湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

大阪に来ています

2004-06-27 02:19:30 | フリースクール
PCが間に合いました。さっそく持ち出して大阪に来ています。

28日に帰宅しますから、記事は夜に。
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今、行政のPCを借りて書いています

2004-06-20 20:11:00 | フリースクール
PCが25日に到着することになりました。
25日夜~28日朝まで大阪にいきます。
新しいPC抱えていきます。

それまでに何とか2作は書いておきたいと
考えています。しかしインターネットカフェ
は、ログインがあるものは、なにかPW漏洩
しそうでいやですね。行政のPCでなんとか
しのいでいます。

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皆様へ

2004-06-16 17:35:20 | フリースクール
数日明けてしまいました。一昨日、愛機が故障しまして
メインテナンスに出しました。職場のPCやインターネッ
ト・カフェから書き込みをすることになりますので、
ここ半月ほどは、書き込み間隔が不安定な状態になりま
す。ご了承ください。

そうそう、今度の19日(土)、茅ヶ崎勤労市民会館で
「湘南オンラインフレネ」と「子どもサポート・あねも
ね」の共催で地元の支援者・親御さんの交流会をやりま
す。13~15時、会議室ですが、会館入り口の案内板
で部屋をご確認ください。お待ちしています。

では今回は、これで。

次回はふたつ授業のなかからの話題を書いていますの
で、また見てください。

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見つめることで見えてくる世界・接写編/解説

2004-06-13 06:37:40 | フリースクール
 またまた、ここの解説です。
2年前の文章なので古いところもあります。
☆自主学習のヒント集☆


 今回は科学の基礎であり、美術工芸の土台となる「注視」の面白さを取り上げてみた。ものをよく見よと言っても、ひとはその「見る」ということがなかなか意識できない。

 「目を凝らす」とは対象から共振するものを捜し求めるチューニングの行為であり、目的の事象を抽出する再構成的な眼差しをいう。この「目を凝らす」こと、さらには変化を追跡する意味合いを含んで「注視する」というような行為は、そこに関心を喚起する何者かが予見されていなければならない。それが美意識であり知的好奇心である。

 今回はふたつの仕掛けを織り込んだ。ひとつは視界を切り取る(制限する)ことによって、対象を自覚させる「フレーム」の仕掛け。もうひとつは、切り取られた映像の魅力だ。

 前者は、接写だけに場面限定されることではない。ものづくりの授業の様子を記者志願の子が取材したが、どうも記事がわかりにくいのだ。そこでフレームを使って場面を指カメラで記録させメモを取るという方法、つまり区切りを自覚させる方法を取った。

 JFの研究会で「料理作文」の話が出たときに、複数の子に「指カメラ(フレーム)」をさせて、どこの場面で何カットにするのが作文としてわかりやすいかという議論の方法論を与えるのはどうかと提案したが、流れ行く変化するものを解析する手段にもなる。

 ネイチャーゲームの「ミクロハイク」は、1m強ほどの糸を地に落として、その糸伝いに虫眼鏡でミクロの世界を観察する遊びだが、虫眼鏡と糸というツールを使って注視を引き出しているのだ。これは低学年の子のみならず大人も結構楽しめるのだ。それほどに実は自然は変化に満ちているのだ。

 フレームは「注視」のツールである。その事例をHP素材集のサンプルサイトに求めてみた。大きな画像は刻印が、刷り込まれているが、サムネイルの方が能弁である。多数の画像が併存できるからだが、その切り取られた画像が語り始める声を聞き取りやすいのは、「手の表情」の素材だろう。能楽の動きのそれのように、またはタイの踊りの様式美のように、画像が語り始めるだろう。

