「The Hankyoreh」 2025-02-05 07:16
■ロシアに派遣された北朝鮮軍はどこへ…「1月中旬から戦闘参加の動向なし」
外国メディアによる「北朝鮮軍退却」報道受け国情院が説明ウクライナ軍の情報・
【写真】セキュリティセンター(SPRAVDI)がSNSアカウントに公開した、ロシアに派遣されている北朝鮮軍と推定される兵士たち=SPRAVDIの動画より/聯合ニュース
国家情報院は4日、「1月中旬から、ロシアのクルスク州に派遣されている北朝鮮軍が戦闘に参加している動向がないようにみえる」と述べた。
国情院はこの日、ロシアに派遣されている北朝鮮軍が約2週間前に戦線から一時退却したとの外国メディアの報道について、上のように説明した。ニューヨーク・タイムズ(NYT)などは先月30日(現地時間)、ウクライナ戦最大の激戦地であるクルスク州でロシアを支援していた北朝鮮軍の姿が、戦線で確認できていないと報道している。
国情院は、北朝鮮軍の戦闘の動向が消えた理由について「死傷者が多数発生したことが理由の一つとみられるが、正確なことは引き続き把握中」だと語った。
北朝鮮軍は昨年11月、約1万1000人の兵力をロシアに派遣。彼らはクルスク一帯に配置されていた。国情院は先月、国会情報委員会に「派遣された北朝鮮軍の被害規模は死者300人あまり、負傷者2700人あまりで、死傷者は3000人を超えたと推定している」と報告している。
ソン・ヒョンス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/1180687.html韓国語原文入力:2025-02-04 15:07
「聯合ニュース」 2025.02.04 14:09
■北朝鮮兵 1月中旬からウクライナとの戦闘に姿見せず=韓国情報機関
【ソウル聯合ニュース】韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は4日、ロシアに派遣された北朝鮮兵がウクライナとの戦闘の前線から引き揚げたとの報道について、1月中旬からロシア西部クルスク州で北朝鮮兵が戦闘に参加する姿が確認されていないと明らかにした。
【写真】ウクライナ軍の捕虜にされた北朝鮮兵が持っていた身分証(ウクライナのゼレンスキー大統領のXより)=(聯合ニュース)
米紙ニューヨーク・タイムズは先月30日(現地時間)、北朝鮮兵が約2週間前から前線から姿を消したと報じた。
国情院は北朝鮮兵が姿を現していないことについて、「多数の死傷者が発生したことが理由の一つとみられるが、詳細は把握中」と説明した。
国情院は先月13日の国会情報委員会で、ロシアに派遣された北朝鮮兵の死傷者数が3000人を超えたとの推計を報告した。北朝鮮は昨年11月、約1万1000人の兵士をロシアに送り、派遣された北朝鮮兵はクルスク州でウクライナ軍との戦闘に参加した。
「中央日報日本語版」 2025.02.01 12:44
■派兵北朝鮮軍が戦線から消えた…「相当な被害で2週前に退却」
【写真】ロシアのクルスクに配置され、ドローンを見つめる北朝鮮兵士 [ウクライナ軍配布映像 キャプチャー]
ウクライナと戦争中のロシアに派兵された北朝鮮兵士が約2週間前から戦線に姿を現していないという米国・ウクライナ政府当局者の発言があったと、聯合ニュースが伝えた。
30日(現地時間)のニューヨークタイムズ(NYT)によると、軍事・情報上の敏感な事項という理由で匿名を求めたこの当局者は、北朝鮮軍が相当な被害を受けて退却した状況だと伝えた。
ただ、米当局者は北朝鮮軍を戦線から抜く決定は永久的なものとは限らないという見方を示した。
追加の訓練を受けて再投入されたり、深刻な人命損失が発生しないよう北朝鮮軍を活用する新たな策を出して戦線に復帰させたりする可能性があると、この当局者は話した。
北朝鮮は昨年11月、約1万1000人規模の兵力をロシアに派兵し、ウクライナ軍が占領中のロシア西部クルスク一帯で戦闘をしてきた。
北朝鮮の派兵軍は最精鋭特殊部隊を中心に構成されたと伝えられた。しかし機甲装備などの支援を受けず突撃するなど現代戦に合わない戦術のため多数の死傷者が発生しているという。
西側当局は北朝鮮軍の死傷者と行方不明者が約4000人にのぼるとみている。ウクライナ軍のシルスキー総司令官は北朝鮮軍兵力が派兵後わずか3カ月間でほぼ半減したとも述べた。
「The Hankyoreh」 2025-01-31 07:38
■捕虜になった北朝鮮軍兵士の顔【コラム】
【写真】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が先月7日、ノートルダム大聖堂の再開館式に出席するため、フランスのパリを訪問した中、フランスのエマニュエル・マクロン大統領、ドナルド・トランプ当時米大統領当選者と3者会合を終えて会場を後にしている/ロイター・聯合ニュース
「捕虜は、特に、暴行又は脅迫並びに侮辱及び公衆の好奇心から保護しなければならない」。
1949年に定められた捕虜の待遇に関するジュネーブ条約(第3条約第13条)の規定だ。捕虜の写真と映像の公開を禁止しているわけではないが、ニューヨーク・タイムズ紙は「大衆の好奇心」から捕虜を保護することを「公の場に彼らを展示してはならないという概念」として解釈した。
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は11日(現地時間)、クルスク州で北朝鮮兵士2人を捕虜にしたと発表した。その後、韓国の国家情報院もこの事実を確認した。ゼレンスキー大統領は、彼らの年齢をはじめ、写真や尋問映像まで公開した。まだ若い北朝鮮軍兵士の顔は、北朝鮮に帰らず「ここで暮らしたい」という陳述内容とともに、保護されることなく世界に広がった。韓国メディアは包帯を巻き傷が癒えていない彼らの顔と話を大々的に報じた。「ロシアに到着してから派兵されたことを知った」という陳述は、北朝鮮に対する非難の声を高めた。ところが、若い兵士たちの身元を公開する必要性をめぐる問題提起はほとんど見られなかった。
同日、ニューヨーク・タイムズやワシントンポスト、ガーディアンなどは、このニュースを報じながらも、捕虜になった北朝鮮軍兵士の写真を載せなかった。CNNやロイター通信などは、北朝鮮兵士の顔をモザイクで隠して放送または掲載した。一部はジュネーブ条約違反である可能性があるという説明を付け、一部は「独自の映像が撮られた場所、日付、真偽だけでなく彼ら(兵士)の所属を確認できない」という理由を挙げた。
