「中央日報日本語版」 2024.03.12 10:49
■国連特別報告者「ロシア、何らかの形でナワリヌイ氏の死に責任」
ロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏が先月シベリアの監獄で死亡したのはロシアに責任があると、国連のロシア人権特別報告者が明らかにした。
ロシア人権問題担当の国連特別報告者マリアナ・カツァロワ氏は11日(現地時間)、ロイター通信に「ナワリヌイ氏は監獄で殺害されたか、または拷問に近い拘禁環境の中で死亡したため、ロシア政府は何らかの形で責任がある」と述べた。
カツァロワ氏は「ナワリヌイ氏が死亡した後、誰が次のナワリヌイ氏になるかを問わずに過ごす日はないほど」と「今のロシアの弾圧レベルなら次のナワリヌイ氏が確実に出てくるはず」と話した。そして昨年反逆罪で懲役25を言い渡されたロシアの野党政治家でジャーナリストのウラジーミル・カラムルザ氏に言及しながら「深く心配される。ロシア国内の別の収監者がナワリヌイ氏と同じ運命をたどる可能性がある」と懸念した。
ロシア反政府運動の求心点であり「プーチンの政敵」と呼ばれたナワリヌイ氏は2021年、帰国と同時にロシアで逮捕され、収監生活およそ3年が経過した先月16日、突然死亡した。ロシアはナワリヌイ氏の死因を血栓と主張し、ウクライナ情報省もこれを確認した。
ただ、ナワリヌイ氏の死をめぐる疑惑が絶えず、欧州連合(EU)と米国、英国など西側43カ国は今月初め、ナワリヌイ氏の死因に対する独立的な国際調査が行われるべきだと主張した。
「中央日報日本語版」 2024.03.07 15:38
■ナワリヌイ氏の生前インタビュー「私が死んでも運動を率いる人間はもっといる」
獄中死したロシアの野党圏指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の生前インタビューが公開された。
6日(現地時間)、フランス日刊紙「リベラシオン」やLCI放送はナワリヌイ氏とのインタビューを初公開した。生前のナワリヌイ氏は自分が死んでもその役割を代わりに行う人間は繰り返し登場すると話した。該当のインタビューはナワリヌイ氏が2020年12月17日にドイツ・ベルリンでJacques Maire当時欧州評議会議員と交わした対話だ。
当時ナワリヌイ氏はモスクワに向かう飛行機の中でノビチョク系の毒劇物中毒症状で倒れた後、ドイツに移送されて治療を受けていたところだった。
ナワリヌイ氏はこのインタビューで「彼らが私を殺しても何も変わらない」とし「私の役割に代わる準備がもうできた別の人々がいる。すべての権力がたったひとりの手だけに握られた国で生きることを望まない人々は数百万人といる」と話した。
続いて自身の活動は「私に対するものではなく、私が代表している、あるいは私が代表しようとする人々に関することだ」と強調した。
また、ロシア政府は自身と「絶対に」交渉をしないだろうとし、ロシア当局が自身を非常に「急進的」に考えているとも話した。
このインタビュー以降、約1カ月後の2021年1月にロシアに戻った同氏は帰国と同時に空港で逮捕・収監された。
インタビュー当時、ナワリヌイ氏は帰国後、自身がいつ逮捕されるか分からないとしながらも、ロシア当局は自身が海外に留まって「もう一人の移民者」になることを望んでいるとし、確固とした帰国意思を明らかにしてもいた。
ナワリヌイ氏は自身が逮捕されて再び戻ってこられない場合、反政府運動はどのようになっていくかと尋ねるMaire氏の質問に「すでに私は多くの時間を監獄で送ってきたので、私のチーム員は私がいなくてもどのように組織を運営していくべきか知っている」と答えた。あわせて「私の代わりに運動を率いる人間は何人もいる」と付け加えた。
ロシアの空港で逮捕されたナワリヌイ氏は刑務所に入れられて約3年後の先月16日、突然亡くなった。
同氏の死亡以降、妻のユリアさんは夫の遺志を継いでプーチン大統領に対抗することを宣言し、反政府運動の求心点に浮上している。
ナワリヌイ氏はインタビューで「ロシア人の少なくとも半分は、ロシアが他の一般的な欧州国家のようになることを望んでいる」とし「(プーチン大統領は)このような考えと政治的動きを弾圧するよう望んでいる」と批判した。
「中央日報日本語版」 2024.03.02 13:36
■「不審死」ナワリヌイ氏、モスクワで葬儀
シベリア刑務所で「不審死」したロシア反体制派アレクセイ・ナワリヌイ氏の葬儀が1日(現地時間)、警察の厳重警備の中で行われた。夫の遺志を引き継いでプーチン露大統領に対抗すると宣言した妻ユリアさんと娘、息子の2人の子どもは逮捕の危険があるため出席しなかった。代わりに当局に遺体の引き渡しを要求した母リュドミラさんが出席した。
BBC放送などによると、先月16日に死亡したナワリヌイ氏の葬儀が2週後のこの日午後2時、モスクワ南東部の教会で営まれた。遺体は約30分の距離にあるボリソフ墓地に埋葬された。この日の葬儀はナワリヌイ氏のユーチューブで生中継された。
この日午後、ナワリヌイ氏を追悼する数千人が花を持って教会の前に集まった。霊柩車が教会に到着すると、出席者らはナワリヌイ氏の名前を叫び、「あなたは恐れなかった。私たちもそうだ」と言って拍手をした。
BBCは「最近ロシア全域でナワリヌイ氏を追悼する400人以上が拘禁された点を考慮すると、勇敢で挑戦的な行動」と伝えた。ロシア駐在の米国・ドイツ・フランス大使を含む西側の外交官らも葬儀に参列した。
現地独立系メディアのモスクワタイムズによると、葬儀はロシア当局の監視の中で進行された。教会と墓地周辺には金属フェンスと監視カメラが設置され、教会内部には写真撮影とビデオ録画を禁止するステッカーが貼られた。墓地から近い地下鉄駅の出口と墓地の入口には警察が配置され、私服警察が近隣を巡察し、テロ防止を理由に訪問者の身分証と持ち物を検査した。ナワリヌイ氏追悼行事はこの日、モスクワのほかソウル、ローマ、モントリオールなど世界およそ100都市で開かれた。
