「AFP」 2022年11月30日 5:49 発信地:モスクワ/ロシア
■獄中のベラルーシ人活動家、ICUに
【写真】ベラルーシの反体制派活動家マリア・コレスニコワ氏(2021年9月6日撮影)。(c)Ramil NASIBULIN / BELTA / AFP
【写真】ベラルーシの反体制派活動家マリア・コレスニコワ氏(2020年8月6日撮影)。(c)Sergei GAPON / AFP
【写真】ベラルーシの反体制派活動家マリア・コレスニコワ氏(2020年8月17日撮影)。(c)Sergei GAPON / AFP
【写真】ベラルーシの反体制派活動家マリア・コレスニコワ氏(2020年8月10日撮影)。(c)Sergei GAPON / AFP
【11月30日 AFP】ベラルーシの反体制派活動家で、長期の禁錮刑を言い渡され服役中のマリア・コレスニコワ(Maria Kolesnikova)氏(40)が、南東部ゴメリ(Gomel)の病院の集中治療室(ICU)に収容された。同氏の関係者が29日、発表した。
反体制派政治家のビクトル・ババリコ(Viktor Babaryko)氏の事務所によると、コレスニコワ氏は28日、外科病棟に搬送された後、ICUに入った。同事務所は先週、コレスニコワ氏が「不品行」を理由に独房に移され、弁護士との面会を禁じられたと発表していた。
コレスニコワ氏は、ベロニカ・ツェプカロ(Veronika Tsepkalo)とスベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)の両氏と並び、アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領に対する歴史的な抗議運動を率いた女性3人組の一人。3人のうち唯一国内にとどまっているが、抗議運動への関与をめぐる陰謀罪で禁錮11年の刑を受け服役している。
「AFP」 2021年8月5日 19:59 発信地:モスクワ/ロシア
■旅券破り当局に抵抗したベラルーシ反体制派幹部、初出廷でダンス
【写真】ベラルーシの首都ミンスクで、国家安全保障を損なった罪などに問われ初出廷した反政権デモのリーダーの一人、マリア・コレスニコワ氏(手前、2021年8月4日撮影)。(c)Ramil NASIBULIN / BELTA / AFP
【8月5日 AFP】ベラルーシの首都ミンスクで4日、反政権デモのリーダーで国内に唯一残ったマリア・コレスニコワ(Maria Kolesnikova)氏(39)の裁判が非公開で始まった。国家安全保障を損なった罪などに問われているコレスニコワ氏は、被告用ケージの中で笑みを浮かべ、踊ってみせた。
コレスニコワ氏は、昨年夏の大統領選にアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領の対立候補として出馬したスベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏の選挙チームの一員で、選挙後の抗議デモを主導した反体制派の幹部では唯一、国内に残っている。
コレスニコワ氏は昨年9月、ベラルーシ国家保安委員会(KGB)に強制的に国外退去させられそうになった際、自らパスポート(旅券)を破って抵抗し、身柄を拘束された。交響楽団の元フルート奏者で、ベラルーシ反体制運動のシンボルになっている。
注目の裁判は、東京五輪のベラルーシ陸上代表選手がコーチ陣を批判したことで強制帰国を命じられた問題や、隣国ウクライナでベラルーシ人活動家が殺害された事件などをめぐってルカシェンコ政権への批判が高まる中で始まった。
法廷の様子を映した動画の中で、黒いワンピースにトレードマークの赤い口紅という姿で出廷したコレスニコワ氏は、被告用ケージの中で笑顔を見せ、ダンスをしてみせている。また、抗議デモでよく披露していたように、手でハート形をつくる様子も確認できる。
コレスニコワ氏は、国家安全保障を損なった罪、国家権力の奪取を画策した罪、過激派集団を組織した罪で起訴されている。有罪になれば、最長で懲役12年の刑が科される恐れがある。
「AFP」 2020年9月9日 3:29 発信地:ミンスク/ベラルーシ
■ベラルーシ反政権派、出国拒否で拘束か 「旅券破り抵抗」
【写真】ベラルーシの反政権派幹部マリア・コレスニコワ氏(2020年7月14日撮影)。(c)Sergei GAPON / AFP
【写真】ウクライナの首都キエフで記者会見したベラルーシ反政権派組織「調整評議会」のアントン・ロドネンコフ報道官(左)とイワン・クラフツォフ書記(2020年9月8日撮影)。(c)GENYA SAVILOV / AFP
【9月9日 AFP】ウクライナとの国境地帯でベラルーシ当局に身柄を拘束された反政権派幹部マリア・コレスニコワ(Maria Kolesnikova)氏について、同行していた側近らは8日、ベラルーシ当局が国外退去の強制を試みたことを明らかにした。コレスニコワ氏は退去を避けるため自身のパスポート(旅券)を破り、車の窓から外へ脱出したという。
コレスニコワ氏は、先月の大統領選に出馬した主要野党候補スベトラーナ・チハノフスカヤ(Svetlana Tikhanovskaya)氏の選挙活動で大きな役割を果たした人物で、選挙後はアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)政権に反対する大規模な抗議デモでも発言。だが7日に行方が分からなくなり、首都ミンスクの路上で車に押し込まれ連れ去られたとの目撃証言が出ていた。
ベラルーシ国境警備隊は、8日早朝に国境越えを試みたコレスニコワ氏を拘束したと発表。同氏には反政権派が設立した調整評議会(Coordination Council)の側近であるアントン・ロドネンコフ(Anton Rodnenkov)報道官とイワン・クラフツォフ(Ivan Kravtsov)書記が同行していたと説明した。
ウクライナ政府は、この2人が国境を越えたことを認め、コレスニコワ氏は自発的に出国を試みたのではなく、強制退去に抵抗したと説明。首都キエフではその後、ロドネンコフ、クラフツォフ両氏が記者会見を開いた。
ロドネンコフ氏によると、コレスニコワ氏は「(車の)後部座席に押し込まれ、自分はどこにも行かないと叫んだ」後、パスポートを破り、窓から車外に出て徒歩でベラルーシ国境へと戻ったという。
クラフツォフ氏は、7日にコレスニコワ氏が拉致されたとの情報を聞いた後、同氏のアパートにロドネンコフ氏と共に向かっていた際にミンスク市内で身柄を拘束されたと説明。2人は両手を縛られ、頭に袋をかぶせられた状態でさまざまな建物へと移動させられ、尋問や法的措置を取るとの脅しを受けた後、コレスニコワ氏と共に出国する機会を与えられたと述べた。
3人は車でウクライナとの国境地帯に連れていかれ、ロドネンコフ氏とクラフツォフ氏はウクライナ側に越境したものの、コレスニコワ氏は出国を拒否して身柄を拘束された。