湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

自学教材リンク集に《音探しと楽器作り(楽器複製を超える)》を載せました

2005-01-31 04:41:40 | フリースクール
--- 今回も以下の教材ヒント集の解説だ。

●SOF-HP/自学教材ヒント集《音探しと楽器作り(楽器の複製の発想を超える)》
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=tobipub2



 目を閉じてステンレス製の魔法瓶をコツコツと叩いていく。すると叩く部位によって音が変化する。胴体を叩いたとき非常に倍音に満ちたよい響きが生まれ、その魔法瓶の大きさがイメージされる。ジーンズをさすっていく。サワサワという音が多くの人数の音となると雨音に変わっていく。マクラを叩く、テーブルを叩く。するとその音の表情が素材のイメージをやがて超え、別物に変わっていく。

 昔、中学校英語科の擬音語・擬声語(オノマトペ)の授業を観た。教室の音を文字化していくと様々な聞こえがあることに気づく。授業は動物の鳴き声の国際比較へと移り、人の言語活動の営みの多様さの中に英語を再定義していた。なるほどと思ったが、何か欲求不満が残った。

 幼稚園の打楽器作りを見た。様々な音色が交錯しポリフォニックな音の空間を作り上げていた。しかしプロジェクトは、自作楽器合奏に集約され、音の多様性は打ち砕かれてしまった。

 小5の音のおもちゃ作りを見た。塩ビ・パイプに穴を開けて尺八を作っていた。絹糸を張って琴を作っていた。見学者にはアルキメデス音階がどうのと説明していたが、本物の楽器があればそれですんでしまう。既存の楽器のイミテーション作りがやたらに多い。音を出す構造を説明するつもりだろうが、手作り楽器の独自性とか、もっと即興的なところから始めてもいいのではないか。教育現場の楽器作り実践は何か中途半端なのである。

 ところがアートの分野に入ると状況は一転する。ある個展では、動くステンレスの樋を伝って砂が滑り落ちていた。その音が反響して不規則な音を作っていた。針金人形のジャコメッティの人物のような、スポットを浴びた共鳴するオブジェのその真下から人体の鼓動の重低音が響いていた。これは一例ではあるが音の多様性と意外性を意識しているのが伝わってくる。

 がらりと話は変わるが、「ホフナング音楽祭」をご存知だろうか。クラシックの冗談音楽祭だがここでは突然とんでもない楽器が登場する。しかし、結局楽曲を演奏するのだが、原曲の崩しにそれを行うので音が独立して響いてくる。

 僕は学校という空間の管理が音作りにまでしみ込んでいることに驚く。学校外に学ぶ子たちには、もっと音を深く感じ取ることを望む。多様な音の洪水の中に僕らは暮らしている。音の常識管理からはみだし、無価値のレッテルを貼られたその感覚世界・サウンドスケープを、心の中に押し広げることができないかと思う。そんな思いをこめて「音探しと楽器づくり」というタイトルを決めた。サウンドスケープについては別稿で取り上げる。

 音を探し、音を作っていく。その装置を秩序づけるものとして楽器を考える。楽器として取り上げられた音は加工される。演奏法・音階などが与えられるだろう。そこから先にも創造の世界はある。しかし前提の無政府状態の感覚対話、音探しをしっかりふまえてほしいと思う。

 僕は音の取材活動と製作活動を一体に考えている。独学、少人数の学びを前提に考えるからそうなるのだろう。音探しからは理科も音楽など芸術活動も出てくる。そういう不定形な土壌を踏まえたいと考えるのだ。


(参考資料)
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●ホフナング音楽祭
2004年6月23日発売 《ホフナング・ガラ・フェスティヴァル》
COBO-4324
2,940(税込)

《ホフナング・ガラ・フェスティヴァル》
(1)大々序曲~4台の電気掃除機のための
(2)水道ホースのための協奏曲
(3)オペラ「カジモドとジュリエッタ」よりアリア
(4)愛のコンチェルト
(5)序曲「レオノーレ」第4番
(6)オーケストラ・スイッチ
(7)「びっくり」交響曲
(8)人気の交響曲

