ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

北条直正物語(5) 印南野台地(4)・印南野台地は北と東に高い台地

2020-07-04 09:09:56 |  北条直正物語

    印南野台地は北と東に高い台地

 高薗寺の西の道を「さくらの森公園」へ歩いてみると、急な下り坂で、その底を草谷川が流れています。

 草谷川を越えると再び「さくらの公園」へと上り坂になっています。

 草谷川は、谷の底を流れる川です。

 この辺りは、曇川と比べて海面からの高度が高く、従って、草谷川の方が急流で侵食力が強かったためです。

 「地形図の概略図」(『稲美町史・p1104』より)をご覧ください。

 草谷川の川沿いは、北側が約15㍍の崖を、南側は約10㍍の崖が続いています。

 これは草谷川の浸食により、つくられた崖です。

 南の曇川辺りは、約130分の1の勾配に対して、草谷川は100分の1と急な勾配です。

 つまり、草谷川は100㍍で1㍍低くなる急斜面となっています。

    草谷川は加古・天満地区も潤おす

 草谷川は、急な斜面を流れ下ります。

 下流と上流の高低差が大きくなっています。

 つまり、草谷川の川沿いは急斜面となっており、比較的近い上流が高くなっています。

 そこから取水した水は、草谷川の南の崖を越え、加古地区・天満地区へも流れます。

 大溝用水(おおみぞようすい)は、その代表的な用水です。

 稲美町は坂の町です。

 水は流れくだり、普段は、あまり水がありません。

    草谷川は暴れ川

 しかし、雨の日が続く梅雨の時期、または激しい台風の時などは、しばしば暴れ川となり、洪水を引きおこしました。

 そのため、集落は洪水を避けるため、草谷川からの少し高くなった段丘面に発達しています。(no5017)

 *図:印南野台地は東・北に高く勾配の台地です。

コメント (1)
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