『東亞日報』 February. 26, 2024 08:36
■ナワリヌイ氏の死から9日、ロシア当局が母親に遺体を引き渡し
【写真】刑務所で謎の死を遂げたロシアの反政権派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(写真)の遺体が死去から9日が経った24日、遺族に引き渡された。
ナワリヌイ氏が設立した反汚職財団(ACF)のディレクター、イワン・ズダノフ氏は同日、テレグラムに「ナワリヌイ氏の遺体が彼の母親に引き渡された」とし、「ロシア当局に遺体の引き渡しを求めたすべての人々に感謝する」と書いた。
当局は葬儀方式をめぐってナワリヌイ氏側を脅迫したという。ナワリヌイ氏側は死去8日目の23日、「当局がナワリヌイ氏の母親に、3時間以内に秘密裏に埋葬することに同意しなければ、遺体は引き渡せないと言った」と明らかにした。ロシア人の多くが信仰する正教会の伝統によると、葬儀は死後9日目に行われる。葬儀が大規模な反政府集会に発展する可能性を遮断するため、当局がその時期が過ぎた後に遺体を引き渡したとみられる。
ナワリヌイ氏の葬儀が行われるかどうかは不透明だ。24日、ナワリヌイ氏の報道担当者キラ・ヤルミシュ氏は、ソーシャルメディアX(旧ツイッター)に、「葬儀はまだ行われていない。遺族が望む方式の葬儀を当局が許可するかどうか見なければならない」と書いた。
APによると、追悼の動きが続く中、人権団体「OVD-info」は、同日午前だけで27人が逮捕されたと明らかにした。ある78歳の老人は、道で天使の羽をつけたナワリヌイ氏の写真を持って立っているところを逮捕された。
イ・ジユン記者
asap@donga.com
「AFP」 2024年2月23日 13:34 発信地:モスクワ/ロシア
■ロシア当局、「秘密裏に埋葬を」と圧力 ナワリヌイ氏母
【写真】北極圏の刑務所で死亡したロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の写真を手に、抗議デモに参加する人。英ロンドンのロシア大使館前で(2024年2月16日撮影)。(c)Daniel LEAL / AFP
【写真】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が収監されていたモスクワ東方約250キロのメレホボにある刑務所を後にする母親のリュドミラ・ナワルナヤさん(左)と親族(2023年7月19日撮影)。(c)Natalia KOLESNIKOVA / AFP
【写真】北極圏の刑務所で死亡したロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の写真を手に、抗議デモに参加する人。ベルギー・ブリュッセルで(2024年2月16日撮影)。(c)KENZO TRIBOUILLARD / AFP
【2月23日 AFP】先週ロシア北極圏の刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の母、リュドミラ・ナワルナヤ(Lyudmila Navalnaya)さんは22日、ロシア当局から同氏の遺体を「秘密裏に」埋葬することに同意するよう当局に圧力をかけられていると明らかにした。
ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領を最も声高に批判してきたナワリヌイ氏の母、リュドミラさんは遺体との対面を数日間拒まれた後、21日にようやくナワリヌイ氏が収容されていた刑務所に最も近いヤマロ・ネネツ(Yamalo-Nenetsky)自治管区の主要都市サレハルド(Salekhard)の安置所で遺体を見せられたと語った。
ナワリヌイ陣営がSNSに公開した動画で、リュドミラさんは「昨日の夕方、密かに遺体安置所へ連れて行かれ、そこでアレクセイを見せられた」と語った。だが、捜査当局はナワリヌイ氏を「別れを告げる機会も設けず秘密裏に」埋葬したがっているという。
リュドミラさんは「彼らは私を脅迫し、アレクセイを埋葬する場所、時、方法について条件を付けてきた。これは違法だ」と非難した。
「中央日報日本語版」 2024.02.21 07:30
■ナワリヌイ氏の母「葬儀できるよう息子の遺体返してほしい」プーチン大統領に訴え
【写真】アレクセイ・ナワリヌイ氏
獄中死したロシアの反政府活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏の母親が遺体を引き渡すようロシアのプーチン大統領に訴えた。
ナワリヌイ氏の母親のリュドミラさんは20日にユーチューブに投稿した動画で「プーチン大統領に訴える。あなただけが決められる」としてナワリヌイ氏の葬儀を行えるようにしてほしいと要請した。
リュドミラさんはナワリヌイ氏が死亡したシベリアのヤマロネネツ自治区第3刑務所を背景にした動画で「5日にわたり息子と会えず遺体を引き渡してもらえなかった。息子がどこにいるのかすら聞けなかった。人間的な方法で葬儀を行えるようアレクセイの遺体をすぐに返すよう要求する」と促した。
リュドミラさんはナワリヌイ氏が死亡した翌日の17日に息子の遺体が安置されたとされる第3刑務所に近いサレハルドの霊安室を訪ねたが遺体を見ることはできなかった。
ナワリヌイ氏の広報担当者は前日に死因を調査中の連邦捜査委員会がリュドミラさんに遺体を解剖検査するのに最小14日かかると話したと伝えた。
一方、ナワリヌイ氏の突然の死亡にプーチン大統領がかかわったという西側の疑惑提起にロシア大統領府は積極的に対応している。
ロシア大統領府のペスコフ報道官はこの日の会見で、ナワリヌイ氏の妻ユリアさんが夫の死の背後にプーチン大統領がいると演説したことに対し「大統領に対する根拠なく低俗な非難」と一蹴した。続けて「ユリアさんがわずか数日前に夫を失った点を考慮しこの問題を論評なく残しておく」と明らかにした。
