湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

「わーく」を始め地域にインクルーシブな就労相談窓口を開くこと

2006-11-30 07:43:53 | 引きこもり
私の引き受けている青年たちは、講演の失敗などとは関係ない。昨日はZ君の主治医と面会するために、都下某病院に出かけた。Z君が自立をかけて家を出る。この大きな転換を見守るネットワークをつくるためだった。午後時間を開けていただいて、共通認識の土台を作った。彼にとって、また家族にとって、彼の別居は現状のベストな選択であること。生活の激変に彼が孤立したとき、相談に乗れる体制をつくるという確認、これを同席したZ君の同意のもとで作ってきた。話好きの女医さんという感じの方だった。これからは彼の同意のもとで情報が交流される。

Z君とは新宿で別れた。私が苦しくなったとき、学生時代じっと耐えていたスタンドのコーナーに立ち寄りたくなったからだ。あのころは自分の生活を捨てるか否かで、今はカウントダウンの年齢に入った者の仕事として、何を貫くのかという結論の出ている問いの問い直しのためだった。

丸の内の丸善で書籍チェックをし、北海道の友人の娘さんへのクリスマスプレゼントを仕込んだら、すっきりしてしまった。

…やればいいのである。

P君の病院の臨床心理士Xさんにメールを書いた。明日は茅ケ崎市の教育研究所でZ君の人探しを手伝う。午後からサポセンの福祉PJで健康麻将の星野さんの講演会を湘南村の岡本さんと支え、The Big Issue 誌の○さんを呼ぶことについて検討。

夕方川崎で訪問指導を行った足で、横浜の子ども未来ファンド助成金説明会にお邪魔する。外に持ち出す私のPCで武藤さんの会の経過をまとめ、実務者ネットに乗せ、藤沢駅前で「わーく」編集部候補と会う。帰宅後傾聴がひとり。

「わーく」のマニュアルを目的を書き加える。"Open PNE"の上田修子さんのガイドブックを読み通す。中邑賢龍さんへの講演依頼をどうするか練る。「障害児者とツール」「SNS携帯ネットの可能性」という従来のテーマの立て方は、今回の二の舞になる。急いでは駄目、しかし切り口を磨くことはできるはず。中邑さんに失礼にならないように、方策を練る。

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武藤先生の講演は惨敗でした、申し訳ありません

2006-11-29 06:09:10 | 引きこもり
武藤啓司さんの講演は散々な状態で終わった。知的・精神・(発達)の障碍の世界から就労を考えたとき、そこに引きこもりの青年は登場しない。だからそこに引きこもり青年は、自分のペースを探っている有能な地域パートナーであると紹介する形で私たちの活動を組んできた。ところが湘南地域は、引きこもり支援活動のフリースペースとしては、カフェ・ドゥ・そうじゃんを除いて公的な活動がない。YMCAやライナスのような経営に乗せているところか、ヒューマンスタジオなどのように、カウンセリング的な関わりのため、地域に当事者の活動の芽が育ちにくい。ところが知的障碍の領域のリーダー的な方との議論の結果、湘南地域にまず引きこもり青年の地域有能さを示す活動を作れ、それを見ればパートナーとして検討するという形で、散っている引きこもり青年たちの結集活動が閉じてしまったのだ。

私達は、引きこもり支援活動と、精神・発達障碍領域の活動の共通の課題に、公的支援の狭間にある軽度発達障碍の方の支援活動を掲げてきた。しかしその方の支援を従来の療育の立場からではなく、当事者活動づくりのノーマライゼーションの課題として取り組んできた。この辺も理解されにくい活動だった。勿論、間違っているとは思わない。

今回はこの間交流してきた方の問題意識が拡散してしまったことが大きい。更には軽度発達障害の活動の中心が若い親子が支えている状況の中で、引きこもりの現状は、じんわりと青年期を超える年齢層の高い引きこもりの子を抱えた年配の親御さんが増えているという状況がある。片方にはまだ就労支援の課題は先の話と敬遠され、年配の親御さんには、インターネット掲示やメール、メルマガ市民活動だよりのような媒体では全く声が届かなかった。ましてや構想がテレコム環境を背景にした地域活動であるがゆえに、構想伝達にもデジタルデバイドがもろにかかってしまったというのが敗因だと思う。当事者に直接声が届かないもどかしさがある。

講演は約10名の会になってしまった。その多くが議員関係者、または団体代表という状態で、今までの障碍領域のテーマの会の様子と異なり、地域へ武藤さんの話が開かれる状況が作れなかったのだった。

当初の参加可能を表明していた方は全滅、予定の半分という状態だった。講演を連続の内容でとらえるなら、今回の武藤さんの話という選択はただしい。しかし実際は、連続で構想を見ている方は少数。

加えて、引きこもり青年の連携した当事者活動というより、引きこもり青年の可能性を事例をあげていただいたということで、守秘義務の中では活動のエピソードはずばり嚆矢となりえなかったのだった。また武藤さんとの打ち合わせに、練り合わせにずれが生まれていた。私の主眼は、就労が「食うために働く」という狭い内容で、徹底的に個人の事情に還元されている。これがおかしい。ひとはかけがいのない他者に対して情熱を燃やす存在であって、個人の勤労倫理の問題ではないということ、大切な人と出会うことによって、ひとは変わるということを主張しようとしていた。この辺が武藤さんには異なって聞こえていた。企業就労先の問題を解決していくには労組が必要、そこで守られなければと。私をカバーしてくださったことばだったが、全くずれてしまっていた。

武藤さんに失礼な会となり、結果、しばし県の協力等は要請を控えざるを得なくなった。作りなおしである。

今後の活動は、まず「わーく」をともかく走らせること。SNS携帯ネットの空き家環境を整えておくこと。納得のいく活動なら働き出すという引きこもり青年たちの別の時間軸のなかの協働の事例を紹介していくこと。現に関わっている引きこもり青年の就労をより明快に「糊口を継ぐため」という呪縛から、はみ出すよう働きかけていくこと。

