どーも、ワシです。えー、今回は三重県鈴鹿市加佐登町(かさどちょう)にある鈴鹿川水系の加佐登調整池を訪れます。アクセスは関西本線の加佐登駅近くにある鈴鹿病院を目指して行くと当該の調整池はその近くにあります。
加佐登調整池は、三重用水に関係する5つあるダムのひとつですが、以前訪れた中里ダム(中里貯水池:1977年3月完成)、たぶん今後訪れる予定の宮川調整池(1980年3月完成)に続く3番目に完成したダム(1983年2月完成)です。加佐登調整池の水は周辺から流れ込む水の他に中里貯水池から菰野調整池を経て導水されてきた水も貯水されます。そして椎山川(しいやまがわ)から下流の鈴鹿市へ流れ込み、同市の農業用水として供給されます。(参考)
まあ、とにかくデカいんです。これはダム下から撮ったものですが、通常の撮影だとその長さが伝わらないと思ったのでパノラマで撮ってみました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/fc/2fe5144a400aafd6fb8f5879c7d9aaeb.jpg)
上の写真の右の隅にアンテナのようなものが見えます。とりあえずそこへ行ってみましょう。ダムの形からすると左岸に相当する場所になります。近づいてみると「無線室」らしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/f8/e81d4b0c0b769676d3ef2a3546ba0e90.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/c2/d591db379ef2dd1b18d885ea687b0394.jpg)
その隣には立派な洪水吐!まあ、これほど大きい調整池だとこれくらいの洪水吐じゃないと水が溢れちゃいますよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/9a/f2a8f7b49801254b95b1a009ee50d57d.jpg)
違う角度からもう一枚。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/96/35f146807df4e6fb3d1e0d506666c17c.jpg)
そして増水すると調整池の水はこの水路(椎山川)から下流の鈴鹿市へ流れてゆきます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2d/32/2c1b921b3a485395dc41fcdb6fa7c40c.jpg)
で、これがダム上なんですが、フェンスがあって立ち入ることはできません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/b6/fc65f5e5fa5182cec17f874891edaa35.jpg)
なので、ダム上には加佐登調整池の案内板や水利使用標識があるんですが、ズームしても全く読めず…。これじゃあここに設置した案内板の意味がありませんね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/4d/c83f2e06d11cccbb5e03247a5c835a6e.jpg)
ちなみにこの貯水湖名は「白鳥湖(しらとりこ)」で、近くにある白鳥塚(しらとりづか)古墳に由来するものだそうです。さらに言えばこの古墳は日本武尊(ヤマトタケル)の白鳥伝説にまつわることからそう命名されたそうな。じゃあ白鳥伝説って何?ってなると思うので簡単に説明します。
ヤマトタケルは九州を統一した後、すぐさま東国の平定に向かいます。そして東国を統一し大和国に戻る途中、伊吹山(現在の岐阜県と滋賀県の県境)の戦いで負傷し、やっとの思いで能褒野(のぼの:鈴鹿山脈の裾野付近)まで戻ってきました。その際疲れ切った足がまるで「三重(みえ)に曲がり、固い餅のようだ」と嘆いたことで後にこの土地が三重と呼ばれるようになったそうです。結局彼はこの地において29歳という若さで亡くなります。その訃報を聞いた妻子が能褒野に駆けつけると彼の眠る墓から大きな白い鳥が飛び立っていったそうな。おそらく彼は白い鳥に姿を変えて父である景行天皇の住む大和へ戻った…というお話。
ヤマトタケル(日本武尊、倭建命、倭武天皇)と言えば、以前訪れた千葉県の亀山ダムの記事で小櫃川(おびつがわ)の由来について書きましたが、そこでは彼が直面した悲しいエピソードがありましたね。また、茨城県の竜神ダムの記事では久慈川(くじがわ)の由来について説明していますが、そこでも彼が登場しています。