世界中から愛される“笑撃の”冗談音楽会!
「ホフナング音楽祭」の貴重なライヴ映像
*プラハ、スメタナホールにおいて、1992年5月31日に行なわれたコンサートをライヴ収録。
*カラー/スタンダードサイズ/ステレオ/99分/トールケース
【DVDプラハコレクション】
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茅ヶ崎市市民活動サポートセンターにお邪魔し

2005-01-30 06:44:19 | 引きこもり
 湘南子どもフォーラム懇談会の登録手続きを取りました。

 リロードとは、空振り。月曜日から2日間、我が家の屋根の修築工事なので、火曜日以降会うことにしようと思っています。

 和ネコのサイトを眺めては、ヤマネのことを連想していました。それで取り上げたというか…。
今日はこれまで。
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自学教材ヒント集に《野生動物との出会い・冬眠ヤマネ》を載せました

2005-01-30 06:37:35 | フリースクール
--- 今回も以下の教材ヒント集の解説だ。

●SOF-HP/自学教材ヒント集《野生動物との出会い・冬眠ヤマネ Japanese dormouse 》
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=tobipub2



 湘南という場所は、海と山、そして雑木林という野外観察のフィールドに恵まれている。僕は野外観察員の人たちの手伝いをしたり、昔、私塾仲間の子たちを三浦半島に誘い出したりしてきたので、土地勘はあるつもりでいる。また、鍾乳洞観察などの自然科学のフィールドワークの学びの様子を研究してきたので、大人数ではない口伝の学びをそこに展開してみたいと思っている。とはいえ、骨折した僕の足では、若手に引き継いでいくことが僕の役割になるのだろうが。

 独学の学びは機器や薬品を使う学習は制限されてしまう。その意味で自然科学の観察領域は、もっと多彩なデザインがされていい領域なのだが、無自覚に過ごしている日常生活が、切り捨て押し流してきた領域ゆえに、大人も子どもも建て前だけの自然保護をなぞるだけで、観察は無関心が支配している。NHK などの取上げ方も、「驚異の自然」とか「知られざる自然」というような白黒TV時代から一向に変わらないセンスが横行している。見世物興行のセンスのまま、野外に出れば野外は地味なのだ。発見する労力の結果、発見が現れるのであって、自然は労力をはらわない者に秘密を明かしてはくれない。そのハードルゆえに水先案内人のいない観察は、常識と要領を優先する青年や大人では、まず成り立たないと言っていい。

 この矛盾を抱えつつ、僕がなおかつ提起し続けるのは、日常の場面の科学的な判断がますます崩れてきている危機感があることと、日常生活圏のブラインドの閉塞性を突き崩したい欲求があるからでもある。観察している対象が意味を開示し論と取り結んだとき、そこに開かれる知の世界の広さと変容可能性の豊かさと出会う。そこに至る場面の多さが、フィールドワークにはあるのだ。

 幸いここに登場する子たちは、「ヤマネ」という稀有な出会いを体験した。かわいい、面白い、どんな風に生きているのか見てみたいという欲求が生まれていた。

 僕が自分の塾を縮小し、他塾や予備校に二足・三足のわらじを履いて身に染みたことは、「遊び」の論理が徹底して排除されていることだった。ヤマネをみて何をしようとするのか、冷蔵庫の裏にだって生き物(ゴキブリらしい)はいる。それを見ても自分は何も変わらないではないか、という体験論批判と堂々巡りの議論をしなければならなかった。僕はよく効く栄養剤を子どもに飲ませようとするようなことをするつもりはない。

 学校の教科単元には目標が必ず設定されている。僕はその蓋を開けようとしている。遊びには目標は無い。そのことがまず伝わっていかない。そして学びはキャッチボールのように、投げ返されるボールによって関係が生まれるように内発性が生まれないところに学びは生まれない。その内発性を外部操作して結論に導く不遜さを僕は捨てたということなのだ。

 僕はフィールドワークの創造性を子どもとの関係に持ち込みたいと願った。しかしそれは掌中に眠るヤマネのかわいらしさと、そのような生き物が生存していることへの驚きと無縁なものではない。レイチェル・カーソンが語る「センス・オブ・ワンダー(驚嘆する心)」の泉の恵みとその掘削の関係のように、知識が感動と取り結ぶことを願うものだ。

