2012/12/18 記
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昼に父は退院し、もとの老健に再入所した。父の嚥下障害は今回は一応回復した。母が退院時だけ近くにいるとき、父に会いたいという望みに応じて病院までタクシーを使った。父はストレッチャーに乗せられ、介護タクシーで老健に移動した。母は病院近くのバス停から路線バスで帰宅した。
この介護タクシーで移送中、私はタクシーの運転手さんと災害の件を雑談し、貴重なご意見をいただいた。
震災津波の被災直後、主に自衛隊の出動によって傷病者が指定避難所に移送され、トリアージを受ける。自衛隊と救急車によって初め緊急性の高い傷病者が移送される。しかし施設で被災していた被災傷病者は、指定避難所に送られるとは限らない。これは、道が寸断していたり大渋滞していて、移送が困難なことがあって、近隣の避難所に自主搬送されてくる。
ところがこれらの傷病者は、すぐに指定避難所が満員となり、応急収容スペース(学校廊下とか、体育館指定エリア等)に臨時収容されることになる。このとき、応急治療の時間格差が生まれやすい。医療空きスペースを求めて携帯電話などの連絡を経て移動するが、民間車を使う。中には無資格者がトランスファ(移動)を行い、ストレッチャーで運ぶべき方も座位のまま移送するため、症状が悪化するという事態が生まれるという経験について、なかなか対策の議論が生まれない。
車の多くは津波に流されているが、生き残った施設移送車と介護タクシーを活用して空きスペースや、外周近隣医療機関にストレッチャーや車椅子のまま移動できる、救急車に次ぐ設備を持つ、施設移送車と介護タクシーが着目されていい。この話題について、藤沢市や茅ヶ崎市、寒川町は、介護タクシーの台数把握の調査もしていないという。指定避難所の自衛隊車と救急車配備以上の場面想定の細かさを持っていないという。
現在の時点でさえ、介護タクシーは日中の稼働密度はパンク状態にあり、運転者の健康維持のため、夜間は依頼を断っているという。ところが、救急搬送され、治療を受けた傷病者は、病院に空きベッドがない限り、その場に追い出されてしまう。「救急治療後の帰りの移送方法」が問題となっている。救急外来で夜明かしすれば、治療終了の患者は、「入院」として処理されるので、手続き上の問題が起きるという。結局介護タクシー業者が、宿直輪番体制をつくり、それを行政が守ってくれないと実際は解決つけられないだろうという。この問題は何回か業者間では議論されているが、これさえも行政は、介護タクシーの実態調査をしていないという。
急性期から亜急性期の介護タクシーの活用を論じるべきだという、介護タクシーの運転手さんとの対話も必要だろう。これは来年度、地元介護タクシー関係者との対話の場を設けるつもりだ。
このほかにも大切な話題が出てきたので、追ってそれを書いていくが、今回のことで、介護タクシー業者さんのところにも、連続セミナーのチラシを渡すことにした。
時間切れ、ここまで。
夜間傾聴>ひとり
(校正2回目済み)
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昼に父は退院し、もとの老健に再入所した。父の嚥下障害は今回は一応回復した。母が退院時だけ近くにいるとき、父に会いたいという望みに応じて病院までタクシーを使った。父はストレッチャーに乗せられ、介護タクシーで老健に移動した。母は病院近くのバス停から路線バスで帰宅した。
この介護タクシーで移送中、私はタクシーの運転手さんと災害の件を雑談し、貴重なご意見をいただいた。
震災津波の被災直後、主に自衛隊の出動によって傷病者が指定避難所に移送され、トリアージを受ける。自衛隊と救急車によって初め緊急性の高い傷病者が移送される。しかし施設で被災していた被災傷病者は、指定避難所に送られるとは限らない。これは、道が寸断していたり大渋滞していて、移送が困難なことがあって、近隣の避難所に自主搬送されてくる。
ところがこれらの傷病者は、すぐに指定避難所が満員となり、応急収容スペース(学校廊下とか、体育館指定エリア等)に臨時収容されることになる。このとき、応急治療の時間格差が生まれやすい。医療空きスペースを求めて携帯電話などの連絡を経て移動するが、民間車を使う。中には無資格者がトランスファ(移動)を行い、ストレッチャーで運ぶべき方も座位のまま移送するため、症状が悪化するという事態が生まれるという経験について、なかなか対策の議論が生まれない。
車の多くは津波に流されているが、生き残った施設移送車と介護タクシーを活用して空きスペースや、外周近隣医療機関にストレッチャーや車椅子のまま移動できる、救急車に次ぐ設備を持つ、施設移送車と介護タクシーが着目されていい。この話題について、藤沢市や茅ヶ崎市、寒川町は、介護タクシーの台数把握の調査もしていないという。指定避難所の自衛隊車と救急車配備以上の場面想定の細かさを持っていないという。
現在の時点でさえ、介護タクシーは日中の稼働密度はパンク状態にあり、運転者の健康維持のため、夜間は依頼を断っているという。ところが、救急搬送され、治療を受けた傷病者は、病院に空きベッドがない限り、その場に追い出されてしまう。「救急治療後の帰りの移送方法」が問題となっている。救急外来で夜明かしすれば、治療終了の患者は、「入院」として処理されるので、手続き上の問題が起きるという。結局介護タクシー業者が、宿直輪番体制をつくり、それを行政が守ってくれないと実際は解決つけられないだろうという。この問題は何回か業者間では議論されているが、これさえも行政は、介護タクシーの実態調査をしていないという。
急性期から亜急性期の介護タクシーの活用を論じるべきだという、介護タクシーの運転手さんとの対話も必要だろう。これは来年度、地元介護タクシー関係者との対話の場を設けるつもりだ。
このほかにも大切な話題が出てきたので、追ってそれを書いていくが、今回のことで、介護タクシー業者さんのところにも、連続セミナーのチラシを渡すことにした。
時間切れ、ここまで。
夜間傾聴>ひとり
(校正2回目済み)