 中高生には余計な解説は、いるまい。まず気づいた画像の美を自分の手で生み出してみることだ。それには「指カメラ」フレームだけでなく、デジカメを登場させるといい。

 残念ながらデジカメの接写機能はお粗末だ。しかし厳密なことをいわなければ、ルーペをカメラレンズの前におけば結構撮れてしまうのだ。にしきさんのHPを見てほしい。おやこんなものかと思わされるほどラフなものなのだ。球面収差や色収差を笑い飛ばしてしまえば写るのだ。

(注)JF…ジャパン・フレネ

●「にしき's Project」
~「徹底マクロ撮影術」「でじかめ顕微鏡写真」~
http://www2.hamajima.co.jp/nisiki0210/dejikame/index.htm

このときルーペは筒型のものの方がいい。焦点距離(ピント)が定まるからだ。「シュタインハイル式ルーペ」がそれ。また実体顕微鏡おもちゃが「Intel pLay QX3 COMPUTER MicRoscopE」だ。後者は結構使える。

また参考商品も以下に記しておく。

●ニコンネイチャースコープ「ファーブル」
http://www.yodobashi.com/enjoy/more/i/cat_13_5901222_5902329/36000.html

●電子ルーペ ルーカス
http://www02.so-net.ne.jp/~ff-hp/ffrucus.html


以上
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神奈川県のアンケート他

2004-06-12 05:11:14 | フリースクール
今回はいずれも作業途中なので、今晩まわしにします。

神奈川県からアンケートが届いています。
そのへんの新しい動きについてもそこで。

今夜はデジカメの話題ですが、どなたか
「目玉焼」薀蓄のある方、ご連絡下さい。

tobita@mbm.nifty.com 

後日ネタです。質問したいことが
あるのです。よろしく。

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《日記代わりに俳句をつくろう!》解説

2004-06-10 23:38:41 | フリースクール
今回も「自主学習のヒント集」の解説だ。

ここの解説です。>>☆自主学習のヒント集☆


 今回は俳句である。ここでも述べたが、僕は俳句をつくるとどうしても川柳になってしまう。だから取上げるには忸怩たる思いがある。鑑賞は好きなのだからどうか許してもらいたい。

 今回の企画には、前の自分の塾の同僚Iのあきれ顔の指導が入っている。「このスルメうまいよと ミケにいう」これでいいじゃないというのが彼のやり方。5・7・5をばらばらにしてお笑い俳句カードを作ったりしていたが、力むつもりはないが、なんか美意識に触るのだ。(いいんだけどね。)

 感動が共有できればいいのだが、今の自分を「のべっと放置して」自己を問わない感覚が、いわば「えんがちょ」なのだ。これでは日常の皮膜を一枚めくってのぞくような世界の開示はないだろう。それがとてもいやなのだ。

 僕の気持ちはともかく、今回は、ひやり研ぎ澄まされた古典の芭蕉と蕪村を取上げた。一茶は彼らの大袈裟の衣を脱いでしまった。その魅力を伝える包括的なサイトが見当たらず、つぎはぎ切り捨てられずに取上げたがなんとも中途半端な選択になってしまった。また「蕪村作品集」のHPが無くなってしまったのも残念。画像資料が多いのでとりあげた「与謝蕪村に関する論考と石華舎目録」は周辺資料だらけで面食らうかなとも思う。

 キッズ俳句や、俳句の会は国際色豊かだ。僕には、びっくりお手上げの世界だが、いい。グローバルな詩的世界の広がりと、響き合う感性も新鮮だ。

 オンラインの句会に飛び込むもよし、もっと自分の表現に徹して個人で書いていくのもよし、ひとつ、自分の表現を始めてみたらどうだろう。勿論関連句会への仲介もできる。

以上



(追補)

