まずは画像をクリックして拡大したものをご覧下さい。これは老舗音楽出版社が少し前に刊行したものの一部である。何気なく内容を読んでいたらこの場所で目が点になった。
「なぬ? どゆこと?」
画像を拡大できない方のために説明しよう。2つの作品の説明がそれぞれ書かれているのだが、何と2つの項目は全く同じなのだ。2つの作品とはスクリャービンの《幻想ソナタ》と《ピアノ・ソナタ第5番》なのだが、説明文は《幻想ソナタ》のことのみ。つまり《第5番》の説明文も《幻想ソナタ》の内容なのである。
じゃあ、《第5番》の説明文はいずこに?となるわけだが、どこにも見当たらない。これは明らかに編集部のチェック・ミス。フツーの編集者でもこんなミスはまずやらない。というよりこんな大規模な間違いはどんな人だって気づく。
そもそもこの担当者は説明文の内容すらちゃんと読んでいないと思う。だってね、他の項目でもしばしば見受けられるんだけれど、説明そのものがよくわからないのだ。たとえば次のくだり。
「4楽章で構成されているソナタ形式を採っている」
なんすか、これ。この筆者、自分の書いていることがわかっているんだろうか。これじゃあソナタ形式というものをマトモに勉強していないのがバレバレである。少なくとも音楽の形式を学んだ人ならこんな書き方をしない。いや、そもそも間違ってるし。
誰にも間違うことはある。ワシだって過去にウッカリ間違ったデータを書いてしまい、後日慌てた経験がある。もちろん後日訂正させてもらったけれど。
問題は「知ったかぶり」で書くこと。これが一番いけない。なにより読者はそれを鵜呑みにしてしまうではないか。もっとも、この例に関しては一般の読者も理解できないだろうけど。
自分が知らないことは書いてはいけないし、そんな依頼が来ても受けるべきじゃない。それがプロというもの(だとワシは思う)。例えばさ、法律を勉強したことのない人はどこかの編集部から「法律についての説明をしてくれ」と依頼されても書かないでしょ? いや、フツーの感覚なら「書けない」わな。そんなようなもの。音楽だけは例外なんてことはありえない。たとえ編集部を誤摩化せたとしても、その筋の人が見ればその書き手がどの程度の能力なのかはすぐにバレてしまうのにね。
ま、それはともかく、《第5番》の説明文はどこに。気になって仕方がない。
「なぬ? どゆこと?」
画像を拡大できない方のために説明しよう。2つの作品の説明がそれぞれ書かれているのだが、何と2つの項目は全く同じなのだ。2つの作品とはスクリャービンの《幻想ソナタ》と《ピアノ・ソナタ第5番》なのだが、説明文は《幻想ソナタ》のことのみ。つまり《第5番》の説明文も《幻想ソナタ》の内容なのである。
じゃあ、《第5番》の説明文はいずこに?となるわけだが、どこにも見当たらない。これは明らかに編集部のチェック・ミス。フツーの編集者でもこんなミスはまずやらない。というよりこんな大規模な間違いはどんな人だって気づく。
そもそもこの担当者は説明文の内容すらちゃんと読んでいないと思う。だってね、他の項目でもしばしば見受けられるんだけれど、説明そのものがよくわからないのだ。たとえば次のくだり。
「4楽章で構成されているソナタ形式を採っている」
なんすか、これ。この筆者、自分の書いていることがわかっているんだろうか。これじゃあソナタ形式というものをマトモに勉強していないのがバレバレである。少なくとも音楽の形式を学んだ人ならこんな書き方をしない。いや、そもそも間違ってるし。
誰にも間違うことはある。ワシだって過去にウッカリ間違ったデータを書いてしまい、後日慌てた経験がある。もちろん後日訂正させてもらったけれど。
問題は「知ったかぶり」で書くこと。これが一番いけない。なにより読者はそれを鵜呑みにしてしまうではないか。もっとも、この例に関しては一般の読者も理解できないだろうけど。
自分が知らないことは書いてはいけないし、そんな依頼が来ても受けるべきじゃない。それがプロというもの(だとワシは思う)。例えばさ、法律を勉強したことのない人はどこかの編集部から「法律についての説明をしてくれ」と依頼されても書かないでしょ? いや、フツーの感覚なら「書けない」わな。そんなようなもの。音楽だけは例外なんてことはありえない。たとえ編集部を誤摩化せたとしても、その筋の人が見ればその書き手がどの程度の能力なのかはすぐにバレてしまうのにね。
ま、それはともかく、《第5番》の説明文はどこに。気になって仕方がない。