湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

5/30 「懇話会ニュースNo.013」完成 まえがきから/中村雅彦さんのリンク

2015-05-31 06:22:10 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/30 記
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「懇話会ニュースNo.013」完成。新たに書き加えた部分をいかに載せます。月曜から配布します。

---------ここから--------

「7月は被災障がい者の支援を考えます」
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>>>障がい者の被災は、ご近所の方の協力が不可欠といいます。発災時の困難を考えるにも、「外出時や作業所にいるときの被災」という異なる場面の検討にすら議論が進んでいない実情があります。ましてや、避難後、支援が途絶え、健常者集団の無配慮にさらされる状況をどうするか、安全避難という「いのちの危機」の第一の波の後に続く、孤立化という「無理解と差別」の第二の波も考えて行く必要があります。今回は地元から離れるという特殊性を持った福島県の事例から考えます。ゲスト・中村雅彦氏は。視覚障がい関係者ですが、レポートは福島県社協の協力のもとで、全障がい領域にわたっています。障がい者支援関係者の方の参加をお待ちしています。

------ ここまで-------

以下は、関連資料です。

●「NHK fr School ブログ/障害者に手を届かせていたら」
●「東日本大震災による長期避難/中村雅彦」
●「災害時における障害のある人への支援について考えるフォーラム議事概要」
●「都社協・コラム/このヒトに会いたい」
●「あと少しの支援があれば」

(参考)
●「DINF:1年を過ぎたJDF被災地障がい者支援センターふくしまの活動概要と防災対策提案」

夜間傾聴:塾長

(校正1回目済み)

 

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5/29 7月懇話会は、7/2 18:30 中村雅彦氏に決定

2015-05-30 06:02:59 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/29 記
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やっと懇話会7月例会の骨格が決まった。今回は福島県の被災障がい者の4年間にスポットを当てる。書籍:「あと少しの支援があれば」(ISBN:9784863711761)2012年の取材レポートは、東日本大震災下の障がい者の困難を具体的に伝えてくれました。4年間の長期避難生活を、著者は継続して伴走していく。今回はその話を含め、東北の被災障がい者の支援法と、今後起こるであろう災害時への教訓を探る。

今回は福島から、書籍:「あと少しの支援があれば」(ISBN:9784863711761)の著者・中村 雅彦氏(福島県視覚障がい者福祉協会専務理事・福島県点字図書館館長)を招待した。視覚障がい者のみならず、障害の領域を越えた話題が提供される。災害の第一の波「いのちの危機」の後にやってくる第二の波、「無理解と差別の波」にさらされながら、福島県の独自の課題「長期分散避難生活」と、「避難先就労か帰郷待機か」という問いに挟まれているという状況が、語られる。

災害の課題は、安全避難に終始するものではない。避難後、災害弱者である障がい者の医療・生活支援を長期にわたって保障していく社会活動をどう生み出して行くか、これからの防災活動にどう経験を活かすかを考える。

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日 時: 2015年 7月2日(木) 18:30~20:30
場 所: 茅ヶ崎市コミュニティホール5F  A会議室
テーマ: 「あと少しの支援があれば」その後
      (東日本大震災から4年目の、被災障がい者の避難生活が教えるもの)
ゲスト: 中村 雅彦 氏(福島県視覚障害者福祉協会専務理事・福島県点字図書館館長)
対 象: 防災関係者と災害ボランティア 他
会 費: 無料
参 考: 福島県下の3.11被災障がい者の避難生活の困難さをルポした書籍「あと少しの支援があれば」(福島県社協協力:2012年刊)

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まもなく「懇話会ニュースNo.013」β版が完成する。月曜日から配布に入る。

夜間傾聴:ひとり
     **君(銀行担当者と話し合ったが不安だと…。)

(校正1回目済み)

 

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5/28 懇話会ニュースの下書きしつつ/平常性バイアスの毒気に

2015-05-29 06:01:08 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/29 記
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「懇話会ニュース」を書いている。福島の**さんが、6or7懇談会ゲストを承諾してくださったため、最終調整の日取りの部分を空けて、原稿を書いている。お名前は、日取り確定時点で公開する。

福島県の障害者31人の記録を編纂した方だが、ルポを行いそのレポートを、**さんが書いているため非常に整理されている。体験談を集めてそのまま一冊の本にする方法ではないため、ルポの中の論点が浮かび上がる。

お電話によると、3.11被災後4年の距離の中で、見直しを行っているだけでなく、東京都社協とともに、4年後の現在の状況と課題を継続して浮かびあがらせているため、4年前のひとではない。**さんからの日取り候補連絡、発行が来週月曜日に間に合うか待機している。

家族の会の方は、9月末を希望されているが、もう少し日が迫ってからの方がいいのかもしれない。ただ発達障がいと二次障がいとの複合となっていて、身体障がい系の方々の関心が薄くなりそうなので、「避難地就労」という福島独特の課題があるために、そこで媒介できないか思案している。むしろ、参加者数がこわいが「わーく」編集部(SCF)で取り組むべきではないかとも考えている。