 --- ただの寄せ集めとか。主宰者の方、失礼しました。

●俳句スクエア(五島高資氏のHP)
http://www.geocities.jp/haiku_square/


●Bin's Haiku world 秋尾 敏の俳句世界
http://www.asahi-net.or.jp/~cf9b-ako/


●インターネット俳句センター(高橋信之氏HP)
http://www.suien.ne.jp/haiku/


●俳句の創作と研究のホームページ
http://homepage1.nifty.com/haiku-souken/

●World Haiku Association
http://www.worldhaiku.net/


●ねずみのこまくら(高澤良一氏(俳人協会会員)の俳句HP)
http://www.asahi-net.or.jp/~EC6Y-TKSW/


●インターネット俳句会(荒瀬光宏氏のHP)
http://www.arase.com/

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6/8金星の日面通過の記録を見よう・他

2004-06-09 03:43:21 | フリースクール
昨日の「金星の日面通過」のリンクを「自主学習のヒント集」に載せました。覘いてみて下さい。下記。

> 6/8金星の日面通過の記録を見よう(ヒント集)


今、ヒント集の次の原稿「俳句」の話と、ニュースヘッドラインの編集中です。出来次第載せます。「俳句」>ヒント集、「ニュース」>神奈川交流掲示板 です。BookMark をご覧下さい。

今日は13時から子どもの粘土遊び工房「子ども専科造形プロジェクト」の第一回です。利用してくれるといいんですが。(詳細は昨日の日誌)
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子ども専科造形Pの準備

2004-06-08 05:23:51 | 不登校
9日から、TOTO茅ヶ崎工場敷地内に建てられた「ドロノワ倶楽部」(企業メセナ・陶芸教室)の一角を借りて、不登校・引きこもりの人への支援活動が始まります。

毎月第二水曜日13~15時
子ども専科造形プロジェクト
  という粘土遊びの工房を開きます。

陶芸というと、どうも重苦しくて…。

重苦しくても正統派がいい人は
第四水曜日10~15時
子どもサポート・あねもねワークショップ
があります。

「ふれあい朝日」というタウン紙に紹介されたので、時々問い合わせが舞い込むようになりました。

そんなことで、昨日は貸し出し用資料の本を買いに横浜まででたのでした。粘土遊び関連の児童書は最悪の状況。新刊がほとんどないし、古い本は、皆、取り寄せ(注文)状態。店舗に並んでいないのです。

●「どこでもアトリエ 何でも道具」ISBN:4-575-28882-9

これが子ども向けにお勧め。大きな書店にまだ残っているようです。一般向けの本です。

覘いてみたいぞという方は

tobita@mbm.nifty.com

にメールを下さい。(@を@に直して下さい。)



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「不定時法と和時計」の解説

2004-06-07 03:32:57 | フリースクール
今回も「自主学習のヒント集」の解説です。

ここの解説です。>☆自主学習のヒント集☆


 今回は、まだ熟していないと思いつつ試作版を作ったものを、数年間放置してしまったものを、ほとんど進展させぬまま、手直し程度で教材に取り上げてしまった。しかし価値は衰えていないと思う。海外サイトに技術史的な良質のものがあり、英文がわからずとも、見るだけでもある程度楽しめるサイトと判断した。米国立標準技術研究所の「時の物語」は web 機械翻訳が可能だが、britannica HP の「時計の物語」はshockwave を使っているため翻訳はできない。残念だが眺めるだけでも価値があるのでご容赦を。

 日本の不定時法は、現代人の感覚からすると非常に素朴な時間感覚であり、また現代文明のもつ外在的な時間、ニュートン力学的な全宇宙を支配する時間に対して、人間の手に時間を内的に取り戻す問いかけになっている。そんな興味から教材を組んでみようと思った。今だ概括的な資料提供としてしか、問題提起を読者にしていないという意味で、教材として未成熟であるのだが、それぞれのサイトは、読み物としては面白いものだと思う。

 北大の杉山滋郎案は、技術史の立場から「不定時法」を取り上げている。和時計の二丁テンプ機構は、昼夜異なる時の間隔を刻むという、日本の「不定時法」の生んだ精巧な技術であり、その面白さを小学生以上一般までを対象にした内容でまとめている。