(参考図書)
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●「冬眠する哺乳類」'00.10
川道武男・近藤宣昭・森田哲夫 編・東京大学出版会刊
本体 5200円 ISBN4-13-060208-X

●日本のヤマネ '01.5
中島福男著・信濃毎日新聞社刊
本体 1,500円 ISBN4-7840-9893-3

●森の足音 ボクが出会った動物たち
本体 1,800円 写真・文/西村 豊
ISBN4-8381-0279-8 '00.12
森の足音 ボクが出会った動物たち
(Suiko books 099)

●ヤマネのくらし
(科学のアルバム 98) '88.4
西村 豊著・あかね書房刊
ISBN4-251-03398-1

(茅ヶ崎)
資料コード 請求記号
------------------------
0110094737 /48ニ 本館 1F
0111298279 /48ニ 本館 B2
0210035085 /48ニ 分館 1F

(藤沢)
資料ID 所蔵館 禁帯 請求記号
0003952769 総合館   489
1001434909 南館   489
2000086880 辻堂館   489
3000205322 大庭館   489


●「ねぼすけヤマネ」 '93.5
西村豊 文・写真 講談社刊
ISBN4-06-252552-6

(茅ヶ崎)
資料コード 請求記号
------------------------
0111785531 /48ニ 本館 B2
0210529459 /48ニ 分館 1F

(藤沢)
資料ID 所蔵館 禁帯 請求記号
0006125942 総合館   489
2000997722 辻堂館   489
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「湘南子どもフォーラム懇談会」を藤沢市市民活動推進センターに登録しました

2005-01-29 06:10:13 | 引きこもり
 昨日、藤沢市市民活動推進センターのスタッフの方と相談し、藤沢市にも「湘南子どもフォーラム懇談会」を登録しました。次号のセンター・メルマガに紹介されます。

 4/23に「日帰り・交流オートキャンプ」を企画しています。この件で、藤沢市内諸団体にも呼びかける準備を進めています。場所の確保で関連サイト散策中。

 障害者と災害の関連企画情報が流れ込んできた。内容はSOFの掲示板をご覧あれ。障害者=お荷物の視点は何とかならないのかと思う。

 SOFの掲示板もリニュアルが必要。準備を始めてはいるのだが…。

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自学教材ヒント集に《関東の鉱物採集をしてみよう》を載せました

2005-01-29 05:56:08 | フリースクール

--- 今回も以下の教材ヒント集の解説だ。

●SOF-HP/自学教材ヒント集《関東の鉱物採集をしてみよう》
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=tobipub2


 今回のテーマは、かなり難航した。というのも神奈川県内に採取地を求めると、箱根・伊豆・丹沢などがあるが、いずれも初心者向きではないし、採取確率も低いからだ。空振りは初心者にはきつい。横須賀観音崎のガーネットは、学芸員を通さないと、海難防止で警察騒ぎが起きているので、勧められない。発見確率も低い。

 ふたつ案があって、海辺の砂をルーペで分類して、地域差を出したいと思ったが、比較する砂をはっきり差を出すには千葉県あたりまで足を伸ばす必要があると思ったことと実体顕微鏡がないと、それほど派手な結果が出てこないとの予測があって頓挫した。今調べている「たたら」の砂鉄と結びつけたい思いもあったからだ。

 もうひとつは空中の黄砂や三宅島の火山灰を収集するところから岩石・鉱物に入れないかと思ったからだ。ところがトラップを仕掛ける場所が個人には難しいだろうという予測と、やはり実体顕微鏡のハードルがそこにあった。

 僕が中学生を引率したのは、埼玉・越生のチャートを叩いたり、科学博物館の鉱物の叩き出し実習にまぜてもらったりという具合に、山梨県塩山竹森の水晶以外は、初心者向けのコースをたどらなかった。地学系に関心のある中高生レギュラーとは、伊豆大島・土肥・河津・五日市(当時)忍野・秩父鉱山・足尾鉱山・乙女鉱山などを歩いた。鍾乳洞調査をやったのもこのグループで、遠方は岩手県岩泉から、南は郡上八幡までドライブで回っている。生物系と重なりながら、ちょっとメンバーが違っていた。