プーチン大統領をはじめとするロシア高官らの不正腐敗を暴露しロシア野党圏指導者に浮上したナワリヌイ氏は苛酷な環境で悪名高いシベリアのヤマロネネツ自治区第3刑務所で服役していたが16日に死亡した。
ロシア矯正当局はナワリヌイ氏が散歩後に帰ってきて意識を失い倒れたと発表したが、ナワリヌイ氏支持者らと西側諸国は殺害疑惑を提起しながらプーチン大統領とロシア政府を批判している。
「中央日報日本語版」 2024.02.21 07:16
■ナワリヌイ氏の生前の獄中手紙「ロシアも韓国のような民主主義は可能」
【写真】ケリー・ケネディ氏が公開したアレクセイ・ナワリヌイ氏の生前の手紙。[写真 ケリー・ケネディ氏のインスタグラム キャプチャー]
刑務所収監中に亡くなったロシア野党圏の指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏が生前に手紙を通じて韓国の民主化について取り上げていたことが伝えられた。
19日(現地時間)、米日刊紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)はナワリヌイ氏が生前やりとりした手紙を入手して報じた。
ナワリヌイ氏は昨年9月、ジャーナリストの知人に宛てた手紙で韓国の民主化に言及した。この中で「韓国と台湾が独裁から民主主義へ履行できたのであれば、きっとロシアもそのようにすることができる」としながら「希望だ」と書いたとNYTは伝えた。
プーチン大統領をはじめとするロシア高位官僚の不正腐敗を暴露してきたナワリヌイ氏は過酷な環境で悪名高いシベリアのヤマロ・ネネツ自治管区第3刑務所で服役している間、16日に亡くなった。
ロシア矯正当局はナワリヌイ氏が散歩後に突然意識を失って倒れたと主張した。だが、彼は死亡前日までオンライン裁判で冗談を言いながら笑う様子を見せるほど元気だった。
NYTは「彼が死亡直前まで知人とやりとりした数百通の手紙でも、つらい収監生活で弱気になったような情況は全く現れていなかった」と分析した。
ナワリヌイ氏はラトビアに亡命したロシア人写真家エフゲニー・フェルドマン氏に宛てた手紙で、今年米大統領選で再選に挑戦するトランプ前大統領が掲げた公約が「本当に恐ろしい」と話した。あわせて高齢者のバイデン大統領の健康に問題が生じれば「トランプが大統領になるだろう」としながら「このように状況が明確なのに民主党は心配にならないのか」と疑問を投げかけた。
人権活動家のケリー・ケネディ氏に宛てた手紙では、ロバート・F・ケネディ氏の演説中の強大な抑圧と抵抗の壁を壊す「希望の波」に関連した引用句が入ったポスターを送ってくれたことに謝意を表して「いつかこれを私の事務所の壁にかけることができることを願っている」と綴った。
ナワリヌイ氏は300日以上にわたって独房生活を送るなど苦難の中にありながらも、検閲を前提に、インターネットを通した書信交換を許容する刑務所規定を活用して外部と絶えず連絡をやりとりしていた。昨年末、第3刑務所に移監され、インターネットでの書信をやりとりできなくなった後も家族などを通して周辺と連絡を取り続けてきた。
先月は韓国食品メーカー「八道(パルド)」のカップラーメン「トシラク」をもっと余裕を持って食べたいと言って食事時間制限の廃止を要求して拒否されたこともある。
「The Hankyoreh」 2024-02-20 07:02
■急死した「プーチン狙撃手」、36キロ移動後病院へ…「遺体にあざの跡」
野党の指導者、ナワリヌイ氏の死因隠ぺい疑惑浮上
「家族に遺体を引き渡してほしい」との請願も
【写真】ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の生前の姿。 写真は2022年5月17日、ポクロフの第2刑務所(IK-2)で法廷で映された画像より/ロイター・聯合ニュース
獄中で死亡したロシアの野党指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏の遺体を家族が確認できておらず、死因の隠ぺいが懸念されている。ロシア連邦捜査官らがシベリア北部の病院に安置された彼の遺体の調査に乗り出し、遺体からあざの跡を発見したという。
ラトビアで発行されるロシア独立メディア「ノーバヤ・ガゼータ・ヨーロッパ」は18日(現地時間)、ナワリヌイ氏の遺体が一般的に刑務所収監者の遺体が安置される安置所ではなく、シベリアのヤマロ・ネネツ自治区の中心都市、サレハルトの病院に安置されていると報道した。氏は同自治区にある第3刑務所で16日に突然死亡した。
同メディアはナワリヌイ氏の遺体が刑務所から36キロメートル離れた村に移されてから、再びサレハルトの病院に送られたと報じた。サレハルトのある救急隊員は「ナワリヌイ氏の遺体にあざの跡があるという話を聞いた」とし、「伝え聞いたあざの形から見ると、強いけいれんを起こした時、隣で人々が捕まえてできたものと考えられる」と語った。さらに「間接心臓マッサージをした場合にできるようなあざが胸にもあったという話を聞いた」とし、「人々が彼を蘇生させようと試みており、おそらく心臓麻痺で亡くなったようだ」と伝えた。彼は遺体の解剖はまだ行われていないと付け加えた。
同メディアは、他の消息筋の話として、ロシア連邦捜査委員会(ICRF)と連邦矯正当局の関係者らが同病院に到着し、死因の調査などに着手したと報道した。消息筋は「今からナワリヌイ氏の遺体と関連した問題、専門家の検視、死因究明などはすべてこれら調査官が処理するだろう」と語った。
【写真】ロシア・サンクトペテルブルグの政治弾圧犠牲者記念碑で、18日(現地時間)、市民たちが獄中で死亡した野党指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏を追悼するために献花している=サンクトペテルブルグ/AP・聯合ニュース
この消息筋は、これから重要な問題は、誰をナワリヌイ氏死亡の「スケープゴート」にするかだとし、第3刑務所長のバディム・カリニン大佐と連邦矯正当局の現地責任者、イゴール・ラチキン氏が最も有力な人物として考えられると語った。