6・7月懇話会の方を来週流したいので、切り替えた大阪・神戸行は6月初めにずれこむ。メールでその旨伝えてある。

今日(29日)が子どもネットワークの講演会だが、間に合わないのが残念。一応、話だけは伝えておきたい。

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ある高齢者が多い趣味の団体の中心人物3人と茅ヶ崎駅の改札口で出会った。駅ビル改装閉店前に買い物はないか奥さんと来たのだが、偶然3人とも同じ話で、出会ってコーヒーを飲むと奥さんから離脱してきたのだと笑う。

私にはその趣味は高すぎてお付き合いすらできないのだが、ひとりが中学校時代の同級生なので、ときどき出会ったときに、雑談に誘われることがあった。前回は2年前。そんなわけで、少し話したが、私が災害ボランティアをしており、茅ヶ崎の防災にも片足を突っ込んでるという自己紹介には、戸惑ったようだ。

「まだやってるのか」
「そんな、いつ来るかわからないものに力を注ぐのは、やめとき」
「なんとかなるから、苦労のしすぎだ」

とさんざんな意見だった。南海トラフは全員知らないし、「茅ヶ崎は都会だから津波は来ない」という持論をきかされて、反論する気にもならなかった。こんなものなのかななあと、正常性バイアスの強さと知識の偏在を悩ましく思った。

母に「はまぼうふうの春巻」を食べさせつつ、「都会だから津波はこない」という珍説の裏「東北は田舎だから津波にあった」と考えていることに気がついた。たまったものではない。

夜間傾聴:ひとり

(校正1回目済み)

 

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5/27 懇話会・福島のゲスト了解がとれた!/行き先、福島から神戸へ

2015-05-28 05:57:36 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/27 記
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やっと事が動いた。不思議なことだが、ひとつの企画が成り立つとき、並行して進めてきた企画も動き出す。2つの話が動き、福島へ出かける必要が無くなった。そこで大阪方向に行き先を変更しようと思う。

昨日、福島の関係施設の館長の**さんと電話で、懇談了解の応答をいただいた。6・7月の日程の調整をしていただき、連絡待ち状態。話題の豊富な方ゆえ、是非招待したかった方だ。発達障がい・視覚障がい・四肢障害が中心になりそうだ。日程決まり次第公開。

福島県の領域を越えた障害者もうひとつの企画は、県内に原発避難をしている障がい者施設関係者の方との接点だ。こちらは秋口の取り組みとなるだろう。施設再建をめぐっての職員不足の話など、異なる角度から論点をしてくれそうだ。

大阪方向は、秋口以降のゲストで、被災高齢者の孤立化の対策と、避難生活中の心身活性低下対策の2つの課題を探ってくる。大阪・豊中や、神戸大の知人ルート、故・黒田裕子さんの団体にお邪魔してみようと思っている。

ともあれ、6・7月の懇談、豊かなものになりそうなので、さっそく下準備を始めている。日程が決まれば、「懇話会通信」が発行できるよう、記事を書いている。

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私の友人の娘さんの誕生日に、大人が見ても楽しめる絵本を贈っている。今回もどうかなと。在庫書店探し開始。

夜間傾聴:ひとり(嫌われて中断、ふむ…)

(校正1回目済み)

 

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5/26 母のケアプラン会議のついでに/福島の被災障がい者の特殊性を踏まえたテーマを

2015-05-27 05:56:46 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/26 記
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今日は、我が家で母のケアプラン会議が開かれて、地域包括支援センターのケア・マネさんと、デイの施設代表と話あった。新年度の介護度が確定し、母は昨年度から継続サービスを受けることになった。

母は胃の摘出手術の後遺症が、今後一生続くものと診断が出ているので、悪くなっても良くはならない。一番怖いのは、突然のめまい。以前と比べると発症頻度は下がっており、今の筋トレが直接治療に結びつくわけではないが、体力低下が体調悪化に結びつくので体調維持観察のために介護度を使っている。

早々と話が終わったので、母を放置して茅ヶ崎の被災時の対応のことや、高齢者の福祉避難所の話など、乱立しはじめた施設との分担をどう考えているかとか、訪問看護と介護の連携の話などを私が持ち出してケア・マネさんを困らせていた。

私も相模大野校への出勤時間なので、先方の割り当て時間を超えはしなかったが、隙間風吹く現状を感じ取ることが出来た。

基本的には、災害対策のような非常時の対応は、大枠が行政から示されているが、内発的な活動としては、安全自主避難の域を出ていないこと。避難生活のシュミレーションは職員の常識まかせで、施設間に差があることが、伝わってきた。

福島へは、ここもまた岩手・宮城と異なる原発災害避難に分断されて、県レベルの関わりしか実態がつかみにくい。結局、障害者・高齢者の各自のエピソード集になってしまうのか、その辺を恐れている。気仙沼の自閉症の家族の会のゲスト依頼が失敗したとき、それぞれの県レベルの団体が、課題を把握しているのではないかという話を思い出した。そこに留意し、現地であまり時間がとれないが、近隣に事務所を置く団体を回ってみることにしている。

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「はまぼうふう」の差し入れあり。天ぷら粉もないので、リゾットを鶏ダシでとり、母に食べさせ好評を得た。私はおひたしに。カロリー制限。

「懇話会ニュース」出せるか…。


夜間傾聴:ひとり

(校正1回目済み)

 

