2007年8月5日に創立された海南島近現代史研究会は、毎年夏に総会と定例研究会を、毎年冬に定例研究会を続けてきました。
研究会創立5周年の今年夏の総会・研究会では、あらためて、日本が海南島を侵略するにいたった歴史的原因・状況を解明したいと思います。
みなさんの参加をお待ちしています。
と き:2012年8月18日(土)13時~17時(開場12時)
ところ:大阪産業大学梅田サテライト・レクチャーA室(大阪駅前第三ビル19階)
JR梅田駅から南に歩いて5~7分ほどです。
参加費:500円(会員は無料です)
■主題:日本はなぜ海南島を侵略したのか■
■海南島近現代史研究会創立から5年間の活動報告 キム チョンミ
1998年~2007年の紀州鉱山の真実を明らかにする会の海南島「現地調査」、日本と
韓国での聞き取りを前史とする海南島近現代史研究会のこれまでの活動の意味と内
容を共に考えたいと思います。
■主題報告1 日本はいつ海南島侵略を開始したか 佐藤正人
日本政府・日本軍が、海南島侵略の準備を始めたのは、1936年9月の「北海事件」
以前からでした。
国民国家日本の近現代史における海南島侵略の社会的・歴史的原因を解析したい
と思います。
■主題報告2 中国侵略戦争からアジア南方侵略への中継地としての海南島
斉藤 日出治
日本の南方侵略は海軍の軍事戦略によるものとされていますが、日本社会が「大東
亜戦争」を国民的な合意としてアジアに対する侵略戦争を推進していった経緯について
考えてみたいと思います。
関連報告 日中戦争の推移と三竈島・海南島 蒲 豊彦
1937年7月に中国への攻撃を本格化させた日本は中国との長期戦に陥り、
さらに太平洋へと戦線を拡大するなかで、敗戦を迎える。この大きな流れの
なかに、三竈島と海南島を位置づけてみたい。
■海南島「現地調査」報告
2012年3月18日―29日の「現地調査」報告 キム チョンミ
定安県(翰林鎮、龍門鎮)、儋州市(木裳鎮、蘭洋鎮)、臨高県(和舎鎮)、屯昌
県(屯城鎮、南呂鎮、新興鎮、楓木鎮、烏坡鎮)、白沙黎族自治県(金波郷、七
坊鎭)、海口市(雲龍鎮)、澄邁県(仁興鎮) ………
2012年4月の「現地調査」報告 久保井 規夫
海南島侵略における特務部(医療分野)の策動:占領地(海南島)・植民地(朝鮮)
におけるハンセン病者、同仁会、防疫班の動きについて
■討論 日本国家の侵略犯罪の責任者はだれなのか
■報告 海南民間抗戦研究会準備会、海南省民族学会との共同研究・共同調査に
ついて
■報告 次回の海南島「現地調査」主目的と日程(10月下旬~11月初旬)
海南島近現代史研究会 http://www.hainanshi.org/
【事務局】 大阪産業大学経済学部 斉藤日出治研究室