http://japan.hani.co.kr/arti/politics/31461.html
「The Hankyoreh」 2018-08-27 09:26
■南北、年内の離散家族再会を協議…早ければ10月末に行われる見込み
パク・ギョンソ大韓赤十字社社会長の記者会見
【写真】パク・ギョンソ大韓赤十字社会長が今月25日午後、金剛山離散家族面会所で、8・15を機に開かれた第21回離散家族再会行事(2回目)と関連し、取材陣と会見を行なっている/聯合ニュース
南北の離散家族が、早ければ今年10月末に開催される追加の再会行事で会うことができる見込みだ。
パク・ギョンソ大韓赤十字社会長は25日、金剛山で記者会見を開き、「パク・ヨンイル北側団長と(今回の)21回目の行事と同じ方式の離散家族再会行事を、今年中にもう一度開くことで合意した」とし、「具体的な日程などは局長級実務会談で協議することにした」と明らかにした。さらに、「規模は大体今回と同じくする」とし、「年内にすると言ったが、天候などを考慮し、うまく進めば、10月末頃(になる見込み)」だと付け加えた。
パク会長は、南北が年内の追加の離散家族再会の必要性について、かなり意見が接近したと強調した。彼は「1年で離散家族3000~4000人が亡くなっている。おそらく7~10年後には、離散家族再会がこのような形で開くのは難しくなるだろう」とし、「人道主義に立脚した協力事業を推進する者として、離散家族再会に最も優先順位を置いている」と付け加えた。パク会長は金鋼山離散家族面会所をより積極的に活用するとし、南北離散家族の生死確認と定例再会、画像再会、故郷訪問、墓参りなどの問題について意見を交換したと明らかにした。
パク会長は特に「パク団長と諸々の環境が整えば、故郷訪問団(交換)をなるべく早いうちに進めることについて、肯定的な協議ができた」と述べた。しかし、北側と故郷訪問団問題と関連し、具体的にどの程度の意見の接近が行われたかについてはまだ確認されていない。
【写真】第21回離散家族再会行事(2回目)最終日の26日午後、金剛山ホテルで南側の家族がバスに乗って先に出発する北側の家族の手を握りしめ別れを惜しんでいる=金剛山/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社
金剛山/共同取材団、キム・ジウン記者
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/859246.html
韓国語原文入力:2018-08-26 19:47
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2018/08/26/0200000000AJP20180826000200882.HTML
「聯合ニュース」 2018/08/26 10:24
■南北離散家族再会行事 全日程がきょう終了
【金剛山(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争などで生き別れになった韓国と北朝鮮の離散家族の再会行事の全日程が26日、終了する。
【写真】24日に行われた団体面会で、再会を果たし涙を流す離散家族(ニュース通信取材団)=(聯合ニュース)
再会行事は北朝鮮の景勝地・金剛山で20日から開催され、3日ずつ2回に分けて進められた。
20~22日の1回目の行事では、韓国側で参加を申し込んだ離散家族が北朝鮮の肉親と再会を果たした。
2回目の行事は24日に始まり、北朝鮮側で参加を申し込んだ離散家族が韓国の肉親と再会。最終日の26日は団体面会の後、参加者全員で昼食を取る。
韓国側参加者は午後1時半ごろバスで金剛山を出発し、韓国に戻る。
【写真】2日目の25日は、韓国側参加者が宿泊するホテルの各自の個室で、家族だけで過ごす時間も設けられた(ニュース通信取材団)=(聯合ニュース)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2018/08/24/0200000000AJP20180824003500882.HTML
「聯合ニュース」 2018/08/24 16:47