そしてもうひとつは、CMに蔓延する「●●ができるようになる」という技術のもつ可能性の幻惑と同一視して、嘘と断ずるレッテル貼り的な思考停止に対抗できる実像を研ぎ澄ませることだ。技術はしゃぶりつくす。真偽判断を忌避するのはおかしい。そのおかしさを実感できるまで、理解者間で実を育てること。

テレコムがひとの言動に異常を起こすというような幻惑をばらまくマスコミの風潮は絶対におかしい。それに乗せられる必要はない。しかし古のマクルーハンを引き出すまでもなく、私達の生活の中のテレコムは、価値を正しく利用する必要がある。バーチャルな世界のバッシングとマニアックな称賛の両極になびくのではなく、オフラインと呼ばれる実生活との組み合わせの妙を描くべきなのだ。テレコムが私達の考えるコミュニティの新たな基礎であり、ノーマライゼーションの可能性を引き寄せる条件となる。

そろそろ面白がってくれる引きこもり青年のハッカーが登場していい。親と世間の論理の重圧から、自分の世界を描き始める者が構想に流れ込んできていい。ただしこの世界は、世間に開放されていなければならない。価値を認める誰もが参加できる活動であることが条件。

武藤先生、この「絵に描いた餅」は食べられます。「多様な出会い」をデザインできます。引きこもり青年、寝たきりの障碍を持つ青年は、自室のPCから活動に参加できるのです。その裾野の大きさを「底の浅いバーチャルなお付き合い」と断じることは、今高校全入運動を持ち上げるようなアナクロです。そのオンラインの言葉の画面の向こうに秘かに鼓動している命があり、私はオンラインに完結した活動を描いているのではないのですから、昔、電話が、心こもらない上、電話交換手嬢が出る風紀を乱すものとグラハムベルの発明を断じて使わなかったのと同様に、その愚かしい判断に流される必要はないのです。

なんとも年末重い課題ができた。しかし「わーく」は、まず私が取材と営業の口火を私は切る。当事者活動がなければ、就労支援窓口作りは空虚だ。食うために働く苦役の配置を業務とする場作りをやっているのではなく、ひととのつながり方、近未来の引き出し方として、仕事の中に、自分の納得のいく活かし方をつかみだしていく、そういう本人活動相互の出会いと手探りの場として育てたい。それには当事者の熱気が不可欠なのだ。その熱がなければ、行政、従来の障碍者団体は動かないからだ。

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「わーく」パンフレット作成中

2006-11-28 06:28:36 | 引きこもり
今、今夜の武藤啓司氏の講演会に配布する「わーく」構想パンフレットを作成中。
今回はパス。
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日常を刻む/11/28武藤氏の講演会の資料づくり進まず…

2006-11-27 06:48:09 | 引きこもり
訪問指導>相模大野・自由が丘
夜間傾聴>就労がらみだったが、育児相談の内容なので女性センターにまわす。

ひとりは高卒認定試験を受けたものの12/15を前に落ち込んでいる。もうひとりは高1なのでゆとりはあるが…。明暗を分ける季節に入っている。

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帰りにコンビニから父の転院先の糖尿病専門医宛のFAXを入れる。朝、予約が入っているからだ。転倒してから家では、全くダルマ状態となった。トイレと朝晩二階にある寝室までの往復以外TVの前から動かなくなった。私らが運動を強要するから怪我したのだという論理。動かず足が萎えているから転倒したのだと説明、屋内の安全な筋トレを紹介すれど怒り出してしまう。専門医のところへはタクシーで往復する。便利な所なのでバス往復を勧めても空振り。

FAXには、父が杖を我流で使っているために、足の前に体重を乗せてつくという最悪のパターンとなっている。砂利道で杖が滑って転倒したが、杖が足にからまれば骨折の危険があった。脇につくという説明も全く耳を貸さないので、運動療法訓練の際、杖の指導もしてほしいと書いた。実は病院通院のとき、リハに指導をお願いしたことがあった。それも振り払われて受け付けなかった。だから今回もうまくいくとは限らないのだが。

FAXには木・金・土の食事献立と、間食の様子、活動量歩数換算推定を書いてある。問診のとき、飯を食べた内容は知らんと全く話にならないからだった。先ほどゴミ袋に古い飴の包み紙があった。母が食べていないので父である。一袋分。これで検査前日とは。これは朝医院に電話連絡することにした。すでに味らいが衰えているので、マンゴソースを卵の黄身と信じて口にしていた。細かい味がいっさいわからなくなっている。献立を決めて作っているが、ソース・しょうゆを溺れるほどにかけてしまうので、皿に小分けにして出すようにしている。

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高齢・障害者雇用支援機構が8月23日付で出した「就労移行支援のためのチェックリスト」をプリントアウトした。父ではないが、実際に関わる側は客観観察の位置にいない。より客観的にという配慮はあるが、「できる・できない」の段階分類法でわけて行ったとき、例えば「あいさつができない」という項目では、あいさつをしない特定の人がいるという形なので、「自由記述欄は、いっぱい」というようなすっきりしない形になることが多い。

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Z君から電話が入る。体調が悪いようだ。緊張が続いているので無理もないが。しかし習慣のように、メール・電話で連絡をしてくれるので、信頼関係は出来てきたように思う。水曜日に担当医に面会する。

P君は、某大付属病院に戻って安定しているようだ。今回のように年齢の高い引きこもりの方は、家族のくぐってきた歴史がある。家族が近いからとした病院も、以前の院内の経過が影を落としている。当人の拒絶があって、もとの病院に戻ったが、それは過去をしらなければ、わがままに判断されていただろう。

私はもともと、不登校・引きこもりや軽度発達障害の中高生等ハイティーンの学習相談をやっていた。だから青年の引きこもり指導は経験が浅い。経験者・専門家との連携を取りつつことを進めるということが不可欠。しかしあまりにも対人関係や場面軽視の科学主義をふりまわすひとが多く、組む相手を探すのも難しい。今回、思春期の性の件で、Peace CAP の安藤由紀さんと接点を持ったが、実務者ネットの解決力を高めていかないと、SNS携帯ネットを背景とした「わーく」発刊活動は、たちまち諸問題に囲まれてしまうだろう。水曜日は都内関連機関を歩いてみる。