 だから友達の牽引力というか、グループが出来てくると、アクティブになってくるのだが、独学から同伴程度の人数で近場ということになると、決め手に欠いてしまう。

b宿泊まで考えられると、生物系・歴史系を含めて足尾鉱山を調べるプロジェクト案は出来ている。しかし車がないと実際上無理。無理を承知でこれは先々公開予定。観光筋がからむと野暮ったくなるから、徹底して巡検ムードを企画しようと思っている。

 また麻布科学実験教室の阿部さんのところは、昔、火山洞窟学会の事務局にもなっていて、僕は小川孝徳先生のご厄介にもなった。その筋をたどれば、青木樹海と火山洞などの富士山の地学企画も描けるのではないかと思っている。ただ、やってみないと面白さが伝わらないという矛盾がある。説明されても未経験の世界でピンとこないのだ。

 とりあえず、鉱物の世界のダイジェストを今回はお届けする。加藤さんのHPを見るだけでも価値あり。内容は化学の素養がないときつい。しかし、ざっと読み飛ばしていい。大事なことは、その鉱物が自然の営みの中で生まれたことをつかむことだ。

 地域図書館の書籍チェックが容量の関係で記載できなかったので、下に記す。

 最後に静岡土肥の赤玉は海岸が無くなっているので、経験引率者がいないと採取場所が確認できないことを注意すべし。

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湘南子どもフォーラムのHPを作成中です

2005-01-28 04:02:40 | 引きこもり
と言っても、当座は懇談会(世話人会)の経過報告だけですが、掲示板を開けないかと検討中。

ここ数日は生業の塾屋の方で受験サポート。昨日は藤沢市大庭市民図書館で、恒例の待機をしてきました。誰も来ないのは、ほっとしつつも寂しい限り。この待機の日程は、毎月第1・3週平日14:30~16:00で、日程はSOF-HP の表紙下段に公開しています。相談したい、会って話したい方はおいでください。事前に携帯からメールをいただけると、館内のどこにいるかを応答できます。杖ついているから、すぐわかると思いますが。

明日(今日)は、藤沢市市民活動推進センターに行ってきます。

間に合えば教材を載せます。


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自学教材ヒント集に《人体骨格・右往左往》を載せました

2005-01-27 06:52:06 | フリースクール
--- 今回も以下の自学教材ヒント集の解説です。

●SOF-HP/自学教材ヒント集《人体骨格・右往左往》



 今回は僕の身体の事情で調べていた脱線検索を利用してしまった。特にリハビリの話に入れずにざっと後追いで終わってしまったのは問題あり。

 昔、「ほるぷ出版」から「人体のしくみ」立体絵本という翻訳絵本があって、ページを開くと口がパクパクひらくのが面白くて、子どもと遊んだことがあった。ところが遊んだ子のひとりがその本に凝って今は看護婦をしている。

 きっかけというのは、本当に引き金なのだなと思わされた例ではある。

 古生物を始めると比較骨格学が必要になる。脊椎動物の進化を追うには、部位の形状と大きさの比率などが問題になってくる。

 医学畑ではどうなのだろう。整形外科だけでなくすべての分野で正確な医学知識を持つための基礎になっていることはわかる。アスレチックトレーナーの解剖学が運動系統、特に四肢に絞られていることは、調べてわかった。

 本当は発生学的な解剖資料に出会えないかと散策していたのだが、残念ながら国内サイトにまとまったものは見当たらなかった。医学部の学内サイトにはあると思う。胎児の掌から大人の掌になるまでに限定して追ってみても面白いのだが。

 僕自身が実験台になっているようなものだが、トレーニングがどの筋肉のトレーニングなのかを探っているうちに、医学の身体観の歴史や二足歩行ロボットの話まで広がったのは面白いと勝手に思っている。

 ただ科学博物館の頭蓋骨画像群は、処刑されたり戦で屍となった外傷を持つ骨であったり、梅毒で骨格が歪んでしまったものなど履歴を持っている。ここから日本史を語りだすことも可能だろう。解剖学的な意味合いからは、日本人の歴史的な骨格の変化を追うような「史料」としての価値になるのだろう。

