2024/08/19 記
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ハッカーさん、年寄りっていうのは、不器用なものです。体をこの程度動かすと、こうなると経験的にわかっていても、若い頃はこうだったという自尊心の残り滓が頭をもたげて、危うい自分が許せないのですよ、愚かなことに。
昨日母は体調を無理して墓参をしました。翌日、翌々日は要警戒と、注意していたのですが、やはり事がおきました。
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夜間トイレ通勤の回数が少なかったので、母が疲れているのを察知して、昼まで起きてこないのを無理して起こさなかったのですが、パスタを食べ終えて紅茶を飲んでカップを食卓に置いた次の瞬間、目を閉じてくたりとしてしまった。急ぎバイタルをとると、血圧の上が72、下が54しかない。脈はやや速い程度。いつもの「めまい」と違い朦朧としつつも意識がある。
エアコンをきり、毛布を床に敷き、そっと椅子から母を床に寝させ、服を緩めた。勿論、気道は確保している。チアノーゼはおこしていない。嘔吐もない。
いつもなら、15分ほどで回復するのだが、今回は回復しない。迷った。以前何度も救急車内で気がつき、間の悪い経験をしてきたからだ。
#7119相談すれば救急車手配になるに決まっている。しかし、連絡をとった。その相談の最中、母は回復した。しかし担当者は、今はお盆休みをしている医者が多いから、当番医を教えるから、救急車は使わず、車で向かうようにと指示があった。
当番医にはセンターから連絡をいれておくとのこと。礼を言って電話を切った。
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母の着衣を整えて、エントランスまで、やっとの思いで下ろし、タクシーを呼んで当番医まで行った。
しかし、初めての医者に、母の状態をみるのは無理だ。検査をはじめようとするのを止め、救急対応の範囲でと、ざっと理由を伝え、機嫌の悪い顔になったが、点滴で済んだ。
主治医は来週まで休みと当番医に伝え、処方箋を受け取った。
母の足取りは回復していたので、駅前で降りて、母を椅子に座らせ処方薬のうけとりと、緊急食材を仕込み、再びタクシーで帰宅した。
母曰く、あの医者はヤブだという。祖父がかかったことがあるという。まてよ、医者の年齢が合わない。母に言うと先代がヤブなのだという。親がヤブなら息子もヤブだろうというすごい論理。医者は風邪うつされたかと、くしゃみしているだろう。
覚悟していたが、今日は母の見守りで、1日が終えた。
(校正1回目済み)