これらはワシが調べた中で出くわしたほんの一例です。他にもヤマトタケルに関する逸話があるでしょう。こうしたことからわかるのは彼が東国の人々の記憶の中に刻み込まれているということ。もしかすると今後ワシが九州のダムを巡っていけば、また違う形で彼の逸話に出くわすかもしれません。それはそれで別の楽しみがあります。
ワクワクですよ、ホントに。
加佐登調整池は、三重用水に関係する5つあるダムのひとつですが、以前訪れた中里ダム(中里貯水池:1977年3月完成)、たぶん今後訪れる予定の宮川調整池(1980年3月完成)に続く3番目に完成したダム(1983年2月完成)です。加佐登調整池の水は周辺から流れ込む水の他に中里貯水池から菰野調整池を経て導水されてきた水も貯水されます。そして椎山川(しいやまがわ)から下流の鈴鹿市へ流れ込み、同市の農業用水として供給されます。(参考)
まあ、とにかくデカいんです。これはダム下から撮ったものですが、通常の撮影だとその長さが伝わらないと思ったのでパノラマで撮ってみました。
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上の写真の右の隅にアンテナのようなものが見えます。とりあえずそこへ行ってみましょう。ダムの形からすると左岸に相当する場所になります。近づいてみると「無線室」らしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/f8/e81d4b0c0b769676d3ef2a3546ba0e90.jpg)
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その隣には立派な洪水吐!まあ、これほど大きい調整池だとこれくらいの洪水吐じゃないと水が溢れちゃいますよね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/9a/f2a8f7b49801254b95b1a009ee50d57d.jpg)
違う角度からもう一枚。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/96/35f146807df4e6fb3d1e0d506666c17c.jpg)
そして増水すると調整池の水はこの水路(椎山川)から下流の鈴鹿市へ流れてゆきます。
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で、これがダム上なんですが、フェンスがあって立ち入ることはできません。
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なので、ダム上には加佐登調整池の案内板や水利使用標識があるんですが、ズームしても全く読めず…。これじゃあここに設置した案内板の意味がありませんね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/4d/c83f2e06d11cccbb5e03247a5c835a6e.jpg)
ちなみにこの貯水湖名は「白鳥湖(しらとりこ)」で、近くにある白鳥塚(しらとりづか)古墳に由来するものだそうです。さらに言えばこの古墳は日本武尊(ヤマトタケル)の白鳥伝説にまつわることからそう命名されたそうな。じゃあ白鳥伝説って何?ってなると思うので簡単に説明します。
ヤマトタケルは九州を統一した後、すぐさま東国の平定に向かいます。そして東国を統一し大和国に戻る途中、伊吹山(現在の岐阜県と滋賀県の県境)の戦いで負傷し、やっとの思いで能褒野(のぼの:鈴鹿山脈の裾野付近)まで戻ってきました。その際疲れ切った足がまるで「三重(みえ)に曲がり、固い餅のようだ」と嘆いたことで後にこの土地が三重と呼ばれるようになったそうです。結局彼はこの地において29歳という若さで亡くなります。その訃報を聞いた妻子が能褒野に駆けつけると彼の眠る墓から大きな白い鳥が飛び立っていったそうな。おそらく彼は白い鳥に姿を変えて父である景行天皇の住む大和へ戻った…というお話。
ヤマトタケル(日本武尊、倭建命、倭武天皇)と言えば、以前訪れた千葉県の亀山ダムの記事で小櫃川(おびつがわ)の由来について書きましたが、そこでは彼が直面した悲しいエピソードがありましたね。また、茨城県の竜神ダムの記事では久慈川(くじがわ)の由来について説明していますが、そこでも彼が登場しています。
これらはワシが調べた中で出くわしたほんの一例です。他にもヤマトタケルに関する逸話があるでしょう。こうしたことからわかるのは彼が東国の人々の記憶の中に刻み込まれているということ。もしかすると今後ワシが九州のダムを巡っていけば、また違う形で彼の逸話に出くわすかもしれません。それはそれで別の楽しみがあります。
ワクワクですよ、ホントに。
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