先月26日には「ウクライナ特殊戦司令部(SOF・司令部)がロシアのクルスク州で北朝鮮兵士を捕虜にしたとみられる」というウクライナ軍事専門メディア「ミリタルニ」の報道があった。メディアは、傷を負ったようにやつれたアジア人のそばで、軍服姿の白人が記念に撮った写真を一緒に載せた。国情院は素早く事実を「確認」した。そして半日ほど経った後「26日に捕虜になった北朝鮮兵1人が、負傷が悪化し死亡した」と発表した。21世紀に瀕死の捕虜を「戦利品」であるかのように見せびらかした写真で、ウクライナ軍と推定される男性の顔は隠されていた。
このニュースを報道した主な海外メディアはほとんどなかった。北朝鮮軍の遺体から確保したという北朝鮮兵の自筆の記録や「金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長直筆の手紙」も報道されなかった。北朝鮮兵捕虜の顔を公開しなかったことと同じ理由とみられる。最近、あるメディアは、複数の脱北軍人と北朝鮮専門家の話として、この記録物が捏造された可能性が高いと報じた。
ソーシャルメディアを利用したウクライナの新たなプロパガンダ(宣伝扇動)は、戦争勃発初期の2022年2~3月から物議を醸してきた。リアルタイムで血まみれの戦況を誰でもアクセスできるソーシャルメディアに掲載し、ロシア兵捕虜たちを会見に立たせたからだ。西欧の世論を直接喚起し動かすことで、支援を獲得しようとする戦略とみられた。かなりの破壊力を持ったウクライナの戦略について、真偽をめぐる議論とともに倫理的・合法的問題が提起され、主な海外メディアは報道に慎重を期した。
13日、ウクライナ国防省情報総局の関係者は「北朝鮮兵捕虜をウクライナの利益のために活用する」思惑をあらわにした。北朝鮮軍の派兵問題をめぐる世論戦の標的集団に韓国が含まれているだけに、韓国メディアにも慎重さが求められるのではないかと自らを省みる。
キム・ジウン|国際ニュースチーム長(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/1180089.html韓国語原文入力: 2025-01-30 18:54
「The Hankyoreh」 2025-01-25 08:16
■ウクライナ情報総局長、北朝鮮軍「砲兵」の追加派兵を予想
【写真】24日、ウクライナ・ドネツク地域の最前線で、アゾフ旅団の自走砲がロシア側に向けて発砲されている/AP・聯合ニュース
北朝鮮がロシアのためにウクライナに対する追加派兵をする可能性があるという見通しが、韓国とウクライナの両方から出た。
ウクライナ国防省のキリロ・ブダノフ情報総局長は22日(現地時間)、米軍事専門メディア「ウォーゾーン(The War Zone)」とのインタビューで、「(追加派兵の兵力に)新たな地上戦闘兵が多いとはみられない」とし、ミサイルおよび砲兵部隊が追加派兵される可能性があると予想した。このような見通しは、ニューヨーク・タイムズ紙が米国防総省の高官の言葉を引用して報じた内容とも共通する。匿名を求めた同関係者は、「今後2カ月以内に追加兵力が投入される可能性がある」と予想した。ただし、報道では具体的な派兵規模や内容は明らかになっておらず、ブダノフ情報総局長も、追加派兵が行われる時期と規模ははっきり分からないと述べた。
韓国合同参謀本部も24日、動向報告を発表し、同様の見通しを示した。合同参謀本部は「(北朝鮮の)ロシア・ウクライナ戦への派兵から4カ月ほど経過し、多数の死傷者および捕虜の発生にともなう後続措置と追加派兵の準備を加速化していると推定される」と述べた。合参も追加派兵の具体的な情況については明らかにしなかった。
ウクライナは現在、捕虜にした北朝鮮軍兵士をジュネーブ条約によって原則的には送還する方針を示している。この日、米国の「ラジオ・フリー・アジア」(RFA)の報道によると、ウクライナ国防省情報局・戦争捕虜処遇調整本部のペトロ・ヤチェンコ報道官は、北朝鮮軍の捕虜を本国に送還する予定なのかという質問に、「戦争捕虜の待遇に関するジュネーブ第三条約により、戦争捕虜は戦争が終わった後、遅滞なく釈放され、送還されなければならない」と答えた。ヤチェンコ報道官は「ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がすでに言及したように、ロシア軍の捕虜になったウクライナ兵士と北朝鮮軍の捕虜を交換する方式で、彼らを北朝鮮に移送することを検討する用意ができている」とも述べた。ゼレンスキー大統領が12日、北朝鮮にウクライナ軍の捕虜と北朝鮮軍の捕虜の交換を提案した方針を再確認したのだ。
一方、ドナルド・トランプ米大統領が就任した後、終戦と関連して米国とウクライナ、ロシアの意見の相違も露呈している。トランプ大統領は就任式の翌日である21日、ロシアに対する追加制裁の可能性に言及し、交渉に臨むことを求めた。しかし、ロシアは消極的な態度を見せている。クレムリン(ロシア大統領府)のドミトリー・ペスコフ報道官は23日、トランプ大統領の発言に「いかなる新しい要素も見られない」とし、「トランプ大統領は1期目の時も、制裁という方法を最もよく使った米国大統領だった。彼はこの方法を好む。少なくとも、1期目の時はそうだった」と述べた。
これに対して米ウォールストリート・ジャーナル紙は、ロシアを交渉テーブルに引き出そうとしたトランプ大統領の試みが「肩をすくめる程度」の反応を引き出しただけだと評した。ロシアは戦闘を続ける資源と兵力を持っていると信じているため、トランプ大統領の脅威を中身のないものとみなすという指摘だ。
ロシアは終戦後、北大西洋条約機構(NATO)軍をウクライナに平和維持軍として送る案にも反対した。ロシア外務省のマリヤ・ザハロワ報道官は23日、それが「統制できない緊張」を引き起こすと述べた。同日、ウクライナは自国に配置されるかもしれない外国軍の軍事派兵について論議を進めていると発表した。ゼレンスキー大統領は「少なくとも20万人の欧州平和維持軍が必要だ」とし、米国と欧州の両方がウクライナに配置される平和維持軍に含まれなければならないという立場を示した。
ベルリン/チャン・イェジ特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/1179694.html韓国語原文入力:2025-01-24 18:33
「中央日報日本語版」 2025.01.23 11:55
■BBC「ロシア派兵北朝鮮軍1000人死亡…3カ月間で40%死傷」
