2012/11/29 記
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情報が錯綜して確認が取れないとき、新たに関連情報をサーチするか、自分の既存の情報網で得ていた情報から推測して判断するか迷うことがある。被災地情報は他者に依頼していても、決して必要な情報は得られない。結局は現場に出向かないと、判断がつかない。この壁が超えられない限り、芯のある活動は出来ない。プロとアマチュアの間にある深い溝は、経験と情報処理の差、連携する力の差だと思う。だからどうなのかと思われるような些細なことでも、実際どうなのかと調べると壁がある。無念が募る。プロになる必要はないが、この粗さでいいはずもない。
ことは逆なのかもしれない。何でこんなことがわからないのかという苛立ちなのかもしれない。ひとつは仕事から派生することなので、ここには書けないがもうひとつは、古本を支援活動に使う場合の古本の行方の話だ。私は陸前高田の、ある仮設住宅集会所と小友町のモビリア仮設図書室に、茅ヶ崎のセカンド・ブック・アーチに依頼して書籍を届けている。
モビリアには、全国各地から古書が寄贈されている。だから要望のある本を探して届けることにしている。ところが夏場を過ぎるころから、困った噂が飛び込んできた。余った古本が陸前高田市立図書館の再建用に転用されており、それも余って業者に販売される。その資金が市立図書館再建資金となるという話だった。勿論直接市立図書館再建資金として古本が送られてくる。問題はモビリアに寄贈された古本の多さだ。ここは一度、司書役のボランティアさんではなく、責任者の**さんに話を通しておかなくてはならない。ところが選んだ本も換金されてしまうのなら、仮設住宅集会所への配本に力を入れたほうがいい。その拡張にも現地を歩かなければならない。予算が足らない。
被災地の知り合いにメールを出す。状況がわかる者は、いなかった。もうひとりは大船渡市三陸町の年配の女性だ。車を運転できるわけでもないので、陸前高田の小友町の山中まで行ってくれとはいえない。モビリア図書室への電話やメールがわからないのが問題なのだが、無茶な仲介依頼を入れたくない、その結果なのだ。HPに出てくるのは盛岡の資金提供団体のメール・アドレス。仲介してくれるとの話になるが、話が通ったためしがない。
セカンド・ブック・アーチの**さんには、クリスマスプレゼント・パックを複数個お願いするつもりでいる。仮設用とモビリア用だ。そこに手紙を挟み、応答を待とうと思う。中古車提供から9ヶ月が経っている。連続セミナーにかけた資金が手足を縛る。被災地に行きたい。そのとことばかりが募ってくる。
●「陸前高田の図書館再建支援 中古本400冊集まる 27日も受け付け」
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今日は、必ず早めに訪問しなければならないところをまわった。
「つつじ学園」
「高砂コミュニティセンター&カフェさぶれ」
「サザンポ」
「茅ヶ崎市子育て支援センター」
「茅ヶ崎市子育て支援センター・南口」
「茅ヶ崎市老人福祉センター」
「茅ヶ崎地区コミュニティセンター」
だ。「茅ヶ崎養護」は、まわりきれなかった。これは「明日」。
とくに「つつじ学園」は、時間をかけて説明をしたかった。しかし、初めから津波の恐ろしさを伝える講演会と勘違いされてしまった。結局、「災害時要援護者」の避難から避難所・仮設生活にわたる期間の的確な防災対策の話ということが伝わらないもどかしさ。結局玄関立ち話数分で資料を預けなければならなかった。少し時間を置いて、再訪問するつもりでいる。これは高砂コミュニティセンターも同じ。
一方、老人福祉センターは幸運にも、市老人クラブ連と自治会連合会の++さんに出会えたことだ。概要を説明し、大上段ふりかぶって企画しても、有志が集まらなければ、ただの啓蒙講演会になってしまうという点に違和感を感じられたようで、会長を含んで相談してくださることになった。有効な一歩が踏み出せるように、つながりの見える顔合わせが大事なことと伝えた。この企画の必要性が伝わりますように。