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5/25 14時台の地震に思う

2015-05-26 06:32:46 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/25 記
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母が東京の主治医の診察を受けた帰り、母と母の友人が湯島で合流し、祭りを見ながら会食をしていた。その最中に埼玉を震源とする地震が発生、震度4で揺れた。

私は教材屋の仕事で、小川町の出版社に書類を届けながら、母を迎えにいく準備をしていた。大丈夫だと母からメールがあったが、再発したときの雑踏の混乱がこわいと書かれていた。

書類を抱えて、予定より早めに出かけ、淡路町まで出かけたが、若干混雑している程度と思ったが、母と御茶ノ水で合流する頃には、早めに帰宅を決めこんだか、路線の遅延も手伝って、通勤客が増えてきていた。時間があれば神田錦町の首都高速のそばにある某出版社に寄って、今回福島で交渉する懇話会ゲストの書いた書籍を数冊購入しておきたかったのだが、母がいるのでは立ち寄るわけにもいかず、もうひとり横浜下車の母の友人を連れて、送ることになった。

子どもの引率もそうだが、婆様がふたりいると、実に文句が多い。始発ではなく中継駅になってしまった東京駅につくころには、とても座って帰るなどできない状況になっていた。

足のもつれる横浜の高齢女性をただ降ろすのが危うく、気になったので、横浜駅ホームで一度下車したのがいけなかった。続く列車が完全に混雑して、とても座れるどころではなくなり、母と辻堂で外食して休むことになった。

食事中、周囲の方から、地震のときらせん状の上階から覗き込んでいた子が手に持っていたおもちゃを落として、ちょっとパニック騒動があったと聞いた。今回は湘南では大きな混乱はなかったようだが、つい都市型地震の影をみたように思った。

福島に高速バスの車中2泊は、母を浜見平の知人にお願いしてあるが、大丈夫だろうかと考えている。値段は倍だが新幹線で日帰りすべきだろうか。ただ月曜日が先方休日なので、5/31か6/2に交渉日を設定するよう、先方にメールでアポを取っている。

<気になる記事>

●「子の在宅医療、支援へ始動 家族の負担減、官民で模索/神奈川」

夜間傾聴>なし

(校正1回目済み)

 

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5/24 31日に福島に出かけます

2015-05-25 05:22:54 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/24 記
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福島に出かける前の準備。車中2泊の高速バスで行くことに決定。けちけち旅行である。福島からも発信できるように、iPadを借りた。どうも操作が心配ではある。

6月2日に帰宅予定。

教材屋の仕事を済ませている。ぶっそうなので、家族づきあいしている浜見平の**さんに、我が家に遊びに来てくれるようにお願いした。

ふむ、話はまた今夜。


夜間傾聴>ひとり

(校正1回目済み)

 

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5/24 貴金属押し買いその後・地域医療に関心のある開業医に話を

2015-05-24 06:06:57 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/23 記
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母が昨日の訪問強制買取り経験から、ひとりのときの対策を考えてくれと言い出した。携帯電話を肌身離さず持っていることも大事だが、室内にいれないことだと説明した。

よくある事例では、「トイレを貸して欲しい」と言い出し、用を済ませてから戻るときに、巧妙に茶の間に座り込むという手口がある。そのときは、急いで外に逃げ出し110番するのがいい。相手をしてはいけない。盗難があれば、彼は不法侵入から強盗になり実刑となる。

彼らは交渉のシュミレーションをしてから、仕事についている。説得しようなどとは思ってはいけない。

母は不服そうにうなづいた。

-------

包括支援センターは今日は休みだが、地域医療に関心のある開業医の**先生は午前中診察しているので、訪ねていいか確認電話をいれて、午後にお時間をいただいた。以前、私の祖母の往診の件で無理をお願いしたことがあった。

話は、懇話会への参加要請と、個人医療情報QRカードへのアドバイスをいただくことにあった。ひととおり説明を聞いてもらったが、即答はもらえなかった。医師会への仲介をお願いできないか頼んで、それでも話は30分近く聞いてもらえた。期待せずに待つことにした。

懇話会ゲスト講師をこれから福島に説得しにいくが、その結果より、湘南の側の受け入れが心配なのだ。いつもこの不安と闘いながら、納得の行く人選を心がけ、懇談の必要性を説いて回ってきた。

阪神淡路の時、有珠山噴火のとき、そして今回の3.11のときも同じ轍を踏んでいることが私には見えてしまう。今回はそれでも障がい者保護の話が浮かび上がってきた方だが、それとて安全避難話以外に避難後の困難と対策の話となると、部外には話が聞こえてこない。私は自分が軽度の視覚障がい者であるが、家族に障がい者を抱えているわけではないし、仕事の上でも手帳を持っていない若年層の方の教育とケアは、地元に受け皿がない。障がいの領域を超えて連携する場がない。個別にあたるとき、この災害対策の経験差が必要性の感じ方に齟齬を生む。

だが必要なものは必要。3.11も4年目を超えたが、災害弱者の保護を保護を具体的な方策に無図美つけるとき、相手の連想する災害からの安全避難だけのイメージから判断を下す浅さを超えて、避難後の困難に目を向ければ、手を打てることが見えてくるから、「防災=安全避難」という頑固な発想枠をはずしていかなければならないだろう。

