ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

コーチングねえ…

2005-03-10 13:06:11 | 脳みその日常
最近あちこちで耳にするようになったコーチング。それはコミュニケーションを円滑に行なうための方法らしい。人間にはいろいろなタイプがあり、それぞれのタイプに応じたコミュニケーションをすれば仕事の作業効率も上がるのだとか。

もちろん、コーチングにはそのほかにいろいろなノウハウがあるらしいが、ワシは詳しく知らない。それにしても、なんでこんなことが話題になるのか不思議でならない。ある番組では、上司が部下に対してコーチングに基づく会話をするとうまくいくと宣伝していた。企業利益はコーチングによって向上し、ゴーン社長率いる日産はそれによって立ち直ったのだという。ふーん、そうなんだー。

コーチングによると、上司は部下に対して頭ごなしに叱ってはならないという。また、部下が「イエス」「ノー」で答えるような質問の仕方をせず、部下に自分の考えを述べさせるようにすればよいともいう。さらに、相手の発した言葉を反復すると、相手から好感をもたれやすいそうだ。ほーほー、なるほどね。

でも、ちょっと待てよ。よくよく考えてみるとコーチングの拠り所としているのは何も新しいことではないんじゃないのか? ごく当たり前の人間関係をしている人であれば、知らないうちにコーチングらしきことはやっているだろ。

フツーの人なら、まず相手がどのような人間かを観察する。それを踏まえた上で相手とのコミュニケーションをするよな? それって天然のコーチングじゃん。でもこれだけ「コーチング」というテクニックが評価がなされる世の中ってどうよ。

もしかして、世の中の多くの人は相手を観察すらしてないってことなのか? また、相手を不快にさせないことだってコミュニケーションの基本中の基本だよな? そんなの、誰から教わるってものでなく、自然に身につくものじゃないのか?

いやー、世の中、一体どうなっとるんだ?
コメント