 知の誘いとは、言葉の難易ではなく取り上げる世界・概念の深みの問題なのだと思う。内容が濃く興味深ければ、各人それなりに通じていくものなのだ。日本初の時計職人・津田助左衛門から、さらに技術史的な話題がでてきそうなので、現在追っている最中である。津田助左衛門の二丁テンプ櫓時計が愛知県刈谷市郷土資料館にあることまではわかっているのだが…。

 富山市科学文化センターのサイトは「江戸時代の時刻制度」の項で時刻制度の解説を行っているが、この後に「時の鐘・時の太鼓」「資料 全国に残る時の鐘」の資料が提供されている。更に古典文献の中における「時間表示の資料提供」をも行っているが、探索の小道に入りすぎているように思う。

●時の鐘・時の太鼓 (富山市科学文化センター)
http://www.tsm.toyama.toyama.jp/curators/aroom/edo/ji-kane.htm

●資料 全国に残る時の鐘(富山市科学文化センター)
http://www.tsm.toyama.toyama.jp/curators/aroom/edo/ji-kanelist.htm

 「シンデレラの時計」は光村教科書に出てくるものを取り上げたサイトである。西洋の時計と時間が制度としてどのような意味を持っているのかを、さらりと語っているので取り上げた。

 論点が拡散していくが、時計の歴史サイトはないかと追っていた、ら米ブリタニカの関連サイトが見つかった。グラフィックなサイトなので、英文のハードルも超えられるかと期待しながら「時計の物語 ClockWorks」を取り上げた。独学では少々荷が重いかもしれない。解説者がつけば素晴らしいサイトといえる。ただshockwave のプラグインが必要である。日時計は「不定時法」、水時計は「定時法」などと着目しながら見ていくのも面白い。

「ITO COLLECTION 蓄音機、時計、写真機」「からくりフロンティア研究」は和時計の貴重な画像が出ているサイトだ。一般向けとして紹介しておきたいのは、米国商務省国立標準技術研究所NISTのサイト。「時の物語」が面白い。

 また小学校教員の関心からすれば、時間教材ほど厄介なものはない。事象の変化とともに語らなければならず概念を切り出してくるのがきれいに決まらないのだ。ピアジェの速度概念の実験を引くに及ばず、認識論の闇も立ちはだかっているのだ。その意味で下記の石川論文は食い足らない感もある。昔の論文だから、今の石川さんに叱られそうでもあるのだが。時間指導に言及している面白い問題提起をしているので紹介しておく。

 蛇足だが矢のように突き進む時間とは異なる、古代の循環的な時間とひょんな出会いをした。マイケル・ドリスの「朝の少女」だ。とても読みにくい本だったが、この読みにくさが時間の質の差なのだ。これを紹介しておく。地域図書館にもよく置いているので借りるといいだろう。

 あとは物理学的な科学氏。高校生位なら大丈夫なものを探している。カール・セーガンの著作や、ティモシー・フェリスの「銀河の時代 上・下」などどうかと思うがこれは別の関連稿に譲ることにした。専門の方のアドバイスを待っている。

●インターネットを利用した算数教育
~時間・時刻の教材についての研究(石川宏樹氏論文'95)
http://math1.edu.mie-u.ac.jp/~kanie/students/ishihiro/

●諏訪湖時の科学館 儀象堂
http://www.gishodo.jp/

--- Book ---
●Cosmos
朝日新聞社出版局 ; ISBN: 4022548037 ; 上 巻 (1980/01)
          ISBN: 4022548045 ; 下 巻 (1980/01)

●銀河の時代 上・下
宇宙論博物誌
ティモシー・フェリス
野本陽代=訳
価格 各2310円(本体各2200円)
ISBN4-87502-200-X 1992.6
ISBN4-87502-201-8 1992.6

-------------------------------------------------------

【地域図書館在庫】
---
●モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 岩波少年少女の本 37
大島 かおり (翻訳), ミヒャエル・エンデ
出版社: 岩波書店 ; ISBN: 4001106876 ; (1976/09)