連邦捜査委員会が調査に着手したことで、当分の間、遺体は家族に引き渡されないものとみられる。ロシアの人権団体「OVDインフォ」所属の弁護士は、連邦捜査委員会がナワリヌイ氏の遺体に対する「手続き的検討」を始めたとし、これに伴い法的に最大30日間遺体を家族に引き渡さないこともありうると話した。
ナワリヌイ氏の家族と側近たちは死因の隠ぺいを懸念するとともに、迅速な遺体引き渡しを求めている。ナワリヌイ氏の報道担当者のキラ・ヤルミッシュ氏は「彼らは嘘をついており、遺体を引き渡さないためあらゆる努力をしている」と主張した。人権団体「OVDインフォ」はナワリヌイ氏の遺体を家族に引き渡すことを連邦捜査委員会に要請するのに1万2千人以上が参加したと明らかにした。同団体は「昨日から請願署名を始め、24時間も経たないうちに署名した人が1万2千人を越えた」と説明した。
シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-02-2001:27
「AFP」 2024年2月20日 10:14 発信地:ワルシャワ/ポーランド
■ナワリヌイ氏妻「自由のために闘う」 夫の遺志継ぐ決意表明
【写真】ベルギー・ブリュッセルで開かれた欧州連合(EU)外相理事会に臨むロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワルナヤ氏(2024年2月19日撮影)。(c)YVES HERMAN / POOL / AFP
【写真】ベルギーのアジャ・ラビブ外相(左)と面会する、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワルナヤ氏。ブリュッセルで(2024年2月19日撮影)。(c)YVES HERMAN / POOL / AF
【写真】欧州連合(EU)のシャルル・ミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領、左)に迎えられる、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワルナヤ氏。ベルギー・ブリュッセルで(2024年2月19日撮影)。(c)YVES HERMAN / POOL / AFP
【写真】欧州連合(EU)のシャルル・ミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領、左)と握手する、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワルナヤ氏。ベルギー・ブリュッセルで(2024年2月19日撮影)。(c)YVES HERMAN / POOL / AFP
【写真】ベルギー・ブリュッセルで開催の欧州連合(EU)外相理事会に臨む、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワルナヤ氏(左)とジョセップ・ボレル外交安全保障上級代表(2024年2月19日撮影)。(c)YVES HERMAN / POOL / AFP
【写真】欧州連合(EU)のシャルル・ミシェル欧州理事会常任議長(EU大統領、右端)に面会するロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワルナヤ氏。ベルギー・ブリュッセルで(2024年2月19日撮影)。(c)YVES HERMAN / POOL / AFP
【2月20日 AFP】先週獄死したロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の妻ユリア・ナワルナヤ(Yulia Navalnaya)氏は19日、訪問先のベルギー・ブリュッセルで、夫の活動を引き継ぐ決意を表明した。
ユリア氏は、欧州連合(EU)外相理事会への出席に先立ち、自身のユーチューブチャンネルで、「私の夫は(ロシア大統領)ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)に殺された」と非難。「私はアレクセイ・ナワリヌイの活動を続ける。祖国の自由のために闘い続ける」とし、「私に力を貸してほしい」と訴えた。
ユリア氏の決意表明は、ナワリヌイ氏の死後、リーダー不在となったロシアの野党勢力にとって予想外の展開となった。
ロシアでは3月15~17日に大統領選が実施されるが、プーチン氏の実質的な対抗馬は存在せず、野党陣営の大半は亡命するか収監中、または既に死亡している。(c)AFP
「AFP」 2024年2月20日 9:05 発信地:モスクワ/ロシア
■ロシア当局、ナワリヌイ氏遺体「14日間渡さない」 同氏広報は隠蔽工作と非難
【写真】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏。モスクワ市裁判所提供の動画より(2021年2月2日撮影)。(c)AFP PHOTO / Moscow City Court press service / handout
【2月20日 AFP】獄死したロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の広報担当者は19日、同氏の母親らが捜査当局から、遺体は「少なくとも2週間」保管して化学検査を行うと告げられたことを明らかにした。同担当者は隠蔽(いんぺい)工作だとの見方を示した。
ロシア当局は16日にナワリヌイ氏の死亡を発表したが、母親はまだ遺体と対面できていない。
広報担当のキラ・ヤルミシュ(Kira Yarmysh)氏はユーチューブで、「捜査当局はアレクセイの母親と弁護士に遺体の引き渡しを拒否し、14日かけて化学的な分析・調査を行うと伝えた」と指摘。
その後X(旧ツイッター)で「繰り返すが、ナワリヌイの遺体は殺害の痕跡を隠蔽するため隠されている。14日間で『化学的な分析』を行うというのは真っ赤なうそ、茶番だ」と非難した。
