三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「最低賃金の高麗人母娘、毎月の健康保険料が2万円を超える?」

2019年08月31日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34204.html
「The Hankyoreh」 2019-08-27 09:51
■最低賃金の高麗人母娘、毎月の健康保険料が2万円を超える?
6カ月以上国内滞在時、地域加入義務化 
外国人の地域加入健康保険適用の家族範囲を縮小 
所得に関係なく一人あたり11万3050ウォン以上を賦課 
「滞在資格別の実態調査すらない拙速な政策」

【写真】移民健康保険の差別廃止のための共同行動所属団体が26日午後、大統領府前で移民差別が強化された健康保険制度を糾弾する記者会見をしている//ハンギョレ新聞

 ロシア国籍の高麗人2世のキム・ラリサさん(63)は、昨年8月から京畿道安山(アンサン)で8歳の孫娘の面倒を見ながら娘のキムさん(41)と一緒に暮らしている。キムさん母娘は「在外同胞の出入国と法的地位に関する法律」(在外同胞法)により、最長3年間滞在できる在外同胞(F−4)ビザを持っており、制限付きながら就業も可能だ。独身になってから家族の生計に責任を負っている娘のキムさんは、韓国語が上手でないため派遣業者を通じて工場の仕事を見つけた。月に最低賃金(174万ウォン)前後を稼ぎ、家賃40万ウォンを払う。生活に余裕がない3人家族が今年7月から毎月支払う健康保険料は22万6100ウォン(約2万円)、どうしてそうなったのだろうか?
 保健福祉部は今年初めに国民健康保険法を改正し、6カ月以上韓国内に滞在するすべての外国国籍者について、健康保険「地域加入」(職場加入者を除いた都市および農漁村地域の住民などが対象)を義務化した。それまでは3カ月以上韓国内に滞在する外国人については健康保険地域加入資格が付与され、加入の有無は個人の選択だった。健康保険が職場加入になっていない移民が地域加入をする場合は、所得・財産による保険料と、前年度の全加入者から算出した平均保険料(今年11万3050ウォン)のうち、高い方の金額を払うように決まった。永住(F−5)・結婚移住(F−6)滞在資格を持つ場合を除いた大多数の対象者が、所得水準と関係なく無条件に月額11万3050ウォン以上の健康保険料を払わなければならないという意味だ。娘のキムさんは同じ工場で働き2年目になるが、会社が健康保険料の半分を負担する職場加入になることはできなかった。書類上、会社が直接雇った労働者ではないからである。
 保険料の賦課方式だけでなく、地域加入者の世帯員認定の範囲も、韓国国籍者とは異なる。世帯(住民登録票上の同居する家族)単位ではなく、「個人」単位で保険料を賦課し、加入者の配偶者と満19歳未満の子供のみが健康保険の適用を受けることができるよう、制度を変更した。内国人は同じ世帯員なら、地域加入者の両親と成人の子供、兄弟・姉妹なども健康保険の適用を受けることができる。結局、キムさん母娘2人にそれぞれ月11万3050ウォンずつ、合計22万6100ウォンの健康保険料が賦課された。福祉部は50万ウォン以上の健康保険料を滞納した満19歳以上の移民情報を法務部に定期的に渡して、滞納が3回以上繰り返された場合、滞留延長をしないと脅している状況だ。

【写真】ビニールハウスで働いている移住労働者。健康保険が職場加入になっていない大多数の農畜産業移住労働者も所得水準と関係なく月11万3050ウォンの健康保険料を払わなければならない//ハンギョレ新聞

 26日、高麗人と中国同胞・移住労働者・難民支援団体で構成された「移民健康保険差別廃止のための共同行動」は、大統領府で記者会見を開き、「外国人の健康保険地域加入義務化以後、貧しい移民が少なくとも3〜4倍、多い場合は数十倍に値上がりした健康保険料の告知書を受け取っている」として対策を要求した。特に、地域加入者世帯員の認定範囲が大幅に縮小されたため、同居している高齢の親や体調が悪く経済活動ができない子供も健康保険料を払わなければならない状況だ。
 現行法上、滞在資格を得て月60時間以上働いている移民は、健康保険は職場加入になっていなければならない。1人以上を雇う事業場であるなら、1カ月の労働が60時間未満(週15時間未満)の労働者を除き、国籍に関係なくすべて健康保険適用対象であるからである。しかし、多数の在外同胞や難民認定者、人道的滞在者などの移民は、健康保険の職場加入が保障されない劣悪な職場で働いている。雇用許可制を通じて政府が数字を決めて入国を許容する農業・畜産業の移住労働者さえ、健康保険の職場加入ができずに地域加入者として自動加入されて、毎月11万3050ウォンを負担しなければならないのが実情である。その上、長時間労働や意思疎通の障壁などの問題で、具合が悪くても治療を受けることができない移民が多いのが現実である。
 福祉部は、韓国内に滞在する外国人が増加することによる健康保険の適用拡大および合理的管理のための制度の改善であると明らかにしたが、実際には移民の現実を十分に把握しようとさえせずに、拙速に政策を準備した。昨年末、国連人種差別撤廃委員会は韓国政府に「すべての移民が韓国国民と同等の水準の保険料で健康保険に加入できるよう改善を検討すること」と勧告したことがある。『移民センター チング』のチョ・ヨングァン事務局長(弁護士)は「予算を執行する事業もないのに社会保険料の賦課を拡大し、滞在資格別の家計所得がいくらなのか、居住形態がどうなのか、就業時に月給は十分に受け取っているのか、などの実態調査を一度もせずに政策を施行するのは話にならない」として「直ちに制度の施行を中断し補完を考えなければならない」と要求した。

パク・ヒョンジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/907220.html
韓国語原文入力:2019-08-26 23:05
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「ベトナム戦争虐殺の痛みを治癒して『平和の種』育てよう」

2019年08月31日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/culture/34214.html
「The Hankyoreh」 2019-08-28 09:31
■[インタビュー]「ベトナム戦争虐殺の痛みを治癒して『平和の種』育てよう」
 済州作家会議会長 詩人のイ・ジョンヒョン氏

【写真】今月11日、ベトナムのクアンガイ市で開かれた「済州・ベトナム 詩の朗唱の夜」で、済州作家会議のイ・ジョンヒョン氏(最前列左端)、ベトナムのタン・タオ氏(最前列中央)などの参加者が同席した=済州作家会議提供//ハンギョレ新聞社

 「私の友達」。ベトナム最高の詩人として評価を受けるタン・タオ氏(73)は、今月11日、イ・ジョンヒョン済州作家会議会長(64)をこのように呼んだ。夕方、ベトナム中部のクアンガイ市で開かれた「済州・クアンガイ 詩の朗唱の夜」でのことだった。1979年、詩集「草原を渡る足跡」でベトナム作家会議の「最高文学者賞」を受賞したタン・タオ氏が、去年、詩集「花より先に訪れた名前」で「5・18文学賞」を受賞したイ氏を呼ぶのに適切な呼称である。
 しかし「友達」という言葉には、二人の詩人の間の個人的友情を飛び越える何かがある。まさに1960年代後半のベトナム戦争時、韓国軍による民間人虐殺を経験したベトナムと戦闘兵を送った韓国が、その痛みを飛び越えて「友達」になろうという望みが込められた言葉でもある。

 2008年にソウルに来たベトナム詩人の証言
 「韓国軍民間人虐殺の『憎悪の碑』がある」
 すぐにクアンガイ省を訪問し、現場検証
 従軍記者出身の詩人タン・タオ氏らと出会い
 8回に渡り「済州・クアンガイ 詩の朗唱の夜」
 「二人の詩人の友情のように、閉じた心が開くことを」

 「韓国軍によるベトナム民間人虐殺」問題は、韓国社会では相変わらずタブーに近い。1999年「ハンギョレ21」の通信員だったク・スジョン「韓ベ平和財団」常任理事の勇気ある報道によって知られ始めたが、相変わらず韓国政府レベルでの実態調査さえ行われていない。その被害規模について、ク常任理事が現地調査を通じて「ベトナム戦争当時、韓国軍による民間人虐殺が約80の村で起こり、9千余名が犠牲になった」と推定する程度である。
 その後、ク常任理事などを中心に「ベトナム平和紀行」を進行し、民間レベルの謝罪と和解の動きが続けられてきた。平和紀行団は、ベトナム中部の虐殺現場を訪ねて慰霊祭を行い、虐殺被害の村の子どもたちに奨学金を与えている。しかし、まだ韓国軍によるベトナム民間人虐殺問題は、韓国社会で全面化することができない。
 イ氏はこのような状況で、2008年から両国の文学者の交流を通じて、この問題と関連した和解の糸口を作っていこうと提案した。きっかけは2008年夏、ソウル国際文学行事に参加したベトナムの詩人チム・チャン氏(1938〜2011)との出会いだった。