■南北離散家族再会行事の第2陣 団体面会を開始
【金剛山(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の2回目の再会行事が24日、朝鮮南東部の金剛山で始まった。この日午後3時15分から金剛山の離散家族面会所で行われた団体面会で、韓国側の81家族326人が北朝鮮側の家族と約65年ぶりの再会を果たした。
【写真】金剛山に向け出発する韓国側の離散家族(ニュース通信取材団)=24日、束草(聯合ニュース)
20~22日に行われた1回目の行事では、韓国側で参加を申し込んだ離散家族が北朝鮮の肉親と再会。この日から26日までの2回目の再会行事では北朝鮮側で参加を申し込んだ離散家族が韓国側の肉親に会う。
行事への参加の連絡を受ける約2カ月前に母親が亡くなり、この日、北朝鮮で暮らす父親と再会した参加者は、「一方ではうれしく、一方では残念だ」と複雑な心境を明かした。
韓国側の最高齢者は100歳の女性で、北朝鮮の妹家族に会った。
参加者は団体面会に続いて歓迎夕食会で再び離散し家族らと共に時間を過ごし、25日は個別面会とホテルの個室での昼食、団体面会を行う。最終日には別れの面会の後に全員で昼食を取る。2泊3日の間、計12時間にわたり共に過ごす予定だ。
韓国側の訪問団はこの日午前、北東部の江原道・束草を出発し、陸路で金剛山に到着した。
http://japan.hani.co.kr/arti/culture/31452.html
「The Hankyoreh」 2018-08-25 12:36
■[インタビュー]「ロンドンのコリアンタウンでは南北住民が同じコミュニティで生活」
英国SOAS大学の研究者のソン・チョロン氏
「脱北民の適応における音楽の役割」を発表
韓国人が営む食堂・スーパーで
脱北民たちが掃除・サービングなどスタッフとして働く
【写真】論文「音楽を通じての治癒と再構成:ロンドンの北朝鮮離脱民たち」を書いたソン・チョロン氏が21日午前、ソウル瑞草洞の国立国楽院でインタビューに応じている=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社
「現在、英国に約700人の脱北民がおり、このうち500人余りがロンドンのコリアンタウンであるニューモルデンに住んでいます。南北の住民が一緒に暮らしているから、コリアン行事で必ず出てくる歌は『故郷の春』や『われらの願い』『アリラン』です」。
21~23日、ソウル瑞草区の国立国楽院で行われた「2018 ICTM MEA国際学術大会」に参加した英国のロンドン大学東洋アフリカ大(SOAS)音楽人類学博士課程研究員のソン・チョロン氏(32)が見るに、コリアン約2万人が住むニューモルデンはすでに南北統一が成された未来の都市のようだ。南北の住民が緊密な関係をもって暮らし、『アリラン』を合唱することが自然だったからだ。
「英国内のコリアンたちの音楽と文化生活」を3年間研究中の彼女は、今回の学術大会で細部テーマの一つである「音楽を通じての治癒と再構成:ロンドンの北朝鮮離脱民たち」を発表した。ロンドンに居住する脱北民たちがコリアン文化に適応していく過程での音楽の役割を指摘した研究だ。
21日、国立国楽院で会ったソン研究員は、「私の専攻の音楽人類学は、音楽と文化を見るもの」だとし、「米国・日本・中国のコリアン文化研究は多いが、欧州は珍しく、南北のコリアンが一つのコミュニティで生活するということが興味深くて研究を始めた」と話した。
欧州行きを選んだ脱北民たちが特にニューモルデンに集中するのは、難民申請が比較的容易だからだ。英国政府は2004年から脱北民を難民と認めている。欧州で唯一コリアンタウンが形成されており、言語の障害なく就職することもできる。脱北民たちは主にコリアンが運営するレストランやスーパーでサービング、掃除のような低賃金単純労働をする。脱北民がいなければ英国の同胞社会が回らないというほどで、南北の住民が互いに頼りあう部分が大きい。「脱北民たちを深層面接した結果、彼らが英国を選んだ理由は大きく三つでした。福祉、子どもの教育、脱北民ではなく『コリアン』と見る認識です。英語を学ぶことができ、子どもが偏見なく育つという点で、韓国ではなくここに来るのです」