「AFP」 2024年2月19日 19:08 発信地:モスクワ/ロシア
■ナワリヌイ氏の獄死、捜査延長へ ロシア当局
【写真】ロシア・モスクワの裁判所で開かれた聴聞会にビデオリンクで出席する反体制派指導者故アレクセイ・ナワリヌイ氏(2023年6月22日撮影)。(c)Natalia KOLESNIKOVA / AFP
【2月19日 AFP】ロシアの捜査当局は19日、、反体制派指導者の故アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の獄死に関する捜査について延長する旨を、同氏の母親と弁護士らに伝えた。ナワリヌイ氏の広報を担当するキラ・ヤルミシュ(Kira Yarmysh)氏が明らかにした。
ヤルミシュ氏はX(旧ツイッター)への投稿で「捜査がいつまで続くかは分からない。死因はまだ『未確定』だ。彼らはうそをつき、時間を稼ぎ、それを隠そうともしていない」と批判した。
https://www.afpbb.com/articles/-/3505540?pid=26543517 「AFP」 2024年2月17日 14:38 発信地:ミュンヘン/ドイツ
■プーチン氏は「残虐行為」で裁かれるべき ナワリヌイ氏妻
【写真】ドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議に出席した、ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏の妻、ユリア・ナワルナヤ氏(2024年2月16日撮影)。(c)KAI PFAFFENBACH / POOL / AFP
【2月17日 AFP】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が収監先の刑務所で死亡したのを受け、妻のユリア・ナワルナヤ(Yulia Navalnaya)氏は17日、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領はロシアとナワリヌイ氏の家族に対する「残虐行為」で裁かれなければならないと訴えた。
ユリア氏はドイツで開催されたミュンヘン安全保障会議(Munich Security Conference)で、「プーチンとその部下全員には、私たちの国、私の家族、私の夫への仕打ちに対する罰をいつか受けることになるのを知ってほしい」と語った。
「私たちは今、ロシアでこの恐ろしい政権と闘わなければならない。ウラジーミル・プーチンは、ロシアでの近年の残虐行為に対して個人的に責任を負うべきだ」。
ユリア氏はミュンヘンで、アントニー・ブリンケン(Antony Blinken)米国務長官と面会。ブリンケン氏は弔意を伝え、ナワリヌイ氏の死の責任はロシアにあると強調した。
一方、ナワリヌイ氏の母、リュミラ・ナワルナヤ(Liumila Navalnaya)さんは、いかなる「お悔やみの言葉」も聞きたくないと述べた。
ロシア独立系紙ノーバヤ・ガゼータによると、リュミラさんは「12日に刑務所で息子と面会した。息子は生きていた。健康で、明るかった」とフェイスブックに投稿している。
「The Hankyoreh」 2024-02-19 09:55
■ナワリヌイ氏を追悼する市民まで連行…プーチン政権、遺体も家族に渡さず
「最後に残った民主陣営の終末」と哀悼
プーチン大統領の側近ら、国際的な孤立の深まりを懸念
ロシア政府、閉鎖・排他性強化に乗り出す見通し
【写真】17日(現地時間)、モスクワのソ連時代の政治犯記念施設の近くに設けられたアレクセイ・ナワリヌイ氏の追悼場所に市民が花を捧げている=モスクワ/EPA・聯合ニュース
ロシアの代表的な野党指導者のアレクセイ・ナワリヌイ氏(47)が獄中で突然死亡したことを受け、暴圧統治を続けているウラジーミル・プーチン政権の「正当性の危機」がさらに深まる見通しだ。ロシアの国際的な孤立も深まり、ウクライナ戦争終結の糸口を見出すことも期待できなくなった。
ナワリヌイ氏が収監されていたシベリアのヤマロ・ネネツ自治区の刑務所で16日(現地時間)に突然死亡した後、モスクワに設けられた臨時の追悼場所で静かな追悼の列が続くなど、ロシア全域でナワリヌイ氏の死を悼む動きが広がっている。ロイター通信が17日付で報じた。ロシアの人権団体「OVDインフォ」は、同日午後までで全国36都市で追悼者401人が警察に連行されたと明らかにした。
追悼者は強い怒りと絶望をあらわにした。モスクワの追悼所で献花したウラジーミル・ニキチンさん(36)はロイターのインタビューで、「ナワリヌイ氏の死はぞっとするものだ。希望が粉々に砕けた」と語った。また別の追悼者は「彼が未来に何かを成し遂げる人物と期待してきた」と言い、死を悼んだ。追悼所には「私たちは忘れない、容赦もしない」と書いたメモなどが貼られていた。
弁護士出身で2000年に政治に飛び込んだナワリヌイ氏は、政府の腐敗と人権弾圧を強く批判し、プーチン大統領の最大の政敵として浮上。その後、生死をさまよう危機を乗り越え、プーチン大統領に対抗するロシアの良心として大きな注目を集めてきた。2020年8月20日、シベリアからモスクワに向かう飛行機で毒物中毒症状で意識を失い、ドイツに移って治療を受けた。しかし、亡命ではなく翌年1月17日に帰国を選んだ。多くの人々が懸念したとおり、ロシア政府は2014年の金品違法取得容疑で下された有罪判決の執行猶予決定を取り消し、ナワリヌイ氏を収監した。その後、氏は過激主義扇動などの疑いで30年以上の懲役刑を宣告された。氏は獄中でもウクライナ戦争に反対する声をあげるなど、政府批判を続けた。
ナワリヌイ氏の突然の死は、ロシア政府の弾圧で大きく萎縮した民主陣営の終末につながるという憂慮を生んでいる。米シカゴ大学のコンスタンチン・ソニン教授(政治経済学)は、「もはやロシアでプーチンの言葉に疑問を呈したり、反対の声をあげることさえ、どうやったら可能なのか不明になった」と懸念を示した。
