ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

どこにあるのか

2005-03-02 08:50:53 | 脳みその日常
今日は以前親しくしていたW先生の誕生日。もちろん、もうW先生はこの世には居ない。だから今さら誕生日というのもおかしな話。そもそも誕生日というのは存命中の人に対してその誕生を祝うもの。亡くなった人の場合はどうなんだろう。いわゆる命日が「あの世での誕生日」ということになるのだろうか。

それはともかく。W先生が2001年の12月に亡くなって以来、W家との付き合いも終わった。それはそれで残念なことだが、ワシが心残りなのはW先生のお墓の場所がわからないこと。先生はクリスチャンだったそうなので、きっとどこかの教会の墓地に眠っておられるはず。しかしどの教会なのかワシには情報がない。先生と親しかった他の友人に訊ねるが、誰もそれについては知らないと言う。遺された家族は知っているのだろうが、今さら家族に連絡するのもなぜか躊躇してしまう。それでも一度は墓参りをしなければとも思う。だが、一体どこにお墓はあるんだろうな。

今日のことを思い出したのは他でもない。先生が還暦を迎えられた1992年のこの日、有志数人でささやかな宴を吉祥寺で開いたことを思い出したからである。当時の先生はまだ謹厳実直なイメージが残っていたせいか、学生などからすれば近寄りがたい存在だったのかもしれない。だから先生と親しく接する人の数も決して多くはなかった。有志数人で還暦の祝いをしたのはそういう事情もあったのだ。宴の席でW先生は実に嬉しそうだった。我々もその笑顔を見て嬉しく思ったものである。そうした思い出があるからこそ、先生の墓参りを是非ともしたいと思うのだ。
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