☆☆☆懇談型講演会の試行から見えてきた事☆☆☆
3.11の広域甚大災害が、災害対策と民間災害対策活動に与えた課題は、2年余を経た現在に至っても、現在進行形の活動ゆえに、距離を置いて見つめ直すことは難しい。しかし、被災地の要請が、医療・福祉・就労を含んだ生活支援に移るに連れ、民間支援活動の退潮や、行政まかせの風潮が膨らんでいる。また、地元で始まった防災活動が、3.11の教訓や広域甚大災害型の吟味を軽視したまま、従来の定形防災活動に収まろうとしていることに疑問を持ち、今なさねばならないことは、継続活動と併行した、防災とケア関係者の意見交換を積み上げつつ、近未来の広域甚大災害への連携の素地を整えていくことだと判断した。
また、この被災数年後は、被災者の孤立に基づく様々な問題が露出してくる時期で、阪神淡路大震災のときは、病死を中心とした多くの孤独死を生み出した。その裾野、海面下の氷山は押して知るべし。そういう時期の後手対策への悔しさも伴っている。
行政の方々の研修も進んでいるが、本懇談会の講演懇談は、広域甚大災害への専門職の方のキャパを超える事態の民間支援活動の育成も視野に入れつつ、生活支援民間活動との連携の芽を探るものである。従来の災害ボランティア活動と一味ちがった視座から、官民連携または生活支援民間活動に何ができるかを考えるために、特に「災害時要援護者支援」を基礎に据えた。
テストケースは当初3回にわけ、1回目は昨年12/26 永井雅子氏(神奈川県茅ヶ崎保健福祉事務所保健予防課課長)、2回目は災害看護が専門の黒田裕子氏(阪神高齢者障害者支援ネットワーク理事長)を招き、被災時の要援護者の保護支援の話や災害時の救援システムの概要と地域トリアージの話等を踏まえて話し合った。中心は要援護者、参加者の関係から障がい者と高齢者の救護支援の議論の入口に立った。
いずれも市行政の方々の出席の協力を頂いたことを感謝。
しかし、3回目の大関輝一氏(岩手県気仙地方の支援者連絡会の生活支援提唱者、社会福祉士)の会は、現地参加支援者の出席が少なかったため、新年度に持ち越しとなった。また,障がい者の話題には他の領域の方々が、高齢者の話題の時は他の領域の方々がという具合に、出席者が減る状態が予測されるため、お時間をいただいたという経過がある。
新年度の予定は、議論の手薄な「外出時被災」や「一次産業地域型(農山漁村型)」と「都市・ベッドタウン型(都市周辺都市型)」の避難生活の差異、「青少年の積極評価と民間交流」、「地域医療のサポート」というような課題に適した方の招待を考えている。(別紙)このそれぞれから、災害対策生活支援の根が広がっていくことを期待する。
人選・予算等を検討する世話人会を作りたい。対象がケア関係者向けにしているのは、災害対策の現状打開の思いがあるためであり、一般啓蒙は別の枠組みで行うこととする。
講師の人選は、今まだ交渉決定していないため、別紙に分けた。切り口が新しい前線の実践者の方から、全国の状況を提供していただくことを心がける。会への積極参加をお願いしたい。(飛田)
--------
夜間傾聴:5/29 ひとり 5/30 なし
(校正1回目済み)
3.11の広域甚大災害が、災害対策と民間災害対策活動に与えた課題は、2年余を経た現在に至っても、現在進行形の活動ゆえに、距離を置いて見つめ直すことは難しい。しかし、被災地の要請が、医療・福祉・就労を含んだ生活支援に移るに連れ、民間支援活動の退潮や、行政まかせの風潮が膨らんでいる。また、地元で始まった防災活動が、3.11の教訓や広域甚大災害型の吟味を軽視したまま、従来の定形防災活動に収まろうとしていることに疑問を持ち、今なさねばならないことは、継続活動と併行した、防災とケア関係者の意見交換を積み上げつつ、近未来の広域甚大災害への連携の素地を整えていくことだと判断した。
また、この被災数年後は、被災者の孤立に基づく様々な問題が露出してくる時期で、阪神淡路大震災のときは、病死を中心とした多くの孤独死を生み出した。その裾野、海面下の氷山は押して知るべし。そういう時期の後手対策への悔しさも伴っている。
行政の方々の研修も進んでいるが、本懇談会の講演懇談は、広域甚大災害への専門職の方のキャパを超える事態の民間支援活動の育成も視野に入れつつ、生活支援民間活動との連携の芽を探るものである。従来の災害ボランティア活動と一味ちがった視座から、官民連携または生活支援民間活動に何ができるかを考えるために、特に「災害時要援護者支援」を基礎に据えた。
テストケースは当初3回にわけ、1回目は昨年12/26 永井雅子氏(神奈川県茅ヶ崎保健福祉事務所保健予防課課長)、2回目は災害看護が専門の黒田裕子氏(阪神高齢者障害者支援ネットワーク理事長)を招き、被災時の要援護者の保護支援の話や災害時の救援システムの概要と地域トリアージの話等を踏まえて話し合った。中心は要援護者、参加者の関係から障がい者と高齢者の救護支援の議論の入口に立った。
いずれも市行政の方々の出席の協力を頂いたことを感謝。
しかし、3回目の大関輝一氏(岩手県気仙地方の支援者連絡会の生活支援提唱者、社会福祉士)の会は、現地参加支援者の出席が少なかったため、新年度に持ち越しとなった。また,障がい者の話題には他の領域の方々が、高齢者の話題の時は他の領域の方々がという具合に、出席者が減る状態が予測されるため、お時間をいただいたという経過がある。
新年度の予定は、議論の手薄な「外出時被災」や「一次産業地域型(農山漁村型)」と「都市・ベッドタウン型(都市周辺都市型)」の避難生活の差異、「青少年の積極評価と民間交流」、「地域医療のサポート」というような課題に適した方の招待を考えている。(別紙)このそれぞれから、災害対策生活支援の根が広がっていくことを期待する。
人選・予算等を検討する世話人会を作りたい。対象がケア関係者向けにしているのは、災害対策の現状打開の思いがあるためであり、一般啓蒙は別の枠組みで行うこととする。
講師の人選は、今まだ交渉決定していないため、別紙に分けた。切り口が新しい前線の実践者の方から、全国の状況を提供していただくことを心がける。会への積極参加をお願いしたい。(飛田)
--------
夜間傾聴:5/29 ひとり 5/30 なし
(校正1回目済み)