 ダヴィンチの解剖図や蘭学事始は、探求の情熱を感じさせる。特に「蘭学事始」は、青空文庫版を載せたが、岩波文庫から数百円で入手できる。地域図書館にもあるだろうが、これは買って読んでみてほしい。高校生なら読めると思う。

 すべては覗き見。実は冷や汗ものである。しかし、特に医学系に進路を求める者には、先々学ぶものの様子がわかるだろう。しかし医学用語の厄介さには、手をやく。だから読み飛ばせとしかいいようがない。give up !!
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「軽度発達障害者の就労の現状と支援」の講演を聞きに行き/びとさんへ情報提供

2005-01-26 04:50:58 | 引きこもり
 川崎のLD懇話会に参加してきました。EDGE の藤堂さんがいらしていて、僕はお名前と顔が結びつかず、スタッフの方と間違えてしまいました。(恥)

 講演は、志賀利一さん(電機神奈川福祉センター)の「軽度発達障害者の就労の現状と支援」。

 事例も含み具体的な統計資料を駆使したお話で、充実したものでしたが、ニート、引きこもりまで、枠は広がっていない現状も紹介されました。

 しかし障がい者雇用が大企業採用が大半という話や、一般の雇用が就労年数に応じて職種が移り変わっていくことに対し障がい者就労は、同じ仕事を「持続」し「精度を上げていく」ことがカギになるという話は、もっと詰めてみたかったのが時間切れ、残念。

 前回、11月の湘南子どもフォーラムのチラシ配布に協力していただいたこともあり、子どもフォーラム懇談会の結成呼びかけ文を、スタッフの方に見ていただきました。

 志賀さんには、近々ジョブコーチネットへの参加をお知らせし、3・12の大会は(参加費が高いので)パスするが、湘南地域就労支援センターなどを媒介した協力をお願いしてきました。今日実はその方と会えるはずでしたが、空回りでした。

 今、懇談会では、引きこもり領域にとっては、企業就職よりも独立起業方向をまさぐり、労働の価値を心身障がいの方たちとの共生の中に求めるという線があります。ところが心身障がい領域からすれば、独立起業方向は、逆行。企業への就労参加を拡げていくことに価値を置くという差異があり、共同作業所・授産施設は通過点という発想になっています。

 今回の志賀さんの話も企業就労参加を押し広げる方向の話でした。実際、共生の姿が交流を超えてともに働くという姿になりうるのかという詰めが必要なのです。今後の課題です。しかし純粋に論を精査するというより具体的なケースの中で考えていけないかと思っています。

私の隣は牟田悦子さん。出したばかりの

「LD・ADHDの理解と支援」
(有斐閣・刊 Jan.'05 ISBN: 4-641-28098-3)

を著者割引で分けていただきました。珈琲代が出たぞとばかり、さっそく珈琲店に立ち寄ったのでした。

-----

 びとさんから連絡があり、入間・狭山・所沢周辺のフリースクールの問い合わせなのでした。都心に出る途中の駅前にある、友人の塾を紹介しましたが電車で30分は、遠いかな?と思いつつ。

 過敏性大腸炎を引き起こすのはストレスからくるので、そのストレスから身を遠ざけて、ときを待つことをお勧めしました。

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自学教材ヒント集に《写真と写真家の眼・3コマーシャルフォト(続)》を載せました

2005-01-25 06:03:30 | フリースクール
--- 今回も以下の教材ヒント集の解説です。

●SOF-HP/自学教材ヒント集《写真と写真家の眼・3 コマーシャルフォト(続)》
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=tobipub2

 コマーシャルフォトはアイデアの結晶のようなものだ。しかしそのアイデアを具体的な映像に表現することは、実戦(実践にあらず)経験がいる。

 空中に斜めになって浮かんでいるガラス瓶とか、歪んだCDから音符が湧き出している画像がある。後者はコンピュータ・グラフィックだとわかるが、前者がよくわからない。作られた年代が古いのだ。ところがこれは専門誌を眺めていて、なるほどなと思った。何段にもノングレア・ガラス(無反射ガラス)の板が水平に浮かせて配置してあり、そのそれぞれの段に瓶が置かれていた。下からライトアップして上から撮れば、瓶は空中に浮く。