○愛蔵版 モモ
出版社: 岩波書店 ; ISBN: 4001155672 ; (2001/11)


---
●朝の少女 新潮文庫
マイケル・ドリス (著), 灰谷 健次郎
出版社: 新潮社 ; ISBN: 4102023119 ; (1996/12)

★茅ヶ崎
0111948873 /933ド
★藤沢
1002231957 南館 933 ド
2000988986 大庭館 H 933 ド
3000340244 大庭館 933.7 ド
★鎌倉
 腰越 2000114062
    2000662870
 大船 4000729063
 玉縄 5000778430
    5000691666
★平塚
 中央 005352730 /933.7 /ト /E
 北舘 201158267 /933.7 /X
 西舘 301356524 /933.7 /X

以上

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自主学習のヒント集解説・「地元図書館で調べよう・後」

2004-06-06 04:49:24 | フリースクール
 またまた、ここの解説です。
☆自主学習のヒント集☆

【続編】

 今回は「地元図書館」の様子のことを書こうと思っていた。しかし書けば書くほど茅ヶ崎市立図書館のアラが見えてしまう。体制も書籍の質も問題がある。藤沢市との落差が見えてしまうのだ。

 「地域住民のため」というたてまえで地域図書館は運営されている。しかしその「地域住民」は無定義用語のようですらある。職業人から幼児まで、学生・主婦・高齢者など、すべて包括しているから無理があるのだ。

 多くの地域図書館は「調べるため」の図書館ではなく、「読書を楽しむ」ための図書館となっている。その目的に合った本を探す検索システムだから、五十音別であって、あいまい意味検索がない。調査しようとすると手がかりがすぐに断たれてしまうだろう。後は個人の勘で書架の間を行き来する以外ないのだ。

 図書館の実態は、乳幼児を抱えた母子の休憩所・受験生のサテライト学習室・高齢者の安価な居場所なのだ。学校で調べ学習が本格化したらどうするのだろうと思ってしまう。せめて調べの入り口の百科事典・分野別辞書ぐらいは新しいものを複数冊、使いやすい形で別のコーナーで並べてもらいたいものだと思う。

 死蔵されていても、一般の家庭よりは資料がある。ではこの蔵書をどう生かしていくのか、もっと突き詰めていえば、どこに地域図書館の限界があるのかを見極めておく必要があるように思う。調べる側が、あくまでも本に解説者の代行を求めるのか、知識の確度を高めるために調査の糸口を求めていくのかということもある。図書館のリファレンスが本の検索に閉じていくのか、関連施設、美術館・博物館・専門図書館などの仲介にたつのかという受け皿の問題ともいえる。現状では図書館を超えたガイドは行なえないという状態だろう。しかし、「知」は書に閉じているわけではないのだ。

 もし書をめぐる範囲に調べを限定してもサポートには困難が伴う。特に調査者に多面的な視角を提供することはむずかしいことだ。

 「月」を例に取ってみよう。「月」とは「地球の惑星である」と読んでしまえば、かぐや姫の故郷の月も、狼男の月も消えてしまう。いや潮の干満、夜行性動物の明かりだって消えてしまう。ベートーベンだろうがグレンミラーだろうが、蝕の話だろうがばっさりとやられてしまう。「月」について調べたいと言ったら、その水気を保つことが出来るのだろうか。

 ここを膨らませるのが他者、特に先達との対話だ。だから図書館の学びは、リファレンスに頼ることが無理な状態では、調査者の技量にすべてが委ねられている。その意味で独学者の学びの場として、地域図書館が適切な場所であるとは思わない。本来はここに調べ学習の専任アドバイザーがいるべきなのだ。割り切って使うなら、現在のテーマの探査の隘路を延ばすため、脱線の契機を書に求めるために図書館に行くというのが現状に合っていると思う。

