どーも、ワシです。今回は滋賀県野洲市三上(やすし みかみ)にある淀川水系の妓王井川(ぎおういがわ)支流砂防堰堤を目指します。アクセスは国道8号の「三上山登山口」信号を三上山登山道方面に入り、緩やかに右カーブするところにある「天保義民碑」を左へ。民家の間を抜けて右に入って行くと目的地に到着します。なお、この付近は道が細く駐車する場所がないので、やはり国道8号沿いにある御上(みかみ)神社の駐車場を利用すると良いでしょう。
【妓王井川について】(参考)(参考)
さて、堰堤名の「妓王井川」ですが、これは野洲川から取水して現在の野洲市野田まで延びる長さ約12kmの川で、1174年に完成した灌漑用の水路のこと。で、妓王とは誰なのか。それは平清盛に寵愛された白拍子(しらびょうし)の名手だった女性の名前。白拍子は平安時代末に始まった男装の舞妓で、簡単な歌を歌いながら踊ったそうな。また彼女たちは権力者の愛妾になることもあり、例えば源義経の妾であった静御前も白拍子だったようです。話を戻しましょう。妓王の郷里であるこの地域では度々干ばつに悩まされていたことから彼女はパトロンである清盛に治水整備をして欲しいと請願。それにより水路は完成することになり、慢性的な水不足は解消され有数の穀倉地帯へと発展しました。妓王の請願により水路が完成したことで「妓王井川」と呼ばれるようになったそうです(祇王井川とも表記されます)。
…てなわけで妓王井川支流砂防堰堤に到着しました。おー、今までに見たことのないデザイン!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/f1/f0c2b64a7e5fe94f828d01f021dda3c3.jpg)
堰堤本体に貼られているプレート。完成は2018年6月。堰堤形式のダブルウォール工法ってのはなんでしょうね。調べてみると、これは上流側と下流側に貼られた壁面材の間に現地で発生した土砂を流し込む工法のことで、コンクリートで築造するよりも経費がかからないメリットがあるようです。(参考)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/88/06c721ccffaa09f7c483e22ee7e7cb79.jpg)
接写してみます。おおっ、なんだかオシャレ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/35/02be05e676b8abbccdef3ab67c262a84.jpg)
堰堤下から副堰堤を見た様子。中央には透過型の設備が置かれていますね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/8b/3deaff3b98112b3dceb3a437853af244.jpg)
左岸の堰堤の横から見ると、こんな感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/58/a47902bd6e28715d6af620f77e17815c.jpg)
これが堰堤の上です。でもフェンスがあって進むことはできません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/96/284e3ef431eb14bc1520afd1d3e38563.jpg)
仕方がないので、そこから上流側を眺めます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/6c/6b5384ae8feb4c2b64a6d72202fff10f.jpg)
下流方向を眺めると、こんな感じ。あの先に民家があり、来る時はそこから登って来ました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/24/44f23f037848213b103d98977b2a289d.jpg)
高さ8.0mの小規模砂防堰堤ですが通常のそれと比べ、なかなか目を引くデザインだと思います。
【妓王井川について】(参考)(参考)
さて、堰堤名の「妓王井川」ですが、これは野洲川から取水して現在の野洲市野田まで延びる長さ約12kmの川で、1174年に完成した灌漑用の水路のこと。で、妓王とは誰なのか。それは平清盛に寵愛された白拍子(しらびょうし)の名手だった女性の名前。白拍子は平安時代末に始まった男装の舞妓で、簡単な歌を歌いながら踊ったそうな。また彼女たちは権力者の愛妾になることもあり、例えば源義経の妾であった静御前も白拍子だったようです。話を戻しましょう。妓王の郷里であるこの地域では度々干ばつに悩まされていたことから彼女はパトロンである清盛に治水整備をして欲しいと請願。それにより水路は完成することになり、慢性的な水不足は解消され有数の穀倉地帯へと発展しました。妓王の請願により水路が完成したことで「妓王井川」と呼ばれるようになったそうです(祇王井川とも表記されます)。
…てなわけで妓王井川支流砂防堰堤に到着しました。おー、今までに見たことのないデザイン!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/f1/f0c2b64a7e5fe94f828d01f021dda3c3.jpg)
堰堤本体に貼られているプレート。完成は2018年6月。堰堤形式のダブルウォール工法ってのはなんでしょうね。調べてみると、これは上流側と下流側に貼られた壁面材の間に現地で発生した土砂を流し込む工法のことで、コンクリートで築造するよりも経費がかからないメリットがあるようです。(参考)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4b/88/06c721ccffaa09f7c483e22ee7e7cb79.jpg)
接写してみます。おおっ、なんだかオシャレ!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/35/02be05e676b8abbccdef3ab67c262a84.jpg)
堰堤下から副堰堤を見た様子。中央には透過型の設備が置かれていますね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/8b/3deaff3b98112b3dceb3a437853af244.jpg)
左岸の堰堤の横から見ると、こんな感じ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/58/a47902bd6e28715d6af620f77e17815c.jpg)
これが堰堤の上です。でもフェンスがあって進むことはできません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/96/284e3ef431eb14bc1520afd1d3e38563.jpg)
仕方がないので、そこから上流側を眺めます。
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下流方向を眺めると、こんな感じ。あの先に民家があり、来る時はそこから登って来ました。
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高さ8.0mの小規模砂防堰堤ですが通常のそれと比べ、なかなか目を引くデザインだと思います。