プランが全部中途半端な状況で滞っているからだろう、懇談会通信を出す気になれないのだ。8月末に命を閉じたOさんが残した記事を載せる号だからなのだが、Oさんも形を残したかったのだろう。雑文のなかにおきたくないのだ。

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昨日、橋本の「サンエールさがみはら」で行われた「えじそんクラブ」の集まりに品川裕香さんが出ている。どんな調子だったのか気になっている。やまびこのTさん、行っていないだろうか。

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◆成長速度はmixiの倍・9カ月で200万人 携帯SNS「モバゲータウン」の強さ
http://cgi.itmedia.co.jp/g/03_180b060680_/mobile/articles/0611/24/news027.html

---- 携帯SNSは根付く。このメリットを社会活動の中に根付かせる試みが大事。
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県NPO研修講座に参加しCAPの安藤由紀さんと連絡をとる

2006-11-26 06:47:12 | 引きこもり
ここ二日間、横浜・紅葉坂の県青少年プラザに通っている。今回はNPO研修「思春期の性II」の講座で CAPの安藤由紀さんの講演を聴いた。

これには事情がふたつある。ひとつは夜間傾聴の際、深刻な性被害の子が参加したことや、SNS携帯ネットが始まった際、性にからむ問題が必ず登場するという予測が立つことから、辻堂「ぽれぽれ」以外にも、思春期カウンセリングと連携が必要となったからだった。どことどう連携するかはまだ具体的ではないが、YJS湘南とSNSネットの安定機構になる実務者ネットのカードを増やしておく必要があったからだ。

あちこちの引きこもり支援NPOが参加していたが、いわゆるオンブズマン的な専門家集団は講演者のCAPと青葉区社協しか確認できなかった。SNS携帯ネットが始まったとき、もうひとつはネット抗争に詳しい弁護士との協力がいる。徐々に準備とはいいつつ手探りは初めて行かなくてはと思う。

SNSはこれからの市民活動の基本的な環境となっていくと予想される。匿名性の社会ではなく、実名ではなくとも紹介者をたどれるプロフィールを公開しての交流だ。この手の話はいろいろな管理の形があるが、ホスト管理を分割して、そのいずれかのところに住民票レベルの非公開データを分散管理し、公開データとしては、「所属市町村名・ハンドル名(または本名)・性別・生年・所属職種または活動・SNS内登録サークル・SNSに期待する内容」をSNS内共有DB。非公開データは、事件が起きたとき、公的な協議機関や裁判所などの審査が行われるとき、相手側から公開申請がなされた場合、審査機関に提供するという約束にしておく。普段は闇の中のデータなのだ。データ管理はまだ形態が決まっていない。未だ試行錯誤中。(この辺のデザインは、はてな式の公開検討方式を取りたいのだが。)

「わーく」に記載するHPの多くは、このSNS環境内にHPを置く。つまりSNSへの一般参加者の誘いを行う入口サイトをデザインする必要があり、ここが身元をめぐる諸矛盾が頻繁に発生するサイトとなる。会員の紹介ルートとは別に参加の道を開くがゆえの矛盾なのだが、基本的な交流活動の質をSNS環境に閉じた城壁の中の秩序の中に保とうとすることが主眼になる。活動の場面はもちろん匿名性を特徴とするインターネット全体に広がるものだが、確実なコアを持とうというのがSNSの目的となる。このコアを支えていくことを実務者ネットの仕事のひとつとしていきたい。

今回の青少年を性被害から守る団体との接触は、とりあえず入口を開いた。知的障碍の領域から遅滞の青少年が参加したり、軽度発達障碍の青少年が参加したりする場合、個人情報の保護や諸犯罪からの保護がより確実に必要となる。ここにもSNSである必要性があるのだが、その辺の事情は語りきれなかった。CAPとの連携は今後の課題となる。

今回は「たまりば」の西野さんと私だけが男性参加者。事情が伝わって行っただろうか。

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●「Open PNE で はじめる」上田修子・著/ISBN4-7981-1210-0 /翔泳社・刊 Nov.'06 2,600+E

を購入。So-net に Open PNE base の So-net SNS があるという話を知った。このままOpen PNE が起動の問題を抱え続けるなら、ホストを@niftyからSo-netに切り替えることも考えている。

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時間切れ、沈没。13:30訪問指導・相模大野。

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武藤啓司さんと11/28の打ち合わせをしてきました

2006-11-25 06:04:46 | 引きこもり
武藤啓司さんと話し合った。いや、私だけがしゃべっていたというのが正しいかも。11/28の講演会のコンセプトの話だった。私が提案してきた活動は、不登校・引きこもり関係の領域の方に支えられてきたというより、発達・知的・精神の領域の活動に支えられてきたという方がいい状態だった。だから引きこもり青年の主導的活躍に期待する活動であることが、対象者不在の輪のように中抜け状態だった。こういう状態のところに武藤さんの講演をお願いしたのだった。武藤さん、冷や汗ものである。

しかし構想から2年、協働まち研に育てられてから1年、絵に描いた餅は、やっと輪郭から色付けに移った。構想実現のエンジン構想の「『わーく』発刊活動と、SNS携帯ネット」に力点がシフトし、構想の姿も「『ヤングジョブスポット湘南』誘致と『就労しゃべり場』Cafe」へと焦点が定まってきたからだ。

武藤さんには、「リロード」の活動の中から特に就労支援の関連について、さらには企画協働の可能性について、事例を押さえつつ語ってもらうことになった。

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たまった仕事を片付けている。今夜、遅ればせながら、前回参加者への呼びかけメールを出す予定。

今日は13:30からNPO研修会。また県サポートセンター通い。

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藤沢市保健所主催「アンガージュマンよこすか」講演会に出て/転院また転院

2006-11-24 06:11:11 | 引きこもり
藤沢市保健所の主催の「アンガージュマンよこすか」講演会に参加してきた。講演会の最中にPさんの親族の方から「至急会いたい」という電話が飛び込んだ。