福島に出て行く足は、実はすくんでいる。しかし、良質な情報体験企画を立ち上げ、リスクを受け入れることを念じている。

夜間傾聴>ひとり
     塾長

(校正1回目済み)

 

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5/22 貴金属訪問買取りがやってきた/ペットレスキュー仲介員さんの帰省

2015-05-23 05:41:42 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/22 記
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以前私は、福島原発避難地域の犬猫の、新しい飼い主さん探しの仲介活動をしていた。18ヶ月にわたって昨年末まで、毎月、ニュースを獣医さんの掲示板に貼らせてもらってきた。浪江町の猫さん1匹と、楢葉町の仔猫さんが私の手元を通過して行った。楢葉町の柴犬系の雑種は、高齢女性の息子さん(別居)の猛反対で門前で頓挫という事態も起きた。

これらは「いわき」と「原宿」のシェルターから、仲介されて私の手元に届き、新しい飼い主さん(里親という言葉は、子どもの里親の会から抗議があって、使わないことになっている。)の手元へ届け、定着を行う活動だったのだが、被災地から首都圏へ運ぶ方と知り合い、何とか続けてきたが、この方のご家族に不幸があり、活動を休止していた。

この方から昨夜、メールが入り、東北のご実家に転居するというお話で、いよいよ活動の休止から廃止になることになった。お別れとなるので、この活動だけ裏方参加していた%%君と3人、藤沢でお別れをした。

ΔΔさんたち「ねこひと会」と「##会」の方たちは動物愛護の理念でやっていたのだが、私や%%君は、避難生活をしている被災者からペットという「ご家族」を一次預かりしたり、信頼できる方に委ねたりする、いわば「被災者の悲しみに寄り添う」活動として細々展開していた。動物愛護というより、人間主義というか。

このとき、「ベテラン引きこもり」の%%君と、精神の団体で知り合った三浦の◎子さんが、珍しく裏方を買ってでてくれたので、ニュース作成は彼らが、茅ヶ崎の大半の獣医さんの待合室掲示板に巡回配布するのが私という分業で、月刊ニュースを貼り続けてきた。私は目が悪いので車が使えず、路線バスを乗り継いでの配布だったが、私には裏の計算があった。

引きこもりの方には、案外動物関連職への就労願望があり、トリマーさんや、看護師さん希望とか、就労まで行かずとも飼育員ボランティアの道があった。これには犬の散歩なども担当する仕事があり、犬の散歩からは、規則正しい生活と犬連れ通行人との軽い会話の契機が生まれるという副産物があった。獣医さんや、ペットショップの方たちと知り合いになりたいという裏計算があったのだ。

仲介者が帰省されるのでは、活動の線が切れてしまうのが残念だったが、最期の会話には妙に優しい時間が流れていた。

実は、昼時に靴などの不用品回収を契機に家に入り込み、貴金属の強制買取りをしようと玄関内に入ってきた男性があり、彼と渡り合ったあとだったので、ペットレスキューには、「信頼」という妙に親密な時間が感じられたのだろう。

貴金属強引買いの男性とは、不法侵入で争い、私が携帯のカメラで写真を撮ろうとして、一次脅しの言葉の抵抗があり、その後、先方が逃げ出したという、少々危うい場面だったのだが、写真で証拠を残すことは、抵抗があって危ないが、今でも有効な撃退法だと思っている。先方は「肖像権侵害」とか言い出すが、「訴えてもいい」と言い切ると身をひく。訴えれば彼は警察の知るところとなるからだ。門のシャッターを叩きつけるように彼が出て行くところで、私は110番した。

なんとも殺伐とした話だが、年寄り家庭だと目をつけて入ってくる。母は怯えて、立てなくなってしまい、少し休ませた。

交番から折り返し電話があったが、パトカーで浜竹ではなく鉄砲道交番に行き、巡査さんに説明したが、もう彼は我が家の近辺にはいないだろう。

帰りに白浜養護学校の知人に会って、最新「わーくNo.54」と「懇話会ニュース」を渡してきた。茅ヶ崎養護は遠い。我が家から路線バス乗り継ぎ、市内だというのに40~50分かかる。

急な思いつきで、白浜養護に寄ってから藤沢にでたのだ。

しかし話してみて思ったのだが、白浜では防災話は全面空転、3.11から4年余、安全避難訓練だけを防災活動と思い込んでいる。担当者ではないとはいえ、養護学校(特別支援校)は福祉避難所になるのに、懇話会で現場の体験懇談という話も、意義が全く伝わっていかないのを言葉の端はしに感じてしまった。懇談経験は細い道だが大事な活動だと信じている。被災地でさえ「5/17 宮城・震災時の活動2割止まり 県防災指導員」という状況だから、活動の広がりを期待してはいけない。まもなく茅ヶ崎市の市民自治推進課の「市への協働の提言」コンテストの結果が来る。

夜間傾聴:ひとり

(校正3回目済み)

 

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5/21 拡大読書器メーカーに問い合わせを/医療情報QRカード試作 他

2015-05-22 06:42:32 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/21 記
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橋本の対面指導が日送りとなり、拡大読書器のメーカーに問い合わせをかける。案外丁寧に応答してくれたが、問題が潜んでいることがわかった。書面をカメラで読み込み表示してくれるのはいいのだが、PC外部モニターに対応していないことが多いのだ。表示して欲しい画像の「書面」機能はクリアしても「PC画面」機能はクリアしない。なんとも融通の効かない話なのだ。

