ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

宮本武蔵 in 高砂(21) 五輪之庭

2019-07-13 09:17:53 | 宮本武蔵 in 高砂市(米田町)

 

     

       五輪之庭

 仏教では「私たちの住む世界の全ての物質と現象は、五つの元素(空気・風・火・水・土=地)の組み合わせにより成り立っている」としています。五輪塔は、「地・水・火・風・空」の世界(当時の宇宙観)をかたどったものです。

 『五輪書』は、宮本武蔵が著した一書ですが、たんなる武術の指南書や奥義書ではありません。

 人間の真実、人生の真実をも解きあかした思想書といわれます。

 その概要は、「地之巻」では兵法をあらわし、「水之巻」では二天一流の太刀筋、「火之巻」では戦いの理を、「風之巻」には他流の批判を述べ、「空之巻」は結論となっており、ここに表れている武蔵の思想には、他の兵法者(書)とは著しく異なっています。

 そこで、米田町西光寺の庭に「五輪之庭」をテーマにした作庭が試みられました。

 仏教でいう五輪にちなみ、かつ武蔵の著した『五輪書』の趣旨を生かした作庭となっています。

 ここからでてくるのは、「文武両道」の思想であり、これはまた人生の指針でもあるといえます。

       余話:山本富士子の祖先話   

  武蔵と関係のない余話です。

 年配の方であればどなたでもご存知の大スターです。

 山本富士子さん(1931年生まれ)は、1950の第1回ミス日本(700人近い応募者があった)において、満場一致でミス日本に選ばれました。

  彼女は、日本を代表する美人で、その後映画全盛の時代大活躍した大スターです。
 山本富士子さんの山本家が、代々米田に居住されており、富士子さんの祖父に当たる故山本重蔵氏らの墓碑、寄進物や、母、故山本勝代様の寄進物、叔父、故山本健次郎氏の寄進碑などが西光寺にあります。(no4694)

 *写真:「西光寺の五輪之庭」。西光寺は鎌倉中期(1275年)の開創の浄土宗の寺で、武蔵の菩提寺と言われています。

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