16時終了だったので、藤沢市民活動推進センター17時と約束をしたものの、終了後保健予防課のIさんに話しておきたいことがあったのだが、今回はあきらめた。

話は「アンガージュマンよこすか」の活動の骨格紹介のほか、40代当事者のAさんの書店経営活動参加の感想や、親の会ウィルの勝又さんの活動紹介など短時間にしては、ぎっちり内容のこもった話を伺った。

滝田氏の話は非常に柔軟だが、「子どもの力を信じる」という話は実は骨っぽい。当事者に寄り添うということは難しい。危機の中では当座の荒波をこえなくてはならないからだ。

しかし多彩な活動をしている。湘南にも活動がほしい。資金がなければそれに応じた出発を切らなければならないが、その立場の差が他の団体には理解されない。ショーウィンドウのごちそうをみてきた思いがある。

AさんのQ&Aのなかで、「家族に対する申し訳なさ」「家族が楽しい表情をしていると、自分も開放される」という話は、すべての引きこもり例にはならない。親子対立の重苦しさの中にいる人もいるからだ。

ヒュースタの丸山さん、リロードの大沢さんの顔を発見。

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Pさんの話があったので、その足で藤沢市市民活動推進センターに向かい、11/28武藤啓司氏の茅ケ崎講演チラシを増刷して到着を待った。18時になっても来ないので携帯電話を見たがメールもない。困ったなと、間を置くためにあねもねの中西さんのところに電話を入れようとしたらメールが届いていることが分かった。携帯電話は時にメールづまりを起こす。印も出ないまま3通たまっていた。そのうちの1通がPさんのメールだったのだ。

Pさんは近くの○○病院に転院させたというものだった。担当医の紹介する病院は家族が通うには負担が大きすぎたのだった。先方にその旨をつげ、近くの病院の空きを調べてもらったのだという。よく調べてくれたなと思いつつ、家族の待っている○○病院に急いだ。

以前、この病院には短期だが入院したことがあるのだという。ところがPさんがパニックを起こしたので、どうしたものかと対策相談に呼び出されたのだった。

事情を病院側に説明、家族の許可を得て、当事者に面会を要求した。やがてPさんが現れたが足元がふらついていた。薬物である。

話を聞いた。彼はここを嫌がっていた。以前拒否した医師が担当だし、薬がこわいと。つまり家族にはそのときの経過が伝わっていなかった。話を仲介して、元に戻すか他の病院に転院するかを勧めた。家族は自分たちの通いの便利さを第一に考えていた。そのずれだった。

前の病院に確認をまわし、他の施設も当たった。しかし救急でもなく通院履歴もない他院は、外来の診断を受けてからという形で実質門前払いとなり、前の病院はOKだった。

こうしてPさんの承諾のもと、もとの病院に24日戻すことになった。

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帰りの電車の乗り継ぎで平塚に出て、市民活動推進センターに11/28講演会のチラシをおいてトンボ返り。茅ケ崎市民活動サポートセンターに寄る。福祉PJで使った星野朱妃子さんの仕事資料を返却。11/28のチラシを配って、ジャスコで遅い夕食の買い物。

帰ると父が、レトルトパックカレーを生まれて初めて温めたとカレーのついた食器を指差した。もとのご飯が一昨日のもの。ずっしりと疲れがでてしまった。これは普通主婦が感じる苛立ちだ。

電話しておいたのに、父の腹が持たなかったのだった。パンを食べない・外食しないひとなので、油断するとひとの食べ物ではないような食材をそのままかじってしまう。

買ってきた弁当を食べながら、母の帰宅に合わせた軽食を作った。

訪問指導先のFAXに目を通し、ごろり横になったところに母が帰ってきた。糖尿病と痛風のある父には食べさせてはいけない和菓子をふたりで食べ始めた。注意する気にもなれず、Open PNE もいじる気力を失せて、明日武藤さんに手渡す資料のコピーを作り始めた。エンドレステープを明日は、一時止める。鎌倉の煎餅屋で馬鹿話でもしてから、武藤さんと横浜で会うことにする。印刷は取りやめ!
                                                                             
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Pさんの入院、踏み出すZ君の困難と/武藤啓司さんとアポ取り完了

2006-11-23 06:24:57 | 引きこもり
ひとつの物事のこじれが、新たな物事のこじれにつながっていく連鎖というものがある。特に家族の中に起きたひずみが次々に自己増殖を起こして、出発点が見えなくなっている場合もある。

このようなとき、糸をときほぐすようにして原点を探り原因に近づけていく方法も大事ではあるが、すでにその原点は風化して現在的な意味を持たないことがある。

そのつる草の茎とは別の価値のつる草を育てることで、もとのつる草の憎しみの連鎖が枯れて実を結ぶことすらある。

私が引きこもりの青少年に寄り添うとき、彼の閉じた時間のなかに、ゆっくりと新たな風を送り込んでいくことを意識している。

鬱の状態から幻聴が始まった脱青年のPさんを某大学付属系病院に入院させた。元気だったころの彼を知っているだけに、手が届かなかったことにずっしりと重さを感じる。家族が壊れているから彼の帰る場がなくなりつつある。その辺の退院後の対策を考えている。

ちょうどこのとき、Z君の親御さんから連絡が入った。また荒れていた。ただ昨日は、Pさんの家族が優先となった。残された家族の命が危ぶまれたからだった。ふたりのケースが連続ではなく、待ったなしでのしかかった経験は、久々のこと。年を食ったなあと思う。

Z君は来週通院先の担当医と会う。投薬されている眠剤のルールを三者の中で確認することや、彼の心の平穏を保つ短期シェルターの準備も話し合ってくる。

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楠の木学園学園長の武藤啓司さんと連絡が取れた。11/28(火)19時~茅ケ崎市市民文化会館第四会議室で就労支援講演会を開く。その下準備の話し合いの日程調整をした。