【写真】左からク・スジョン韓ベ平和財団常任理事、タン・タオ氏、イ・ジョンヒョン会長=済州作家会議提供//ハンギョレ新聞社

 「当時、済州島に来たチム・チャン氏を通じて、ベトナムのクアンガイ省に韓国軍虐殺に関連した『憎悪の碑』があるという事実を確認して、大きな衝撃を受けました」
 イ氏は同僚で詩人のキム・スヨル氏などと共に、直ちにその年の12月にベトナムを訪問し、チム・チャン氏の紹介でクアンガイ省が故郷である詩人タン・タオ氏と初めて出会った。ベトナム戦争に従軍記者として参戦したタン・タオ氏は、1975年にベトナムが統一された後、故郷のクアンガイ省でずっと作品活動を行っていた。
 その出会いをきっかけに、イ氏とタン・タオ氏を中心に、済州とクアンガイの文学交流が始まった。計15人の韓国作家会議所属の詩人と5人のクアンガイ作家会議の詩人が参加した今回の「済州・クアンガイ 詩の朗唱の夜」は8回目の行事だ。
 これまでの交流を通じてタン・タオ氏は「済州鎮魂の儀式のムーダン」など、済州4・3事件の痛みを抱く詩を作り、イ氏はベトナム虐殺を素材に「目と手」「カイ カイ カイ」などの詩を出した。2015年には「昼にも夢を見る者がいる」というタイトルの済州・クアンガイ共同詩集も発行した。
 済州の詩人たちはベトナムを訪問する度に、さまざまな交流プログラムと共に、クアンガイ省ビンホア村、クアンナム省フォンニィ・フォンニャット村などの虐殺現場を訪問して、犠牲者に対する追悼行事も一緒に進行している。去年初めに済州作家会議の会長に就任した詩人のイ氏はそれまで、済州作家会議事務局長、済州文学の家事務局長としてこの交流事業を主導してきた。
 このような努力が果たして韓国人とベトナム人を「友人」にすることができるだろうか?イ氏は「できる」と答える。実際、文学は長期間隠されてきた偽りを明らかにし、痛みを治癒する役目を果たしてきた。権力が頑なに隠そうとした済州4・3虐殺までもが、1978年に作家の玄基栄(ヒョン・キヨン)氏が季刊 「創作と批評」に中篇小説『順伊おばさん』を発表して、初めて韓国社会にその姿を明らかにした。
 イ氏は、済州とクアンガイの詩人の努力も「和解と平和の種」になることができるはずだと考える。イ氏はまず「両国の文学者交流を通じて、韓国人とベトナム人が戦争の時に起きた悲劇について、よりいっそう真剣な見解を持つようになるだろう」と見通した。ベトナム戦争の虐殺が、孤立した一つの地域の問題ではなく、20世紀的野蛮が引き起こした全世界的問題だという点を喚起させ、成熟した市民意識を造成することができるということである。イ氏は「さらに、詩に昇華させた虐殺の痛みは、加害と被害を超え、お互いを治癒して閉ざされていた心を開く触媒になりうる」と見る。
 現在、韓国と日本は過去の問題で経済戦争を行っている。もちろん、韓国とベトナムの状況とは異なる。何よりベトナムは「過去を閉じて未来に出よう」というスローガンの下で経済発展に重点を置いている。しかし、ベトナムも、いつか近い未来に経済成長が軌道に乗った時、過去の門をまた開こうとするだろう。イ氏の言葉通り「傷が治癒されていない状態では、過去の門は、政権が閉ざそうとしても閉ざせるものではないから」である。
 その時の韓国とベトナムの関係は、今の韓日関係とは異なる姿になれるだろうか?未来を予断することはできない。ただし確かなのは、両国の詩人が一緒に植えている「友達の心」を込めた平和の種が、今も育っているという事実だ。

クアンガイ(ベトナム)/キム・ボグン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/culture/book/907394.html
韓国語原文入力:2019-08-27 19:19
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「今度はオランダPSVアイントホーフェン、絶えない旭日旗論争」

2019年08月31日 | 国民国家日本の侵略犯罪
https://japanese.joins.com/article/072/257072.html?servcode=600§code=610
「ISPLUS/中央日報日本語版」 2019年08月29日10時28分
■今度はオランダPSVアイントホーフェン、絶えない旭日旗論争

【写真】28日、オランダPSVアイントホーフェンのSNSに投稿された堂安律の移籍ニュース。当時添付されていた写真(左)には旭日旗の背景が使われて問題が提起された。右はファンの抗議が続いたことを受けて差し替えられた写真。[写真 アイントホーフェンSNS]

 また旭日旗論争だ。今度はオランダ、しかも韓国ファンにとっては朴智星(パク・チソン)・李栄杓(イ・ヨンピョ)の「古巣チーム」として有名なPSVアイントホーフェンだ。
 アイントホーフェンは28日(日本時間)、公式SNSを通じて堂安律(21、日本)の移籍を伝えた。日本国家代表としてもプレーしている有望株の堂安は、オランダ・フローニンゲンでプレーしていたが、このほどアイントホーフェンに移籍することになった。アイントホーフェンはチームのユニフォームのトレードマークである赤の縦縞が入った侍の装いで刀を手にする堂安のカリカチュアとともに「堂安律がアイントホーフェンのユニホームを着ることになった。まもなくメディカルテストが行われる予定であり、移籍手続きは数日内に完了する」と説明した。
 問題はアイントホーフェンが堂安の移籍を伝えると同時に使ったカリカチュアの背景が旭日旗模様だったという点だ。旭日旗は旧日本軍旗であり、現日本海上自衛隊旗として使われている旗で、第2次世界大戦戦犯国である日本の帝国主義を象徴している。韓国など被害国家で、ドイツの「ハーケンクロイツ」(鉤十字、ナチス旗)と同じものとして「戦犯旗」だと主張している理由だ。しかし、グローバル市場では旭日旗が堂々と使われていて、国際サッカー連盟(FIFA)や国際オリンピック委員会(IOC)などもハーケンクロイツと比較した時、旭日旗問題の深刻性を認知することができずにいる。
 アイントホーフェンの今回の旭日旗論争もこのような認識不足から起きたものだといっても過言ではない。アイントホーフェンは堂安のカリカチュアを見たファンの抗議が続くと、急いで背景画面を旭日旗ではないものに差し替えた。しかし、旭日旗使用に対する謝罪はなかった。だが、フース・ヒディンク監督(73)が指揮したチームであり、許丁茂(ホ・ジョンム)をはじめ朴智星、李栄杓がプレーしたチームとして韓国ファンにも良く知られている。「親韓派」クラブのイメージが強かっただけに、アイントホーフェンの今回の旭日旗論争は韓国ファンにより大きな失望感を抱かせた。カリカチュアの背景を差し替えた後も非難が続いている理由だ。
 旭日旗をナチスのハーケンクロイツのような戦犯旗と認識させようとする多くの努力にもかかわらず、まだ世界的に旭日旗に対する認識は大きく変わっていない。特に、グローバルスポーツイベントであるサッカーでは旭日旗論争が絶えず続いている。旭日旗論争の「当事者」ともいえる韓国と日本の試合では、アジアサッカー連盟(AFC)アジアカップやチャンピオンズリーグ(ACL)、そして東アジア杯などで日本応援団が使って繰り返し論争となってきた。
 アジアの歴史に対する理解度が低い欧州でも頻繁に旭日旗が使われて論争が起きている。昨年5月に開かれた2017~2018シーズン欧州サッカー連盟UEFA)ヨーロッパリーグ準決勝のアトレティコ・マドリードとアーセナルの試合ではアトレティコのファンが戦犯旗を応援道具として使って物議をかもした。また、今年7月にはスペインメディアのマルカがバルセロナの日本ツアーを伝えるグラフィック写真の背景に戦犯旗を使って論争になった。同年10月にはスペインのラ・リーガが公式SNSアカウントに日本Jリーグでプレーしているフェルナンド・トーレスの便りを伝えながら背景に旭日旗を使い、国際サッカー連盟(FIFA)もロシアワールドカップ(W杯)当時、公式SNSに旭日旗の応援写真を投稿して相次ぐ抗議の末、掲載から9時間後に写真を差し替えることもあった。イングランドプロサッカーのリバプール所属のナビ・ケイタ(24)は自身の左腕に旭日旗図案のタトゥーを入れたが、ファンの抗議を受けて新しい図案に差し替えるハプニングもあった。
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「「歴史を書き換えようとしているのは日本」…大統領府、強い遺憾を表明」

