ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ダム横へは斜面を登り…中村砂防ダム

2021-05-30 07:02:00 | 長野(ダム/堰堤)
さぁ! 今日も元気にダムを訪ねます。今回目指すのは長野県東筑摩郡筑北村坂北東山にある信濃川水系の中村砂防ダム。アクセスはJR篠ノ井線の坂北駅から東南東の方向にある坂北高区配水池へ行くと、そのすぐ先にダムへの入口が見えてきます。

入口を進んで行くと、すぐに「ご尊顔」を拝むことができます。



あ、忘れてました。その入口のところにはこの看板があるのでわかりやすいです。1989年12月竣工の堰堤だそうです。なぬ? ダムじゃないんかい! でも高さが18.0mなので定義上はダムであり、間違いではありません。それでも堰堤かダムか名称を統一して欲しいもんですなぁ。



そして、この道を進んで行くとダムが見えてきます。



ダム本体に嵌め込まれたプレートには「中村砂防ダム」の文字。



ダムの真下から見上げると、まあまあの迫力!



本体にへばりついているパイプは下へ延びていて、



副ダムへ流れるようになっています。



さて、ダムの上がどうなっているのか気になりませんか? ワシは気になるんです。で、ふと傍を見ると鉄製のハシゴとロープがあり、ダムの上に行くことができるのに気づきました。そんなのを見つけたら自称「冒険者」は登ることしか考えません。夢中で登ったのでハシゴの写真を撮り忘れました。てへ。

この斜面がなかなか急でね。だいぶポンコツになっている冒険者にはツライんです。途中まで登ったところで撮ったのがこちら。嗚呼、ダムの上まであと少し登らなければなりません。



ふうふう言いながらようやくダム横に辿り着きました。全くもってポンコツです。せっかくダムの横に来たのに写真を撮る余裕すらない…。とほほですよ。

気づけば夢中でダムの上を歩いていました。そして中央まで来た時、あっ、写真を撮らなきゃと気づく。ほんと、ポンコツです。で、撮ったのがこれ。



貯水側の景色はこんな感じ。癒されますなぁ。



ダム下の副ダムの様子。



その遠景はこんな感じ。



呼吸が整ってきたのか、中央から右岸のダム横を撮る余裕も出てきました。



ダムの横にはさらに階段があって、登りきったところにはちょっとした広場があります。そこから見たダムの景色。う〜ん、いいねえ。



広場には中村ダム竣工記念の石碑。「緑峡に紫水満つ」と刻まれています。



その裏には堰堤建設の経緯が記されています。それによると、ここを流れる中村川は村民に計り知れない恩恵を与えてきたが、時には土石流を伴う洪水も発生していたそうな。特に昭和34年(1959年)8月14日にこの地域を襲った台風7号によって濁流が発生し、道路を寸断するとともに下流の田畑は厚い土砂で埋まってしまった。これをきっかけにダム(砂防堰堤)建設の機運が高まっていったという。



中村砂防ダム完成の翌1990年に作成された当時のパンフレットがコチラで見ることができます。この資料の中で「ダムの位置」は「長野県東筑摩郡坂北村字中村」となっていますが、坂北村は2005年10月11日に近隣の坂井村、本城村と合併して筑北村となったので現在はありません。

それはさておき、ポンコツ冒険者の挑戦はまだまだ続きます。
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