武藤さん宛のメールの中に、「わーく」発刊という複合的なマスコミ営業活動を協力して行なうPJの説明を行った。様々な人が、様々な合流を果たす。この交通整理の実務者ネットを実現するために、県の活動との接点を模索することになる。資金がない。そのことも微妙な情報が入りつつある。自前でまずは50部3店舗から出発する。まずは隔月。膨らみ次第で月刊に移行させる。これは先々「ヤングジョブスポット湘南」の当事者活動として拡張部分をなすことになる。完全民営の道もあるが、他府県のモデルケースに育ちたいと思うから、官民協働事業の中に置きたいと思う。

ここに参加できる方は、エッジの上を歩行しているような重篤な症状を抱えている方は難しい。他者とのつながりを求めている方が中心になる。この活動が膨らめば様々な活動の種が撒かれていく。それが狙いとなる。活動が輝き始めれば重篤な方への影響も大きいだろう。企業に当てはまることを持って「就労」と呼んでいた世界は、豊かなファームの中から「就労」は再構築されるだろう。

安定提案できる組織実態を持ちたい。「わーく」で遊びたい。(<これが大事)

武藤さんとは、金曜日、県の青少年サポートプラザで調整をする。

下記参照

*****************

就労を考えよう*就職がむずかしい君と家族で考える*連続講演 その4

●ゲスト:武藤啓司さん(楠の木学園学園長・NPO法人「リロード」代表)
●テーマ:神奈川県引きこもり支援活動ネットワークから就労を考える
      ~「リロード」の活動を中心に~
●日 時:2006年11月28日(火)19~21時
●場 所:茅ケ崎市市民文化会館第4会議室
     (JR茅ヶ崎駅北口より徒歩8分・茅ケ崎市役所隣)
●参加費:500円
●問合せ:e-mail tobita@@mbm.nifty.com  飛田まで (@をひとつ取る)
●主催・後援:就労支援湘南実務者ネットワーク
       湘南子どもフォーラム懇談会

 神奈川県内諸団体の社会的引きこもりの青少年支援活動は、県青少年セン
ター(横浜・紅葉坂)に交流の拠点を置きながら活動を続けてきました。そ
のネットワークの中心を担ってきた「リロード」の活動から、青少年無業者の
就労と地域社会参加を考えます。

******************

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Pさんの入院に立ち会った足で、文教大経由で茅ヶ崎サポセンに寄った。武藤さんのチラシを作るためだったが、PCを開いたところで理事の杉村さんにつかまってしまった。今日は事業推進部門PJの会議で、PJリーダーが欠席の時は、サブリーダーは出席しなくてはならないというのだ。リーダーは仕事の都合が有った。しかしそのPJは、私が選んだPJともうひとつのPJがいつのまにか合流し、その先方のテンポで会合が行われているものだった。私はNPOの中間支援活動に全力投球するスタンスにいない。ホームグラウンドは、不登校・引きこもり・軽度発達障害などの現場屋だ。

会議に首は出したものの、その場にPさんの家族からのメールや、Z君の親御さんからの電話が飛び込んで、心ここになしの状態で終わるのを待っていた。

会議が終わったところで、こそこそと窓口スタッフSさんを呼び出して、頂戴した活動人件費をNPOサポートちがさきに全額「寄付」してきた。財布を落としたり、誤解されたりなにやらゲンが悪い金だったので、すっきりした。あてつけの意味はないから、これでおしまいである。

なぜか財布の中に文教大学図書館の通行証が消えていたので、再発行手続きを取った。銀行カードの再開手続きを終わらせて、病院と文教大湘南を回ったら日が落ちてしまった。昨日のドロノワはご挨拶のみで引き上げてきた。スタッフの皆さん御免なさい。ドロノワには武藤元子さんが訪ねていらしていた。状況が長居できる状態ではなかったので失礼して、病院へと飛んだ。

今夜はZ君が異様に静かだ。夕方荒れていたので、かえって気になる。

明日は藤沢保健所主催で引きこもり講演会。アンガージュマンよこすかの滝田衛さんが来る。藤沢市役所新館上の会議室14時からだ。終わったら藤沢の推進センターで、Open PNE の調整を再度お願いする。印刷もしてしまわないと。

夜が明ける。今回もここまで。

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引きこもり青年に寄り添うこと/企画をたちあげる土台作りの話

2006-11-22 06:55:28 | 引きこもり
Z君の許可を得て、通院先の精神科医に会うことになった。物語は一度出来上がると再編が難しくなる。その意味で彼のプロフィールの共有をするということも、変更可能性を抱えていくべきだ。またもう一点のシェルターへの支援を探ってくる。また眠剤の副作用の対処の件。

中3男子、彼をD君と呼ぼう。D君は「交通事故後の学習進度遅滞の悩み」だった。長期入院に加えて、症状が学習するには無理であったりする子の復帰の例を話したこと。基礎から応用という発想は怪しいのだという話は、親御さんも絶句していた。絶句するようだから子どもを追い込んでしまう。東京シューレを覘きに行けという。東京・墨田区の方だと分かったからだ。

12月のような偶数月の会合は「内輪の懇親会」を兼ねた「ゼミ」を提案している。10月は、アンガージュマンよこすかの見学だった。今回は「来年度構想を踏まえた企画吟味」「今年度前半講演会の印象」「新規企画『わーく』の吟味」あたりの内容を話せたらよいがと思っている。

この会は半分忘年会ならぬ批評会となる。プレ就労的な「『わーく』発刊活動」を展開できないかと思う。カギはバックを支える実務者チームができるかどうかだ。もうひとつがこれらを踏まえた「ヤングジョブスポット湘南づくり」だ。

そんなわけで、従来の会議室ではなく、飲食しながらラフに意見交換をしようと、香川の下宿屋さんのところに場所をお願いしようとした。しかしその場は、知的なハンデを抱えた方のGHでもあるから、何人もの大人が割り込んでいいはずがない。その指摘が会員さんから行われた。また楽庵さんから部屋貸しの申し入れがあったが、飲食準備が楽なように、喫茶「カレッタカレッタ」に営業時間外営業を無理にお願いして、実質借り切状態。特別に貸してくださりありがとうございました。

一方、下宿屋さんの部屋提供のご厚意もあり、今回は先に「カレッタカレッタ」に約束してしまったので、下宿屋さんに謝罪に行ってきた。

帰り、松風台のはずれのアパートを覘いてきた。Z君の新居だ。

アルバイト先継続がきまったZ君、不安なのだろう。夜明けごろに電話がかかってきた。

武藤さんに再メールをこれから書く。今日は朝10時からTOTOドロノワ倶楽部あねもねWSがあり、18時から福祉PJの11・30企画の星野さん(健康麻将)の打ち合わせ会。また午前中の会。仮眠をとる。


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活動は積み上がるか?

