2019/10/29 記
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母の通院に付き合いつつ、待ち時間に買い物をすませた。レジのとき、セルフレジは、視覚障がいゆえ、時間がかかったり、作業指示の文字がみえなかったり操作混乱があって、セルフレジではない従業員が支払い操作をしている列に並ぶが、最近は、その列も最後の料金支払いを客にやらせるレジが増え、操作トラブルが増えてこまっている。
最近は少し対策を打って、事前に視覚障がいがあることを告げているが、世話係が横についていても、支払いを急かされることに変わりがなく不快なので、「作業効率を客におしつけるのは、サービス低下ではないか」と、毎回抗議することにしている。
すると職場責任者がでてきて、「変わりにさっさと支払いを代行して、流れを保った上で」、私を支払い機の横にどかして、「規則だから」を連発、「従業員が代行するので」と言い出す。
これは、客に支払い操作の練習を強要し、次の完全セルフレジ化と、レジ従業員削減合理化の片棒を担がせるものでしょうと指摘すると、バックヤードにつれていこうとする。
こういうやりとりを繰り返してきた結果、私はクレーマー登録され、レジにならぶとすぐに、代行者がでてくるようになった。
私の視界は、湿気で曇ったガラスに指で線をつけたように、その透けた部分で物をみている。もともとの強度の近視が重なり、中途失明者予備軍なので、手元の10円玉と100円玉の区別に時間がかかったり、札の挿入が、口の形状が黒づくしでみえなかったりする。その困難を訴えても、明らかに、邪魔者排除として、あしらわれる不快感。
キャッシュレス化すればというが、カード使用難易度に大差はなく、準備入金管理が、楽屋で増える。私はプリペイドカード以上に買い物方法をキャッシュレスに進めるつもりはない。カードではなくスマホ機による利用は、クッキー送付などの影技でスマホのプライベートデータをビッグデータとして、盗まれる可能性があるからだ。脱線だが、IoTなどは、電力依存社会の危険をみせつけられたように、危うい集中管理社会に道を開くものだ。プリペイドカードとて、買い物データは持っていかれるが、スマホではない分、そこにとどまる。カードを共用化せず、店ごと別に使えば、更によい。
そのキャッシュレスの潮が満ちてくるのを肌に感じる。
仏頂面して医院に戻ると、母は母で、処方薬局の出す薬の説明書や、医院の医療報酬の説明書は、いらないというのに、もちかえれといわれるし、後期高齢者の保険証は大きいし、加えてお薬手帳はかさばるしと、仏頂面。
帰り道の路上の石を蹴飛ばしたのだった。ふたりとも絶対天国には、いけない。所詮地獄行きなのだ。ただレミングには、ならない。
夜間傾聴:ひとり
(校正2回目済み)