 前回も書いたが、フリースペースは文庫活動(常備本の冊数配置より、必要図書の集団入手が主目的)をすべきだと思う。読書は素養を深め情緒を育てるというような、中高生から見はなされカビの生えた読書論はもう、幕を下ろすべきなのだ。探究実践と連動し、よりアクティブに本を活かす道を探るべきなのだ。これは教員を前提にした学校図書館の学びとも違う学習のスタイルでもある。
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自主学習のヒント集解説・「地元図書館で調べよう・前」

2004-06-05 21:01:24 | フリースクール
今回は、ここの解説です。> ☆自主学習のヒント集☆

--- 解説 ---

 学校外で学ぶ子たちの情報源として地域図書館の意味は大きい。しかし図書館に行って具体的にテーマについて検索してみるとわかるが、ぶっつけ本番で狙いのものが見つかるものは、インターネットでも調べられるのだ。オンライン上に無いものは画像と表、そして文学作品そのものだ。インターネットでは著作権が大きな問題となるので、掲載に制限をかけているサイトが多いからだ。これは直接書籍にあたる以外ないのだ。

 しかし、ちょっと凝ったものになると、たちどころに地域図書館は壁にぶつかってしまう。初学者にとって文献検索の分類や書庫管理方式は迷路のようなものだ。それを整理するために館内掲示や、書の複数配置が行われているが、予算の関係か茅ヶ崎市立図書館はリファレンスを使わなければ全く該当書に出会うことができない。

 一例を取る。「逆さめがねが街をゆく」という「ナカニシヤ出版」の本がある。「ナカニシヤ出版」は「心理学特に臨床と医学系」の専門書の出版社だ。ところがこの書は「児童書」。はたしてこの本はどこにあったかというと、哲学書の脇の心理学の棚に入っていた。これでは子どもは、この書と出会うことは無いだろう。

 もう一例をとろう。「脳のしくみとはたらき」という神経心理学の新書本、これは「心理学」なのだろうか「医学」なのだろうか。これはなんと家庭医学書の中に分類されていた。新書だから専門書では無いということなのだろうか。

 だからNDC分類は納本時に指示があるのだが、館内配置が結構曖昧だったりする。これでは図書館に行って該当書に出会えるのは、明確な児童書ぐらいのものだ。

 「ゴッホ」について調べたい。これは関連書があるだろう。しかし「ゴッホの青の時代」について調べたいとなったらもうお手上げとなる。お手上げはたちどころにやってくるのだ。ところがインターネットでは「ゴッホ 青の時代」で予備検索ができてしまう。そこで当たりをつけて細部に割り込んでいけばいい。だがその検索法を誰が教えただろうか。

 それらはケーススタディになるだろう。これは独学では高いハードルだろう。作戦の構想力は経験が形作る。前提に出来ない学習者の構想力が前提のなるのだから、ここに指導者の介入が必要となる。しかし図書館のリファレンスサービスが、その役割を担ってくれるかというとはなはだ心もとない。

 一歩細部にはいるだけで、研究者の援助が必要なことすらある。その見極めや仲介を図書館のリファレンスに求めるのは酷だろうか。または塾や僕のような奇妙な大人がお節介チームを組む必要があるのだろうか。

 僕は中間どころを意識している。学校外で学ぶ子たちのフリースペースは文庫登録し、図書館リファレンスと協力関係をつくるべきだと考えている。メールで要求書籍を整えておいてもらい、文庫担当者が頻繁に書籍の交換をしにいくのだ。検索はオンライン蔵書検索を使う。時には図書館に助っ人同伴もありうるだろう。

 僕は書の中だけに情報を求める偏向は持たない。しかし、使いきることなしに地域図書館を捨てることもしない。地域図書館は居場所としての性質もあるが、実際は高齢者・子育て中の主婦、受験生、地元小学生という具合に知り合いのひとの目が多い。だから湘南の広域利用サービスは歓迎する。少し離れた地域図書館を活用すればいいからだ。