2019年08月30日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34216.html
「The Hankyoreh」 登録:2019-08-28 21:34 修正:2019-08-29 07:44
■「歴史を書き換えようとしているのは日本」…大統領府、強い遺憾を表明
 日本「ホワイト国から韓国除外」施行 
 大統領府「安保と輸出規制を連係させ 
 韓米日の関係を阻害したのは日本」 
 「ボールは日本に移っている」態度変化を要求 
 韓国外交部は日本大使を呼び抗議

【写真】キム・ヒョンジョン大統領府国家安保室2次長が28日午後、大統領府のブリーフィングルームで日本の2次経済報復措置である「ホワイト国排除」に対する韓国政府の立場を明らかにしている//ハンギョレ新聞社

 大統領府と政府は28日、韓国を狙ったホワイト国(グループA:輸出管理上の優待国)からの除外措置をこの日から施行した日本政府に強い遺憾を表明した。
 キム・ヒョンジョン大統領府国家安保室2次長はこの日、大統領府で記者会見を行い「これまで韓国政府は、日本が韓国最高裁(大法院)の強制徴用判決と関連して取った経済報復措置を撤回するよう持続的に要求してきたが、今日から韓国をホワイト国から除外する措置を施行した。韓国政府はこの措置に強い遺憾を表わす」と話した。韓国政府が韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を終了することにより、輸出規制措置を安保問題と連係させたという日本政府の主張にも反論した。キム次長は「日本政府は当初強制徴用問題のせいで両国の信頼関係が毀損されたと言ったが、後になって韓国の輸出許可制度上の問題点が日本の安保に否定的な影響を及ぼしていると主張した。安保問題と輸出規制措置を連係させた張本人は、まさに日本だという点を改めて指摘する」と批判した。
 また、1965年の韓日請求権協定に言及して「韓国が歴史を書き換えようとしても不可能だ」と主張した日本の河野太郎外相を直接批判もした。彼は「歴史を書き換えようとしているのは、まさに日本」と鋭く言い放った。韓国最高裁の強制徴用判決を是正せよという日本政府の要求には「民主主義国家では司法府に対する政府の干渉はありえない」と反論した。
 キム次長は「ボールは日本側に移っている」とし、日本政府の態度の変化を要求した。彼は「私たちに対する恣意的で敵対的な経済報復措置で、韓米日の関係を阻害したのはまさに日本」とし、「光復節の祝辞で文在寅(ムン・ジェイン)大統領が言及したように、日本が私たちが差し出した手を握ることを期待する」と話した。
 政府レベルの遺憾表明と抗議措置も続いた。李洛淵(イ・ナギョン)首相はこの日、世宗(セジョン)市の政府世宗庁舎で、日本の輸出規制対応に関連した拡大関係長官会議を開き「日本が不当な措置を継続していることをきわめて遺憾と考える。日本が事態をこれ以上悪化させず、韓日関係復元のための対話に誠意をもって臨むことを繰り返し求める」と話した。外交部は長嶺安政・駐韓日本大使を呼び抗議して措置の撤回を要求した。
 一方、日本政府はこの日午前0時を期して、韓国をホワイト国であるグループAからグループBに引き下げる内容の輸出貿易管理令改正案を施行した。日本の輸出企業はこれまで韓国に戦略物資を輸出する時「一般包括許可」(3年単位1回許可)を受ければ良かったが、この日からは軍事転用の恐れがある場合には原則的に輸出の度にいちいち許可を受けなければならない。日本政府が「特別一般包括許可」という制度を通じて包括許可(有効期間3年)を渡すことは可能だが、制度運用の過程でいくらでも規制することができるため、韓国としては不確実性が高まる。さらに食品と木材を除くすべての品目に対しても「キャッチオール規制」が適用され、戦略物資でなくとも軍事転用の恐れがある場合には個別許可を受けなければならない。
ソン・ヨンチョル、ノ・ジウォン記者、東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/907559.html
韓国語原文入力:2019-08-28 20:40


https://japanese.joins.com/article/082/257082.html?servcode=A00§code=A10
「中央日報日本語版」 2019年08月29日11時59分
■文大統領「加害者日本が『歴史的事実』…反省して前に進むべき」
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は29日、「アジアの複数の国の不幸な過去があり、加害者が日本というのは動かない歴史的事実」と述べ、河野太郎外相の発言を強い語調で批判した。
 文大統領はこの日午前、青瓦台(チョンワデ、大統領府)で開かれた国務会議の冒頭発言で「日本が過去に向き合う態度が正直でない」とし、このように述べた。「韓国が歴史を書き換えようとする」という河野外相の28日の発言を文大統領が批判したのだ。
 文大統領は「日本は正直でなければいけない。日本は経済報復の理由も正直に明らかにしていない」とし「根拠なくいつも言葉を変え、経済報復を合理化しようとしている」と指摘した。
 続いて「日本政府がいかなる理由で弁解しようと、過去の問題を経済問題と連係させたのは明らかだが、率直でない態度と言わざるを得ない」と述べた。
 また「過去の過ちを認めず反省もせず歴史を歪曲する日本政府の態度が被害者の傷と痛みを深めている」とし「日本帝国主義侵略の最初の犠牲になった独島(ドクト、日本名・竹島)も自国の領土という根拠のない主張も変わらない」と指摘した。
 文大統領は「日本は過去を直視することから出発し、世界と協力して未来に進まなければいけない」とし「韓国も外国勢力によるものだけでなく自らも恥ずべき歴史がある。しかし過去を記憶して省察する時、我々は生まれ変わることができる」と強調した。
 続いて「過去を記憶して省察することには終わりがない。一度反省をしたので反省が終わったとか、一度合意したので過去として過ぎ去ったとして終えられるものではない」とし「(反省と省察を通じて)ドイツが隣国の欧州国家と和解し、国際社会で信頼を受ける国になったということを日本は深く銘記する必要がある」と話した。
 前日に日本が韓国をホワイト国(輸出審査優遇国)から除外したことについては「日本政府の態度は極めて遺憾」とし「この状況は十分に乗り越えることができる」と述べた。文大統領は「政府もその間、多角的に対策を準備した」とし「我々は企業の被害が最小化するよう中・短期対策を徹底して施行していく」と強調した。
 来年度の政府予算案については「日本の経済報復の中で強い経済、強い国に進むための政府の意志を込めて編成した予算であるため、今後の過程が重要だ」とし「実際、日本の経済報復がなかったとしても、我々の経済が進まなければいけない方向だった」と明らかにした。また「今後、国会の予算審査が国民の期待に合わせて円満に進むよう、国会の理解と協調を得ることに最善を尽くすことお願いする」と強調した。


https://japanese.joins.com/article/058/257058.html?servcode=A00§code=A10
「中央日報日本語版」 2019年08月29日08時11分
■菅氏「徴用判決の解決を」 金鉉宗氏「歴史を書き換えているのは日本」

【写真】青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長

 日本が結局、韓国を「ホワイト国(安保友好国)」から除外した。日本政府は28日から、先端素材・電子・通信・センサー・航法装置など戦略物資を含む約1100品目を韓国に輸出する際に適用してきた優遇措置をなくした。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金鉉宗(キム・ヒョンジョン)国家安保室第2次長はこの日の会見で、「日本の今回の措置に強い遺憾を表す」と明らかにした。河野太郎外相が前日「韓国が歴史を書き換えたいと考えているのなら、そんなことはできないと知る必要がある」と発言したことに対し、金次長は「歴史を書き換えているのはまさに日本」と述べた。
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの日、蔚山(ウルサン)二化産業団地で開かれた現代モービスエコカー部品蔚山工場の起工式に出席し、「自由で公正な貿易体制が揺らぎ、政治的目的の貿易報復が生じている時期、我々の経済は我々が自ら守るしかない」と述べた。日本がホワイト国から韓国を除外した初日、経済的自強の意志を強調したと解釈される。文大統領は「厳しい時期に有望な企業の国内Uターンは我々の経済に希望を与える」と強調した。中国部品工場2カ所の稼働を中断した現代モービスは大企業工場の最初の国内Uターン事例となる。