【写真】ロシアのクルスクに配置され、ドローンを眺める北朝鮮兵士 [ウクライナ軍配布映像 キャプチャー]
ロシア派兵北朝鮮軍のうち約10000人が死亡したと、BBC放送が22日(現地時間)報じた。
BBCは複数の西側当局者を引用し、ロシアのクルスクに派兵された北朝鮮軍およそ1万1000人のうち今月中旬までに死亡した人員は約1000人と推定されると伝えた。
当局者は死亡・負傷・行方不明などをすべて合わせた兵力損失規模を4000人と推算した。派兵北朝鮮軍の40%近い規模だ。戦場に投入されて3カ月間でだ。
ウクライナのゼレンスキー大統領は9日、ウクライナ防衛コンタクトグループ(UDCG)会議で北朝鮮軍の死傷者数を約4000人と明らかにしていた。
韓国国家情報院は13日の国会情報委員会非公開懇談会で、北朝鮮軍の被害規模を死亡者300人余りを含む約3000人と報告した。
BBCはこの日、当局者が伝えた集計値が事実なら兵力補充が不透明な北朝鮮軍の戦闘力は早期に喪失するという意味と伝えた。続いて、こうした大規模な兵力損失は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に「大きな費用が発生している点を見せている」とした。
一方、米国のラジオ・フリー・アジア(RFA)は22日、ウクライナ特殊作戦部隊(SSO)は最近ロシアのクルスク地域で交戦中の北朝鮮軍61人が死傷したと明らかにした。
SSOがこの日SNSを通じて公開した「特殊作戦軍隊員と北朝鮮軍の激しい戦闘」と題した2分18秒の映像には、顔に傷を負って死亡したと推定される北朝鮮兵士の姿が出てきた。ウクライナ軍の手榴弾攻撃で爆発が発生する場面もある。
SSOは映像説明で、北朝鮮軍がクルスク地域のウクライナ陣地を攻撃して交戦が行われ、北朝鮮軍21人が死亡、40人が負傷したと伝えた。
「中央日報日本語版」 2025.01.23 10:41
■ウクライナ特殊作戦軍、北朝鮮軍との交戦映像を公開「61人死傷」
【写真】ウクライナの特殊作戦軍が公開した北朝鮮軍との交戦の映像 [写真 ウクライナ特殊作戦軍 X]
ウクライナが22日(現地時間)、北朝鮮軍との交戦映像を公開しながら北朝鮮軍61人が死傷したと主張した。
#【写真】ウクライナ軍と北朝鮮軍の交戦映像の北朝鮮兵士
ウクライナ特殊作戦軍がソーシャルメディア(SNS)で公開した2分18秒の北朝鮮軍との交戦映像は、北朝鮮軍の位置を示す30個ほどの北朝鮮国旗が表れて始まる。
ドローンやボディカムで撮影された映像には、雪に覆われた地形でドローン・ミサイル攻撃による爆発場面と銃撃戦、顔に深い傷を負って死亡したと推定される北朝鮮兵士の姿などが見られた。
特殊作戦軍は映像で「特殊作戦軍隊員と北朝鮮軍の激しい戦闘」と説明し、ロシアのクルスク地域でウクライナ陣地を攻撃した北朝鮮軍21人が死亡、40人が負傷したと明らかにした。
「中央日報日本語版」 2025.01.21 09:56
■ウクライナ捕虜の北朝鮮軍兵士「母親は派兵された事実を知らない」
【写真】捕虜になった北朝鮮兵士[X キャプチャー]
ウクライナに捕虜となった北朝鮮軍兵士が、自分の母親が派兵の事実を知らないと明らかにした。また、自分が誰と戦っているのか分からない状態でロシアに来たと話した。
【写真】北朝鮮派兵軍の遺体から発見された家族写真
ウクライナのゼレンスキー大統領は20日(現地時間)、Xに北朝鮮軍兵士を尋問する映像を追加公開した。映像の中の兵士たちはウクライナ軍がロシアのクルスク地域で生け捕りにした兵士だとし、ゼレンスキー大統領が12日に公開した北朝鮮兵士2人のうち1人だ。
5分30秒の長さのこの映像には、北朝鮮軍兵士が寝床に横になったまま韓国語通訳を経て、ウクライナ保安局調査官の質問に答える姿が映っていた。
この兵士は自分の所属を「偵察局第2大隊第1中隊」と明らかにし、貨物船に乗ってロシアに来た後、列車に乗って戦線に配置されたと明らかにした。当時、貨物船には100人を少し超える人員が一緒に乗り、軍艦ではなく一般ロシア貨物船だったと伝えた。
また「ここに出てきてもロシアに行くことも、我々の敵がウクライナ人だということも知らなかった」として、一部の兵士たちはロシアの兵器と装備の使い方の教育を受けたが、自身は受けなかったと明らかにした。
北朝鮮軍兵力の損失については「一緒に来た同僚の中でも多かったが、全体的にどれだけ多いかは分からない」と話した。
この兵士は「母親が派兵事実を知っているか」という質問には「知らない」と答えた。
また、他の国については何も知らないとし、韓国についても「(北朝鮮より)山が少ないということだけは知っている」と話した。
「中央日報日本語版」 2025.01.18 13:42
■米シンクタンク「北朝鮮軍、4月ごろ1万2000人全員死傷の見方も」
【写真】ロシアのクルスクに配置され、ドローンと向き合う北朝鮮兵士 [ウクライナ軍配布映像 キャプチャー]
ロシア・ウクライナ戦争に派兵されている北朝鮮軍が4月中旬までに全滅する可能性があるという見方が出てきた。
RBCウクライナによると、米ワシントンのシンクタンク「戦争研究所(ISW)」は16日(現地時間)の報告書で「現在のロシアのクルスク州に駐留している約1万2000人の北朝鮮軍兵力が作戦中にすべて戦死、負傷する可能性がある」と伝えた。
ISWは「現在のようなペースで北朝鮮軍に戦死者と負傷者が発生し続ければ、4月中旬までに(すべて)戦死または負傷する可能性がある」と診断した。
これに先立ちウクライナのゼレンスキー大統領は7日、今年1月初めまでにクルスク戦場で死傷した北朝鮮軍は約3800人と推定されると明らかにした。また韓国の国家情報院は13日、約300人の北朝鮮兵が死亡、約2700人が負傷したと明らかにした。
ISWは「戦死者より負傷者がはるかに多いのは戦争の典型的な現象」とし「負傷した北朝鮮軍人がまた戦闘に復帰できるかは不明」と説明した。
報告書によると、12月初めから主要戦闘作戦に投入されたという仮定の下、北朝鮮軍はこれまで一日平均92人が死傷している。このペースで兵力の損失が続けば、北朝鮮軍約1万2000人は4月中旬ごろ全員が死傷することになる。
米国とウクライナの情報当局によると、北朝鮮軍はウクライナ軍を相手に領土奪還戦をしているが、周囲が開かれた場所でウクライナ軍のドローン攻撃や砲撃に無防備に露出し、多くの死傷者が出ている。
「中央日報日本語版」 2025.01.17 10:28
■「北朝鮮兵士は献身的で透徹、ロシアより優秀」…ウ・ロ軍共通の評価