 僕が第一・第三週の空き日に、藤沢大庭市民図書館に待機活動を続けているのも、そんな相談に応じたいと思うからだ。図書館のリファレンスと異なるインターネットなどの横断リファレンスにも協力したいと思うからだ。自分の作業をやりつつ図書館で待っている。ぜひ利用してほしい。日程は下記ので企画予定」確認してほしい。

>SOFのHP「企画予定」へ


次回は、図書館比較の話になる。
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佐世保の事件に思う

2004-06-05 06:20:12 | 社会的企業
--- 論を始める前に、佐世保の故・御手洗怜美さんとご家族に弔意を申し上げたい。
そしてまた、あえて加害少女の不幸に寄り添うことを表明しておきたい。


★「面白さ」ということには、ふたつの種類があるように思う。ひとつは「愉快(ゆかい)・滑稽(こっけい)」ということ、もうひとつは「興味深さ」ということだ。TVを観ていても前者一辺倒のものは、脅迫的な拘束力がみえて不気味にすらみえる。僕は無条件でその集団の力に忠誠の証(あかし)をたてるような無理をしたくない。前者は「流行」という名で呼ばれるが、僕には馴染まない。それは反抗とも違う違和感の表明なのだ。吟味(なぜ?)を経ずして受け入れたくない、はみだしている部分(これも私)を切り詰めたくないのだ。そういう目からみると面白さも違う。相手と響きあいながら私とあなたは楽器(人格)が違うのだ。

★ひとは差異に覚醒される存在だからこそ、そこをおろそかにしたくない。ところがそれが議論になり「差異」が「対決」に切り詰められる心の貧困さ。

★なぜこんな厄介なことを書き始めたかというと、佐世保の事件に「チャット」が取り上げられていたからだ。紙メディアと比較してPCの画期的なことは、「間違うことができる」こと。編集機能が「推敲(すいこう)」を支えてくれることだ。相手を想像しながら文を書き連ね、練る。ここが「チャット」の場合即時的になり、ことばを味わうのではなく直感に押し流してしまうことになる。そのテンポが肌にあわずに「非チャット派」を僕は自称してきた。「チャット」の領域なら「電話」の方が非言語情報も流れてくるから、僕はそちらの方がいい。P2Pの限界はあるが。

★「チャット」をオンラインに閉じたものと考えるのは、どうかと思う。役を演じるにしては、成り立つ役が狭すぎる。瞬間の機微の面白さは自分の一部でしかない。だから面白さも前者に偏ってしまう。「チャット」の面白さを「時空を共有する楽しさ」というなら、言葉は虚しい。共有という同一視をするからことが歪む。「同床異夢」ということがあることを意識しないから、ずれが傷口に転化してしまう。

★大人社会の求める面白さは、刹那的な娯楽・消費文化の客の欲求である。このことがなおざりにされるのなら、子どものテレコムをあれこれいじっても管理(しつけ)論の頑迷な論理に陥るだけだ。大人社会をなぜ放置し、子どもを隔離するのかさっぱりわからない。

★テレコムの娯楽的側面だけが膨らんでいく様は、大人社会の価値観を見事に反映している。「チャット」はその中にひろがっている。テレコムの表現媒体の価値の一部の肥大化が招いた事件だが、その直情的な傾向は単に子どもの幼さに起因するものではない。消費文化と娯楽に翻弄される者の浅さであり、「チャット」の構造的な欠陥に根ざしているものだ。テレコムの価値はそこに収まるものではない。現代の子どもバッシングの愚かなしつけの流れに今回の事件が収束し、テレコムの価値を窒息させぬことを願っている。
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自学教材ヒント集に「定点観察のすすめ」を書きました

2004-06-02 06:10:50 | フリースクール
庭の観察もいいのですが、海岸線に出てみました。潮間帯、タイドプールが面白いので、例にとって見ました。SOFの親HPから行けます。