PCの外部ディスプレーは2万円台で、可搬収納できるタイプが買える。PCにカメラをつなげ、書面を撮影した方が賢いのでは。しかしそれでは視覚障害者の生活必需品補助制度が使えない。奇妙な落とし穴にはまってしまったのだった。とにかく障がい者向けのツールはごつく、信じられないほど使い勝手が悪いものが横行している。そこにメーカーの発想が見えてとても嫌なのだが。

考えあぐねていると、I.O.データやエプソンが2万円台でスティック型PCをだすという。TVのディスプレーに小型PC本体を差し込んで、ブルートゥース接続キーボードと無線LAN接続でPCが使えるというものが見つかった。脱線ではあるがインターネットとワード程度の利用なら、製品を見る価値があるかなとも思い始めたりしていた。

ともあれ、メガネ店で仕込んできたカタログではわからなかったことが今回の問い合わせで、埋まったような気がした。

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今日は、教材屋の仕事を、出かける数日分先までこなしておくことに集中。一日中PCとにらみ合いの一日となった。日が傾いて、荒地寸前の庭の草刈りをやっと片付けて、今は隠居の気分。

医療情報QRカードシールの試作。シールはゼオンの技術が役立つが、コスト高。耐水シールよりは、レーザ印刷しシール化した方がいい。とりあえず耐水シールで試作したが、規格を「通院数3箇所」で作ったが、これを越すと、カード紙面のキャパを越えてしまう。カードを2枚開く形にすればOK。

これらは、近々防災対策課に持ち込むが、システム運営の絵をもっと具体化しないと、提案にならない。医療関係協力者が欲しいところだ。

●「宮城・震災時の活動2割止まり 県防災指導員」

この記事のボディブローがじんわりと効いてきている。災害ボランティアをしていて感じることは、防災の反応の鈍さだ。災害が起きねば、社会はなかなか動き出さない。ここを認識した上で、提案をアレンジしていかないと、雑踏の中の落し物探しのような悲哀を食らう。この辺は覚悟で動く必要がある。


夜間傾聴>ひとり

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5/20 **君の事故見舞いと、サポチガの総会に出て 他

2015-05-21 06:11:41 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/20 記
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**君は「てんかん」を抱えている。昨夜、近所の駅前で突然倒れた。食事をとって帰りの道すがらだったらしい。ここしばらく発作が起きないなと思っていた矢先のことだった。入院は、倒れた場所で怪我をしたこと。頭を打ったらしく、様子見の一泊だった。だから私が行ったときには、彼は退院して。外来で私を待っていた。ガラスで切ったらしいと、腕に「網包帯」をしていた。相模原の塾の塾生ではない。昔の東京南部地域の塾に通っていた。

家まで送り、彼の家から茅ヶ崎まで直行で戻ったが遠い。乗り継ぎが多い分、時間が無為にすぎていく車内で、「震災医療 現場からの報告と提言―初期医療の問題点‐病院長の立場から 阪神・淡路大震災から二〇年」(老籾宗忠著)を読んでいたが、目が泳いでしまう。網膜色素変性症の視野は、あちこちがガラスの油汚れのように曇って見えない。視野の隙間で読むので、非常に根気がいるのだ。茅ヶ崎まで合計約1時間半。対食いそばやで腹をみたしてから、茅ヶ崎サポセンに。

15分ゆとりを取ってセーフ。

NPOサポートちがさきの定期総会。

災害ボランティアを始めてから、サポチガ関連の自主事業などから疎遠になっているので、話題が空回りしているのを感じていた。

たとえば、私は「ソーシャル・ファーム」という社会的弱者のための社会的企業には関心があるが、「ソーシャル・ビジネス」はピンとこない。サポチガが熱くなっているのは「ソーシャル・ビジネス」だ。「ソーシャル・ファーム」は社会的な困難や矛盾があって、その解決の手法として社会が弱者の社会参加的職場を提供する構造にあるが、「ソーシャル・ビジネス」の場合は、解決すべき困難や矛盾を前提にすることなく、社会還元する意味合いの濃い仕事を、民間が企業の手法を使って活動することにある。「ソーシャル・ファーム」は社会の必要性に着目し、「ソーシャル・ビジネス」は、NPOが企業的手法を取り込むことによって、パワフルになることに関心が行っている。私には、もともと企業経営には社会的な意味合いがあるので、結局は企業がNPOの殻をかぶるのと大差ないと思っている。社会的企業と言う点で、何を成そうとしているのかという質の問題を問うことが、大事なのだと思う。

しかし、市社協の方に拠点を置いているタージの皆さんの現状はどうか情報不足だが、サポセンの方は、災害ボランティアに出会えない。いわゆる社会活動テイストの活動に枯渇している。

総会を終えて、私の大切なひとと話したくなった。湘南ってどうしてこうステレオタイプで、つまらないのだろうと語りかけた。いい仕事がしたい。それだけなのだ。


<気になる記事から>

●「<被災地のいま>(1)仮設住宅/奔走相談員、負担増加」2015/03/02
●「<震災4年>今村文彦氏/不安定な収入復興の妨げ」2015/03/10
>被災地の現状、留意点は同じでも、結局そこからなにをなすべきかが出てこないのだ。目を離してはいけない。