【写真】ロシアのクルスクに配置され、ドローンと向き合う北朝鮮兵士 [ウクライナ軍配布映像 キャプチャー]
ロシアに派兵された北朝鮮軍はロシア軍より戦闘力が優れているという証言が、ウクライナ軍とロシア軍の間で共通して出ている。断片的で主観的な見解とも考えられるが、北朝鮮軍の戦闘準備状態が表れ、関心を引いている。
【写真】ウクライナのドローンを避けて逃げる北朝鮮軍推定兵士
16日(現地時間)のウクライナメディア「UA wire」によると、ウクライナ軍将校ハイダチュク氏はウクライナネット放送「エスプレッソTV」に出演し、捕虜のロシア兵士が「北朝鮮軍の戦闘準備状態はロシアの傭兵より優れている」と吐露したと伝えた。
ハイダチュク氏は自身の部隊が北朝鮮兵士の身柄を確保したことはないが、捕虜のロシア兵士が北朝鮮軍と共に訓練を受けたと説明した。続いて「捕虜のロシア兵士は北朝鮮兵士の装備と武器、訓練レベルはロシアの契約職兵力(正規軍)よりはるかに良いと話した」とし「ロシア兵士によると、北朝鮮兵士は突撃作戦任務を独占し、ロシア兵士は(北朝鮮軍の突撃が)成功した後にその地域を確保する役割だけをした」と伝えた。
また、北朝鮮軍はロシア軍と訓練基地を別々に使用し、交流はほとんどないという。言語の壁があり完全に離れて生活するとし、戦闘状況以外には合同作戦をしないということだ。
北朝鮮兵士の資質が概してロシア兵士より優れているという評価は、北朝鮮兵士の身柄を確保したウクライナ部隊員の間でも出ている。
ロシアのクルスク地域で負傷した北朝鮮兵士を捕虜としたウクライナ特殊部隊員は前日、ウクライナ日刊キーウインディペンデントのインタビューでこのように評価した。
ウクライナ特殊部隊員ベルナド氏は戦場で会った北朝鮮軍人について「彼らの信念に非常に献身的であり、規律と聞いた内容、任務に忠実だった」とし、彼らはロシア軍より若く、回復力が強く、モチベーションが高いと話した。別のウクライナ部隊員ボルスク氏は「ロシア人は集団で降伏する準備ができているが、北朝鮮の軍人はそうではない」と伝えた。
北朝鮮軍は現在ウクライナが占領したロシアのクルスク州に1万1000人ほど配置されている。
ウクライナと西側の軍事情報当局は、北朝鮮兵力が歩兵進撃の形態で行われるロシアの領土奪還戦でロシア軍の「捨て駒」になっているとみている。ドローン攻撃など現代戦に脆弱な姿を見せ、参戦以降3000人以上が死傷したと推算される。
安保専門家らは韓国戦争(朝鮮戦争)以降に戦闘経験がない北朝鮮軍の兵力がウクライナ戦争に参加し、不足した実戦経験を積む可能性があるとみている。
「東洋経済」2024年1月16日
■北朝鮮軍捕虜「投降しなければ殺せ」と指示受けた 20歳の捕虜「家に帰りたいと言えば家に帰せ」
【写真】2025年1月14日(現地時間)、ウクライナのゼレンスキー大統領が公開した20歳の北朝鮮軍捕虜(写真・ゼレンスキー大統領のSNSから)
ウクライナのゼレンスキー大統領は2025年1月14日(現地時間)、捕虜にした北朝鮮軍兵士への尋問状況の動画をさらに公開した。
今回の尋問はあごを負傷して言葉をうまく発することができない1999年生まれの26歳の狙撃兵の代わりに、足を負傷したもののコミュニケーションは円滑な2005年生まれの20歳のライフル兵を相手に行われた。
ゼレンスキー大統領が尋問動画を追加公開
ゼレンスキー大統領はこの日、「捕虜になった北朝鮮軍兵士とウクライナの捜査官との対話が続いている。私たちはすべての詳細事実を確認している」と述べた。
前回の尋問と同様に、通訳は現地に派遣された韓国の情報機関・国家情報院(国情院)側がサポートしたようだ。
2021年に兵役を開始したこの兵士は、戦闘中に負傷し、森に1人でいるところをウクライナ軍に発見され、生還したことを明らかにした。
また、ロシアの身分証明書に書かれている名前は「ロシア語なのでわからない」と述べた。拘束当時、この捕虜はシベリア南部のトゥヴァ共和国出身の26歳男性であるかのようなロシア軍人身分証を所持していた。
ロシアが北朝鮮軍派遣の事実を隠蔽するために、ロシア語も知らない北朝鮮軍兵士に偽造した身分証明書を配布したことが明らかになった。
また、この兵士は、戦闘中に相手が武器を捨てて手を挙げれば、つまり投降の意思を示せば家に帰すように教育されたという。反対の場合は射殺するものと理解していたという。
前回の尋問では、この兵士はロシアでロシア部隊と1週間ともに訓練を受け、その時にロシアの身分証明書を受け取ったと供述していた。
また、ウクライナとの戦争ではなく、訓練のために派遣されたと信じていたとし、ウクライナで暮らしたいという意思を示したこともあった。
今回の尋問についてゼレンスキー大統領は「世界は、ロシアがウクライナについてまったく知らず、完全な情報の空白状態で育った人々をどのように利用しているかについて、すべての真実を知ることになるだろう」と強調した。
さらにゼレンスキー大統領は「ロシアはこの戦争を長期化・拡大するために北朝鮮軍を利用している。ロシアだけがこの戦争を必要としている」と指摘した。
◆捕虜兵士の尋問内容
――どのような状況で拘束されているか、覚えている限り教えてほしい。
正確に覚えていないが、ある種の戦闘があった。皆が負傷して防空壕の中に入っていて、撤退する目的で森に行ったが、足が悪くて行けなかった。そこで3〜5日間、1人でそこにいた。その後(ウクライナの)兵士たちが私を発見し、私を連れて行き、注射を打って車に乗せた。
【写真】ウクライナ当局から尋問中の北朝鮮軍捕虜(写真・ゼレンスキー大統領のSNSから)
――証人が持っていたロシアの身分証明書に写真や証人の名前があったか。
写真はなかった。名前はわからない。すべてロシア語の文章だからだ。
――あなたやあなたの部隊がウクライナまたはロシア領土にいる捕虜として、民間人に対する行動ルールについて命令を受けたことはあるか。どんな村、どんなところから民間人を追い出したり、ロシア軍が追い出すといった話を聞いたことがあるか。
今思い出すのは、戦闘で相手が武器を失い、手を挙げたら、それなら来いということで、紙に絵を描いて、家と銃を描いて家に帰るか、それとも最後まで戦うかのどちらかを選択させることになっていた。相手が「家に帰る」と答えたら、ただ早く家に送るべきという話を思い出した。
――そう教育されたということか。
そうだ。
――もし相手が降伏すると言ったら、家か銃のどちらかを選ばせて、家と言ったら帰らせて、銃と言ったらどうするのか。戦い続けると言ったら?
