■虐殺63年後
日本軍と日本企業がアジア太平洋の各地でおこなった侵略犯罪の一つひとつは、具体的にはほとんど明らかにされていません。
海南島でも、日本軍は、多くの村落を襲撃し、住民虐殺、放火、略奪、性的暴行などの犯罪をくり返しました。
しかし、海南島の村むらで、日本軍が殺害した村人の数や名前は、住民によって明らかにされ、墓標などに記録されている場合もありますが、多くはまだ闇のなかです。
みどり児や幼児をふくむ人びとを殺傷した日本兵の名や所属部隊名は、隠されたままです。
日本敗戦の3か月半前、1945年農暦3月21日(5月2日)に、海南島万寧市万城鎮月塘(ユエタン)村を、佐世保鎮守府第8特別陸戦隊万寧守備隊の日本兵が襲い、住民を虐殺しました。
その63年後、2008年農暦3月21日(4月26日)に、月塘村の人びとは、犠牲者すべての名を刻んだ追悼碑を建立しました。
■追悼碑建立基金
海南島近現代史研究会は、2007年8月5日の創立集会のとき、月塘村の犠牲者追悼碑建立のための募金運動を始めることを決めました。
その後、追悼碑建立までの間に、海南島近現代史研究会に在日朝鮮人と日本人から寄せられた基金は、72万円5千円でした。
■民衆運動のひとつの拠点
月塘村の追悼碑建立には、朝鮮民衆と日本民衆が、協力させてもらうことができました。
この追悼碑を拠点にして、海南島近現代史研究会は、月塘村のみなさんとともに、日本政府に真相糾明にかんする公開質問をし、月塘村虐殺の事実を明らかにさせ、謝罪させ、賠償させ、責任者を処罰させる運動をすすめていきたいと思います。
■「致日本国政府要求書」
追悼碑が除幕された日、2008年農暦3月21日(4月26日)に、月塘村の全村民は、日本政府につぎのことを要求する文書(「致日本国政府要求書」)を作成しました(『海南島近現代史研究』創刊号〈2008年8月〉98頁をみてください)。
そこで、月塘村の村人は、つぎのことを要求しています。
1、月塘村村民虐殺を行った日本軍人の名を公布せよ。
2、われわれ月塘村村民に、国際社会に公開で謝罪せよ。
3、受傷して生き残った幸存者と犠牲者家族に賠償せよ。
4、月塘村に犠牲者を追悼する記念館を建設し、追悼式をおこなえ。
5、焼失した家屋、強奪した財産を弁償せよ。
2008年4月28日に、月塘村の全村民は、海南島近現代史研究会に、「致日本国政府要求書」を日本政府に渡すことを委託しました。
この委託を受けて、海南島近現代史研究会は、おおくのみなさんとともに、月塘村のみなさんの要求を実現していく民衆運動をつづけていきたいと思います。
海南島近現代史研究会
日本軍と日本企業がアジア太平洋の各地でおこなった侵略犯罪の一つひとつは、具体的にはほとんど明らかにされていません。
海南島でも、日本軍は、多くの村落を襲撃し、住民虐殺、放火、略奪、性的暴行などの犯罪をくり返しました。
しかし、海南島の村むらで、日本軍が殺害した村人の数や名前は、住民によって明らかにされ、墓標などに記録されている場合もありますが、多くはまだ闇のなかです。
みどり児や幼児をふくむ人びとを殺傷した日本兵の名や所属部隊名は、隠されたままです。
日本敗戦の3か月半前、1945年農暦3月21日(5月2日)に、海南島万寧市万城鎮月塘(ユエタン)村を、佐世保鎮守府第8特別陸戦隊万寧守備隊の日本兵が襲い、住民を虐殺しました。
その63年後、2008年農暦3月21日(4月26日)に、月塘村の人びとは、犠牲者すべての名を刻んだ追悼碑を建立しました。
■追悼碑建立基金
海南島近現代史研究会は、2007年8月5日の創立集会のとき、月塘村の犠牲者追悼碑建立のための募金運動を始めることを決めました。
その後、追悼碑建立までの間に、海南島近現代史研究会に在日朝鮮人と日本人から寄せられた基金は、72万円5千円でした。
■民衆運動のひとつの拠点
月塘村の追悼碑建立には、朝鮮民衆と日本民衆が、協力させてもらうことができました。
この追悼碑を拠点にして、海南島近現代史研究会は、月塘村のみなさんとともに、日本政府に真相糾明にかんする公開質問をし、月塘村虐殺の事実を明らかにさせ、謝罪させ、賠償させ、責任者を処罰させる運動をすすめていきたいと思います。
■「致日本国政府要求書」
追悼碑が除幕された日、2008年農暦3月21日(4月26日)に、月塘村の全村民は、日本政府につぎのことを要求する文書(「致日本国政府要求書」)を作成しました(『海南島近現代史研究』創刊号〈2008年8月〉98頁をみてください)。
そこで、月塘村の村人は、つぎのことを要求しています。
1、月塘村村民虐殺を行った日本軍人の名を公布せよ。
2、われわれ月塘村村民に、国際社会に公開で謝罪せよ。
3、受傷して生き残った幸存者と犠牲者家族に賠償せよ。
4、月塘村に犠牲者を追悼する記念館を建設し、追悼式をおこなえ。
5、焼失した家屋、強奪した財産を弁償せよ。
2008年4月28日に、月塘村の全村民は、海南島近現代史研究会に、「致日本国政府要求書」を日本政府に渡すことを委託しました。
この委託を受けて、海南島近現代史研究会は、おおくのみなさんとともに、月塘村のみなさんの要求を実現していく民衆運動をつづけていきたいと思います。
海南島近現代史研究会