●「宮城・震災時の活動2割止まり 県防災指導員」2015/05/17
>この記事が、一番棘がある。制度がいくらあっても、形骸化してしまうのはなぜ。

●「宮城・災害公営住宅で孤独死 仙台・諏訪」2015/05/13
>始まっている。阪神淡路大震災では20年経った時点でさえ、継続した課題が噴出している。皆の関心が薄らいだ発災数年後からの闇。

2015/05/
05●「フードバンク普及へPR コープ東北」

>仮設や公営復興住宅の生活は、特に生活保護母子家庭・高齢者には酷な生活が続く。見守り巡回を兼ねて、食糧支援は有効。これなら、非被災地の支援者もつながりを持てる。賞味期限が短いかんづめなどを提供してもらい、無償で生活保護世帯に利用してもらう。それが「フードバンク」。神奈川には川崎にある。

夜間傾聴:塾長

(校正1回目済み)

 

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5/19 拡大読書器購入時免除19万8千円までということで

2015-05-20 05:35:30 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/19 記
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相模大野校に行く前に、市障害福祉課に寄って、拡大読書器の相談に行ってきた。19万8千円までなら無料で入手できるが、それを超える分、自己負担になるという。備え付けではなく片付けることが可能な機種は約36万円。ローンが効かないので、キャッシュ扱いとなる。痛い。障害の等級がもう少し上がれば、別途の支援が加わるが、検査は受けたかと問われたが、今年3月末に検査を受けていて、本人の実感と異なるが、等級は上がっていなかった。それにしてもメーカーはしたたかだ。その料金分、価格を高く設定している。

サポセンに立ち寄り、レターケースに「わーくNo.54」を投函。育成会と県保健福祉事務所で医療情報QRカードの変更点を解説。NHKで処方した薬の残薬と飲み合わせの危険のドキュメントをやっていて、見ていて気がついた。災害が来る前の日常にも、「おくすり手帳」と同等の意味で役に立つときがついた。次号のとき、この話を紹介する。

包括支援センター巡回の前に、高齢者関連の話題と関連があるページに付箋を貼って手渡すようにしようと考えている。今回の号は、直接高齢者支援関連と、一見関係がない話ばかりだったからだ。

**君の財産見守り後見人専任の件で、手続き中に彼が発作を起こした。遠方で私が病院に行けなかったが、民生委員さんが入ってくれた。長いストレスが原因か。明日、サポチガ総会の前に様子を見てくる。

夜間傾聴:ひとり

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5/18 「わーくNo.54」茅ヶ崎市役所重点に配布した一日 他

2015-05-19 05:02:11 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/19 記
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茅ヶ崎市役所に集中して「わーくNo.54」を配布した。今回は、民間の新入施設職員やNPO関係者、役所の新入職員・人事異動してきた職員、議会選挙で新しく市議を始める方を意識したものにした。それぞれの連載物を一度概括してみた。結果、詰め込みによって、わかりにくい記事も増えたが、逆に何を目的にしているかが瞬時にはわかりにくく、少々反省している。

しかし、受付レギュラーの方が各課にいらして、受け取りは非常に良くなった。明らかに読んでくださっている方もわかった。

今回の号は、6ページ構成となった。懇話会の6(7)月ゲスト(福島)紹介が、まだ書けなかったことと、「マイ・ナンバー」関連情報が不足し、医療データの置き場所とプライバシー保護の問題を書ききれなかったため、2ページ削減となった。次号は福島訪問や次回の懇話会情報、「フードバンクと訪問相談活動」が入るため、8ページ構成となる予定だ。「マイナンバー」の紹介を入れられるか怪しいのだ。朝日新聞にコンパクトにまとめた記事が出ているが、電子版では会員登録しないと、そのページを閲覧できないので、説明の添付資料が不足しているのだ。

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運悪く、茶の間のサークラインのグローランプが突然切れて、修理を押し付けられた。今日は休日明けなのでオンライン職員会議となっていた。何のことはない、教員は私を除いて相模大野校の教室に集まっており、私だけオンライン参加という状況。
(何か恥かしい…)

昼間、蒸し暑い中、平塚の市役所出張事務所や平塚サポセン等をまわりつつ、邪魔臭いサークラインを抱えて走り回っていた。TV電話会議は平塚サポセンで行うなど、汗だくの一日。

保守系市議の**さんと議会事務局で出会い、つかまえて話すが、相手は逃げる逃げる。帰りに出会った%%さんは、挨拶のみで走り去った。

雨が降り出す前に、とにかく全発行部数の半分を撒ききった。
聾学校は、間に合わなかった。

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一応、朝日新聞の「マイナンバー」関連記事を書いておく。会員の方以外は、途中でとまってしまうが、ご容赦を。

●「150513(教えて!マイナンバー:1)全員に12桁番号、何のため?」

夜間傾聴:なし

(校正1回目済み)

 

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5/17 防災地域活動の実態を見るような統計が…

2015-05-18 06:12:35 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/17 記
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**君の後見人をつける件で、少々もめていた。制度理解の差があるのだが、当人を抜きにしたもめごとはいただけない。