では殺せと。
――中隊でウクライナの兵士を人質にしたり、捕虜にしたことはあったか。
それはない。
『東亞日報』January. 14, 2025 08:39
■国情院「北朝鮮、ロシア派遣兵に捕虜になる前に自爆を強要」
北朝鮮当局がロシアを支援するために派遣した北朝鮮兵に、捕虜になる前に自爆・自決を強要したことが分かったと、国家情報院(国情院)が13日、国会情報委員会に報告した。
国情院は同日、国会情報委員会全体会議で、戦死した北朝鮮兵が所持していたメモにこのような内容が記載されていたと報告したと、情報委の与野党幹事である与党「国民の力」の李成権(イ・ソングォン)議員、最大野党「共に民主党」の朴善源(パク・ソンウォン)議員が伝えた。この指示に基づき、実際に北朝鮮兵士1人は、ウクライナ軍に捕らえられる状況になり、「金正恩(キム・ジョンウン)将軍」と叫びながら手榴弾で自爆しようとして射殺されたことが分かった。
国情院は、ウクライナ当局に捕えられた北朝鮮兵捕虜2人が、派遣された偵察総局所属の戦闘員2500人に含まれていたことが確認されたと報告した。彼らは、北朝鮮当局から派遣給与の約束はなく「英雄として優遇する」という通知を受けたと話したという。
情報当局は、ウクライナ軍の捕虜となった北朝鮮兵2人について、本人が韓国行きを希望すれば、韓国が身元を確保する方法をウクライナと協議する方針だ。李氏は、「その捕虜が韓国に行くと表明したことはない」としながらも、「国情院は(北朝鮮軍の)帰還要請があれば、ロシア・ウクライナと協議を積極的に行うという立場を取っている」と述べた。ゼレンスキー大統領は12日(現地時間)、X(旧ツイッター)にハングルで「金正恩総書記がロシアに拘束されているウクライナ戦争の捕虜と北朝鮮兵士の交換を推進できる場合のみ、北朝鮮兵を引き渡す準備ができている」と明らかにした。
国情院は、ロシアに派遣された北朝鮮兵のうち現時点までに死亡約300人、負傷約2700人など約3千人の死傷者が発生したと把握した。
「The Hankyoreh」 2025-01-13 09:50
■ゼレンスキー大統領、金正恩委員長に捕虜交換を提案…北朝鮮兵の3分動画を公開
【写真】12日(現地時間)ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が北朝鮮兵の姿が映った動画を公開した。動画でこの兵士は、北朝鮮に戻りたいかとの質問にウクライナに住みたいと答えている=ゼレンスキー大統領のXより//ハンギョレ新聞社
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が12日(現地時間)、ロシアに抑留されたウクライナ兵と交換することを条件に、捕虜にした北朝鮮兵を引き渡すことが可能だと明らかにした。
ゼレンスキー大統領はこの日、X(旧ツイッター)に韓国語で「ウクライナは、金正恩がロシアに抑留されているウクライナの戦争捕虜と北朝鮮兵の交換を手配できるならば、金正恩に自国民を引き渡す用意がある」と投稿した。前日の11日、ロシア領のクルスク州で北朝鮮兵2人を捕らえたと発表した後、捕虜の交換条件を明らかにしたもの。ゼレンスキー大統領は「北朝鮮から初めて捕虜になった兵士以外にも、(捕らえられるであろう)他の兵士がいるのは疑う余地もない」とも書いた。ウクライナはこれに先立ち、今回捕らえて尋問している北朝鮮兵は、それぞれ2005年生まれ(20歳)と1999年生まれ(26歳)だとし、2人の写真とロシアで発行された軍用身分証などを公開した。
ゼレンスキー大統領は「帰還を望まない北朝鮮兵には、別の方法がありうる」とした後に、「特に、この戦争に対する真実を韓国語で広く知らしめ平和を早めようと考える韓国人にも、このような機会があるだろう」とも述べた。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナ保安局が捕らえた2人の北朝鮮兵が質問に答える様子を映した動画も公開した。2分55秒間のこの動画で、質問者は朝鮮語で北朝鮮兵に話しかけた。これに先立ち、ウクライナ保安局は韓国の国家情報院と協力し、韓国人通訳を通じて北朝鮮軍とコミュニケーションを取っていることを明らかにしている。
調査の過程で北朝鮮兵の1人は北朝鮮に戻りたいかとの質問に「ウクライナの人たちはみな良い人たちですか」と問い返し、「ここで暮らしたい」と述べたりもした。両手に包帯を巻いてベッドに横たわった状態で対話をしたこの兵士は、「家には送ってくれないでしょうね」と言い「(家に)帰れというなら帰る」と答えながらも、ウクライナに残れというのであればそうすると言って首を縦に振った。
【写真】10日(現地時間)イタリア・ローマに訪問したウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領=EPA/聯合ニュース
この北朝鮮兵は、質問者が「今ここがどこなのかわかるか」と聞くと、首を横に振ったりもした。質問者が「君はウクライナにいる。ウクライナを相手に戦うことを知っていただろう。知らなかったのか」と尋ねると、この兵士は知らなかったという意味で首を縦に振った。さらに、指揮官は誰と戦うと言ったのかという問いには、「訓練を実戦のように実施すると言いました」と答えた。これに先立ち、国家情報院は、捕虜となった北朝鮮兵が戦争ではなく訓練を行うために移動するものと認識しており、ロシアに到着してから初めて派兵されたことを知ったと述べたことを明らかにしたが、これに対応する陳述だ。この兵士は3日から前線にいたと述べた。この兵士は「3日に(前線に)出て、隣で仲間が死ぬのを見て、そこの防空壕に隠れていて、5日に負傷した」と述べた。5日はウクライナがクルスク州で新たに大規模攻勢を行った日でもある。
あごを負傷して話せない別の兵士は、北朝鮮に家族がいるのかとの問いに何度もうなずき、両親は自分の所在地を知っているかという質問には首を横に振った。北朝鮮に戻りたいかと尋ねると、そうだというふうに首を縦に振った。