 原始的だなと思いつつ、この工夫がコンピュータ・グラフィックによって消えていくのだろうなと、少々残念にも思えた。ところがどうも現場では、この技術は消えそうにない。デジカメが出来て、仕上がりがその場でチェックできるようになってから、余計、この小回りがきく手作業が意味をもってきているのだと聞いた。

 スタジオの商品撮影だけがコマーシャルフォトではないが、こういう実践知が詰まっているのもコマーシャルフォトだ。

 トリミングというが、原版の画像の必要な部分を取り出す方法がある。見る人の印象を強める働きがあるが、筋肉隆々とした黒人の片足がグランドを蹴っている。あ、国際陸上大会なのだなとそれだけでわかってしまう。舞妓さんの髪飾りが通りのスナップの下段にちらりと見える。ああ、京都かという具合。見せないことで見せることより能弁に語るというのは面白いことではないか。

 こういう見る人との丁々発止のやりとりをコマーシャルフォトは孕んでいる。

 テーマを伝えることにコマーシャルフォトはあるのだから、まず「テーマをたて」、「使えそうなフォトを真似」してみるといい。うまく真似できなくて当然、相手はプロなのだから。大事なことは、「やってみないとわからない」ということだ。「習作」と題すれば、プロの真似の写真でもオリジナリティが含まれていれば写真展にも展示できる。

 見栄えがしてきたら、銀行とか喫茶店とかに置かせてもらうといい。他者の目に触れるというのが意味を持っている。ホームページももちろんいいのだが、玉石混交、あまりにも多くのページが競合していて、印象が薄らいでしまうのだ。街の意外なところにひょいとその画像が置かれていることは、案外価値があるものだ。見るひとが見ているということなのだ。

 写真を引き伸ばすと金がかかる。プリンタ出力の方がいい場合もある。ケースバイケースなので、細かいことは飛田に相談を。白黒印画紙なら半切まで使っていたから多少の技術相談に乗れる。

 プロへの道は、別の機会に話そう。

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びとさん、こんばんわ

2005-01-25 04:42:33 | 引きこもり
ブログを覘かせてもらいました。
大変ですね。
お役に立てることがあるなら、どうぞご利用ください。

お近くの方でしょうか?

というのは、医療関係者と学校関係者だけでなく、親御さんの集まりとか、支援団体の意見を聞いてみたほうが、いいように感じたからです。

そのご要望があるなら、私たちなり、近隣の関係団体(と言っても身の回りの団体しかわかりませんが)をご紹介しますので、

tobita@mbm.nifty.com に

ご連絡ください。("@mbm"は、半角の"@mbm"に直してください。スパム対策です。)

---

やっと我が家の修築工事が終わり、家具を戻したり、この際と大ゴミをだしたりと騒ぎでした。今日はこれで終わりです。歳食うと日がたってから疲れてきます。やだなあ。

明日は児童精神科医やカウンセラーの集まりに出ます。その辺の話を明日書く予定。

「写真と写真家の眼・3コマーシャルフォト(続) アイデアの結晶としての画像」改訂中。僕はTVをニュースと天気予報しか見ないひとなので、作品の更新ができないので、どうしたものかと天井を眺めています。間に合えば書き込みます。


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昨日は湘南子どもフォーラム懇談会の第一回の会合でした

2005-01-24 04:54:29 | 引きこもり
昨日は湘南子どもフォーラム懇談会の第一回の会合
でした。引きこもり・不登校の当事者が彼を必要と
する出会いを通して、「当事者の社会参画」を生み
出していこうという、その相手を心身障がい領域の
方々に求めました。

日常交流・共同作業所・起業(または企業就職)

という三層のデザインと、見守り役を懇談会が担お
うという提案をしました。

茅ヶ崎市・寒川町・(横浜市)の方々

 ドーナッツの会・湘南オンラインフレネ
 (福祉ネット湘南村)・螢雪ゼミナール
 (茅ヶ崎市民活動サポートセンター)