勿論茅ヶ崎コミセンは石頭。行政課の許可が必要の一本槍。
「さぶれ」や「サザンポ」は、知り合いが仲介してくれたおかげで、とりあえず資料は、回覧されることに。
今回は夜、相模大野校だったが、母は、父の介護のときも親身に応援してくれた浜見平団地の母の友人が母を食事に誘ってくれたおかげで、私は食材の買い物だけで済んだ。
今は視覚障碍関係の団体への呼びかけ音声メッセージ作りだ。CDに音声ファイルを入れて手渡していく。録音ボランティアの方と違い、全然訓練をしていないので。聞きにくいかと思うが、できるだけ歯切れよく話したい。
後は看護学校。また飛田が来たという感じにならないように気をつけよう。これも「明日」。
とにかく市議会や県会関係は、時期が悪い。衆議院議員選挙に夢中だからだ。スキャンダルと時間稼ぎの泥仕合で過ぎた時間を誰が思っていようか。火急の事態や、社会活動のセンスが疑われるような軽視が横行している。だから深入りはしない。選挙協力とのバータはナンセンスの極みだからだ。
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●「高齢の母と子 孤立死か…札幌のアパート」
---- 被災が原因ということではない。しかし、これから非被災地の支援者が引き上げた後、仮設住宅で他者の中の孤独がひとを蝕む時期に入ってきている。私の仕事が「希望」を守り育てる仕事だからなおさらに、危機意識の風化を感じるのだ。
---- 状況観察の眼を曇らせるな。岩手・宮城の子ども、更には地区ばらばらに避難している「みなし仮設」「遠方の親戚に身を寄せている」そんななかで、じわりと子どもに異常が出てきている
●「震災の健康への影響 東北大教授ら解説」
------- わたしは、初夏から被災した美容室の関係者と組んで、美容サービス券を買う鵜生んだ。平塚で東日本大震災の現地経験者の報告会をしたとき、美容師組合の方の話の中で、亜急性期から被災地に被災者の頭髪カット・サービスをした。ところが地元の同業者が仕事を奪うのかと抗議にきて、引き上げてきたという話があった。私の提唱していた外出支援も、タクシー業界から類似の抗議が出かねないので、地元の美容師さんが集まって、新しい店を運営していることを知り、それを支援をしようとして「サービス券購入運動」を提案した。非被災地の支援者は「美容カット券」を買い、地元美容師は「カット・サービス」を受け取った「券」の枚数だけ届けるというスタイルだった。これなら地元企業の再建妨害にはならない。この「サービス券」は非被災地の美容院に置き、「サービス券」を買ってくれれば,非被災地美容室の「(例)カット5%引き」券としてメリットを出せば、ただ払いにならないで済む。
この方式を広げ定着させる場面がまだあることが嬉しかった。
●「一人暮らし高齢者を電気店従業員が点検」
これらも生活支援のひとつである。
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登別や室蘭で吹雪が給電鉄塔を倒し、地元は停電三日による寒さの中にいるという。私は有珠山噴火災害にも関わった。その関係で室蘭には友人がいる。彼らはファンヒーターを使わないという人が多い。停電すれば、石油ストーブでありながら、機能停止になることを知っている。それでも灯油と食料品の買いあさりがあったという。町が弱くなった。高齢者比率があがったかという話ではない。東日本大震災という隣の出来事は防災に結びついていない。いつ起きるかわからないものに対し、ひとは動かない。
●「台風17号で石巻・1万人に避難勧告 実際行動たった82人」
だからこそ、指導関係者の横断的な連携が必要になる。避難訓練が無駄だというのではない。「釜石の奇跡」がそのことを教えてくれている。指導関係者が初動をしっかり行なうことだ。
<茅ヶ崎市立図書館に届いた新刊より>
----- 私のリクエストが通った。お勧め。
●「災害時の公衆衛生 私たちにできること」
