今日は父親の定期健診に付き合って、巡回は無し。病院に父を置いて茅ヶ崎駅周辺の用事を済ませてきた。メールが来ていたので、茅ヶ崎市立図書館に立ち寄った。
図書館に取り寄せ希望を出していた「ワーキングプア 日本を蝕む病」(NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班・編 ポプラ社・刊 June'07)が、やっと入った。帰宅後読んだが、暗澹たる気持ちにさせられた。内容は知らないことではない。日本の労働と福祉行政のお粗末さを感じると同時に、私たちがガードしようとしている「生き難さを抱えた青少年」の道もまた、格差社会の重圧の中に正当に位置づけられなくてはならない。
このレポートの取材先は秋田県仙北市角館町・同稲庭地区・同矢地ノ沢集落・岐阜県を初めとした東海/関西繊維業界となっている。矛盾の先端の取材といえる。より顕在化した形で働く個人の努力が空転していく様を追っている。それを普遍化して、自分たちの側に受け入れるとき、その橋渡しが物足らない。ここに出てくる若者は、地元でふんばっている姿だ。いわゆる都市部の喧騒にカモフラージュされている、格差の底辺に落としこめれていく若者の姿を追ってもらいたいと思う。働いて挫折したものが放置されていく状況と、もうひとつ、出発時点からハンデを抱える青少年が、切羽詰った大人社会の底辺の状況に弾かれて、就労の入口すら閉ざされてしまうことを恐れる。
あらゆる知恵は搾り出さなくてはならないだろう。世の中に流れ込むひとのぬくもりは、つなげていかなくてはならない。自分が生きている現実を丘陵から眺め渡したのがルポルタージュ、鳥瞰したものが社会理論と言った時、私たちが手を取り合えるのは地に立つ者の丘陵の眺めなのだと思う。鳥瞰図はさまざまな試みに見通しを与えるものだ。
私は結果的に中間支援者の立場にいる。波に打ち上げられた者として、いま・ここでなしうることをやりたい。解決力のある・なしではなく、シジフォスの岩を押し上げることをやめるわけにはいかないのだ。
●「ワーキングプア 日本を蝕む病」
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%97%E3%82%A2%E2%80%95%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E8%9D%95%E3%82%80%E7%97%85-NHK%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%80%8C%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%97%E3%82%A2%E3%80%8D%E5%8F%96%E6%9D%90%E7%8F%AD/dp/4591098273/ref=sr_1_1/503-9921533-6868707?ie=UTF8&s=books&qid=1193778816&sr=1-1
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ドロノワ倶楽部あねもね陶芸ワークショップの参加者の□□さんから、対人恐怖の重圧からやっとゆとりを保つことができるようになってきたので、同世代の軽くしゃべれる市内の同性を知らないだろうかと問い合わせがあった。はたと困った。彼女はすべて抱え込んでしまうタイプなのだ。私の知る当人さんたちは、個性のタイプが違っていたり、異性であったりして、この問いかけで、タイプの偏りに気づかされた。一番近いグループは、相談すれば受け入れてくれるだろう。しかし通院治療をうけている方もいらっしゃる。お互いに難しい。
そこで精神障害・地域生活支援センター「元町の家」にお邪魔して、相談を持ちかけた。残念なことに付き合いは私事でセンターが紹介するものではないということで、打診は空転してしまった。びっくりされたが市社協にお邪魔し、ピア・サポートの様子も伺ってみた。先方は何を言っているのかなというところ。
□□さんには、もう少し時間をもらうと同時に、私が始める昼食会を時々覘いてもらおうと思う。女性センターやサポセンで時を過ごせば、誰かと出会えそうな気がする。飛田がいるのが気が重いというのは、ごもっともだから、小さな仕事をボランティアしてもらおうかと考えている。
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父を病院に置いて食事の買物を家に届けたとき、Mさんから、茅ヶ崎市内の障害者就労に熱心な企業を探しているが、ユニクロに取材したことがないかと問われた。バスの時間が迫っていたので、丁寧な応答が出来なかったが、残念ながら茅ヶ崎店はお邪魔したことが無いと伝えた。ユニクロは全店、障害者採用に極めてニュートラルな受け入れをしてくれる珍しい企業だ。勿論採用基準はあるが、法定雇用率を満たすための雇用という水準ではない。茅ヶ崎店見学をしたUさんに話を振った。なにかのきっかけがあったら、茅ヶ崎店もお話をうかがってみたいと思っている。
Mさんはすでにサポセンを出た後だったが、PJ費用立替分清算をSさんにしてもらった後、PJ会員のMoさんと□□さんの話や、12月の行政懇談の相談の状況の話をして、つい長居をしてしまった。病院についたら父はいなかった。あわてて家に戻ったが、家にも戻っていなかった。これは騒ぎと思っていたら、タクシーで医者のハシゴをしたことがわかった。一安心ではあったが、嫌な予感は夕食時に当たった。糖尿病食に箸をつけないのだ。父の保健証の束に混じったレシートをみて事態がわかった。父は駅ビルで、またトンカツを食べてきたのだった。冷や汗をかいた。
p.s.