ロシア連邦捜査委員会は、最長30日にわたりナワリヌイ氏の死亡に対する「手続き的検討」に入るとし、遺体を家族に引き渡していない。ロシア政府が死因を隠ぺいするだろうという懸念が高まる中、クレムリン宮(ロシア大統領府)の内外でも、現在の状況を気にかける声があがっている。ロシアの独立メディア「メドゥーザ」は、クレムリンの政治戦略家と政権与党「統合ロシア党」の関係者らが、来月15~17日に予定された大統領選前に発生した今回の事態がプーチン大統領にとって「非常に否定的な状況」になるという見通しを示したと報じた。別の政府関係者も「(プーチン)大統領は(西側から)再び手を血に染めた独裁者であり殺人者と呼ばれることになるだろう」と述べた。消息筋は、「ナワリヌイ氏の死去後、西側諸国ではプーチン大統領との対話を決して容認できないというムードが強まり、丸2年となるウクライナ戦争を終結させるための交渉の可能性もほぼ消えた」と診断した。
実際、米国のジョー・バイデン大統領はナワリヌイ氏死亡のニュースが流れた直後、「ナワリヌイ氏の死がプーチンとその側近のならず者たちが行った何らかの行動にともなう結果だということは疑う余地がない」と述べた。欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長も「ナワリヌイ氏の死に対するロシアの責任を問うための努力を惜しまない」と約束した。英国のデービッド・キャメロン外相も、西側の主要7カ国(G7)とともにロシアに対する対応措置を検討すると宣言した。
ロシアの反体制派は、西側の強力な対応を求めた。英国で亡命生活を送っているロシアの民間石油会社ユコスのミハイル・ホドルコフスキー元会長は、政治専門メディア「ポリティコ」への寄稿で、3月の大統領選でプーチンが再選しても西側諸国は絶対に結果を認めてはならないと述べた。さらに、西側がプーチンといかなる接触をしたとしても平和の試みを引き出すことはできないとし、ウクライナに対する強力な軍事支援だけが戦争を終わらせることができると強調した。
ナワリヌイ氏の死は、ロシアの閉鎖性と排他性をさらに強めるものとみられる。メドゥーザは、プーチン大統領の側近の言葉を引用し「政府はナワリヌイが死亡した時に備えた対応策をすでに準備している」と伝えた。また、ロシア政府が「西側が過激な反政府派の人物の死を機に、プーチン大統領に打撃を与えようと大騒ぎするだろう」や、「ナワリヌイの死は西側だけに利益を与える」、「ロシア内の強硬派がナワリヌイを除去したことでウクライナ戦争を終わらせるための交渉を座礁させた」などの主張を同時多発的に広めるだろうと予想した。
シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
韓国語原文入力:2024-02-19 07:08
「The Hankyoreh」 2024-02-19 07:11
■ロシアの野党指導者の死めぐる相次ぐ疑惑…極寒の監房、毒物中毒、疑惑の注射まで
【写真】17日(現地時間)、フランス・パリのエッフェル塔付近に、ロシアの野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏を追悼し「愛は恐怖より強い」と書かれた紙が置かれている/ロイター・聯合ニュース
「わずか4日前(面会で)会った時は元気に生きていたし、幸せそうだったのに…」。
「プーチンの唯一の政治的対抗馬」と呼ばれたロシアの野党指導者、アレクセイ・ナワリヌイ氏(47)の突然の死に、母親のリュドミラさんは息子の死が信じられない様子だった。40代の若い政治家がロシア大統領選挙をわずか1カ月後に控えた16日(現地時間)、シベリアのヤマロ・ネネツ自治区のハルフ入植地にある第3刑務所(IK-3)に移監されてから2カ月後に突然死亡したことをめぐり、様々な疑惑が持ち上がっている。
ロシア政府はナワリヌイ氏が死亡した状況について「刑務所で散歩をしている途中、『体調が良くない』と言った後、意識を失って倒れてから、回復できずそのまま死亡した」と発表した。ナワリヌイ氏が倒れて2分後に刑務所の医療スタッフが到着し、再び4分後に救急車が到着したが、命を救うことができなかったという。ロシアのインタファクス通信は「医療スタッフがナワリヌイ氏を助けるために30分近く努力したが無駄だった」と報じた。ナワリヌイ氏は同日午後2時17分に死亡した。
ナワリヌイ氏の死をめぐり、欧米のマスコミはさまざまな推定をしている。 2021年2月、ロシア当局によって逮捕され収監された後、3年間にわたり300日間も独房に閉じ込められていたことから、ロシア政府が今回の死を意図した可能性が高いとみられている。ニューヨーク・タイムズはナワリヌイ氏が「収監期間の4分の1以上を『冷凍処罰監房』で過ごした」とし、「何が入っているか分からない注射を打たれたこともある」と報道した。昨年末、世界で最も過酷な刑務所の一つとされ、「北極オオカミ」という異名を持つ第3刑務所に移監されたことが、健康に致命的な影響を及ぼした可能性もあるという指摘もある。英国のBBC放送は、同刑務所は冬の気温が氷点下20度まで下がり、収監者に対する刑罰として、真冬にコートなしで外に立たせたり、冷水を浴びせかけたりする場合もあると報じた。5月になってようやく気温がマイナスからプラスに上がるが、夏には夜のない長い昼が続くなど、天気も収監者の健康に深刻な打撃を与えるという。
ナワリヌイ氏は2021年に逮捕される4カ月前、旧ソ連時代に使われていた神経作用毒物「ノビチョク」によるテロで3週間にわたり死の淵をさまよった末に回復した。矯正当局は、ナワリヌイ氏にこれに対するきちんとした治療を施さなかったという。最近立っていられないほどの深刻な腰の病気で、足の片方が麻痺し、椎間板ヘルニアが疑われる状況もあったものとみられる。