ロンドンで4年間暮らしながら見守ってきた結果、南北の住民が立場を分ける障壁は見当たらなかった。脱北民の99%はコリアンの教会に通いながらすぐに適応した。南北の中高年層はさまざまな集まりで賛美歌・民謡・トロット(演歌)を歌って交わった。お互いが知らない南北の文化は、ユーチューブを通じて知り合ったりもする。「言語が同じなのですぐ仲良くなり、食べ物を一緒に食べるので『同じ釜の飯を食う情』が築かれるんです。韓国の『舟歌』を北朝鮮では『海の歌』というのですが、別の歌だと思っていたのが皆が知っている歌だったと知ったとき、私たちが同じ民族であることを感じます」
脱北民たちは子どもたちが英国社会に適応して暮らしながらもコリアンとしてのアイデンティティを持つことを望んだ。北朝鮮の体制が嫌で離れただけで、いつかは故郷に帰る気持ちがあるからだ。「幼い時に受けた文化教育がアイデンティティを確立するうえで力になります。ところがハンギョレ(同胞)学校には音楽の授業がありません。ロンドンのコリアン学校でもサムルノリ(民族打楽器)を教えるのが全てです。私は音楽教師の資格証があるのでハンギョレ学校で一定期間『丸く丸く』など童謡を教えてみたところ、童謡を学んだ子どもたちは学んでいない子どもたちより韓国に対する愛着が強くなったのを確認できました」
今回の研究を通して彼女が感じたのは、北朝鮮に対する関心が増えたにもかかわらず、韓国社会が依然として統一時代に備えていないという点だ。ロンドンのコリアンタウンの一員である脱北民に対する関心と支援が足りないうえに、南北の子どもたちにとって朝鮮民族というアイデンティティを育てることのできる幼年期の文化教育もきちんと行われていない。ソン研究員は「統一された未来を思い描いてみるだけでも、海外にいるコリアンや脱北民たちに関心を傾ける必要がある」と話した。
キム・ミヨン記者、写真パク・ジョンシク記者
http://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/859133.html
韓国語原文入力:2018-08-24 19:38
「The Hankyoreh」 2018-08-27 09:26
■南北、年内の離散家族再会を協議…早ければ10月末に行われる見込み
パク・ギョンソ大韓赤十字社社会長の記者会見
【写真】パク・ギョンソ大韓赤十字社会長が今月25日午後、金剛山離散家族面会所で、8・15を機に開かれた第21回離散家族再会行事(2回目)と関連し、取材陣と会見を行なっている/聯合ニュース
南北の離散家族が、早ければ今年10月末に開催される追加の再会行事で会うことができる見込みだ。
パク・ギョンソ大韓赤十字社会長は25日、金剛山で記者会見を開き、「パク・ヨンイル北側団長と(今回の)21回目の行事と同じ方式の離散家族再会行事を、今年中にもう一度開くことで合意した」とし、「具体的な日程などは局長級実務会談で協議することにした」と明らかにした。さらに、「規模は大体今回と同じくする」とし、「年内にすると言ったが、天候などを考慮し、うまく進めば、10月末頃(になる見込み)」だと付け加えた。
パク会長は、南北が年内の追加の離散家族再会の必要性について、かなり意見が接近したと強調した。彼は「1年で離散家族3000~4000人が亡くなっている。おそらく7~10年後には、離散家族再会がこのような形で開くのは難しくなるだろう」とし、「人道主義に立脚した協力事業を推進する者として、離散家族再会に最も優先順位を置いている」と付け加えた。パク会長は金鋼山離散家族面会所をより積極的に活用するとし、南北離散家族の生死確認と定例再会、画像再会、故郷訪問、墓参りなどの問題について意見を交換したと明らかにした。
パク会長は特に「パク団長と諸々の環境が整えば、故郷訪問団(交換)をなるべく早いうちに進めることについて、肯定的な協議ができた」と述べた。しかし、北側と故郷訪問団問題と関連し、具体的にどの程度の意見の接近が行われたかについてはまだ確認されていない。
