ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

北条直正物語(3) 印南の台地(2)・印南野台地は海の底

2020-07-02 07:58:49 |  北条直正物語

    印南野台地(2) 印南野台地は海の底

 地図をご覧ください。

 印南野台地は、どのように形成されたのでしょうか。

 この図は50~60万年前ごろの海岸線・水際線(推定)です。(図は『加古川市史(第一巻)』より)

 現在の印南野台地は海の底でした。

 この海に川を中心として周辺の土地から土砂が猛烈に流れ込みました。

 土砂は、海底では比較的平に堆積します。

 今度は、印南野台地にあたる海底の部分の隆起がはじまり、比較的平らな海底であった海底が徐々に地上に姿を現しました。

 そして、平らな土地をつくりました。

 これが印南野台地です。

 現在でも印南野台地の隆起は続いています。

 隆起の速度は、平岡町辺りでは年間0.125mmで、東の明石市魚住町辺りでは0.35mmとなっています。

 この一段高い地形は、海底であったため、積もった砂や小石まじりの地層でできており、水はたちまち復流水となり地表に大きな川をつくりません。深い井戸にも湧く水は多くありませんでした。

 そのため、印南野台地は水が得にくい土地で、長い間住む人を遠ざけてきました。(no5015)

 *図:50~60万年前ごろの海岸線・水際線(推定)。(『加古川市史(第一巻)』より)

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