湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

「湘南版(流)ジョブカフェ」>「結び目」を活かす活動

2006-05-06 05:48:03 | 引きこもり
 年度が切り替わって、巡回担当する子が入れ替わった。私の希望もあって何人かの子はそのまま継続となったが、ともかく機械的分配はダメ。この世界ほど相性が露骨に出る世界もない。しかし、継続の子は来年受験をする見込みの子ばかりだ。現場を知らない担当者が納得するのは、受験の御旗があるからだ。彼らの基準は所詮その程度だ。(見てるかな?)

 昨日は、休日返上で授業にくる子の代講授業。「来るなよ、休みだっちゅうに…」という受け狙いの言葉を発した同僚が、生あくびの逆襲をうけたとか。言葉は関係によって意味合いを変える。心許せぬ教員の腹の内なぞ見え見えなのだ。演習っぽくかわして、こういう教員を学生だった40年前(!)は、ばっさり切っていたのだがなと金属カップの自分の鏡像から目をそらす。しかしこの子たちとは次に会うのは夏期講習の時だろうと思うと、それでもいまいち乗り切れない。

 間が長い授業時間待機の間に、「不思議なレストラン」を読み終えた。私の作ろうとしている喫茶は、いわば地域の諸活動の「橋」、フリースペースを「私(し)」というなら、「面白職安」のいわば「公」を作ろうとしているのだと思う。

 私の活動は「居場所」ではなく、主婦でいえば「井戸端会議」のようなものだ。自立した定着活動(喫茶)をそこに盛り込んではいるが、広い意味での公的な社会参画(就労はその一部)の磁場作りを考えているのだ。参加者は地域に住む個人であったり、諸団体に参加している構成員だったりする。喫茶で生まれた話を持ち帰り、構成団体で企画を作ったり、その結果を交流させて調整したりと、いわば触媒のような働きかけをする。就労喫茶活動は、いわば本質的な「根無し草」(二次組織)である。

 しかし活動は喫茶活動として必要最小限が維持されていく。「プレ就労の場」そして、「就労後や退職後の一休みの場」を維持すること。そして「『公』の場」の維持管理の仕事だ。

 この基礎の上に「就労開拓(企業開拓・起業企画支援)」が種として植え込まれている。すでに根を伸ばしている企画が製菓活動だ。これは喫茶と連携しながら街の中にいずれ出て行く。しかしこの就労喫茶はただのつなぎ屋ではなく主張がある。「ケア・パートナー」と「引きこもり・軽度発達障がいの支援」いうテーマをあらゆる場で膨らませていくことだ。

 まずはこの「橋」というか「結び目」の民民・民官の協働の内実を形作ることが、今年度の仕事だ。

 お預けの中身を途中でのぞいたような、なんとも歯がゆい思いをしながら松浦さんの書を読んだ。だが自主性の話や、松浦さんの再構成されたモノローグの問題など書いておくべきことがあるが、これは「続編」(読み直し)、「私もひとりで暮らせる」などを読んでからもう一度まとめてみることにする。時間切れ。

-----

夕方帰りの足で、松林公民館・香川公民館にポスターを配達した。本当はここよりも、引きこもり青年と出会いやすいコンビニに配達したいのだ。しかしコンビニは経営管理の細かい規則が店を縛っている。県の管理部門に協力関係を取り結ぶ交渉を連休明けから始める。相手にしてくれるかどうか。ともあれ突っ込んでみるつもりだ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朝日新聞記事「欧州に『社会... | トップ | 高齢の親御さんにポスターは... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

引きこもり」カテゴリの最新記事