2006-11-21 06:29:00 | 引きこもり
財布の中に入っていた銀行カードを停止していたので、復活させるために銀行に行ってきた。結構身元確認が厳しい。幸い運転免許証があるので、その辺はまだましなのだが。駅前で湘南おやじの会のTさんと出会った。

夕食の材料を買い込んでコインロッカーに入れた。父を病院に迎えに行きタクシーに乗せ、ロッカーのカギを持たせた。足元が危ないので荷物を持たせられないのだ。キーは母に手渡される。母は用事を済ませた後時間間際に、荷物をロッカーから取り出し持ち帰る。私は父を見送り、病院から駅に戻り蒲田へ。

いつもの指導を終えて、昨年度某大学入学を果たした久が原の○子と駅前で会う。相変わらずの茶髪でバイト先のエプロンをつけたままだった。同性の友達二人と部屋を借りて自活を始めたと嬉々として語る。なるほど彼らの世代は家から出ることがこれほど新鮮なことかと思う。湘南に遊びに行くからというので、うるさいから来るなと応答しつつも、引きこもりを脱した姿を見るのは嬉しい。学校経由の子ではないから話せるが、学校経由の子は卒業後の接触は禁止されている。

川崎経由で帰宅。途中Z君の担当精神科の医師と電話で話した。これはZ君の了解済み。月末に時間かけて話し合うことに。長期戦略の話と見守りの話が中心。

Z君から連絡が入った。バイト先の首がつながった話と、アパート候補が決まった話。今日、彼のアパート見学に夕方つきあうことに。彼もまた親から離れることに上気している。親が倒れれば作ってきた活動がすべて吹き飛んでしまう。何らかの手掛かりを残して進みたいという気持ちが頭から離れないので、Z君の夢中になって話す様に若さを感じる。順調に次のステップに進んでほしいと願う。

私の担当している方のひとりは、持ち家だが家族親戚が近隣にいない。光熱費のすべてを支払えず、生活保護も拒否しているので民生委員がのぞきに行っている。幻聴が始まってるので入院かもしれない。

引きこもりの方は直線的に解決することは稀で、行きつ戻りつ振幅を繰り返しながら、解決の世界を引き寄せる。この振幅幅が少なく安定してきた方に「わーく」の活動なり、起業の話などを紹介する。同じ悩みをくぐり抜けてきた方どうしが結びつく契機が本当にない。フリースペースがあれば、出会いが生まれる。しかしひたすら個別指導を継続してきた子は、その意欲も出ない。翔の会のSさんから、まずは引きこもり領域の活動を固めてから呼びかけるのが筋という話が正論だけに、地元軽度の対象者の絶対数が少なく古巣を離れてしまうために、「わーく」のような活動への参加呼びかけは渚の砂山づくりのような困難を伴う。しかしなさねば、橋渡しもできない。

武藤啓司さんの講演会があと1週間に迫ってきた。調整にお邪魔できないかと電話。無念、昨日は代休日だった。メールにあれこれ書き込んだが、武藤さんに失礼だったかなと背筋に寒気。

Open PNE セットはまた振り出しに。ひとつ分かったのは、他のサーバでも同様に立ち上がらないので、私のセット法に問題があるのだとわかる。藤沢パソボラのKさんに今日メールをだし、セット応援をお願いする。

●サポセン窓口Xさんの紹介してくれた本
「孤独なボウリング : 米国コミュニティの崩壊と再生」 ロバート・D・パットナム著 ; 柴内康文訳. -- 柏書房, 2006.4
ということで、社会的資本の枯渇から、社会的資本の価値を検証。市民活動などもその概念に含まれる。しかし伝統との関連はどのように見ているのかまでは、読まないとわからない。

----- これで沈没。
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間の悪さは個人の資質なのだろうか/不登校・ひきこもり相談窓口開設の件

2006-11-20 05:33:08 | 引きこもり
久々に授業など受け持つから雨が降った。Z君一家への介入の関係で、授業分に1コマ予定を交代してもらった分を、日がないので重ねたりしたものだから、今日の市民活動カフェは全く参加できなかった。

私はひとのいきさつが次々にずれを生みだし、それが個人にレッテルを貼ることになる仕組みに着目している。この間の悪さに軽度障碍の方は常に晒されている。流れに押しやられた結果、それが表面的には障碍によるものと解釈される、社会的不利の状態を甘受せねばならなくなっている。ここを明かすことはマルチ・アイ的な多角的な逆さ樹木型の論及がひつようであり、その曼荼羅を描いたとしても、当事者の痛みを救いようがない結論が生まれてしまう。人文字のひとつの点が、人文字の意味をどう担っているかということは、点となる個人の内面観察ではどうしようもない部分がある。この関係性変革をどうデザインできるのか、常々頭を痛めている。

今日は、まさにそのずれが生み出されていた。今日は、人が集まらないからよせばいいのに、スペアが講演会を持った。ムーブメントのワークショップで東京福祉大の是枝喜代治さんが講演をした。「このとき液晶プロジェクタが必要なのだが、どこからか借りられないか」という話が大関さんから相談された。茅ヶ崎サポセンが、NPOちがさき会員のみに館外貸し出しを許可していたので、私の名前でそれを借り、私が茅ケ崎に戻るときに、閉会間際でもスペアに立ち寄り、プロジェクタを確認返却することで、解決することにした。