夜間傾聴:橋本3君(仮名・母親)
(校正1回目済み)
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情報が錯綜して確認が取れないとき、新たに関連情報をサーチするか、自分の既存の情報網で得ていた情報から推測して判断するか迷うことがある。被災地情報は他者に依頼していても、決して必要な情報は得られない。結局は現場に出向かないと、判断がつかない。この壁が超えられない限り、芯のある活動は出来ない。プロとアマチュアの間にある深い溝は、経験と情報処理の差、連携する力の差だと思う。だからどうなのかと思われるような些細なことでも、実際どうなのかと調べると壁がある。無念が募る。プロになる必要はないが、この粗さでいいはずもない。
ことは逆なのかもしれない。何でこんなことがわからないのかという苛立ちなのかもしれない。ひとつは仕事から派生することなので、ここには書けないがもうひとつは、古本を支援活動に使う場合の古本の行方の話だ。私は陸前高田の、ある仮設住宅集会所と小友町のモビリア仮設図書室に、茅ヶ崎のセカンド・ブック・アーチに依頼して書籍を届けている。
モビリアには、全国各地から古書が寄贈されている。だから要望のある本を探して届けることにしている。ところが夏場を過ぎるころから、困った噂が飛び込んできた。余った古本が陸前高田市立図書館の再建用に転用されており、それも余って業者に販売される。その資金が市立図書館再建資金となるという話だった。勿論直接市立図書館再建資金として古本が送られてくる。問題はモビリアに寄贈された古本の多さだ。ここは一度、司書役のボランティアさんではなく、責任者の**さんに話を通しておかなくてはならない。ところが選んだ本も換金されてしまうのなら、仮設住宅集会所への配本に力を入れたほうがいい。その拡張にも現地を歩かなければならない。予算が足らない。
被災地の知り合いにメールを出す。状況がわかる者は、いなかった。もうひとりは大船渡市三陸町の年配の女性だ。車を運転できるわけでもないので、陸前高田の小友町の山中まで行ってくれとはいえない。モビリア図書室への電話やメールがわからないのが問題なのだが、無茶な仲介依頼を入れたくない、その結果なのだ。HPに出てくるのは盛岡の資金提供団体のメール・アドレス。仲介してくれるとの話になるが、話が通ったためしがない。
セカンド・ブック・アーチの**さんには、クリスマスプレゼント・パックを複数個お願いするつもりでいる。仮設用とモビリア用だ。そこに手紙を挟み、応答を待とうと思う。中古車提供から9ヶ月が経っている。連続セミナーにかけた資金が手足を縛る。被災地に行きたい。そのとことばかりが募ってくる。
●「陸前高田の図書館再建支援 中古本400冊集まる 27日も受け付け」
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今日は、必ず早めに訪問しなければならないところをまわった。
「つつじ学園」
「高砂コミュニティセンター&カフェさぶれ」
「サザンポ」
「茅ヶ崎市子育て支援センター」
「茅ヶ崎市子育て支援センター・南口」
「茅ヶ崎市老人福祉センター」
「茅ヶ崎地区コミュニティセンター」
だ。「茅ヶ崎養護」は、まわりきれなかった。これは「明日」。
とくに「つつじ学園」は、時間をかけて説明をしたかった。しかし、初めから津波の恐ろしさを伝える講演会と勘違いされてしまった。結局、「災害時要援護者」の避難から避難所・仮設生活にわたる期間の的確な防災対策の話ということが伝わらないもどかしさ。結局玄関立ち話数分で資料を預けなければならなかった。少し時間を置いて、再訪問するつもりでいる。これは高砂コミュニティセンターも同じ。
一方、老人福祉センターは幸運にも、市老人クラブ連と自治会連合会の++さんに出会えたことだ。概要を説明し、大上段ふりかぶって企画しても、有志が集まらなければ、ただの啓蒙講演会になってしまうという点に違和感を感じられたようで、会長を含んで相談してくださることになった。有効な一歩が踏み出せるように、つながりの見える顔合わせが大事なことと伝えた。この企画の必要性が伝わりますように。