【写真】12日(現地時間)、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が北朝鮮兵の姿が映った動画を公開した。あごを負傷して話ができないこの兵士は北朝鮮に戻りたいかとの質問に首を縦に振った=ゼレンスキー大統領のXより//ハンギョレ新聞社
ウクライナの北朝鮮兵捕獲は、米国のドナルド・トランプ次期大統領の就任(1月20日)を控え、両国の戦闘が激化した状況でなされた。ウクライナがクルスク州への攻撃を始めた後、ロシアも反撃に出た。英国のテレグラフ紙によると、クルスク州のロシア人軍事ブロガーが、ロシア軍がウクライナの攻撃を撃退し、現在陣地を占領していると述べたという。ロシアはこの日、ウクライナ東部ドネツク州のヤンタルネとハルキウ州のカリノベ地域も掌握したと主張した。
ベルリン/カン・イェジ特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2025-01-13 08:25
「聯合ニュース」2025.01.12 14:00
■ウクライナが捕虜にした北朝鮮兵「相当数の兵が失われた」 韓国情報機関
【ソウル聯合ニュース】韓国情報機関の国家情報院(国情院)は12日、ロシア西部クルスク州で北朝鮮兵2人がウクライナの捕虜になったことを確認したと明らかにした。捕虜となった北朝鮮兵は戦闘で「相当数の兵力が失われた」と証言した。
【写真】ウクライナの捕虜になった北朝鮮兵(ゼレンスキー大統領のテレグラムより)=(聯合ニュース)
ウクライナのゼレンスキー大統領は11日(現地時間)、同州で北朝鮮兵2人を捕虜にしたと明らかにしていた。国情院はウクライナ情報機関の保安局(SBU)と緊密に協力して関連情報を共有するとしている。
同院によると、捕虜になった2人は負傷しているが命に別状はない。
そのうち1人は調べに対し昨年11月にロシアに到着し、軍事訓練を1週間受けた後、戦場に移動したと証言。戦争ではなく訓練に行くと思っていたが、ロシア到着後に派兵されたことを知ったという。また、戦闘で相当数の兵力が失われたと話した。
ゼレンスキー大統領は通信アプリのテレグラムで、北朝鮮兵2人をキーウに移送し、SBUが取り調べを行っていると明らかにした。国情院がウクライナ当局と情報を共有する予定だとしていることから、取り調べに韓国政府が加わる可能性も指摘される。
【写真】ウクライナのウクライナの捕虜になった北朝鮮兵(ゼレンスキー大統領のXより)=(聯合ニュース)
2025年1月12日 11:39 発信地:キーウ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア・CIS ]
■ウクライナ、北朝鮮兵とみられる捕虜2人取り調べ
【写真】ウクライナの非公開の場所で同国当局に拘束されたとされる北朝鮮兵。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領のテレグラムの公式アカウントより(2025年1月11日入手)。(c)Handout/Telegram/V_Zelenskiy_official/AFP
【写真】トゥワ共和国出身の26歳の男性に発行されたロシア軍の身分証明書。ウクライナ保安局(SBU)は捕虜の1人がこの証明書を携帯していたとしている。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領のテレグラムの公式アカウントより(2025年1月11日入手)。(c)Handout/Telegram/V_Zelenskiy_official/AFP
【写真】ウクライナの非公開の場所で、拘束されたとされる北朝鮮兵。ウクライナ大統領府提供(撮影日不明、2025年1月11日公開)。(c)Handout/UKRAINIAN PRESIDENTIAL PRESS SERVICE/AFP
【1月12日 AFP】ウクライナは11日、軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州でロシアのために戦っていた北朝鮮人とみられる負傷兵2人を捕虜にし、取り調べを行っていると発表した。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はソーシャルメディアに「わが兵士がクルスクで北朝鮮兵を捕らえた」と投稿。2人は負傷していたが生き延び、首都キーウに移送後、ウクライナ保安局(SBU)の事情聴取を受けていると明らかにした。
ウクライナ政府は2人が北朝鮮人であるという直接的な証拠を示していないため、AFPは2人の国籍を確認できていない。
ウクライナの発表に対し、ロシアと北朝鮮はこれまでのところ反応していない。
SBUは、病院のベッド上の男性2人を映した動画を公開した。1人は両手に包帯を巻かれ、もう1人は顎に包帯を巻かれている。拘置所の医師によると、1人目は足も骨折している。
ウクライナは捕虜の音声記録を公開していないが、韓国の国家情報院(NIS)と協力して、同国の通訳を介して取り調べを行っていると明らかにした。
ゼレンスキー氏は11日、「北朝鮮という他国が戦争に参加している証拠」を隠すためにロシアと北朝鮮の兵士が「負傷兵を殺している」と指摘し、北朝鮮人を捕虜にするのは難しいと述べた。
SBUによると、捕虜の1人は「他人名義で発行された」ロシア軍の身分証明書を持っていた。証明書はモンゴルに接するロシアのトゥワ共和国出身の26歳の男性のものだった。
ウクライナは、ロシアがトゥワのような少数民族が多い地域の偽の身分証明書を与えることで、北朝鮮兵の出自を隠蔽(いんぺい)していると主張している。
SBUによると、この捕虜は2024年秋にロシアでトゥワの身分証明書を受け取ったと語り、同時期に北朝鮮の戦闘部隊がロシアの部隊と「1週間の相互運用訓練」を行ったと供述した。
また、「訓練に行くと思っていた。ウクライナとの戦争に行くとは思っていなかった」と話した。この捕虜は05年生まれで、21年から北朝鮮軍に所属するライフル兵だという。
もう1人の捕虜は顎の負傷のため筆談で取り調べに応じた。SBUによると、証明書などは携帯していなかった。1999年生まれで、2016年入隊の前哨狙撃兵だという。