福島に行く件で、掛け持ち交渉というか、複数件の用事にして、出先の時間を有効に配分しようとしているが、時間が重なってどうもうまく予定がたたない。無理はせず、一番直近の次回懇話会ゲスト依頼だけにすればいいのだが、最低限もう一件、被災障がい者団体の方と話をしておきたいのだ。行政関係は大丈夫なのだが、話は浅くなりそうで、社協を打診してはいるのだが。

今夜の情報整理の基礎作業をしていたら、次のふたつの気になる記事にぶつかった。3.11のとき、講習会認定資格の県防災指導員が、発災時、活動をした指導員が2割程度だったという、予想はしていたが、地域活動の形骸化状況が確認されたようなものだ。災害ボランティアについては、南相馬の被災家屋を利用した支援者の宿泊拠点作りが3年を経ずして、市の農地整理計画に引っかかって、家屋閉鎖に追い込まれ、活動がつぶれるドキュメントを見ていたあとだけに、私の気持ちの仕切り直しの深呼吸をした。発災数年後からの活動こそ、内実のこもった活動と出会える機会。協力者に甘えるべからずという思いを深めている。

《記事》-------

●「宮城・震災時の活動2割止まり 県防災指導員」2015年05月17日 日曜日 河北新報

●「<緊急事態条項>被災自治体 私権制限に慎重」2015年05月17日 日曜日 河北新報

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後者の記事に取り上げられた災害をダシにした「緊急事態条項」への違和感はもっともだ。改憲むき出し、ひどいものだ。

ただ発災時の障がい者の被害状況把握の際、個人情報の壁は厚かった。陸前高田市などが情報開示に応じた件はそれゆえに価値が大きかったが、この意味を超法規的措置と考えるなら「緊急事態」論議と確かに接点を持つ。

とにかく、やれることを積み上げていこう。賛同者の増減に振り回される愚は犯すまい。

夜間傾聴;**君

(校正1回目済み)

 

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5/15&16 「わーくNo.054」原稿続編から(昨日より配布開始)

2015-05-17 05:36:47 | 地震津波災害ボランティア

2015/05/16 記
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**君の財産管理の後見人の件で、行政がもつれている。
安全管理のむずかしさ。

>>>以下は「わーくNo.054」のβ版原稿

------- ここから -------

「わーくNo.054より」

(表紙巻頭記事)
**"引きこもり"青年の出番を生む
社会活動デザインと災害ボランティア**

■私たちの時代の生き難さを抱えて生きるということ■

 私たちの生きている社会は、ある定型の隙間がいくつも開いている。高速道路の路肩のような隙間なのだが、なんらかのきっかけで路肩に押し出された者は、なかなか本線に戻ることが難しい。本線では時代によっては激しく競い合っているし、ある時代、ある場所では定型の速さと流し運転でいるときにのみスムーズに流れているが、その車間に割り込むことは許されない。路肩に押し出された車が本線にもどることは、難しく危険が伴う。ましてや車軸を傷めた車が本線走行をすることは隣接車の同意と協調が必要になる。

 昔、教育系大学のシンポで、こういう比喩で「引きこもり」や「障がい」のことを語ったことがある。これにはある高校教諭の方から、路肩に根づく雑草はいけないのというもので、なるほどねと思った。しかし私には、なぜ高速道でなければならないのかという問いを発しない会場を眺めていて、「路肩の雑草」モデルにうなづいている方は、圧倒的に会場係の年配女性に偏していることに気がついていた。私の語った高速道モデルは「”公”の社会」、路肩の雑草モデルは「”私”の社会の一部」だと思う。社会が協業の隙間を残しているのは私生活の社会だ。路肩に押し出された者がかろうじて息をつなげる隙間がそこにある。

 私生活の世界に私たちの生活観を拡げて行くことも道だと思うが、私はなぜ高速道なのかという問いを忘れてはいけないと思うのだ。現在の公的社会は建前上、高速走行ではない走行と個性的な走行を容認する方向に舵を切ったが、非寛容と前方侵入を嫌う状態は変わらない。

 「引きこもり」「不登校」の若者には、自然と押し出されてしまった子と同時に、抜き差しならない事情から路肩にはみ出した子がいる。その子が走り出すためには、まずは協業の環境を、次にICの進入経路のような緩衝帯の設置、ICの増設を行っている。居場所という野球で言えば「ファーム」を持つ集団はファームを、湘南に場を持たない私達は「訪問対話」と「会員制夜間傾聴」を行っている。車線に戻る活動として「就労支援」・「社会参加活動の推進」を行っている。

 特に3.11の災害ボランティアは、極端な命のはかなさと、生活のしぶとさを引きこもりの若者に問いかける場面があり、また失礼なことではあるが支援者に「必要とされる」場面を提供してくださる場でもあった。「ひとは他者に働きかけるときに情熱的となる存在」であることを、どんなに不器用でも独自の本線走行を保障する活動を続ける。そういう社会活動モデル(出番)を浮きあがらせていきたい。すでに十数年を経ている細々とした活動だが、今年度もまた続けて生きたいと思う。
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★★「金曜ミニ・カフェ・レポート(2)★★
~5/8 「未来への教科書#90 長洞元気村の挑戦~」
   「笑顔で生きる仮設住宅・陸前高田旧米中仮設」

