湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

8/11 都社協「福祉職場における障害者雇用推進フォーラム」に参加して

2010-08-16 08:55:25 | 引きこもり
2010/08/11 記
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都社協のフォーラムがあるので参加してきた。福祉職場の就労支援関連指導者向けの講習で「福祉職場における障害者雇用推進フォーラム」(飯田橋の都社協にて)という名前そのものの内容。例えば小規模作業所とか、保育園、高齢者の特養ホームのような福祉系職員として、障がい者雇用の機会を広げるにはという話。

福祉系特に高齢者福祉系の雇用は年々膨らむ一方だが、ここは低賃金長時間不規則心理負担の多い職場でも有る。しかしこの世界の中でも、無資格でも参加できる周辺労働がある。この職を障がい者に開けないかという問題意識が中心になっている。この職場は障がいに対する理解度が深い一方、有資格者の仕事区分が入り組み、その辺の事情が障がい者自身のモチベーションを維持する際の障害となってしまうことも多い。

例えば保育園の園内清掃や食事配膳の仕事を請負ったとしよう。当事者は子育てに参加したいと保育園に飛び込んだ。ところが一緒に遊んだり、話したりしようとすると、職員がこの方をはずしてしまう。子育てと勢い込んだこの方は、なぜ子どもと一緒の場にいながら、子どもに接することができないのか悩むことになる。資格の説明をすれば、自分も資格を取ると言い出す。実際には、この方には無理だが、無理ともいえないという形に職場の問題化する。

清掃や配膳の仕事がいかに職場にとって必要な仕事であるかということを、まずは説得することが多いが、そのことを持ってしても、子どもと直接関われない矛盾は解決しない。

フォーラムでは多摩地区の事例紹介として、面白い話が紹介されていた。まさに苦肉の策だが、「昼食を子どもと一緒に食べる」というものだった。子どもの世話をするのではなく、ともに食事をすることで、一体感を味わってもらうという話。こういう見えない資格の壁に対する配慮が前提になれば、福祉系職場の障がい者雇用は、理解者が多い分道が開けるという。

高齢者施設のベッドメイク、洗濯、移動補助、清掃と器具メインテナンスなどの仕事を割り振ったとき、その仕事に対する高い集中力を維持できる方も障がい特性を理解し配置、職場メンターを彼らに配置すれば可能となる。ヘルパー2級なら取得可能な方もいるので、資格取得を推進し参加の枠を広げることも大事になる。

しかし、仕事の切り出しや無資格者参加の新たな職種を生み出すことは出来ないか。いつも清掃と配膳、洗濯というバックヤードの仕事以外にも仕事はないかという問題意識が今回のフォーラムに流れていたものの、行政による障がい者雇用が、例えば教育委員会などでは法定雇用率が達成できていないというような現状では、なかなか職種の拡張は実現できていないのが現状だ。

また障がい者雇用には、彼らの相談役を配置する必要があるということで、費用がかかるという発想をする職場も多い。ともに日録を付けて、時には親御さんの協力を得て、就労を支える生活支援と接するサポートを行ったり、職員ミーティングを毎日行ったりと責任分担を散らす工夫をしている職場も有る。

現に地域の特別支援校や地元事業所では、作業所などへの障がい者雇用を始めているところも多い。その経験交流が構想を広げていく上でますます必要となっているが、ここをどうネットワーキングしていくかその辺の話がでたところでフォーラムは閉会となった。

職種を育てるといういう意味では、就労支援の民間ボランティアも出番が生まれており、それを現実の職場に還元する回路も作っていく必要を感じている。アイデアは受け取っても、内部事情は出さないという非対称的な関係を貫くなら、いつまでたっても地域ネットは出来ない。それを越えるだけのアイデアを生み出していくのは、発明家の知力のような場に追い込んでいくナンセンスな発想だ。現場の必要性を一歩距離を置いて考えるところに地域支援者の意味が有る。そのバランスを取るのが地域ネットだろう。ここが育たないと、事業所の懐の中の自由発想に限定され、他の事業所の経験が反映しないなどの限界が出てくる。事業者間の交流促進、触媒のような機能をネットに、ネット活性化を民間ボランティアに持たせていくことで、職域開拓は進んでいくと思うのだ。

いくつかの職場事例紹介を経て、湘南に役立ちそうな独自発想をしている事業所を見つけることが出来た。しかしこの辺を地元講演会にふくらませて招待するのは、内容からして露骨な空転が見える。見学会の形かなとも思う。今回の講演会の参加者40名は関東圏に散っていた。地元の様子も分かればいいのだが、懇親会に出るほどの団体ではなく、個人には参加費が負担なので、延長戦をせずに帰ってきてしまった。

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父の入所先に、墓参の帰り親戚と立ち寄ることになった。12日である。今日もゲリラ局地豪雨があって、天候が心配。

母、エビチリを嘔吐。生臭いという。乳製品もじわり削られてきており、体力維持のメニューを見ていかないと、いずれ病状悪化が目に見えている。健康管理の粗さが目立ってきた。要注意。特にボトックス療法の激しい後遺症。

深夜0時の洗濯。母の家事をあてにできなくなった分、なかなか作業と家事がうまくかみ合わない。これも課題。


夜間傾聴:中央林間君(仮名)
     橋本2君(仮名)


(校正1回目済み)

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