2人はウクライナ軍の特殊部隊と空挺(くうてい)部隊によって別々に捕らえられた。
「中央日報日本語版」 2025.01.10 07:49
■ウクライナ大統領「ロシア派兵の北朝鮮兵士、これまで4000人死傷」
【写真】昨年11月5日(現地時間)、ウクライナのジャーナリストがロシア西部クルスク地域で訓練を受けている北朝鮮兵士の様子だとして短い映像を公開した。[テレグラム キャプチャー]
ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領はロシアとの戦争に投入された北朝鮮軍の死傷者が4000人に達すると明らかにした。
【動画】雪原で北朝鮮軍とみられる兵士を攻撃するウクライナのドローン
9日(現地時間)、インターファクス・ウクライナ通信などによると、ゼレンスキー大統領はこの日、ドイツのラムシュタイン空軍基地で開かれたウクライナ防衛連絡グループ(UDCG)会議で「ロシアの(ウラジミール・)プーチン大統領は侵略に対する投資を引き続き継続するだけでなくその投資を2倍に増やしている」と明らかにした。
あわせて「プーチン大統領はさらにこの戦争を継続するために北朝鮮から雇用し始めた」とし「北朝鮮は現代的な戦争方法を学んでいる。彼ら(北朝鮮当局)は国民を大切にしておらず、今まで4000人を失った」と批判した。
これに先立ち、ゼレンスキー大統領は5日、米国ポットキャスターのレックス・フリードマン氏とのインタビューで、北朝鮮軍が5日まで3800人が死亡あるいは負傷したと話していた。4日間で北朝鮮軍死傷者が200人ほど増えた。
昨年12月27日、米国ホワイトハウスのジョン・カービー戦略広報担当調整官は北朝鮮軍がクルスク地域でウクライナ軍に対して人海戦術を使っているがこれといった効果がなく、死傷者が多数発生していると明らかにした。
また、カービー氏は北朝鮮兵士がウクライナ軍に降参しなければならない状況になると自殺を選んでいるとし、これは捕虜になった場合は北朝鮮にいる家族が報復を受けるのではないか恐れている可能性が高いと指摘した。
あわせてプーチン大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が北朝鮮兵士を「消耗品」とみなして「ウクライナ防御に対する希望のない攻撃」を命じていると批判した。
ロシア・クルスク戦線に配置された北朝鮮軍は交戦が続いて死傷者が大幅に増加している。ゼレンスキー大統領は昨年12月23日、クルスク州で戦闘中に死亡した北朝鮮兵士の数が3000人を越えたと発表した。約2週間の間に北朝鮮軍に大規模な死傷者が発生したとみられる。
米国とウクライナ情報当局は、ウクライナが占領したクルスク州に北朝鮮兵士約1万2000人が派兵されたとみている。
北朝鮮軍はロシア軍に編入されてウクライナ軍に対して奪還戦を繰り広げているが、身を隠す場所が少ない原野でウクライナ軍のドローン攻撃と砲撃に無防備にさらされて多くの死傷者を出しているという。これに対してウクライナは北朝鮮軍の士気が落ち、一部北朝鮮兵士は大晦日の夜に酒に酔っ払っていた事例などを公開した。
このように北朝鮮軍の被害が大きくなる中で、ロシア軍はこれを通じてクルスクで戦勢を有利に展開している状況だ。
ロシアはこれまで北朝鮮軍との合同攻撃で、現在クルスクからウクライナに奪われた領土の半分を取り戻したことが分かった。
2025年1月12日 11:39 発信地:キーウ/ウクライナ [ ウクライナ ロシア・CIS ]
■ウクライナ、北朝鮮兵とみられる捕虜2人取り調べ
【写真】ウクライナの非公開の場所で同国当局に拘束されたとされる北朝鮮兵。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領のテレグラムの公式アカウントより(2025年1月11日入手)。(c)Handout/Telegram/V_Zelenskiy_official/AFP
【写真】トゥワ共和国出身の26歳の男性に発行されたロシア軍の身分証明書。ウクライナ保安局(SBU)は捕虜の1人がこの証明書を携帯していたとしている。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領のテレグラムの公式アカウントより(2025年1月11日入手)。(c)Handout/Telegram/V_Zelenskiy_official/AFP
【写真】ウクライナの非公開の場所で、拘束されたとされる北朝鮮兵。ウクライナ大統領府提供(撮影日不明、2025年1月11日公開)。(c)Handout/UKRAINIAN PRESIDENTIAL PRESS SERVICE/AFP
【1月12日 AFP】ウクライナは11日、軍が越境攻撃を続けるロシア西部クルスク州でロシアのために戦っていた北朝鮮人とみられる負傷兵2人を捕虜にし、取り調べを行っていると発表した。
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はソーシャルメディアに「わが兵士がクルスクで北朝鮮兵を捕らえた」と投稿。2人は負傷していたが生き延び、首都キーウに移送後、ウクライナ保安局(SBU)の事情聴取を受けていると明らかにした。
ウクライナ政府は2人が北朝鮮人であるという直接的な証拠を示していないため、AFPは2人の国籍を確認できていない。
ウクライナの発表に対し、ロシアと北朝鮮はこれまでのところ反応していない。
SBUは、病院のベッド上の男性2人を映した動画を公開した。1人は両手に包帯を巻かれ、もう1人は顎に包帯を巻かれている。拘置所の医師によると、1人目は足も骨折している。
ウクライナは捕虜の音声記録を公開していないが、韓国の国家情報院(NIS)と協力して、同国の通訳を介して取り調べを行っていると明らかにした。
ゼレンスキー氏は11日、「北朝鮮という他国が戦争に参加している証拠」を隠すためにロシアと北朝鮮の兵士が「負傷兵を殺している」と指摘し、北朝鮮人を捕虜にするのは難しいと述べた。
SBUによると、捕虜の1人は「他人名義で発行された」ロシア軍の身分証明書を持っていた。証明書はモンゴルに接するロシアのトゥワ共和国出身の26歳の男性のものだった。
