2017/01/25 記
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「わーく」紙最終版
<『わーくOnlinePicUp No.069 2017/01号』記事より>
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///<連載>個人医療情報QRカードの検討 028///
☆☆☆非常時の対話をつなぐカードと医療カード☆☆☆
●現在全国で「ヘルプカード」というコミュニケーション・カードが拡がっている。外出中の妊婦・傷病者・療養者の救護協力要請や、障害者の行動援助要請の意志をシンボル・カードを明示することによって、その場面の対話を作っていくカードで、先方の目に入りやすいバッグのショルダーの端などに結びつけて使うため、カードは大きめのサイズとなっており、かなり目立つ。発災避難時、避難補助支援を求めるときなど、非常時には特に表示効果が望める。
●このカードの裏面には、個人情報をびっしりと書き込む表が準備されており、障がい者の場合は、相手に理解を求める「障がい特性説明マニュアル・個人情報」が銀行口座番号に「至るまで、筆記携帯するようにデータが書き込まれている。このカードの目的は、相手に救援を求める対話カードであるということだ。
●以前、「お薬手帳スマホ版」を紹介した。平常時の服薬管理のための「お薬手帳」を常時携帯するために、それを電子版
に置き換えたものだが、電子化することにより、プログラマーが機能をつめこんだものだ。これは、薬剤師と医師のためにあるもので、
当人の必要性には乏しい。これは元の「お薬手帳」の性格を引き継いでいる。多機能化の欲望に流されるまま、個人情報を書き込んでいく機能がついている。ディレクトリが深く、発災時の医療現場では手間がかかり、役に立たない長物となっている。
●いずれも、発災時の医療情報提供という発想はなく、ただヘルプカードのロゴが、SOSカード(『お薬手帳QRコード版』)の機能シンボルとして役にたちそうだ。
●「お薬手帳QRコード版」は、発災時の個人医療情報を医療現場に提供することを目的にしたものであり、特に心身の状態について、自己表明できない傷病者・高齢者・乳幼児・在日外国人の医療に効果を期待できる救命カードである。
☆☆☆「お薬手帳
『QRコード版』」の目的☆☆☆
●左図のQRコードは、健康保険証の裏面に貼り付けて使う「QRコード版」のVer.01、つまり第一作である。大切な部分は<>の部分。ここに最新受診メモ・疾患名・服薬用薬品名・バイタルデータ・血液型・アレルギー有無・病歴などだ。
●しかし、通院ごとに薬や手当てが行われ、医療の部分の張替えが必要になるので、右端に配置したが、シールの厚みによるトラブルが予測された。これによって、部分張替えを行うVer.02が生まれた。
●Ver.02では、健康保険証のケースに同居する別カードとし、表には<>、<>が入り、裏面に毎回通院科ごとに医師が発行する<>シールを下図のように並べて張っていく。内科・整形外科・歯科のように3科必要なら、6枚をカードに張っていく、新旧分だ。ここには、診療メモ・治療処置・バイタルデータ・処方箋・血液型・アレルギーの有無である。
●氏名・年齢・性別・住所・連絡先(ここまでは、 必須)、職場名とその連絡先・家族の連絡先・家族の連絡法・献体意志の有無・臓器移植意志の有無・その他が入る。
●<>は、すべて選択項目で、財産や保険証番号、銀行口座番号(いずれもPWは書かない)傷害保険や生命保険証番号 家族構成など。
●大災害の医療現場は大混乱を起こす。救急外来では、個々人の名前を確認する暇がない。このQRカード版は、応急処置後、入院・通院診断時、カルテ作成の作業を軽減することを目的にしている。
●データ漏えいの可能性が払拭出来ないブルーツゥースやインターネットを使わない理由は、大災害時、インターネット回線が痞えなくなる事態に備え、なおかつ手書き医療カードは、カルテ化の際、データ入力の膨大な手間がいる。QRコード版は表ソフトに「カンマ区切りテキストデータ」を使っているので入力が省け、たとえ看護師の携帯にQRコードの読み取りができなくとも、テキストエディタで読み取れる。また避難所では生存表明に使える。汎用性と適度なプライバシー保護機能がある。
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夜間傾聴:塾長(ぐち)
(構成2回目済み)