社会的企業関連の解説を求めるために、企画をたてたいと思い、ため息をつく。理想論とばっさりやられるだろうこと必至だからだった。出向かなくてはだめだなと諦めつつ、さて回答してくれるところはどこだろうと思案にくれている。自己資本を超えて仕事をたてるのは従来なら助成金補助をうける形になる。当事者活動に、しっくりはまる形が欲しい。オンライン交流かなと漠然と思う。
毎日新聞チェック時間切れ<□□さんに頼みたいのはこの作業。
夜間傾聴:町田さん(仮名)ちと山場
駒沢公園君(仮名)
(校正1回目済み)
図書館に取り寄せ希望を出していた「ワーキングプア 日本を蝕む病」(NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班・編 ポプラ社・刊 June'07)が、やっと入った。帰宅後読んだが、暗澹たる気持ちにさせられた。内容は知らないことではない。日本の労働と福祉行政のお粗末さを感じると同時に、私たちがガードしようとしている「生き難さを抱えた青少年」の道もまた、格差社会の重圧の中に正当に位置づけられなくてはならない。
このレポートの取材先は秋田県仙北市角館町・同稲庭地区・同矢地ノ沢集落・岐阜県を初めとした東海/関西繊維業界となっている。矛盾の先端の取材といえる。より顕在化した形で働く個人の努力が空転していく様を追っている。それを普遍化して、自分たちの側に受け入れるとき、その橋渡しが物足らない。ここに出てくる若者は、地元でふんばっている姿だ。いわゆる都市部の喧騒にカモフラージュされている、格差の底辺に落としこめれていく若者の姿を追ってもらいたいと思う。働いて挫折したものが放置されていく状況と、もうひとつ、出発時点からハンデを抱える青少年が、切羽詰った大人社会の底辺の状況に弾かれて、就労の入口すら閉ざされてしまうことを恐れる。
あらゆる知恵は搾り出さなくてはならないだろう。世の中に流れ込むひとのぬくもりは、つなげていかなくてはならない。自分が生きている現実を丘陵から眺め渡したのがルポルタージュ、鳥瞰したものが社会理論と言った時、私たちが手を取り合えるのは地に立つ者の丘陵の眺めなのだと思う。鳥瞰図はさまざまな試みに見通しを与えるものだ。
私は結果的に中間支援者の立場にいる。波に打ち上げられた者として、いま・ここでなしうることをやりたい。解決力のある・なしではなく、シジフォスの岩を押し上げることをやめるわけにはいかないのだ。
●「ワーキングプア 日本を蝕む病」
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%97%E3%82%A2%E2%80%95%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%82%92%E8%9D%95%E3%82%80%E7%97%85-NHK%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB%E3%80%8C%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%97%E3%82%A2%E3%80%8D%E5%8F%96%E6%9D%90%E7%8F%AD/dp/4591098273/ref=sr_1_1/503-9921533-6868707?ie=UTF8&s=books&qid=1193778816&sr=1-1
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ドロノワ倶楽部あねもね陶芸ワークショップの参加者の□□さんから、対人恐怖の重圧からやっとゆとりを保つことができるようになってきたので、同世代の軽くしゃべれる市内の同性を知らないだろうかと問い合わせがあった。はたと困った。彼女はすべて抱え込んでしまうタイプなのだ。私の知る当人さんたちは、個性のタイプが違っていたり、異性であったりして、この問いかけで、タイプの偏りに気づかされた。一番近いグループは、相談すれば受け入れてくれるだろう。しかし通院治療をうけている方もいらっしゃる。お互いに難しい。
そこで精神障害・地域生活支援センター「元町の家」にお邪魔して、相談を持ちかけた。残念なことに付き合いは私事でセンターが紹介するものではないということで、打診は空転してしまった。びっくりされたが市社協にお邪魔し、ピア・サポートの様子も伺ってみた。先方は何を言っているのかなというところ。
□□さんには、もう少し時間をもらうと同時に、私が始める昼食会を時々覘いてもらおうと思う。女性センターやサポセンで時を過ごせば、誰かと出会えそうな気がする。飛田がいるのが気が重いというのは、ごもっともだから、小さな仕事をボランティアしてもらおうかと考えている。
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父を病院に置いて食事の買物を家に届けたとき、Mさんから、茅ヶ崎市内の障害者就労に熱心な企業を探しているが、ユニクロに取材したことがないかと問われた。バスの時間が迫っていたので、丁寧な応答が出来なかったが、残念ながら茅ヶ崎店はお邪魔したことが無いと伝えた。ユニクロは全店、障害者採用に極めてニュートラルな受け入れをしてくれる珍しい企業だ。勿論採用基準はあるが、法定雇用率を満たすための雇用という水準ではない。茅ヶ崎店見学をしたUさんに話を振った。なにかのきっかけがあったら、茅ヶ崎店もお話をうかがってみたいと思っている。
Mさんはすでにサポセンを出た後だったが、PJ費用立替分清算をSさんにしてもらった後、PJ会員のMoさんと□□さんの話や、12月の行政懇談の相談の状況の話をして、つい長居をしてしまった。病院についたら父はいなかった。あわてて家に戻ったが、家にも戻っていなかった。これは騒ぎと思っていたら、タクシーで医者のハシゴをしたことがわかった。一安心ではあったが、嫌な予感は夕食時に当たった。糖尿病食に箸をつけないのだ。父の保健証の束に混じったレシートをみて事態がわかった。父は駅ビルで、またトンカツを食べてきたのだった。冷や汗をかいた。
p.s.
社会的企業関連の解説を求めるために、企画をたてたいと思い、ため息をつく。理想論とばっさりやられるだろうこと必至だからだった。出向かなくてはだめだなと諦めつつ、さて回答してくれるところはどこだろうと思案にくれている。自己資本を超えて仕事をたてるのは従来なら助成金補助をうける形になる。当事者活動に、しっくりはまる形が欲しい。オンライン交流かなと漠然と思う。
毎日新聞チェック時間切れ<□□さんに頼みたいのはこの作業。
夜間傾聴:町田さん(仮名)ちと山場
駒沢公園君(仮名)
(校正1回目済み)