ウクライナは、ロシアがトゥワのような少数民族が多い地域の偽の身分証明書を与えることで、北朝鮮兵の出自を隠蔽(いんぺい)していると主張している。
SBUによると、この捕虜は2024年秋にロシアでトゥワの身分証明書を受け取ったと語り、同時期に北朝鮮の戦闘部隊がロシアの部隊と「1週間の相互運用訓練」を行ったと供述した。
また、「訓練に行くと思っていた。ウクライナとの戦争に行くとは思っていなかった」と話した。この捕虜は05年生まれで、21年から北朝鮮軍に所属するライフル兵だという。
もう1人の捕虜は顎の負傷のため筆談で取り調べに応じた。SBUによると、証明書などは携帯していなかった。1999年生まれで、2016年入隊の前哨狙撃兵だという。
2人はウクライナ軍の特殊部隊と空挺(くうてい)部隊によって別々に捕らえられた。
「中央日報日本語版」 2025.01.08 10:39
■ゼレンスキー大統領「ロシア軍、5カ月間にクルスクで1万5000人死亡」
ウクライナのゼレンスキー大統領が、過去5カ月間のロシア西部クルスク攻撃でロシア軍1万5000人が死亡した、と主張した。
【写真】ウクライナ軍の攻撃で破壊されたロシア軍のタンク
ロイター通信によると、ゼレンスキー大統領は6日(現地時間)の国民向け演説で「クルスク作戦期間に敵軍はこの地域で3万8000人の兵力の損失を出し、うち1万5000人は戦死した」とし「占領軍は現在、兵力をウクライナ東部の激戦地(ドネツク、スミ、ハルキウ、ザポロジエなど)に送ることができなくなった」と明らかにした。
ウクライナ軍は昨年8月にロシア西部クルスクを奇襲攻撃して以降、この地域の一部を占領している。これに対してロシア軍は主要兵力をクルスクに送り、昨年11月からは北朝鮮から派兵された兵力をここに配置している。
ゼレンスキー大統領は前日、トランプ次期米大統領に就任後にウクライナを訪問してほしいと要請した。ゼレンスキー大統領は「戦争は終わるはずであり、トランプ氏は飛行機に乗ってウクライナを訪問する最初の指導者になるだろう」と述べた。続いて「トランプ氏にはあらゆることを可能にする影響力がある」とし「私と国民は彼を信頼し、期待している。彼はロシアに圧力を加えて戦争を終わらせることができる人物」と強調した。
「東亞日報」 January. 06, 2025 08:41
■ゼレンスキー大統領「北朝鮮とロシア軍、クルスクで2日間で1個大隊が全滅」
ロシア南西部のクルスク地域に派遣された北朝鮮軍に、わずか2日間で数百人と推定される1個大隊が全滅する被害が出たと、ウクライナのゼレンスキー大統領が主張した。
4日、ウクライナメディアのRBCウクライナなどによると、ゼレンスキー氏は同日夜、定例ビデオ演説で、「今日と昨日(3、4日)、クルスク州マスノフカ付近での戦闘で、ロシア軍は北朝鮮軍の歩兵とロシアのパラシュート部隊で構成された最大1個大隊を失った」と明らかにした。だが、ゼレンスキー氏は具体的な人的被害状況については説明しなかった。ロイター通信は、1個大隊は一般的に数百人単位を意味すると伝えた。
昨年10月からロシアに派遣された北朝鮮軍は、クルスク地域に約1万1千人配置されたと伝えられている。最近、ウクライナでは、北朝鮮軍が壊れた手榴弾など旧式の装備を使用し、無人機(ドローン)攻撃など現代戦の経験が不十分で、死傷者が多数発生しているという軍当局の発表と報道が続いている。ウクライナ第8特殊作戦連隊のミハイロ・マカルク作戦下士官は昨年12月27日、米国の自由アジア放送(RFA)に「北朝鮮兵士が使用するライフルはほとんど古いカラシニコフライフル(AK-27)であり、彼らが使用したナイフは小さな短剣レベルだ」と話した。ゼレンスキー氏も昨年12月23日、北朝鮮軍の死傷者が3千人を超えたと主張した。
このような中、ウクライナ軍とロシア軍の兵士2人が激しい白兵戦を繰り広げる映像がオンラインで話題になっている。4日、REN TVなどロシアメディアによると、テレグラムを中心にソーシャルメディアでは最近、ロシアとウクライナの兵士がウクライナ東部のドネツクのある村で戦闘を繰り広げる映像が流れた。ウクライナ軍のヘルメットに装着されたカメラで撮影されたと思われる映像で、2人の兵士は建物を挟んで銃撃戦を繰り広げた。両者の距離が近づくと、ウクライナ兵士がロシア兵士のライフルの銃口を手でつかみ、ロシア軍は短剣で攻撃した。この過程で重傷を負って倒れたウクライナ兵士がロシア兵士に「あなたは世界最高の戦士だ。静かに息を引き取りたいので、戦いをやめよう」と懇願した。また、この兵士は「お母さん、さようなら」という言葉を残し、手榴弾を爆発させて命を絶ったという。
「中央日報日本語版」2025.01.05 13:20
■ゼレンスキー氏「クルスク戦闘により2日間で北朝鮮軍1個大隊全滅」
【写真】ウクライナのゼレンスキー大統領が先月17日、ロシアに派遣された北朝鮮軍の姿とし公開した映像。ゼレンスキー大統領はロシアが戦死した北朝鮮兵の顔を焼いていると主張した。[テレグラム キャプチャー]
ロシアのクルスク戦線に配備された北朝鮮軍が2日間で1個大隊が全滅したとウクライナの全レンスキー大統領が主張した。
ロイター通信とウクライナメディアRBCの4日の報道によると、ゼレンスキー大統領はこの日夜の定例ビデオ演説を通じ、「3~4日にマフノフカ近郊でロシア軍が北朝鮮軍歩兵とロシアの落下傘部隊で構成された1個大隊を失った」としてこのように明らかにした。
ロイター通信は、1個大隊が一般的に数百人単位を意味すると説明した。RBCはこの2日間にロシアの兵力損失だけで1510人に達すると伝えた。
北朝鮮はクルスク地域に約1万1000人の兵力を派遣したが、死傷者が続出している。ゼレンスキー大統領は先月23日、「クルスクでの北朝鮮軍の死傷者は3000人以上」と主張した。米ホワイトハウスも4日後に「この1週間だけで北朝鮮軍1000人以上が死んだり負傷したりした」と発表した。
一方、ロシア国防省はこの日、ウクライナ東部ルハンスクのナディヤ村を掌握したと発表した。
AFP通信は自己分析を通じロシアが昨年だけで4000平方メートルに達するウクライナ領土を占領したと推定した。