   (注)( )は、オブザーバー参加

が集まり、顔合わせ・主旨確認などを行い、
問題意識のすり合わせをしました。

また茅ヶ崎サポセンが3/20に市民活動フォー
ラムを行い、中西さんが講師となり「湘南子ども
フォーラム」のレポートを語り、飛田がオブザー
バーとしてCMに励む(^^; 予定です。この場
が懇談会のデビューとなるので、4月の予定を
ひとつ決めました。


3/20 茅ヶ崎市市民活動フォーラム

4/23(土)交流オートキャンプ(場所未定)

詳細省略。


修築工事の睡眠不足が逆襲しているので、
今回はこれで。

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自学教材ヒント集に《写真と写真家の眼・2 コマーシャルフォト》を載せました

2005-01-23 07:01:21 | フリースクール
--- 今回も以下の教材ヒント集の解説です。

●SOF-HP/自学教材ヒント集
《写真と写真家の眼・2 コマーシャルフォト》
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?i=tobipub2

 何気なく見ているマスコミのページや画面には、恐ろしいほどの量のコマーシャルフォトが流れている。ところが、僕らはその存在を改めて発見することなく、そのメッセージに反応している。この何気なさの世界を演出しているのが大人の仕事のわけだが、これほどに強烈なメッセージを発散させていながら、その存在が中空を流れている不思議な世界もないだろう。CMフォトグラファたちは映像を通じで雰囲気を操っている。

 伏見行介氏の作品などは、小学生が生まれる前のころの画像もあって、いつの間にか流れ去った画像たちとの再会をしたのだが、商品が消え去り売り子が残る不思議な感覚を味わっている。

 しかし、現在ほどプロが到達不可の彼岸に存在できなくなった時代もないだろう。デジカメで撮影した画像をお絵かきソフトでかなりいじれるのだ。勿論レタッチソフトがあれば申し分ない。

 まずはコマーシャルフォトの裏方仕事に気づくこと。作家サイトを眺めてみることだ。注意すべきなのは画像の性質上、飲み込みやすくできていることだ。勿論、効果で逆を行っているものもあるが。ついさらりと流し見してしまうのだ。だまされまいぞ、味わいは心にとどめておこう。

 作家の作品から好きな作品を真似てみたり、印刷してみたりするとどんな仕事をしているのかが見えてくる。生態写真や報道写真が事象に眼差しを向けているのに対し、コマーシャルフォトは、客の反応を見ている。役者や演者の立場に似ている。当然画像の性質も違ってくる。そこに強いメッセージがあるから、模倣すると裏が見えてくるのだ。

 だが、ある特定のものを売り出すために作画するのは結構難しい。そこで「乱撮り派」で画像転用を考えるようにするといい。これは結構面白い。画像の多義性があるので、脱ぎ捨てた靴下から、お風呂関係の商品を思いついたり、「くっさ~」とかけば水虫や防臭剤の商品とつながる等々。アナロジーの遊びではある。これをやっているともっとピントを合わせたくなる。これが作画と結びつく。しかしではもっと表現の完成度を上げようと撮り始めると、技術の隠し味が見えてくる。難しい。そこから本物が始まる。

 考えてみると、このアナロジーの力は文学・芸術分野にも連なるものだ。むろん質の一般化は荒っぽい話であるのだが。だから先が見える力がある。

 ともあれ関心を持ったら恵比寿の都写真美術館を観てくることだ。ここは問題意識をもっていかないと、つまんないところだが、テーマを持ち込むと、豊かなメッセージを返してくれるところだ。

(参考)
●東京都写真美術館HP
http://www.syabi.com/

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藤沢カフェ・ドゥ・そうじゃんのAさんと話し合いました/明日(今日)は懇談会第一回目です

2005-01-23 04:53:21 | 引きこもり
 我が家の修築工事を短縮するために、昨日は時間延長してもらい、やっと週末に工事が終わりました。夜型生活と朝型工事の衝突で睡眠時間が2~3時間状態で1週間が過ぎ、さすがにばてました。