◆韓国政府、化学物質許可ファストトラック導入
 火をつけた日本に対する韓国政府の対応は大きく3つに要約される。まずは対抗する「放火」戦略だ。産業通商資源部は12日、日本をホワイト国から除外すると発表した。軍用物資と先端素材、電子通信部品など日本が今回規制した品目と似ている。来月中に施行する予定だ。世界貿易機関(WTO)提訴も併行する。李洛淵(イ・ナギョン)首相は28日、拡大関係閣僚会議で「日本の不当な経済報復措置を正すためにWTO提訴を支障なく進める」と述べた。その間、政府はWTO提訴問題について悩んできたが、李首相がこの日またWTO提訴に言及して対日圧力に入ったと解釈される。
足元の火から消す「消火」戦略も用意した。政府は先月2日から日本の直接輸出規制を受け始めた素材3品目(フォトレジスト、エッチングガス、フッ化ポリイミド)を米国・中国・欧州連合(EU)などから代替輸入するのに必要な資金を一括保証することにした。規制対象物品の輸入時に速かに処理できるよう「24時間常時通関支援体制」も稼働している。長期戦に対応して耐性を高める「耐火」戦略も推進する。28日に発表した「素材・部品・装備研究開発投資戦略および革新対策」が代表的な例だ。100以上の核心品目に対する研究開発(R&D)に来年から2022年までの3年間に5兆ウォン(約4350億円)以上を投資する。1兆9000億ウォン規模の大型R&D事業3件に対しては予備妥当性調査も免除した。
 関連規制も緩和する。部品・素材企業が問題点として挙げた化評法(化学物質の登録及び評価等に関する法律)、化管法(化学物質管理法)の許認可手続きに「ファストトラック」を導入する。核心部品・素材開発に必要な化学物質取り扱い施設の許認可申請の審査期間を従来の75日から30日に短縮する。

◆「日本の規制品目は予測不可能」…企業が緊張
 「日本から入ってくるバッテリー素材の輸入が明日にもふさがれば、正直、答えはない」。企業は緊張している。ほとんどの企業は複雑な通関手続きに対応するシナリオを検討するだけで、具体的な戦略は立てられずにいる。二次電池が代表的な例だ。国内バッテリー企業の関係者は「すでに確保した在庫である程度は持ちこたえるが、日本から輸入する素材が入らなくなれば結局は減産を考慮するしかない」と話した。別のバッテリー企業の関係者は「日本産素材の代替品の調達先を見つけても、あらかじめ受注したバッテリーの場合は契約条件を変更しなければならないため、直ちに素材を変えるのは不可能」と語った。
 企業の懸念の声が強まっているのは、日本政府の輸出規制品目と規制時点を予測するのが不可能だからだ。財界関係者は「日本政府がいかなる品目をいつどんな形で輸出規制障壁を高めるのかを予断するのが難しい状況」と話した。特に日本経済産業省がホームページを通じて告示している重点監視40品目が問題だ。遠心分離機、人工黒鉛、大型トラックが重点監視品目の代表的な例だ。戦略物資管理院の関係者は「どの品目が輸出規制の対象になるかは日本政府が公開するまでは分からない」と語った。韓国貿易協会のイ・ドンギ革新成長本部長は「現在、企業が直面している最も大きな問題は不確実性」とし「日本政府がいかなる措置を追加で取るかを予測するのが難しい状況」と伝えた。
 菅義偉官房長官は徴用問題に対する韓国側の措置を要求した。菅官房長官は28日の会見で、「一連の大法院判決により、韓国側によってつくり出された国際法違反の状態を解決することを求めていきたい」と述べた。ホワイト国から韓国を除外したことについては「(徴用問題に対する報復措置でなく)安全保障の観点からわが国の輸出管理制度を適切に運用するために必要な見直し」という主張を繰り返した。


https://japanese.joins.com/article/051/257051.html?servcode=A00§code=A00
「中央日報日本語版」 2019年08月28日15時53分
■「康京和長官と親しい河野外相、韓国への暴言も留任のためのあがき」
 「韓国が歴史を書き換えたいと考えているのなら、そんなことはできないと知る必要がある」。河野太郎外相が27日の記者会見で、「韓国政府は過去に対する日本政府の認識が不足していると指摘する」という外国人記者の質問にこのように答えた。「日韓間で最も重大な問題は、65年の協定に関することだ」と述べながらだ。
 植民地侵略被害者の韓国が歴史を書き換えようとするという常識外れの発言は、「韓国が請求権協定など国際的な約束を守っていない」という日本政府の主張を浮き彫りにするためのものとみられる。
 毎日新聞は28日、こうした発言を伝え、「韓国国内では、1910年の日韓併合を中心とした戦前・戦中の日韓関係を巡り、日本国内の『歴史修正主義』が強まっているとの見方がある。当時の日韓関係を清算するための65年の協定についても『軍事政権下で結ばれた』との不満が強い」と報じた。
 毎日新聞の報道のように韓国国内では「日本の歴史修正主義」に対する反感が拡大しているが、河野外相は「韓国が歴史を書き換えようとしている」という正反対の認識を表したのだ。
 河野外相の強硬発言をめぐり外交関係者の間では「内閣改造を念頭に置いている」という分析が出ている。7月の参議院選挙で勝利した安倍晋三首相は政府改造と自民党役員人事を9月中旬に断行する予定だ。菅義偉官房長官と麻生太郎財務相の留任が有力視される状況で外相の人選が注目されている。自身の留任がかかる人事を控え、河野外相が安倍首相や日本国民の最近の反韓感情に合わせて強硬発言をした可能性があるということだ。
 河野外相については「いくら強硬論者のように行動しても彼は河野談話を発表した河野洋平元官房長官の息子」「康京和(カン・ギョンファ)外交長官と対立する姿が見られるが、カメラさえ消えれば表情が明るくなるという。それだけ親しい」「基本的に韓国に愛情を持っている」という評価がある。こうしたイメージを払拭させるために脈絡にも合わない発言を突然投じた可能性があるということだ。
 一方、河野外相が交代する場合、茂木敏充経済再生相が有力な外相候補に浮上している。茂木氏は最近大きな枠組みで合意した日米間の貿易交渉を主導した。自民党内の竹下派所属の茂木氏は、首相に挑戦するためのステップとして要職の外相を強く希望しているという。
 茂木氏には「仕事ができる完ぺき主義者だが、対人関係は円満でない」という評価がある。日本政界事情に明るい有力紙の幹部は「茂木氏が外相になる場合、外務省全体を完全に掌握するだろうが、『死神』のように恐ろしい外相を迎える官僚としては死ぬような思いだろう」と話した。このため外務省では河野外相の留任を望む声が多いという。
 しかし東京の外交筋は「現在、日本の外交の方向は安倍首相と菅義偉官房長官の2人が主導するため、河野氏でも茂木氏でも誰が外相になっても韓日関係に大きな変化はないはず」と予想した。
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「ソウル市、日帝侵略の歴史を記憶する南山“国恥の道”造成」

2019年08月30日 | 国民国家日本の侵略犯罪
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34217.html
「The Hankyoreh」 登録:2019-08-28 21:38 修正:2019-08-29 07:48
■ソウル市、日帝侵略の歴史を記憶する南山“国恥の道”造成
 南山統監府跡から朝鮮神宮跡までの1.7キロ 
 「記憶」の意味を込め「キオク」(ㄱ)文字型の敷石

【写真】日帝の統監官邸があったソウル市中区の記憶空間に国権喪失の歴史を記憶する“国恥の道”を表示する「キオク」(ㄱ)文字型のロゴの敷石が設置されている。市民が歩きながら恥辱に耐えなければならなかった時代の痛みを体験できるようにするためだ//ハンギョレ新聞社

