湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネの地域学習活動・就労支援活動の実践試行を書き溜めていきます。

1/13 「学校における支援について」湘南子どもネットワーク講演に参加して

2011-01-17 08:46:59 | 引きこもり
2011/01/13 記
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母の稽古事の初会合ということで、母が平塚で買い込んだ菓子を持って出かけることになった。どうしても行きたいというので、駅改札口まで送った。私は相模線だから出発ホームから違っている。少し早いが橋本まで出かけた。巡回が1件入っていた。帰りにJR相模原の教室に移動。母からメールが届いていた。夕食は仲間と食べるというもの。ありがたかった。今夜は、湘南子どもネットワークの講演会に出る予定だったからだ。

昨日、教室の門前でとぐろを巻いていた連中は、今日は演習。ばらばらの時間にやってきては自習している。私はその間を渡り歩いて指導していく。時間が早いので、バイトをしている連中の姿は見えない。酒臭くないなと私が声をかける。曖昧な笑みを浮かべて「馬鹿ヤロ」と応答が返って来た。失礼な、爺ぃに向かって。彼のプリントの端に書かれたハート印に×印をつけてやった。

同じ門を小学生が行き交う、考えてみれば不思議な光景。事務用品の買い物があるので、早めに切り上げて、歩いて南橋本経由で茅ヶ崎に戻った。

事務用品を補充して、隣の書店を眺める。昔から読書センスのない本屋で、いわばベストセラーと空疎な日常書しかない。新刊は穴だらけ。茅ヶ崎・辻堂は砂漠のようだ。日高屋に出てタンメンを食べる。これが夕食かと思うと憂鬱だが、カロリーは結構ある。

時間あわせをして、市役所分庁舎6Fの湘南子どもネットワーク主催の「学校における支援について」と題する講演に参加した。講師は市教委の森美耶子氏。発達障がいのある子の発見と対応について。後半は事例懇談(カンファレンス)を取り込んだ流行の方法で話が進んだ。例えば「小学校中学年 男子一人っ子 転校生 教科はそつなくこなし応答にも知識の幅がある 個人の殻に閉じこもり 突飛な応答が出ることもあって浮き上がる ときに不安定な表情を見せる」この子はどんな子か想像し、どう指導していくか、近くの座席の方3~4人グループを作って話し合って欲しいという場面があった。

私の座席の端には議員の**さんがいらしていて、同じグループの議論になった。もうひとりの方は小学校教員の方だろうか。ともあれ3人で議論を始めた。勝手に話せるのは私だけのようで、他の方は発言を選ばなければいけない感じなのが少々面白さに欠いたのだが、私はある一つの主張をわざと入れ込んだ。

こういう議論の目的は、発達障がいの特徴を教えるために落としどころをア・プリオリに決めてあって、分岐したチャート図はひとつに収束する形だった。

私は「突飛な解答」<「発達障がいの兆候」とする発達障がいマニュアルを持つことに危険を感じている。もしかしたら彼が特殊な体験をしているかもしれないからだ。この子はどういう生活と体験をしてきたのだろうという彼の固有名詞(経歴)を剥ぎ取らずに掴み取る関係作り、ドアノックが必要なのだということを集約時の応答にこめることにした。

視覚依存の特徴や、転導性の話など特徴を捉える話の続く中で、私がグループ報告(といっても、事例懇談は私ばかり話していたが)をするにあたり、少々長くなりますと前置きをして、

「小学校中学年の子を持つ親御さんの世代は、職場の主戦力として転勤することが多く、子どもも一緒に転校する機会が多い。このとき、かれは親しい友人が出来ても転校という別れを体験することになる。転入校の子たちにしてみれば、転校生は受け入れてやらなければいけないと、漠然と思っているだろうが、彼にしてみれば、1年経ったら次の学校に行くかもしれない不安が付きまとっている。友達を作っても、また別れなければならない辛さを予測してしまう。このことは、同世代の子には話しても通じないだろう。同様に話しても通じないことは沢山ある。親の失業・倒産・離婚・家族の不幸。そういうことは、彼は話どころがない。時節柄こういう子どもの生活環境の激変が数多くあって、その数は増加している。」
「彼が、個人の殻に閉じこもろうと、これは繊細な子どもの心の反映であって、直すべき悪しきことと断ずることの方がこわい。」「バスの中、喘息治療を受けて帰る途中、『高齢者の方が自分の席の前に立った。』彼は体験に基づいて『席を譲らない』と教員に答えた。『年寄りには席を譲りましょう』と授業はしめくくられた。彼は『違うよ』と声をあげた。『突飛な応答』でしょうか。」

「子どもは『小さな生活者』であることを忘れてはいけないし、私たちは彼と『親交を結ぶ』のであって『診断する』のではないでしょう。」

というものだった。発達障がいの諸知識は彼を理解するための一助であって、まずは彼を彼がくぐってきた歴史(経験)を知ることを抜きにしては、レッテル貼り(誤解)に転じてしまう恐ろしさがある。

発達障がいの医療上の歴史は、「親のしつけ・愛情の欠如」という論理から「認知の偏り」という精神医学・脳科学上の発見を認知させる歴史でもあった。この線上で言えば、事例の中から発達障がいの特徴を捉えることは、研修上間違いではないが、逆転は意識しておくべきだろう。最近は教育現場に発達障がいをめぐる諸知識が教職者間に広がっている。教室を飛び出したら障碍を疑う方もいる。だから回帰的に見えるかもしれないが、彼という『人格に向かっていること』を忘れてはならない。

こういう提案だった。私の後の方はしんどかったようだが、その後からは「特徴」を引き出した報告が続き、森さんも集約しかねて、生育歴をまず知ることが大事という話とまとめてしまった。肝は「彼と親交を結ぶ」にあるのだが。

発言への会場の反応の鈍さに、少々がっかりした。

二次会は母の件やら仕事があったので、参加せずに帰った。この時期はダメなのである。

母と私、ブロッコリの二重買い。

夜間傾聴:中央林間君(仮名)


(校正2回目済み)

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1 コメント

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ちょっと心配 (のん)
2011-01-23 13:47:52
私も講演をききました。講師の方が、ちょっとレッテル貼りに寄ってそうな感じがあって、正直学校大丈夫かなぁ~と思いました。正直心配(汗

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