【写真】第21回離散家族再会行事(2回目)最終日の26日午後、金剛山ホテルで南側の家族がバスに乗って先に出発する北側の家族の手を握りしめ別れを惜しんでいる=金剛山/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社
金剛山/共同取材団、キム・ジウン記者
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/859246.html
韓国語原文入力:2018-08-26 19:47
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2018/08/26/0200000000AJP20180826000200882.HTML
「聯合ニュース」 2018/08/26 10:24
■南北離散家族再会行事 全日程がきょう終了
【金剛山(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争などで生き別れになった韓国と北朝鮮の離散家族の再会行事の全日程が26日、終了する。
【写真】24日に行われた団体面会で、再会を果たし涙を流す離散家族(ニュース通信取材団)=(聯合ニュース)
再会行事は北朝鮮の景勝地・金剛山で20日から開催され、3日ずつ2回に分けて進められた。
20~22日の1回目の行事では、韓国側で参加を申し込んだ離散家族が北朝鮮の肉親と再会を果たした。
2回目の行事は24日に始まり、北朝鮮側で参加を申し込んだ離散家族が韓国の肉親と再会。最終日の26日は団体面会の後、参加者全員で昼食を取る。
韓国側参加者は午後1時半ごろバスで金剛山を出発し、韓国に戻る。
【写真】2日目の25日は、韓国側参加者が宿泊するホテルの各自の個室で、家族だけで過ごす時間も設けられた(ニュース通信取材団)=(聯合ニュース)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2018/08/24/0200000000AJP20180824003500882.HTML
「聯合ニュース」 2018/08/24 16:47
■南北離散家族再会行事の第2陣 団体面会を開始
【金剛山(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の2回目の再会行事が24日、朝鮮南東部の金剛山で始まった。この日午後3時15分から金剛山の離散家族面会所で行われた団体面会で、韓国側の81家族326人が北朝鮮側の家族と約65年ぶりの再会を果たした。
【写真】金剛山に向け出発する韓国側の離散家族(ニュース通信取材団)=24日、束草(聯合ニュース)
20~22日に行われた1回目の行事では、韓国側で参加を申し込んだ離散家族が北朝鮮の肉親と再会。この日から26日までの2回目の再会行事では北朝鮮側で参加を申し込んだ離散家族が韓国側の肉親に会う。
行事への参加の連絡を受ける約2カ月前に母親が亡くなり、この日、北朝鮮で暮らす父親と再会した参加者は、「一方ではうれしく、一方では残念だ」と複雑な心境を明かした。
韓国側の最高齢者は100歳の女性で、北朝鮮の妹家族に会った。
参加者は団体面会に続いて歓迎夕食会で再び離散し家族らと共に時間を過ごし、25日は個別面会とホテルの個室での昼食、団体面会を行う。最終日には別れの面会の後に全員で昼食を取る。2泊3日の間、計12時間にわたり共に過ごす予定だ。
韓国側の訪問団はこの日午前、北東部の江原道・束草を出発し、陸路で金剛山に到着した。
http://japan.hani.co.kr/arti/culture/31452.html
「The Hankyoreh」 2018-08-25 12:36
■[インタビュー]「ロンドンのコリアンタウンでは南北住民が同じコミュニティで生活」
英国SOAS大学の研究者のソン・チョロン氏
「脱北民の適応における音楽の役割」を発表
韓国人が営む食堂・スーパーで
脱北民たちが掃除・サービングなどスタッフとして働く
【写真】論文「音楽を通じての治癒と再構成:ロンドンの北朝鮮離脱民たち」を書いたソン・チョロン氏が21日午前、ソウル瑞草洞の国立国楽院でインタビューに応じている=パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社