 明日は、いよいよ湘南子どもフォーラム懇談会の第一回です。

「13:30~ 茅ヶ崎市市民活動サポートセンター」

です。終わったら明日の教材ヒント集はお休みし、月曜に再開します。

-----

 藤沢「カフェ・ドゥ・そうじゃん」のAさんに懇談会の趣旨説明をしました。せんべいさんご病気で手術とのこと。サポート側はてんてこ舞いのご様子。

 しかしスタッフ間で呼びかけ文を回覧して検討して下さるようで感謝。本当に共同作業所などの施設は個人のふんばりで支えているから大変。企画が団体推進者の情報交流をやろうというのだから、集まる日いち日決めるのさえ、すぐには決まらないだろう。内容が弛緩すればすぐに二の次になると心得ておかねばならないだろう。窮屈でも離れるし、運営が難しそうだ。

 先々、そうじゃんの就労支援活動の経験を会で語ってもらうつもり。

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茅ヶ崎肢体不自由児者父母の会の高野幸子さんを訪ねました。

2005-01-22 06:04:06 | 引きこもり
 茅ヶ崎肢体不自由児者父母の会の高野幸子さんを訪ねました。突然の電話アポ、即日乗り込み失礼しました。お邪魔したのは、萩園の「にりんそう」。

 僕は以前地元の塾屋だった関係で、塾の教室利用のスペースに入ると懐かしい感じがします。今はビルの中の教室(時間講師)と、個々人の御宅や近隣ファミレス(外勤講師)、そしてオンライン上が仕事場。だから流れ者なのです。教室では丘に登った亀の気分というか…。

 それはそうと、高野さんのお仕事や活動の場が、以前の僕の活動の地域とかなり重なるので、つい懐かしくなって語ってしまったのはまずかったのかなと思っています。警戒されてしまったかなというところ。高野さんの活躍されている肢体不自由児者父母の会の活動について、全然話題に出来なかったという経過。

 湘南子どもフォーラム懇談会の趣旨説明と参加呼びかけをさせてもらったのですが、やはり引きこもり・不登校領域とは、同じ地域にいながら面識がなかったということを改めて感じました。高野さんも湘南の地域にどのくらいの人数の引きこもり・不登校の当事者がいるのか、そして「ニート」とよばれる不就労者がその裾野にどれほど広がっているか、その辺の説明からする必要がありました。

 まずは懇談会を覘いてくださいとお願いしてきました。

 明日(今日)は修築工事が延びてしまったために、企業協力者候補の企画担当者との接点の会があったのですが、参加できなくなりました。残念。

 今、自学教材ヒント集の書きかけ2編があるので、これをまずは書き上げます。

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茅ヶ崎市市民活動サポートセンターで作業

2005-01-21 06:45:00 | 引きこもり
 日曜日の湘南子どもフォーラム懇談会用の資料を刷りに、文教大の帰りサポセンに寄った。鐘ヶ江洋子さんと鉢合わせしたので、年賀状代わりにチラシを1枚。

 資料は、心身障がい領域と、引きこもり・不登校領域の当事者と家族の出会いのデザインの解説用。行事を組んで交流する形は従来からやられてきた「非日常のお付き合い(交流)」。今回のデザインは「日常のお付き合い(交流)」の話だから、仲介者が運動の構造を意識化していないと、成り行きに飲まれてしまう。その崩壊を封じ、環境を整えるための大枠を考えたものだ。

 大きく分けて3つある。

★日常交流(ご近所づきあいなど)
★共同作業所(緩やかな労働、親交を深め、円居的な機能/喫茶・店舗・塾など)
★起業(共生)

 少年層は日常交流が中心となる。(お出かけ・食事会など)

 共同作業所を踏み台に、企業就職をしたり、会わない企業から戻ってきたり
 という場面のクッションになってもいい。しかし中心は「地域の社会参画」
 のプロジェクトでありたい。

 企業は特にPCや、パン屋など分業がなりたつ職種などで、経済自立を
 進めるもの。

こうした枠組みの中で仲介者がどこにたち、何をするのかというところをもっとつめていく。
カンファレンス的情報交換と、個人のプライバシーのこと。問題は山積している。

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藤沢から民児協役員のSさん協賛参加。藤沢行政との橋渡しが可能になった。
第一回はFHCY(アジア障害児パートナーズ)のおふたりさんが横浜の企画に出るので欠席だが7~8名からのスタートになりそうだ。

ジョブコーチネットの方とも連絡を取ろうと思っている。

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「にりんそう」に今日、お邪魔の予定。
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