鷲巣谷という名称は、かつてこの奥で鷲や鷹が巣を作っていたことから付けられたそうな。ほぅほぅ。



さらに上の写真の構造図によれば高さは14mとあるので、砂防法の定義からするとダムではなく堰堤ということになります。


さあ、ダム(堰堤)を見てみましょう。説明書きにもありますが、壁面に御影石が綺麗に貼り付けられています。なかなか芸術的です。また特徴的なのはダムの中を歩くことができる構造になっていること。



おっ、これがその通路ですね。入ってみましょう。



ダム中から下流を見ます。ひゃああああ、マイナス・イオンを浴びる、浴びる。…気持ち良いです。



飛沫が見えないところから下流をもう一度見ます。



対岸へ来ました。通路を見返すとこんな感じ。



対岸から見た「芸術品」。いいねえ、見飽きません。



普段私たちはダム(堰堤)を外から見ていますが、中から落水する様子が見られるなんて、まあありません。涼を得たい方はぜひ訪れてみたら良いと思います。滅多にない体験でした。
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根尾川の水に魅了…金原堰堤

2020-06-19 07:43:26 | 岐阜(ダム/堰堤)
国道157号を根尾川に沿って遡っていくと、大社神社近くに今回目的の木曽川水系の金原(きんばら)堰堤(本巣市根尾平野)があります。でも国道から堰堤はまず見えません。ここへアクセスするには下流の脇道を進んでください。すると「勇姿」を拝むことができます。

根尾川を渡ったところから見る「勇姿」です。



上流側から見た様子。水の色がとてつもなく良いですな。



堰堤の看板があるのはここだけ。



お魚さんたちが川を遡るための魚道はちゃんと用意されています。ここから上がって行って、



上流に行けるというわけですね。



下流の根尾川の様子はこんな感じ。



水利使用標識は国道側にあります。



先にも書きましたが、国道側からこの堰堤はほとんど見えません。下流側から見える堰堤の様子はせいぜいこの程度。



上流側からもなんとか近づいて見えるのはこのくらい。



写真に見える建物が管理所のようですが、それを示すプレートはありませんでした。





堰堤なので迫力はあまり感じられませんが、清澄な根尾川の水に魅了されると思います。
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古代に想いを馳せる…伊自良溜池

2020-06-18 07:13:10 | 岐阜(ダム/堰堤)
岐阜県山県市長滝にある木曽川水系の伊自良(いじら)溜池に来ました。まず目を引くのは黄色い橋がかかっていること。



実はこの橋、自由越流式の排水路を渡るためのものなのでした。増水するとここから溢れ出て、



あちらへ流れていきます。



通路を進んでみます。中央から見た貯水側の景色です。



下流側の景色はこんな感じです。



それにしても、伊自良とはなんとも珍しい名称ですね。どういう由来があるんでしょうか。調べてみました。この地名の由来は諸説あるらしく、石村が訛って伊自良になった説、また鎌倉時代末期に卜部兼方が著した『釈日本紀』には巻十三に「牟義都国造伊自牟良の女(むげつのくにのみやつこいじむらのむすめ)」との記述があり、それに関係するのではないかという説。ほか、いろいろ。

補足説明すると、「牟義都国」とは美濃地方を流れる長良川と揖斐川の間にある現在の関市、山県市、本巣市一帯の広い地域のこと。また「伊自牟良」は牟義都国を当時治めていた国造の名前。つまりその娘が「牟義都国造伊自牟良の女」で、名を久留比売命(くるひめのみこと)といい、のちの継体天皇(450年頃ー530年頃)の祖母になるんですね。(参考


さて、対岸へ来ました。振り返るとこんな感じ。



ああ、この貯水湖は伊自良湖というんですね。この看板に出ている「ナッチョルくん」は伊自良地域の特産である干し柿と、「柿がなる」という意味で使われる方言「柿がなっちょる」と自然を意味する「ナチュラル」を掛け合わせて生まれたキャラクターで、2011年4月から山県市観光協会の観光大使として活躍しているそうです。(参考



対岸、伊自良湖側から見た様子。



対岸、下流側から見た景色。



名称の由来などを知ると、この風景がなんだか古墳時代のそれに見えてくるから不思議です。
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涼やか…下辻谷第2砂防ダム

2020-06-17 07:32:01 | 岐阜(ダム/堰堤)
木曽川水系の下辻谷第2砂防ダム(揖斐郡揖斐川町小津)に向かいます。ここは前回来た時に見つけられなかったものです。(参考)今回はそのリチャレンジ。リベンジ(復讐)なんて恐ろしい単語は使いませんよ。リチャレンジ(再挑戦)です。

目的のダムは参考記事にある荒谷砂防ダムから約150mほど上流にありました。おおっ、素敵なあずまやです…(ダムじゃないんかい!)





ダムは2段階式になっていて、まずは下の段に近づいてみます。


その右側に階段があるので上の段に行ってみます。そこから下流を見るとこんな感じ。



さあ、だんだん遡りますよ。



この次に下の段のダムがあって、いよいよ上の段の登場です。どやっ!



接写!



涼感があって良い気分です。

もう一度「ご尊顔」をどうぞ。



下流には砂防用の底石がびっしり敷き詰められています。



これからの時期、涼を感じたい時には最適なダムですね。良き良き。
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ウォーキングできます!…大室ダム(ため池)

2020-06-16 06:41:47 | 栃木(ダム/堰堤)
日光市大室(おおむろ)にある大室ダムに来ました。場所は県道279号から入ったところにあります。



 ダムと名がついていますが、高さは11.3mということでダムの定義からするとダムではないことになります。しいて言うなら「大室ため池」ですかね。(参考



貯水側から見たダム。



溜まった水は自由越流式の排水路を通って下流へ向かいます。







では、ダム上を歩いてみることにしましょう。



ダム上、中央付近から見た下流の様子。



貯水側はこんな感じ。



対岸へ来ました。振り返ると、



対岸、貯水側から見たダム。



対岸、下流側から見たダムです。



そこから下流へ向かう小径があるので下りてみました。写真は下り切ったところから見た様子。



先ほど見た排水路はここを通ります。



そして、さらに下流へ。



この場所は比較的平地にあり、かつ貯水池を周遊できる道が整備されているためか、近隣の人たちがウォーキング・ロードとして利用していました。風景も良いのでストレスなく歩けるのかもしれません。
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