ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

無いようで有る!…三日町頭首工

2022-10-25 06:59:10 | 長野(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は長野県上伊那郡箕輪町三日町(かみいなぐんみのわまち みっかまち)に天竜川水系の三日町頭首工があるようなので行ってみました。アクセスは天竜川沿いに走る町道900号のところにあるキョウデン長野事業所の近くです。

ところが、地図で見ると町道900号は天竜川から少し離れているので頭首工の存在がわかりにくい。そこで、すぐ上流に架かっている十沢橋を渡り、右岸側の「みのわ天竜公園」の南あたりに移動することに。

近くにクルマを置いて河岸に向かうと…おや? 頭首工は確かこの辺りだと思うんですが、それらしきものが見当たりません。


でも、左岸の上流側には取水設備らしきものが見えます。


狐につままれた状態で、それでも頭首工があると思われる横に来ました。すると看板に「ゴムぜきにのらない」の文字。


あ、もしやここはゴム引布製起伏堰(ゴム堰)なのか? すぐに天竜川に駆け寄ります。予想は大当たり。どうやら訪れた時、ゴム製のチューブから空気が抜かれていてペチャンコ状態。だからわからなかったのです。状況によってこれを膨らませることにより堰堤に変身するというわけ。


右岸、下流側から見ると、こんな感じ。ゴム堰が膨らんでいなければ何の変哲もない川の様子です。


天竜川の下流方向の様子。


右岸側にはゴム堰を跨ぐように金属製の網が嵌め込まれています。最初は何かな?と思ったのですが、よく見ればこの網の下が魚道になっていました。つまりゴム堰が膨らんだ際、お魚さんたちは上流へ行けないのでここを通るというわけです。


ふと左岸を見ると、やはり同じ構造の魚道がありました。もしかすると向こうに見えるクリーム色の建物はゴム堰に関係があるのかな?


確認したい衝動に駆られて、左岸へ移動します。

すると、またまた予想が大当たり。建物には「三日町頭首工(起伏堰)」の文字。1999年3月に設置されたようです。


今度は左岸から眺めてみます。どうやら写真下に見える白いところの下にゴム堰と繋がる何かがあり、


それが先ほどの建物に繋がっているようです。たぶん建物の中から配管を通じてゴム堰に空気を送り込むんでしょうね。ちなみに写真中央を横切っているのは先ほど見た取水口から取り込まれた水が流れる水路です。


いや〜、最初は何もなくて焦りましたが、よく見ればこの時はゴム堰がオフの状態。記事にできて良かったぁ。ま、絵的にはパンパンに膨らんだゴム堰が見れたら良かったんですけどね。

へへ。
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