●今回は岩手・陸前高田市の2つの仮設のコミュニティ作りだ。福島のように、遠方分散避難の場合と、宮城・石巻市のように、仮設が抽選入居で人工的に独自の新規過渡的コミュニティをつくる場合など、仮設のコミュニティの様相は様々だ。
●今回紹介されている陸前高田の仮設コミュニティは、家屋損傷のため集落に建てられた仮設のコミュニティであり、被災前とコミュニティが変化していない特徴がある仮設のレポートだ。長洞仮設と、市内隣接5ヶ所から集まった旧米崎中学校庭の仮設(米中仮設)が熱心なコミュニティ活動を行っている、その活動の紹介だ。見事に拍手を送りたくなるような地域の結束がそこに描かれており、福島の分散避難生活の浮き草のような心もとなさや、石巻の広域抽選入居の孤独感とは空気が違う。
●しっかり顔を覚えてもらうとわかるが、レギュラーがあちこちの仮設内企画に出ずっぱりだ。長洞仮設の方が災害復興の難所を見通しているが、一方、米中仮設は、活動密度が濃い。地元の絆の強さを見るようだ。しかし、ハイ・テンションな活動なのだ。
●仮設は歯が抜けたように、入居者が転出していなくなる運命にある。ところが長洞仮設は家の再建ができても、彼ら家族は同じ長洞集落に残る。米中仮設も、昨年地元中学校が合併して、過疎化の難を抱え、一方では工業化農業を企業が持ち込んで混沌を抱える変動の強い地域だ。そういう事情を加味して映像をみていると、田舎の24時間筒抜け生活の中で復興活動がハイテンションで行われており、大丈夫なのかと心配になる。絆は両刃の剣なのだ。濃厚な人間関係が、一面では互いを支える力となるが、反面介護や子育てなどの事情で参加できなかったり、若者の流出を食い止められなかったりとすれば、その指導も地域の噂となるだろう。工業化農業の拡大の受容をめぐっても、矛盾の火種はくすぶっている。
●活動の中心は中高年で、上は80代の高齢な方も元気だ。田舎の特色は高齢の方が元気なことだ。しかし仮設の舞台裏には寝たきりの方もいるし、障がいを抱えている方、ラジオ体操の愛斗君のような学齢期の子がほとんど登場しない。
●他の地域の模範(モデル)にするには、爆発しそうな風船を手渡しているような不安感を覚える。祭りの前日のような緊張が日々続くことは、用心がいる。幸い長洞には、状況が見えている優れたナビゲータがいる。しかし米中仮設は見ていて不安になるものを感じる。
●仮設転出期の課題として、高層復興住宅に再編されるコミュニティの公と私のバランスは大きな問題だ。湘南のような都市・近郊型災害だったとき、東北のコミュニティ再編から何を学ぶべきか改めて考えている。阪神淡路大震災を吟味する必要がここにあるのだ。

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<連載>個人医療情報QRカードの検討/014「マイナンバー医療情報メモリ」と「QRカード」の住み分けについて(上)


●個人医療情報QRカードは、希望者が所持する任意の災害対策カードだ。病歴・使用薬名・医療心身情報の項目を自主選択して作られる。いわば「お薬手帳」の常時携帯カード版だ。被災し安全避難が確保された時点で、薬の名前や、かかりつけ医による治療上の注意などを、災害医療の現場に情報提供するツールとなる。曖昧な記憶補助だけでなく、自己表現に難のある意識を失った者・障がい者・乳幼児・認知症等高齢者等の医療情報となる。また避難所では家族への生存連絡効率化や、配給時の抜け落ち防止・アレルギー事故防止ツールになる。またカルテ作成時の高速化になる。

●災害時にはICカードや磁気カードのような「リーダー」を医療関係者分準備することが難しい。ところが携帯電話・スマホのQRカードリーダーは、標準準備されており、これを利用して,応急処置後の傷病者の医療情報を利用することができる。QRコードは、各診察機関が処方箋添付シールの形で提供され、料金支払い時にカードにシールを貼る形で配布される。QRコード化は手書きカードよりは、直接読めない程度でプライバシー保護に配慮したことになる。QRカードは、お薬手帳がわりの「医療」コード、マイナンバーで代行可能な姓名・血液型・住所・連絡先等の「基本」コード、「銀行通帳番号(PWにあらず)・各保険証番号・献体・延命処置の可否等」の「備忘録」コードの3種からなり、「基本」と「医療」、「医療」と「備忘録」(「基本」はマイナンバーカードが代行)の組み合わせQRカードと、障がい者団体が作成しているSOSカード(障がい理解を進める情報カード)に「備忘録」コードを貼り付ける形で利用する。

●ここでは心身の医療情報という深いプライバシーの保護のことを考えたい。マイナンバーカードは行政機関が発行するカードだ。しかし、QRカードをそこに合流させるには、情報流出や、国家
の個人情報一元管理の弊害も予想される。そのために、行政とは別個の公益法人や、医師会や
民間NPOが管理運営することが望ましい。プライバシー保護のことは、次回の記事で続けて考えていく。災害保健と個人情報管理の対立を解く鍵を考える。(続)

------- ここまで --------

夜間傾聴:開店休業(問題発生中というのに…)

(校正1回目済み)

 

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