2019/11/19 記
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某元市議の##さんと出会い、防災に関心のある市内の薬剤師さんを知らないかと話を持ち出した。市議会ポストに投函してきた資料も伝わっていないことが感じられた。こういう空転は、いやというほど味わってきた。首都直下型地震・南海トラフ地震余波のいずれも広域に災害弱者にダメージが集中することはわかっている。しかし対策となると、どこかの地域でクレバーな実践をしたら真似すればよいというような聞き耳待機を皆がしているように思えてならない。考え吟味するプロセスがなければ実際は役に立たない。その提案には、解決目的(背景)がある。それを伝えられない虚しさを感じて別れた。
東日本大震災級の地震が起きた時、車いすに乗っている方は危険な目にあう。車いすは床との接地面積が少なく、転倒のリスクが高い。避難時、床の障害物があればたちどころに、避難困難に陥る。そういう際どさのある発災時、厨房の油に火が入った想定で、車いすから消火器を使って消火させようとしている市消防教育担当者のレベルからは、絶望的な現状が浮かび上がる。火事を連呼して、とにかく避難に集中すべきことは明らかだろう。そういうリアルさのない現状にどう掉さすか、せめて懇話会は現場のきな臭さを失うまいと思う。
今日は「火曜災害ミニカフェ」があって、早めの食事を済ませた母を趣味のサークルの&&さん宅に落として、そのままサポセンにタクシーで乗りつけた。河川流域広範多発・暴風被災型の災害弱者早期避難のむずかしさの話や、倉敷・真備町の三宅遥・愛母子の被災死亡事故の背後にある健常者社会と断絶した支援者との日常の歪みが話題だったのだが、参加者0のまま、空しく終わった。
いま「大震災の生存学」中の**さんを追っている。同書の中では、相当の概括を行っているが、一次資料は実が詰まっていそうなのだ。「やおいかん」の方は、あと半分読んでからだが、いずれも茅ケ崎の落差が問題になる。
録画チェック。NHKの「車上生活者」という新たな貧困の在り方が取り上げられており、被災時、彼らは路上生活者と同様に、身元不明者として処理されるのか。要注意。
同NHK教育番組で「ブレーンストーミング」が取り上げられていた。番組を見て、嫌になった。対話を通じて創造性を引き出す手法なのだが、どうでもいいテーマについて、思い付きをカード化して、T字マトリクスに載せ、基準順位の篩にかけていく。これで創造性がすくえるというのだ。解かなくてはならない共通認識があって、初めて着想の衝突がおこるのであって、その突合せが創造を生む。そのダイナミズムが4換骨奪胎されて、方法だけが流されていくひどさ。そのすべてにわたって、げんなりしていく世情あり。
夜間傾聴:なし
(校正2回目済み)