しかし、前日の15日、法廷に出席した時の映像では、精神と健康状態に異常がないように見えた。刑務所に収監されていたこの3年間にも、「プーチンのいないロシア」というウェブサイトを開設して反プーチン運動を行い、3月の大統領選挙でも有権者1人が他の10人を説得して反対票を投じるよう督励するなど、プーチン大統領にとって「目の上のたんこぶ」のような存在だった。BBCは「ナワリヌイ氏は法廷で余裕を見せたが、実際にはかなり憔悴した様子だった」と報じた。毒物中毒後、まともな治療を受けられない状態で、血管の中の血の塊(血栓)が固まって死亡に至ったのではないかという見方もある。日本経済新聞も18日付で、「(ロシアの捜査当局が)死因については調査中だが、過酷な環境での収監に伴う(事実上の)『殺人』という見方も出ている」とし、「3月のロシア大統領選挙を控えたプーチン政権がナワリヌイ氏の排除に動いたとの疑念も深まっている」と報道した。
ナワリヌイ氏の死亡で、ロシアのプーチン大統領に対する国際社会の非難世論が高まっている。ジョー・バイデン米国大統領はナワリヌイ氏死亡のニュースが流れた直後、「ナワリヌイ氏の死がプーチンとその側近のならず者たちがした何らかの行動にともなう結果であることは疑う余地がない」と述べた。欧州委員会のウルズラ・フォンデアライエン委員長も、「この死に対するロシアの責任を問うため、努力を惜しまない」と約束した。英国のデービッド・キャメロン外相も、西側の主要7カ国(G7)とともにロシアに対する対応措置を検討すると宣言した。ロシアと戦争中のウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は「プーチンは野党指導者であれ、自分にとって標的とみられる人であれば、誰でも殺す」と非難した。
世界の世論も悪化している。BBCは17日、「ナワリヌイ氏は、ウラジーミル・プーチン大統領の統治に挑戦して死亡したロシアの著名人の中で、最も直近の事例になった」と説明した。ニューヨーク・タイムズは「プーチン大統領の反対勢力はほとんど逮捕されたか、海外に逃避したが、新たな殉教者(ナワリヌイ氏)の登場はプーチンに対する疑問と非難に力を与え、『プーチン神話』を維持することははるかに難しくなるだろう」と見通した。ただし、大統領選挙を控えた状況で「意図的他殺」でプーチン大統領が得るものはないという反論もある。ワシントン・ポストは「ロシアのエリート層の間では、ナワリヌイ氏が『殉教者』とみなされる可能性と、これを通じて西側がプーチン政権に対する決議を強化し、ウクライナ支援を増やす危険性があると指摘している」と報じた。
ホン・ソクチェ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-02-18 23:03
https://www.afpbb.com/articles/-/3505610
「 AFP」 2024年2月18日 12:13 発信地:モスクワ/ロシア
■ナワリヌイ氏追悼の市民拘束 ロシア・モスクワ
【写真】警官に拘束された、アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み記念碑「悲しみの壁」の近くに来た女性。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Alexander NEMENOV / AFP
【写真】警官に拘束された、アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み記念碑「悲しみの壁」の近くに来た男性。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Olga MALTSEVA / AFP
【写真】アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み涙ぐむ女性。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Olga MALTSEVA / AFP
【写真】警官に拘束された、アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み記念碑「悲しみの壁」の近くに来た男性。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Olga MALTSEVA / AFP
【写真】アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み供えられた花束。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Alexander NEMENOV / AFP
【写真】アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み供えられた花束の傍らに立つ警察官人。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Alexander NEMENOV / AFP
【写真】ロシア・モスクワの記念碑「悲しみの壁」の前に、アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み献花する人(2024年2月17日撮影)。(c)Alexander NEMENOV / AFP
【写真】ロシア・モスクワの記念碑「悲しみの壁」の前に、アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み献花する人(2024年2月17日撮影)。(c)Alexander NEMENOV / AFP
【写真】アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み記念碑「悲しみの壁」近くに集まって来た人々を連行する治安部隊。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Olga MALTSEVA / AFP