 ソウルの南山(ナムサン)は、日帝侵奪の痛みが染みついたところだ。1910年8月29日、大韓帝国を強制併合した日帝は、1925年に明治天皇と自分たちの建国神である天照大神を崇拝する「朝鮮神宮」を南山に建てた。これに先立つ1906年に朝鮮併合の礎石となった「統監府」が建てられたのも、日本人集団居住地が造成されたところも南山だった。その恥辱が染みた空間が「記憶空間」に変貌した。
 ソウル市は28日、韓日併合条約が公布された国恥日である8月29日に南山のふもとの芸場(イェジャン)地域に約1.7キロメートルの「国恥の道」造成を終えて開幕式を開くと明らかにした。国恥の道のコースは、南山の芸場エリア再生事業の一環で南山歴史調査の結果を基に造成された。この道は、韓日併合条約が締結された統監官邸跡から始まる。1906年に設置された統監官邸は、1910年から1939年まで朝鮮総督の官邸として使われた。1910年8月22日に強制併合条約が締結された場所でもある。道に沿って歩くと現れるソウルアニメーションセンターは統監府跡だった。統監府は強制併合以後には朝鮮総督府として使われ、独立活動家の金益相(キム・イクサン)義士が爆弾を投じたところだ。朝鮮総督府は、1926年に景福宮の新庁舎に移転し、南山にあった旧総督府の建物は1950年の朝鮮戦争の時に消失した。

【写真】国恥の道に造成された南山の記憶空間~朝鮮神宮跡地//ハンギョレ新聞社

 ここをすぎれば日帝の軍神としてあがめられた露日戦争の英雄、乃木希典を追悼するための「乃木神社」跡と、清日戦争戦勝後に日帝が建てた「甲午戦争記念碑」跡、「京城神社」跡が続く。甲午戦争記念碑跡と京城神社跡には、現在は崇義女子大が建っている。道は南山植物園があった場所まで続くが、ここは日帝が1925年に作り植民地政府の国家儀礼を執典し、韓国人を強制的に神社に参拝させた「朝鮮神宮」跡でもある。道の終端には、14日の慰安婦メモリアルデーにソウル市が設置した「慰安婦」被害者記念碑が造成されている。市は、国恥の道の敷石に“道”を形象化して歴史を“記憶”しようという意味で、キオク(ㄱ)文字の形のロゴを刻み、国恥の道の各歴史現場にも“キオク”形の案内板を設置した。

【写真】ソウルの南山に日帝が建てた韓国統監府と現在の姿//ハンギョレ新聞社
【写真】ソウル、南山に日帝が建てた朝鮮神宮と現在の姿//ハンギョレ新聞社

 国恥の日である29日には、武装抗日闘争を率いた友堂 李会栄(イ・フェヨン)先生の孫であり3・1運動100周年ソウル市記念事業委員長のイ・ジョンチャン氏と、共に民主党のイ・ジョンゴル議員をはじめ、白凡 金九(キム・グ)先生の曽孫子のキム・ヨンマンさん、趙素昴(チョ・ソアン)先生の孫のチョ・イルレさんなど、独立有功者の子孫がこの道を歩く計画だ。
 一方、29日にソウル市龍山区(ヨンサング)の植民地歴史博物館では、独立活動家の子孫と共にする庚戌国恥日(韓日併合条約公布日)追悼式が開かれる。「国恥の日を知っていますか?」というタイトルの特別展をはじめ、オーケストラと声楽家の「国恥歌」「国恥日の歌」などの公演が続く。
チェ・ユンテ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/area/capital/907468.html
韓国語原文入力:2019-08-28 19:42


http://japan.hani.co.kr/arti/politics/31491.html
「The Hankyoreh」 登録:2018-08-29 22:55 修正:2018-08-30 10:34
■[フォト] 庚戌国恥日に見て回る日帝蛮行の証拠
 29日、ソウル市龍山区の民族問題研究所で開館

 国内初の日帝強制占領期間(日本の植民地期)の専門博物館である「植民地歴史博物館」が、庚戌国辱(韓国併合ニ関スル条約)108周年の8月29日、ソウル市龍山区(ヨンサング)の民族問題研究所で開館した。博物館には、1875年の雲楊号事件から解放に至るまで、70年にわたる日帝侵奪とそれに加担した親日派の罪状を正確に記録した史料と展示物がぎっしりと収められている。
 ソウル市龍山区青坡洞(チョンパドン)の孝昌院(ヒョチャンウォン)近隣の博物館の規模は、地下1階から地上5階まで延面積1500平方メートル余りだ。博物館には企画展示室と常設展示室、書庫と収蔵庫、研究室などが備わっている。
 展示室に保管された日帝強制占領期間の日本の蛮行を証言する史料から一部を集めてみる。

1.純宗皇帝の勅諭と寺内統監の遺稿

【写真】純宗皇帝の勅諭と寺内統監の遺稿=植民地歴史博物館//ハンギョレ新聞社

 純宗が国権を渡すと明らかにした勅諭で、石版印刷された原本だ。「国権を自分が信じて頼る隣国日本の皇帝陛下に渡す」との内容が書かれている。朝鮮初代総督の寺内正毅が赴任して施政方針を明らかにした布告文には「前韓国元帥の希望に応じて、その統治権譲与を受諾する」と書いて、条約締結の正当性を強調した。

2.乙巳五賊 権重顕が受けたメダル

【写真】乙巳五賊 権重顕が受けたメダル=植民地歴史博物館//ハンギョレ新聞社

 乙巳五賊の1人である権重顕(クォン・ジュンヒョン)が、韓国併合を記念して受けたメダルと証書。権重顕は、1907年1月乙巳保護条約が無効であることを明らかにした高宗(コジョン)皇帝の親書が「大韓毎日申報」に発表された直後、“乙巳五賊”の暗殺を目論んだナ・インヨン、オ・キホらに狙撃されたが、一命はとりとめた。強制併合後、朝鮮総督の諮問機関である中枢院の顧問に任命され、1920年までの10年間、毎年1600ウォンの手当てを受け取った。

3.朝鮮総督府の帯剣

【写真】朝鮮総督府の帯剣=植民地歴史博物館//ハンギョレ新聞社

 朝鮮総督府の文官が着用した刀。職級と関係なくすべて制服に刀を着用させ、朝鮮人に総督府官吏の権威を誇示しようと考えた。刀の柄と鞘に“桐の紋様”が一つずつ彫られていることから見て“奏任官”が使った帯剣だ。柄には鮫革が巻かれている。

4.千人針と軍慰問品の内チョッキ

【写真】千人針と軍慰問品の内チョッキ=植民地歴史博物館//ハンギョレ新聞社

 千人針は、参戦した人の無事を祈って長さ1メートル程度の白布に赤い糸で女性千人が一目ずつ縫って作った一種のお守り。千人針は、お守りのように腹にまいたり、帽子に通して被っていた。下の内チョッキは、釜山公立高等女学校2年生の山口幸子が「武運長久」と書いた南次郎朝鮮総督の文字と一種の護身符として朝鮮神宮の印鑑を捺した布を重ねて作った内チョッキだ。朝鮮軍事後援連盟が生徒たちが作ったものを集めて軍人に慰問品として送った。

5.宮城遙拝

【写真】宮城遙拝=植民地歴史博物館//ハンギョレ新聞社

 毎朝“天皇”のいる東に向かって義務的に礼(宮城遙拝)をしなければならなかった当時の姿を撮影した写真。

6.中日戦争の戦闘日誌が記録された日章旗

【写真】中日戦争の戦闘日誌が記録された日章旗=植民地歴史博物館//ハンギョレ新聞社

 稲葉部隊歩兵第6師団などが1937年7月から1938年11月までの中日戦争戦闘日誌を記録した日章旗。日の丸の中に南京と漢口を占領した日が正確に記されている。南京大虐殺に加担したと推定される日程が目につく。

7.特別志願兵イ・ウンフィの壮行旗

【写真】特別志願兵イ・ウンフィの壮行旗=植民地歴史博物館//ハンギョレ新聞社

 壮行旗は、青年たちが死にに出かける時に掲げた旗だとして「青春挽章」と呼ばれた。この旗には「祝 陸軍兵志願者訓練所入所宮本恩徽君、国民総力金堤郡(キムジェグン)月村面連盟」と書かれている。イ・ウンフィは1941年、地方公務員試験を受けるため村役場に行き、事実上強制的に志願兵として連れて行かれた。当時妊娠8カ月だった妻を置いて、彼は結局1944年7月11日、南太平洋パプアニューギニアのラバウルで戦死した。下は当時日本軍陸軍兵士が使った軍服と鉄兜、水筒などの軍装だ。
キム・ジョンヒョ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/859802.html
韓国語原文入力:2018-08-29 19:13
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「太平洋戦争時に犠牲になった強制動員被害者、遺骨が返還される」