「現在、英国に約700人の脱北民がおり、このうち500人余りがロンドンのコリアンタウンであるニューモルデンに住んでいます。南北の住民が一緒に暮らしているから、コリアン行事で必ず出てくる歌は『故郷の春』や『われらの願い』『アリラン』です」。
21~23日、ソウル瑞草区の国立国楽院で行われた「2018 ICTM MEA国際学術大会」に参加した英国のロンドン大学東洋アフリカ大(SOAS)音楽人類学博士課程研究員のソン・チョロン氏(32)が見るに、コリアン約2万人が住むニューモルデンはすでに南北統一が成された未来の都市のようだ。南北の住民が緊密な関係をもって暮らし、『アリラン』を合唱することが自然だったからだ。
「英国内のコリアンたちの音楽と文化生活」を3年間研究中の彼女は、今回の学術大会で細部テーマの一つである「音楽を通じての治癒と再構成:ロンドンの北朝鮮離脱民たち」を発表した。ロンドンに居住する脱北民たちがコリアン文化に適応していく過程での音楽の役割を指摘した研究だ。
21日、国立国楽院で会ったソン研究員は、「私の専攻の音楽人類学は、音楽と文化を見るもの」だとし、「米国・日本・中国のコリアン文化研究は多いが、欧州は珍しく、南北のコリアンが一つのコミュニティで生活するということが興味深くて研究を始めた」と話した。
欧州行きを選んだ脱北民たちが特にニューモルデンに集中するのは、難民申請が比較的容易だからだ。英国政府は2004年から脱北民を難民と認めている。欧州で唯一コリアンタウンが形成されており、言語の障害なく就職することもできる。脱北民たちは主にコリアンが運営するレストランやスーパーでサービング、掃除のような低賃金単純労働をする。脱北民がいなければ英国の同胞社会が回らないというほどで、南北の住民が互いに頼りあう部分が大きい。「脱北民たちを深層面接した結果、彼らが英国を選んだ理由は大きく三つでした。福祉、子どもの教育、脱北民ではなく『コリアン』と見る認識です。英語を学ぶことができ、子どもが偏見なく育つという点で、韓国ではなくここに来るのです」
ロンドンで4年間暮らしながら見守ってきた結果、南北の住民が立場を分ける障壁は見当たらなかった。脱北民の99%はコリアンの教会に通いながらすぐに適応した。南北の中高年層はさまざまな集まりで賛美歌・民謡・トロット(演歌)を歌って交わった。お互いが知らない南北の文化は、ユーチューブを通じて知り合ったりもする。「言語が同じなのですぐ仲良くなり、食べ物を一緒に食べるので『同じ釜の飯を食う情』が築かれるんです。韓国の『舟歌』を北朝鮮では『海の歌』というのですが、別の歌だと思っていたのが皆が知っている歌だったと知ったとき、私たちが同じ民族であることを感じます」
脱北民たちは子どもたちが英国社会に適応して暮らしながらもコリアンとしてのアイデンティティを持つことを望んだ。北朝鮮の体制が嫌で離れただけで、いつかは故郷に帰る気持ちがあるからだ。「幼い時に受けた文化教育がアイデンティティを確立するうえで力になります。ところがハンギョレ(同胞)学校には音楽の授業がありません。ロンドンのコリアン学校でもサムルノリ(民族打楽器)を教えるのが全てです。私は音楽教師の資格証があるのでハンギョレ学校で一定期間『丸く丸く』など童謡を教えてみたところ、童謡を学んだ子どもたちは学んでいない子どもたちより韓国に対する愛着が強くなったのを確認できました」
今回の研究を通して彼女が感じたのは、北朝鮮に対する関心が増えたにもかかわらず、韓国社会が依然として統一時代に備えていないという点だ。ロンドンのコリアンタウンの一員である脱北民に対する関心と支援が足りないうえに、南北の子どもたちにとって朝鮮民族というアイデンティティを育てることのできる幼年期の文化教育もきちんと行われていない。ソン研究員は「統一された未来を思い描いてみるだけでも、海外にいるコリアンや脱北民たちに関心を傾ける必要がある」と話した。
キム・ミヨン記者、写真パク・ジョンシク記者
http://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/859133.html
韓国語原文入力:2018-08-24 19:38