なるほど市民活動カフェに馴染まないような専門職の方や個人の当事者家族の方が集まっていて、自己紹介だけこなして、プロジェクタをサポセンに返しに行った。

ところがサポセンは市民活動カフェの後片付けを、しんどい思いをして終えたところだった。そこに液晶プロジェクタを持ち込んだから、企画を重ねたと判断されてしまった。福祉PJのとき、私はサポセンで財布を紛失した。Z君一家への介入と父のふるまいに集中力を欠いていたのだと思う。この間の悪さの連鎖が私のところにも起きていた。

私はもともと中間支援の場に活動が閉じ込められるのを拒否してきた。私のホームグラウンドはハンデを抱える青少年への就労支援活動、引きこもり・不登校の青少年への保護支援活動にある。サポセンの会員としてはその活動を地域の活動へと媒介していくこと、いわば自主事業のPJに類する活動をすることに置いている。ところがサポセンの中間支援活動は際限無くあり、重要な企画と会議を選んで出たとしても日程が合わないことが続出してしまう、それほどにピッチが詰まっていた。

PJに対する人件費ということで援助経費が提供されたとき、実は面食らっていた。私のホームグラウンドは窓口スタッフの方や官民協働の仕組みづくりの中間支援の方々とリアリティのあり方が違っている。その違和感と気が付いた。その仕組みに異議を唱える返金ではなく、関与の仕方が違うので改めて寄付の形でお返しすることにした。

私の活動が障碍者の活動とつながり、母子の活動とつながり、ニートを媒介に路上生活者・生活保護の支援活動へとひろがっていくその触媒はサポセンの場であり活動、行政とより広い立場で活動を提案していくのも、サポセンのネットワークと関連付けることによってリアルになっていく。そのことは大事なことだと認める。しかし源泉の活動が枯渇してはその先が意味をなさなくなるのも然りなのだ。

相手が見えないからレッテルが生まれる。領域が違えばお互いが見えない。語ってもわからないということが重なる。しかしそれは、その中心となる活動への誠実さ以外に証ができるだろうか。レッテルが固定されないうちに身を明かしておきたいと考える。

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スペアの会場でKさんと会った。言語聴覚士の専門職の方だ。相談活動を続けていると、不登校や引きこもりの方と出会う機会が増え、別の窓口をスペースを拡張することで確保するというお話を伺った。面談の機会が増えることは歓迎すべきことだと思う。

しかし軽度発達障害や不登校相談窓口活動は何十年もの歴史をもった。しかしそこから当事者の活動がどのように生まれてきたのだろうか。フリースペースやフリースクールの活動の中で、それは培われてきた。今はその活動の拡張をかけて試行錯誤が続けられている。こういう認識が合った上での相談窓口作りなら、それは意味をもつだろう。当事者が動き出す結びつきのデザインがカギとなっている。

しかし単純にニーズの多さから窓口を作るのであれば、それは専門職の活動であり、保護者としての親の活動なのだ。不登校・引きこもりの問題は学校空間に誕生した問題というより、するどく大人の生き方とぶつかる。引きこもることによって親子の価値観が衝突する問題でもある。

親が第三者となり子どもを操作する構図はおかしいし、その課題が個人的に限定されて指導されていくことで、同様の悩みを持つ親御さん同士や、本人相互がつながることで見通しを開くことが大事。ならばフリースペースなどと構想を関連付けていくなら実を持つだろう。ただの相談窓口というのはどうだろう。あまり魅力を感じない。Kさん、もっと構想を覗いたい。話し合いましょう。

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ついさきほど3時過ぎにZ君から電話が入った。ここ数日の彼の予定確認だった。明日は横浜に出たい。武藤啓司さんの調整と緊急避難のシェルター確保の件だ。Z君のかかりつけの医師ともアポをとる。父とこれから検査結果を聞きに病院に行く。まずはそこから。また徹夜。

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Open PNE のセットアップ中なり。まもなく終了。

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今回は手抜きなり、堪忍!

2006-11-19 05:54:17 | 引きこもり
Z君一家の状況が悪化。夜間訪問調整中。他の方の場合もそうだが、いつ立ち会っても状況はしんどい。

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財布が戻ってほっとしていたら、父が外出中転倒。鼻の骨を折って救急車騒ぎ。歩かないから反射神経が鈍り、筋肉も衰えている。その結果棒のように倒れてしまい鼻を怪我したのだが、脳溢血や大腿骨骨折しないでくれてほっとしている。糖尿病だから運動しろというから歩いた。だからこうなったと主張する。なんだっていい。無難に歩いて頂戴とは、家族の対論。(冗談ではない、父が寝たきりになれば、私の活動は、時間を失いつぶれることになる。あっさり、寝たきりになってもらっては困るのだ。)

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今日はめずらしく授業。夕方には茅ケ崎に戻る予定。片やコミセンではスペアちがさきの講演会、片や市民活動カフェ3、両方とも出られない。終わりごろスペアに立ち寄る。

「たまには爺ぃにつき合え、Z君」と夕食予定。許せ。しかし、駅ビル「庄屋」で「六穀とろろ御膳」じゃさえないものなあ。

武藤啓司さんに会わなくては、次回の講演の調整。

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財布盗難情報は誤解でした、訂正しお詫びします

2006-11-18 14:06:52 | 引きこもり
今朝、サポセン窓口スタッフの佐野さんから電話が入った。「財布がありましたよ~」と。

ショルダーバッグに挟み込んで、サポセンで落としたらしい。生鮮食料品売り場脇のサービスコーナーに電話。経過を話しお詫び。交番はこれから帰りに駅前で届の撤回手続きをする。

しかし普段から心がけていないと危ない、財布の中身の記憶も違っていた。某学会会員証、某サポート校講師証明書、期限切れ某菓子専門学校学生証は、今は携帯電話のメモに頼っているのであまり使わなくなった備忘録の裏表紙ポケットから出てきたし、SUICAカードが入っていたことがわかった。

銀行カード等の臨時停止解除手続きをしないといけない。来週余波は残る。しかし誤情報を流してしまいました。お詫びします。その部分はカットしました。

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11/17NPO講座”協働をすすめよう”に参加/茅ケ崎市各課の温度差問題

2006-11-18 05:39:56 | 引きこもり
NPOサポートちがさきの「NPO講座"協働をすすめよう"」(茅ケ崎市体育館第二会議室18時)にかけつけ参加、セーフ。


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講座には市市民活動推進課関係者が複数名参加。(全体40名位?)