2019年08月29日 | 国民国家日本の侵略犯罪
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/34215.html
「The Hankyoreh」 2019-08-28 08:55
■太平洋戦争時に犠牲になった強制動員被害者、遺骨が返還される
 タラワ戦闘に動員された朝鮮人1200人、大半が死亡 
 「米国と協力し、南洋群島など他の地域も訪ねる」

【写真】米国防総省の戦争捕虜・行方不明者捜索局(DPAA)で「朝鮮戦争プロジェクト」を総括するジェニー・ジン(韓国名チン・ジュヒョン)博士が昨年10月23日、複数の種類の骨を見せながら遺骨の鑑識について説明している=イ・ジェフン先任記者//ハンギョレ新聞社

 日帝が起こした太平洋戦争で死亡した朝鮮人強制動員被害者の遺骨の一部が、今年中に返還される。
 行政安全部の国立科学捜査研究院は27日、米国防総省の戦争捕虜・行方不明者捜索局(DPAA)と協力し、太平洋戦争当時キリバスのタラワ島に強制動員された朝鮮人被害者の遺骨を今年12月までに返還してもらう予定だと明らかにした。
 朝鮮人被害者の遺骨が発掘されたタラワは、韓国から6100キロメートルほど離れた太平洋中部の島で、米国と日本が1943年11月20日から72時間ものあいだ戦闘を繰り広げた所だ。この戦闘に参加した日本軍4800人余りのうち、大半の4713人が死亡した。4800人の日本軍のうちには朝鮮人1200人が含まれており、彼らは強制動員され日本軍所属として戦った。この戦闘犠牲者のうち、日本政府が公式に確認した朝鮮人犠牲者は586人だ。昨年12月まで行政安全部の過去事関連業務支援団はタラワ戦闘強制動員被害者の遺族391人に遺伝子情報採取を要請しており、このうち184人が同意して参加した。
 国科捜は3月、法医学・法遺伝子・法科学の専門家を遺骨が保管されているタラワとハワイに送り、アジア系犠牲者の遺骨試料(骨片)150片余りを持ち帰った。このうち遺伝子検査が可能な試料は合計145片だ。国科捜は8月までにこの試料と強制動員被害者家族の遺伝子情報を照らし合わせて分析する。試料が破損していて遺伝子検査が難しければ、同位元素を分析して朝鮮人かどうかを確認する。このような作業を通じて朝鮮人であることが確認されれば、11~12月に遺骨全体が返還される。
 このため国科捜は26日(現地時間)、ハワイで米国防総省捜査局と業務協約を結び、太平洋戦争で行方不明になった朝鮮人と米国人の遺骨を発掘し身元を確認するのに互いに協力することにした。行安部の関係者は「米国と協力して太平洋戦争で死亡した強制動員被害者の遺骨を捜すのは今回が初めて」だとし、「今後、太平洋の南洋群島やソロモン諸島など他の地域に埋もれている朝鮮人強制動員被害者の遺骨も捜し出して戻す計画」だと明らかにした。

イ・ジョンギュ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/area/area_general/907418.html
韓国語原文入力:2019-08-28 07:10
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「福島原発の汚染水処理問題「事実に基づく発表を」 韓国「合理的な憂慮」」

2019年08月29日 | 韓国で
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190827003800882?section=news
「The Hankyoreh」 2019.08.27 21:03
■福島原発の汚染水処理問題「事実に基づく発表を」 韓国「合理的な憂慮」
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が問題提起した東京電力福島第1原発の汚染水処理問題について、日本側は27日、事実に基づいて発表するよう韓国側に要求した。これに対し、韓国の外交部当局者は「科学的な事実に基づき、合理的な憂慮を伝達しており、慎重な措置を促しているもの」と反論した。

【写真】19日、韓国外交部に入る在韓日本大使館の西永知史公使=(聯合ニュース)

 韓国外交部は19日、福島原発の汚染水の放出問題を巡り、韓国政府の憂慮や日本政府の処理計画の説明要請などが盛り込まれた口上書(外交文書)を在韓日本大使館の西永知史公使に伝達した。これを受け、西永氏はこの日、同部の権世重(クォン・セジュン)気候環境科学外交局長と面会した際、口上書に対する回答を渡した。
 在韓日本大使館もホームページにこのような事実を公開した。
 韓国外交部によると、日本側は浄化処理した汚染水の取り扱いについては現時点では結論を出していないとし、今回の件に関連し、日本政府は科学的根拠に基づいた措置を責任を持って取っていると強調した。
 また、日本政府の方針などについて国際会議などで説明しており、在日本韓国大使館に対しても昨年10月以後4回説明したと主張。汚染された地下水が流出する可能性について、安全に影響を与えるレベルで流出している事実はないとし、国際原子力機関(IAEA)からも「安全が確保されている」と評価されていると説明した。
 韓国外交部は「同問題が両国国民の健康や周辺の海洋環境に影響を及ぼさないように処理されなければならないという点を強調し、日本政府がわが政府や国際社会により透明で具体的な説明をしていくよう要請した」と明らかにした。
 日本外務省は来月4日、在日外交団を対象に処理水に関する説明会を開催する予定だ。
 一方、在韓日本大使館は韓国政府に対し、「本件を含む種々の案件に関する対外発表は事実に基づいて行われること、また同国政府が取る措置は科学的根拠に基づくことが重要であることの重要性を強調する」と求めた。
 また韓国外交部が19日に出した報道資料で、西永氏を「招致」したと明記したことについて、招致されたのではなく、立場を伝えるための「往訪」だったと抗議した。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190828004200882?section=news
「聯合ニュース」 2019.08.29 06:00
■ソウル市 日本産農水産物の放射能検査実施へ=結果を即時公開
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市は29日、日本産の農水産物に対する放射能および食品安全性検査を来月27日までの1カ月間行い、結果を即時公開すると発表した。

【資料写真】水産物の放射能濃度の測定=(聯合ニュースTV)

 同市は市民団体「市民放射能監視センター」と合同で、日本産の農水産物80品目、加工食品80品目の計160品目を集め、ソウル市保健環境研究院で検査する計画だ。
  鷺梁津水産市場、可楽農水産物市場、大型スーパーで流通している日本産活魚などの農水産物、輸入食品、日本産原料を使用した菓子などが検査対象になる。
 検査結果はソウル市ホームページ(http://news.seoul.go.kr/welfare/nuclear#list/1)、ソウル市食品安全情報ホームページ(http://fsi.seoul.go.kr/front/index.do)で即時公開される。
 ソウル市の羅伯柱(ナ・ベクジュ)市民健康局長は「日本産輸入食品の放射能汚染に対する不安感を解消するために安全性検査を強化する」とし、「検査結果によっては検査期間を延長するか、持続的に回収・検査を行う計画だ」と述べた。
 2011年の東京電力福島第1原発の事故以降、韓国では日本の8県の水産物と14県の農産物27品目に対する輸入禁止措置が続けられている。ただ、日本産の活魚などの水産物や加工食品は輸入されている。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190821002600882?section=news
https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190821002600882?section=news#none
「聯合ニュース」 2019.08.21 16:02
■東京五輪の現地キャンプ「安全考慮し再検討」 韓国文化体育相
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴良雨(パク・ヤンウ)文化体育観光部長官は21日、2020年東京五輪について、選手の安全問題を考慮し、日本でのトレーニングキャンプ実施を再検討すると明らかにした。

【写真】国会文化体育観光委員会に出席した朴良雨長官=21日、ソウル(聯合ニュース)
【資料写真】申東根議員=(聯合ニュース)