以下はメモです。関心のある方はどうぞ。

--- *** ---

今回の話は大事なことがひとつある。観察はあちこち出かけることmもいいが同時に、繰り返し同じ場所(定点)を定期観察ことも必要なことなのだということだ。こうすると土地勘(場所勘)がついて、意外な発見を拾い出すことができるようになる。

行ける時に行くのではなく、巡検日を決めて出かける。年2回でもいい。これが長続きのこつ。これでさえ、天候に左右されるのだから。僕の行く荒崎は京急三崎口駅からバス。1時間に2・3本。佐島は逗子駅からバス。これは何本もある。

京浜急行電鉄株式会社 三崎営業所 0468-82-6020
京浜急行電鉄株式会社 逗子営業所 0468-73-5511

「潮だまり(潮間帯)」は非常に豊かな生物相をしている。特に「幼生」や「稚魚」・「卵」などの普段採取しにくいものも観察できるのが特徴。

季節を選べば浜の地引網もいい。地元で上がった「白子(しらす)」は、エビやカニの幼生が混じっていることも多い。虫眼鏡で観察可能。

土産に買って帰るのもいい。ただすぐに無くなるし、予約が必要な場合もある。

話は変わるが、座間味の海は何とも素敵だ。本文紹介の小野さんの写真はいいので、沖縄の海だが「番外」として紹介した。

なお、「潮だまり(潮間帯)」の関連専門書は少ない。児童書を利用するか、下記の書上下2巻がお勧め。


●「潮間帯の生態学 Intertidal ecology (上)・(下)」
 デイヴィッド・ラファエリ&スティーヴン・ホーキンズ著
 朝倉彰訳 文一総合出版 99.9
ISBN:4829921382(上) ; 4829921390(下)

以上
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6/30に鎌倉のホタルをみませんか?

2004-06-01 04:26:58 | フリースクール
 夜の緑の中を歩いてみませんか。

 僕は6・7月になると三浦半島のホタルを観にいきます。足のケガで数年、間をあけてしまったのですが、昨年、ホームスクーリング協会参加の小学生の皆さんと恒例のコースを歩いてきました。

 「ホタル狩り」というより理科の観察の感じなのですが、人数が多かったので全体が集まったとき以外は、説明が聞けるのは僕の周辺だけという問題がありました。伝言ゲームのようで、後尾のひとのところに届く話は、まったく違った話になっているという現象が起こるのです。

 そこで昨年は居直って、ネイチャーゲームの「ナイトウォーク」を行ないました。間隔をおいて、2人組程度で懐中電灯を点けずに一本道を歩くのです。しかしこれは、ホタル観察というより、闇を味わうゲームでした。主旨がわかっていないと、ホタルをみつけても立ち止まらない、早くゴールに着きたいのです。こうなることはわかっていたのですが、やはり観察は少人数、数名がいいのです。

 今年は久々に鎌倉を歩いてみます。ただ僕を除いて3名位が限度。特に陸生ボタルを重点に、観てこようと思っています。湿地ですからすべりにくい靴が安全。バイクや車の泊め場所がないので徒歩で来て下さい。気温が高くむし暑い状態なら、小雨でも決行しますので、直前に下記の掲示板でチェックして下さい。携帯でも読めます。人数のことがあるので事前にメールを下さい。人数が多ければ、また別の日も調整していきますので…。


●6月30日(水)18時~20時
==湘南オンラインフレネ・ホタル観察企画==
--- 鎌倉・広町の森を歩きます。陸生ボタル中心。
集合:湘南モノレール「西鎌倉」駅改札口
(JR大船乗り換え)
場所:鎌倉・広町の森(竹の谷側)
雨天時:気温が高ければ小雨決行します。
    以下の掲示板でチェックして下さい。
http://6631.teacup.com/anshinmanabi/bbs
合流: tobita@mbm.nifty.com
     (当日用携帯電話転送即応)
定員:飛田を除く3名位
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