第一部:「協働プロセスの解説」茅ヶ崎市民活動推進課 三浦克之さん
第二部:「協働事業の事例経過報告」
      茅ケ崎に冒険あそび場をつくろう会
            竹内あき子さん・島田知恵さん
      湘南健康麻将(マージャン)クラブ 星野朱妃子さん
第三部:「質疑応答・意見交換」

今年度茅ケ崎市の公募に参加したNPO団体の中で、協働事業がなりたった団体の事業紹介。緊急性に乏しく、市の協力の形が曖昧な活動が二つ。第三部で清水谷戸の自然を守る会のTさんが、旧来の市民活動からの呼びかけをあいまいにして、新興団体をとりあげる意図を明らかにしてほしいとか、協働の基準を明らかにというようなかなり本質的な問いが飛んでいた。

私はこの協働事業参加表明者として、市産業振興課・市障害福祉課各担当者と「協働プラットホーム」という横断交流の議論の場に参加してきた。しかし、市市民活動推進課と他課の協働への温度差は歴然としていたし、「市民活動と協働するということは従来のアウトソーシング(外部委託)とは異なる」という定義に反して、外部委託の条件がなりたっていないことが協働ができないことという論に苦戦してきた経過が蘇ってきた。市の産業振興課からは、それを理由に今年の協働対象からはずすと宣言されてしまっていたのだった。

政策提言を含んで、その構想を後押ししてくれるなら、地域条件をまとめるという内容に対して、市の他課は外部委託者を求めていた。このことを市民活動推進課は知らないのだろうか。

今回の推進課の配布資料には9面「協働推進事業として何を提案するか」という市民活動団体に向けて条件をあげている文面には「協働は単なるアウトソーシング(外部委託)ではない」と明記している。10面には「協働事業」は「政策目的合理性」があり、「アウトソーシング(外部委託)」は「経済合理性」が主眼となることが挙げられていた。虚しくなる。だから質問者のシビアな内容は、推進課を通して市行政各課に問う内容として正当なものだったと思う。

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福祉PJ代表の岡本さんが、福祉の現場はもっとシビアなもの。このセンスで企画展開するのはよそう。内実ある提言をしていこうという熱気のこもった提案があった。しかし私は市民活動が抜き差しならない事情を抱えた活動によって、趣味のサークルが邪魔という論にはならないのと同様、緊急性を抱えた活動は確実に取り上げるべきという線なのだと思っている。引きこもりの課題が、重度障碍の方と優先順位を比較されるのが奇妙な論理であるのと同様な平板な発想があるように思う。

知的障碍の領域のセンスではなく、引きこもりを精神障碍の領域のセンスでみたとき、家庭崩壊や自殺、鬱への移行という人生に大きな傷を残すことと紙一重の状態であることを考えれば、重度障碍を引き合いに出すおかしさはわかるだろう。発想は重層的に考えられなくてはアクチュアルなものに迫れないだろう。その視座の柔軟性を維持しつつ、かつ構想は貫かれねばならないのだと思う。

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「臨床心理学には時代認識が排除されている」と、若い方へのメールに書いた。脳の入出力の異常や、個体の生物学的発達の異常が引きこもりなどの心の病の原因とするなら、健康な状態への誘導が解決になる。

しかしそこには家族・友人などの対人関係の軋轢があるとして、話はそこまでで終わってしまう。雇用環境や受験体制に歪んだ学校環境は時代の中にある。そこは学問領域が違うということで切り捨てられているのかと初めは思っていた。ところがそうではないような方がやたらにいるので驚く。

それは人間を「科学」するという還元主義的な発想に問題があると思っている。

引きこもり青年の心の歪みを正し、社会に押し出していくのが就労支援であるのかといえば、矛盾が見えるだろう。就労支援は関係の再構築にあるし、かれが抱えた闇はひとの間に生じた澱のようなものだ。就労を個人の事情と他者を切り離して考えるのではなく、他者との関わりとして包括的に考えるという視座を私は提案してきた。Oさん、哲学論議しているわけではないのですよ、いや哲学論議が無意味という意味ではありませんが。


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二次会に流れるNPOサポートちがさきの皆さんに路上でお別れして、呼び出しの掛かった我が家へともどった。

途中Z君の親御さんからの電話、B君の嘆き、先輩の訃報を携帯で受けつつ、飲み込まれまいぞと歯をかみしめて帰宅した。少々お疲れ。

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傾聴、中3男子新規飛び込み。交通事故後の学習進度遅滞の悩み。直接電話に切り替え40分ほど話す。

今日の仕事はここまで。

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昨日は「あねもね」の中西拓子さんの講演を開き

2006-11-17 06:41:36 | 引きこもり
Z君の通院している精神科の医師と、本人の了解を取っ11て連絡を取った。来週会いに行く。遠方の病院なので現に起きている出来事に対してはお手上げの状態。いい関係がみつかるといいのだが。

昨日は「ぽれぽれ&あねもね」の中西拓子さんの講演があった。不登校の子どもの抱え込む困難について、自分の活動の歴史から語ってくれた。TOTOドロノワ倶楽部あねもねWSでご一緒しているが、非常に柔らかな懐の深い方だ。不登校の話題の予測は、はずれてしまった。

湘南子どもサポートネットから「スクールソーシャルワーカーズ協会(SSW)神奈川・あんさんぶる」の話を聞く。

Z君などのハイ・ストレスな事例抱えているのに、守秘義務に慎重。大変な事例を引用するかと予想していたが、子どもの抱えている「生きにくさ」の部分をどうサポートしたらいいか、事例を出すより、経歴の話が中心だった。 

時間切れ、今日の作業はここまで。詳細は昼過ぎに。

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