 朴氏はこの日、国会文化体育観光委員会で「(東京五輪の)トレーニングキャンプなどは大韓体育会(韓国オリンピック委員会)ともう一度話して総合的に検討する」と述べた。
 また、安全問題は譲れないとしながら「韓国選手の安全確保はもちろん、東京五輪自体が安全な五輪になるよう、IOC(国際オリンピック委員会)や世界の関係者と話して対応していく」と強調した。
 これに先立ち、与党「共に民主党」の申東根(シン・ドングン)議員は朴氏に対し、日本とは時差がないためコンディション調整のためのキャンプを行う必要がないと指摘。放射能問題については世界保健機関(WHO)などの中立的機関に依頼して客観的で信頼できるデータを入手しなければならず、それが不可能なら自主的に検証団を派遣すべきだと主張した。
 安敏錫(アン・ミンソク)国会文化体育観光委員長は、東京五輪の安全性について調査もしくは検証するための与野党間のプログラムを推進することを提案し、幹事らと議論するとの考えを示した。


https://jp.yna.co.kr/view/AJP20190821001800882?section=news
「聯合ニュース」 2019.08.21 13:52
■日本産17食品の放射性物質検査を強化 韓国当局
【ソウル聯合ニュース】韓国の食品医薬品安全処は21日、過去に微量でも放射性物質が検出され、返送された履歴のある輸入食品について、今月23日から放射性物質検査を強化すると発表した。サンプル採取量と検査回数を2倍に増やす。検査強化の対象は日本産の17品目で、このうちお茶、チョコレート加工品などの加工食品が10品目、ブルーベリーやコーヒーなど農産物が3品目、食品添加物が2品目、健康機能食品が2品目。

【写真】食品医薬品安全処=(聯合ニュースTV)

 食品医薬品安全処によると、韓国政府は2011年の東京電力福島第1原子力発電所の事故を受け、日本の8県産の水産物と14県・27品目の農産物について輸入を禁じている。また、その他の日本産食品については輸入のたびに放射性物質(セシウム、ヨウ素)の精密検査を行っている。
 検査の結果、ごく微量でも放射性物質が検出されればプルトニウムなど17のその他核種の検査証明書を求め、提出しなければ全て返送している。これまでにこうした証明書を提出したケースはなく、放射性物質が検出された輸入食品は全て送り返したという。
 食品医薬品安全処は「今後も国民の健康と安全を最優先とし、輸入食品の安全管理に最善を尽くす」としている。


http://japan.hani.co.kr/arti/opinion/34157.html
「The Hankyoreh」 2019-08-21 21:57
■[寄稿]広島、福島、そして東京オリンピック
 東京オリンピック参加選手団に福島産の献立を提供するという日本政府の方針に、国際的な憂慮が高まっている。また、オリンピック聖火リレーの出発点と野球競技場まで福島原子力発電所の近隣に配置された。1964年の東京オリンピックで、広島への原子爆弾投下当日に生まれた青年を聖火リレーの最終走者として前面に出し、原爆を乗り越えて立ち上がった日本を誇示した事例を模倣したのだ。オリンピックを通じて、広島再建の“感動”を福島で無理に再演しようとする安倍晋三政権の執着が伺える。
 しかし、広島と福島は放射能被害の側面で大きな差がある。広島原爆は初期に大量殺傷と生存者の後遺症があったが、追加的被爆は微小だった。広島原爆は当時粗悪だった核技術によって搭載された高濃縮ウラニウム64キロののうち、わずか約1キロだけが反応し核分裂物質の発生量自体が少なかった。また、地表面の土壌と結合して大量の放射能落塵が発生する地上核実験とは異なり、広島原爆は上空580メートルで爆発し超高温の核分裂物質が成層圏近くまで上昇し全域に拡散したため、日本に落ちた落塵も微小だった。しかも半減期(放射性物質で全原子の半分が崩壊するのにかかる時間)が短い核種が大部分であり、半減期3時間のマンガン-56程度が原爆直後の一日に集中した追加被爆の原因だった。長崎の経験も類似している。おかげで広島と長崎は別途の放射能除染作業もなしに1950年代中盤には都市機能が完全に復旧した。
 反面、福島事故は大量殺傷はなかったが、時間が経つほど放射能被害が増えている。炉心溶融が起きた原子力発電所の核燃料総量は、高濃縮ウラニウム換算すれば約12トンに及び、広島原爆の核分裂反応ウラニウムの1万2千倍の量だ。一時日本政府は、福島で排出されたセシウムが広島原爆の168倍と発表したが、それも単純な排出量の差であり、高空で地球全域に拡散して残った広島の落塵と地表面で排出された福島の落塵の差は比較にならないほど大きい。
 特に、半減期が約30年のセシウム-137、ストロンチウム-90は広島がほとんど接することのなかった核種であり、今後数十年以上にわたり日本を苦しめる核種だ。そのうえ、福島の面積の約70%を占める山林は、アクセシビリティの問題からほとんど手つかずで放置されている。日本の学界によれば、このうち汝矣島(ヨイド)の面積の150倍にもなる山林(約430平方キロメートル)が高濃度のセシウム-137に汚染された。山林のセシウムが風雨を通じて住居地や農耕地に移動し、汚染された動植物が加工・流通される危険もある。実際、福島の杉材は地域で依然として流通していて、最近東京オリンピックの建築材料として出荷されもした。また、稀少疾患の小児甲状腺癌は、事故以前はわずか1~2件だったが、事故後には217件に急増した。しかし、安倍政権は医師たちの調査を妨害し、政府の統制を受ける福島関連各種調査委員会を通じて詭弁を並べ立て、マスコミ報道を統制している。
 経済的負担も天文学的だ。日本経済研究センターは、専門家グループの分析を通じて福島のセシウム汚染土壌を集めた1400万トンの放射性廃棄物は、青森県の六ヶ所村廃棄場搬入費用基準で20兆円の負担が発生すると評価した。また、すでに120万トンに到達し、今後は200万トンに増える福島原子力発電所の汚染水も、三重水素とストロンチウム除去費用だけで何と51兆円かかると評価した。住民賠償費(10兆円)まで合わせれば、日本政府の年間予算に匹敵する金額だ。費用を減らそうとする安倍政権は、土壌放射性廃棄物を土木工事に再使用する方針を明らかにし、汚染水は形式的な議論を経て太平洋に放流すると展望されるが、この問題を探査報道する日本のマスコミは見当たらない。
 結局、2013年のオリンピック誘致戦で安倍首相が明らかにした「状況は統制されている」という主張の実状は、報道機関と市民社会に対する“口止め”だったわけだ。世界で唯一、福島水産物に関連し世界貿易機関(WTO)訴訟と勝利を経験した韓国こそ、東京オリンピックの放射能問題を世界に知らせる適任者だろう。政府の努力を期待してみる。

ソク・グァンフン緑色連合専門委員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/because/906596.html
韓国語原文入力:2019-08-21 19:12
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「韓国戦争で戦死した兵士の遺骨が66年ぶりに家族の元に」

2019年08月29日 | 韓国で
http://www.donga.com/jp/List/article/all/20190822/1824756/1/韓国戦争で戦死した兵士の遺骨が%EF%BC%96%EF%BC%96年ぶりに家族の元に
「東亞日報」 August. 22, 2019 09:13,
■韓国戦争で戦死した兵士の遺骨が66年ぶりに家族の元に
 韓国戦争当時、激戦地だった江原道鉄原(カンウォンド・チョルウォン)のファサルモリ高地で、23歳で戦死した兵士の遺骨が66年ぶりに家族のもとに帰ってきた。父が入隊した当時、三歳だった息子が、父親の遺骨を見つけるために、事前登録した遺伝子情報が遺骨の身元確認に決定的な役割を果たした。
 21日、国防部の遺骨発掘鑑識団によると、5月30日に高地一帯で発掘された遺骨の身元は、故ナムグン・ソン二等中士(現在の兵長)と最終確認された。軍が江原道鉄原郡の非武装地帯(DMZ)のファサルモリ高地で、4月1日以降に発掘した韓国戦争の戦死者推定遺骨144人の身元が初めて確認されたのだ。軍は、該当地域の南北共同遺骨発掘に北朝鮮が不参加になったことにより、軍事境界線(MDL)から南の地域で単独発掘作業を進めてきた。
 ナムグン二等中士の遺骨は、これに先立って4月12日に右腕の部分が先に発見され、その後の発掘拡張作業を通じて、5月30日に完全な遺骨として最終的に見つかった。これに先立って、昨年10月には、該当地域で故パク・ジェグォン二等中士の遺骨が発見され、身元が確認されたが、これは公式発掘前の地雷除去作業中に発見された遺骨だった。