勿論茅ヶ崎コミセンは石頭。行政課の許可が必要の一本槍。
「さぶれ」や「サザンポ」は、知り合いが仲介してくれたおかげで、とりあえず資料は、回覧されることに。
今回は夜、相模大野校だったが、母は、父の介護のときも親身に応援してくれた浜見平団地の母の友人が母を食事に誘ってくれたおかげで、私は食材の買い物だけで済んだ。
今は視覚障碍関係の団体への呼びかけ音声メッセージ作りだ。CDに音声ファイルを入れて手渡していく。録音ボランティアの方と違い、全然訓練をしていないので。聞きにくいかと思うが、できるだけ歯切れよく話したい。
後は看護学校。また飛田が来たという感じにならないように気をつけよう。これも「明日」。
とにかく市議会や県会関係は、時期が悪い。衆議院議員選挙に夢中だからだ。スキャンダルと時間稼ぎの泥仕合で過ぎた時間を誰が思っていようか。火急の事態や、社会活動のセンスが疑われるような軽視が横行している。だから深入りはしない。選挙協力とのバータはナンセンスの極みだからだ。
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●「高齢の母と子 孤立死か…札幌のアパート」
---- 被災が原因ということではない。しかし、これから非被災地の支援者が引き上げた後、仮設住宅で他者の中の孤独がひとを蝕む時期に入ってきている。私の仕事が「希望」を守り育てる仕事だからなおさらに、危機意識の風化を感じるのだ。
---- 状況観察の眼を曇らせるな。岩手・宮城の子ども、更には地区ばらばらに避難している「みなし仮設」「遠方の親戚に身を寄せている」そんななかで、じわりと子どもに異常が出てきている
●「震災の健康への影響 東北大教授ら解説」
------- わたしは、初夏から被災した美容室の関係者と組んで、美容サービス券を買う鵜生んだ。平塚で東日本大震災の現地経験者の報告会をしたとき、美容師組合の方の話の中で、亜急性期から被災地に被災者の頭髪カット・サービスをした。ところが地元の同業者が仕事を奪うのかと抗議にきて、引き上げてきたという話があった。私の提唱していた外出支援も、タクシー業界から類似の抗議が出かねないので、地元の美容師さんが集まって、新しい店を運営していることを知り、それを支援をしようとして「サービス券購入運動」を提案した。非被災地の支援者は「美容カット券」を買い、地元美容師は「カット・サービス」を受け取った「券」の枚数だけ届けるというスタイルだった。これなら地元企業の再建妨害にはならない。この「サービス券」は非被災地の美容院に置き、「サービス券」を買ってくれれば,非被災地美容室の「(例)カット5%引き」券としてメリットを出せば、ただ払いにならないで済む。
この方式を広げ定着させる場面がまだあることが嬉しかった。
●「一人暮らし高齢者を電気店従業員が点検」
これらも生活支援のひとつである。
-------
登別や室蘭で吹雪が給電鉄塔を倒し、地元は停電三日による寒さの中にいるという。私は有珠山噴火災害にも関わった。その関係で室蘭には友人がいる。彼らはファンヒーターを使わないという人が多い。停電すれば、石油ストーブでありながら、機能停止になることを知っている。それでも灯油と食料品の買いあさりがあったという。町が弱くなった。高齢者比率があがったかという話ではない。東日本大震災という隣の出来事は防災に結びついていない。いつ起きるかわからないものに対し、ひとは動かない。
●「台風17号で石巻・1万人に避難勧告 実際行動たった82人」
だからこそ、指導関係者の横断的な連携が必要になる。避難訓練が無駄だというのではない。「釜石の奇跡」がそのことを教えてくれている。指導関係者が初動をしっかり行なうことだ。
<茅ヶ崎市立図書館に届いた新刊より>
----- 私のリクエストが通った。お勧め。
●「災害時の公衆衛生 私たちにできること」
夜間傾聴:橋本3君(仮名・母親)
(校正1回目済み)