【写真】警官に拘束された、アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み記念碑「悲しみの壁」の近くに来た女性。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Alexander NEMENOV / AFP
【写真】アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み記念碑「悲しみの壁」の前に集まった人々。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Olga MALTSEVA / AFP
【写真】アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼む人々を監視する治安要員。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Olga MALTSEVA / AFP
【写真】アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み献花する人々。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Olga MALTSEVA / AFP
【写真】アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼み献花する人々。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Olga MALTSEVA / AFP
【写真】アレクセイ・ナワリヌイ氏の死を悼む人々を取り締まるため出動した警官隊。ロシア・モスクワで(2024年2月17日撮影)。(c)Olga MALTSEVA / AFP
【2月18日 AFP】ロシアの首都モスクワで17日、反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の死を悼んで献花するため政治弾圧犠牲者の記念碑を訪れた人々が警察に拘束された。AFP記者や独立系メディアが目撃した。
独立系メディア「SOTA」が流した動画には、静かに追悼している人々をマスクで顔を覆った警察官が拘束している様子が捉えられている。
AFP記者は、2人が拘束され、「悲しみの壁」と呼ばれる記念碑に人々が近づかないよう警察官が制止しているのを目撃した。SOTAは、15人以上が拘束されたとしている。
記念碑には花やろうそくが供えられ、周囲に積もった雪の上にも花が置かれていた。
花束の間には、「私たちは忘れない。許さない。責任を負うべきものは罰せられるだろう!」と記された紙が添えられていた。
別の紙には、ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領に宛て、「次は誰を?」との問いかけも見られた。
「AFP」 2024年2月18日 10:37 発信地:モスクワ/ロシア
■ロシア当局、ナワリヌイ氏の遺体引き渡し拒否 陣営「痕跡隠蔽」と非難
【写真】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(2021年1月17日撮影)。(c)Kirill KUDRYAVTSEV / AFP
【写真】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(2015年3月6日撮影)。(c)PHILIPP KIREEV / AFP
【写真】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(2011年12月24日撮影)。(c)Kirill KUDRYAVTSEV / AFP
【2月18日 AFP】ロシア北極圏の刑務所で死亡した反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏の陣営は17日、遺体の引き渡しに応じない当局を「殺人犯」であり、「痕跡を隠蔽(いんぺい)している」と非難した。
ナワリヌイ氏の広報を担当するキラ・ヤルミシュ(Kira Yarmysh)氏によれば、母リュミラ・ナワルナヤ(Liumila Navalnaya)さんと弁護士は17日、収監先の刑務所を訪れたが、遺体との対面を拒否された。
陣営はテレグラムへの投稿で、「殺人犯が痕跡を隠蔽したいがためにアレクセイ(・ナワリヌイ氏)の遺体を引き渡さず、母親からも隠しているのは明らかだ」と指摘した。
ヤルミシュ氏はオンライン配信で「ロシア当局は、アレクセイの殺害方法が露見するのを望んでいない」と、これまでで最も強い言葉で非難した。
リュミラさんと弁護士は17日、ナワリヌイ氏の死因について「突然死症候群」と伝えられた。この用語は具体的な医学的意味を持たず、あいまいな表現だ。
ヤルミシュ氏は「それが死因であるはずがない」と述べた。
「AFP」 2024年2月16日 21:02 発信地:モスクワ/ロシア
■ロシア反体制派ナワリヌイ氏が死亡 収監中の矯正労働収容所で
【写真】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏。モスクワの裁判所で(2021年2月20日撮影)。(c)Kirill KUDRYAVTSEV / AFP
【2月16日 AFP】ロシアの反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が16日、懲役19年を言い渡され服役していた北極圏の矯正労働収容所で死亡した。刑務当局が発表した。
発表によると、ナワリヌイ氏は「散歩の後に気分が悪いと訴え、直後に意識を失った」という。「直ちに医療スタッフが到着し、救急班が呼ばれた。蘇生措置が行われたが、救急隊が受刑者の死亡を確認した。死因については現在調査中」だとしている。(c)AFP