戦死者の遺骨関連記録文書などによると、故人は1952年4月30日、第2師団32連隊所属で韓国戦争に参戦したが、1953年7月9日に23歳でファサルモリ高地で戦死した。中共軍の空襲による交戦に参加して戦っていた途中、砲弾が落下して避難濠の近くで戦死したと推定される。遺骨発掘鑑識団側は、「故人は結婚して1男1女を設けていたが、入隊後、一度も休暇を得られず、停戦協定を18日後に控えた時に戦死した」と伝えた。
 66年ぶりに発掘された遺骨の身元を早急に確認できたのは、息子のワンウ氏(69)が2008年に血液検査などを通じた遺伝子(DNA)試料採取で関連情報を登録しておいたおかげだった。遺骨の身元は20日、最終確認された。
 故人が参戦した当時三歳だった息子のワンウ氏は、「父を発見したという思いで、これは夢か現実かと、震えてしまい話すこともおぼつかない」と話した。国防部は 秋夕(チュソク、陰暦8月15日の節句)前にナムグン二級中士の帰還行事を行う予定である。遺骨は国立顕忠院(国立墓地)に埋葬される。
       孫孝珠 hjson@donga.com
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「光州5・18墓地で土下座した盧泰愚氏の長男」

2019年08月29日 | 韓国で
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2019/08/27/2019082780085.html
「朝鮮日報日本語版」 2019/08/27 11:21
■光州5・18墓地で土下座した盧泰愚氏の長男
 盧泰愚(ノ・テウ)元大統領の息子・ジェホン氏(54)が23日、光州広域市の国立5・18民主墓地を訪れ、参拝していた事実が後から明らかになった。
 5・18民主墓地管理事務所が26日に明らかにしたところによると、ジェホン氏はこの日午前11時ごろに墓地を訪れ、およそ1時間かけて参拝した。ジェホン氏は参拝の2時間前に電話で参拝の意向を伝え、4人が同行してやって来たという。
 ジェホン氏は「民主の門」で芳名録に自らの名前を記載し、参拝壇に移動して花を手向け、焼香を行った。芳名録には「犠牲者と遺族の皆さまに心から謝罪し、光州5・18民主化運動の精神を心に深く刻みます」と書いた。また追慕塔の後ろにある烈士の墓で抗争の犠牲者を追悼した。1997年に5・18民主墓地が造成される以前、犠牲者はソウル市内の望月洞墓地に埋葬されていたが、ジェホン氏はここにも訪れたことがあるという。
 ジェホン氏による今回の5・18墓地参拝は、盧泰愚元大統領の意向を受けて行われたようだ。盧泰愚元大統領は1996年、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領と共に12・12軍事クーデターと5・18当時の内乱行為などで逮捕・起訴された。「5・18被告人」として処罰を受けたこの二人の家族のうち、光州を訪れ英霊に謝罪したのはジェホン氏が初めてだ。
 しかし複数の5・18関連団体は「謝罪するのなら被害者に直接会うべきだ」と主張し、ジェホン氏の参拝を全く評価していない。盧泰愚元大統領は現在、外部での活動をほぼ中止し、ソウル市西大門区延禧洞の自宅で過ごしている。盧泰愚元大統領は長期にわたり闘病生活を続けているという。
       キム・ドンハ記者
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「日本極右代弁「反日種族主義」…恥ずかしい日本語版出版」

2019年08月29日 | 韓国で
http://japan.hani.co.kr/arti/culture/34195.html
「The Hankyoreh」 2019-08-26 08:22
■日本極右代弁「反日種族主義」…恥ずかしい日本語版出版
 イ・ヨンフン元教授が参加した『反日種族主義』 
 多くの日本の出版社から著作権問い合わせ 
 日本語版、文藝春秋から年内出版予定 
 教保文庫ベストセラー1位…10万部に肉薄

【写真】イ・ヨンフン元ソウル大学教授などが執筆した『反日種族主義』は、教保文庫総合ベストセラーを2週間占め、間もなく販売部数が10万部を超えると見られる=李承晩学堂//ハンギョレ新聞社

 イ・ヨンフン元ソウル大学教授(李承晩学堂学長)などが書いた『反日種族主義』が年内に日本でも出版される予定だ。日本語版の版権を確保するために日本の出版社と韓国内のエージェンシーなど多数が関心を示したことが確認された。
 李承晩学堂関係者は23日、ハンギョレとのインタビューで「日本の文藝春秋と出版についての議論を進行中だ。文藝春秋から具体的な事項が記載された契約書が届いたら検討し契約するだろう」と話した。文藝春秋は、文学や芸術関連の書籍を主に出版する日本の中堅出版社として知られている。韓国で7月に開かれた出版記念ブックコンサートには、小田慶郎文藝春秋出版部長も参加した。『反日種族主義』の出版社である未来社のコ・ヨンレ代表は、「日本での出版に関連する連絡が多数あった。日本の出版社2〜3社、韓国のエージェンシー3〜4社から著作権の問い合わせが来た。しかし、この本は著作権が著者にあるので、著者に連絡するように言った」と話した。
 この本は韓国での出版前から日本語版の出版が計画されていた。この本は李承晩学堂で行われたオンライン映像講義を本にまとめたものだが、映像を製作した時から日本語字幕を付けており、日本語翻訳も間もなく仕上がると見られる。出版社と契約する際に、日本語版の著作権は著者にあるという点を契約書に明示した。李承晩学堂関係者は「講義映像は韓国の視聴者より日本の視聴者の反応が熱かった。それで本も韓国語版の出版前から日本語版を出そうとしていた。韓国人と日本人の翻訳者が分担して翻訳し、日本語が分かるイ・ヨンフン教授がすべてを監修した。年内に出版しようとしている」と話した。続いて「慰安婦(の支援)活動をする人々が日本で友好勢力を確保したように、私たちも両国の友好協力を支持する市民勢力を作ろうとしている」と説明した。

【写真】『反日種族主義』の著者イ・ヨンフン元ソウル大学教授が、独島を「反日種族主義の最高の象徴」と言及し、独島の昔の地名として知られる于山国は現在の独島ではないと主張している。講義には日本語字幕がついており、日本で大きな反響を得た=ユーチューブ「李承晩TV」より//ハンギョレ新聞社

 『反日種族主義』は「強制徴用はなかった」「日本軍『慰安婦』は性奴隷ではなかった」「挺対協は全体主義的権力だ」などの主張により、大きな論議を引き起こした。チョ・グク法務部長官候補者が今月5日、自身のフェイスブックでこの本の著者について「附逆(反民族的)・売国親日派という呼称以外に何と呼ぶべきか、私には分からない」と批判した。これに対し『反日種族主義』の著者6人は今月20日、ソウル中央地検にチョ・グク候補者を侮辱の疑いで告訴した。李承晩学堂の関係者は「数十年間の研究を盛り込んだ本には、根拠を持って批判しなくてはならない、むやみに『著者が国を売った』と言うのは明らかな侮辱だ」と話した。
 こうした論議を背景に『反日種族主義』は販売部数が増え、教保文庫で8月2週から2週連続で総合ベストセラー1位を占めるなど、勢いを持続している。コ代表は「近いうちに10万部を超えると見られる」と話した。ある出版評論家は「日本の出版社から本が出版されたら大々的なマーケティングをしようと準備しているという噂が出版業界に出回っている。この本の日本語版出版で日本人の誤った歴史認識がより深刻になり、事実に基づいた韓日関係正常化がさらに難しくならないかと心配になる」と話した。
 ハン・チョルホ東国大学歴史教育科教授(近代史)は「日本の右翼はいまだに『近代化されていなかった韓国を近代化させ、西欧帝国主義の脅威からも保護してあげた」という論理を展開しており、そうした論理に同調する韓国の学者がいるのはこの上なく嬉しいだろう。しかし、日本が近代の文物を持ちこんだのは、朝鮮人のためではなく、より効率的に収奪するためだった。このように根本的原因ではなく表面的現象だけを見ると、歴史的評価を間違って下すことになる」と指摘した。

【写真】李承晩学堂から発刊されたニュースレター「李承晩ポスト」2019年8月号には、7月17日に光化門The-Kツインタワーで開かれた『反日種族主義』ブックコンサート現場を撮影した写真が掲載された=李承晩学堂ホームページより//ハンギョレ新聞社

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/culture/book/906993.html
韓国語原文入力:2019-08-25 21:23
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