どーも、ワシです。今回は岩手県花巻市大迫町内川目(おおはさままち うちかわめ)に築造されている北上川水系の早池峰(はやちね)ダムを目指します。アクセスは国道396号から大迫町方面へ行き、大迫郵便局の先の交差点を「早池峰/内川目」方面へ。そのまま県道43号を稗貫川(ひえぬきかわ)沿いに登っていくと目的地の右岸に到着します。
【ダム名の由来】(参考)
早池峰は当該ダムから東北東のところにある早池峰山(はやちねさん:標高1,917m)の名に由来します。この山頂には池があり、そこで祈念すると清水が湧くというところから早池の泉と命名され、そこから山名になったそうな。
【築造の経緯】(参考)
しかし、早池峰山の南を流れる稗貫川は過去に何度も氾濫を起こし、特に昭和22年9月のカスリン台風は死者1名、流出家屋18戸、被害総額30億円という災害となりました。その一方で、昭和42、48、53年の各夏季には深刻な水不足となり、河川の正常な機能維持が求められていました。そうした声に応えるべく築造されたのが早池峰ダムだったわけです。ただし、計画当初、このダム名は建設により水没する地区名をとって「落合ダム」でしたが、平成元年5月、地元の要望により「早池峰ダム」に変更。その後、平成7年6月から本体コンクリート打設が開始され、同11年5月に打設完了。同12年(2000年)10月12日に竣工式が行われています。
…てなわけで、早池峰ダムに到着しました。こんなダムです。
右岸、ダム横から見たダム上の様子。
その脇には「早池峰の恵みをたたえ未来へそそぐ」と刻まれた石碑。
その裏には諸元が記されています。洪水調節、水道および工業用水確保、発電、既得取水の安定化および河川環境の保全を目的とする多目的ダムで、高さ=73.5m、長さ=333.0m。
近くには周辺案内図があります。
右岸、ダム横にあるこの建物は早池峰ダム管理所。
管理所の中には早池峰ダムに関する資料が展示されています。
右岸側の県道の壁面には「岳神楽」と「大償神楽」をモチーフにした壁画。
「岳神楽(たけかぐら)」は別名「早池峰神楽」ともいい、花巻市大迫町岳地区に伝承される神楽のことで、早池峰山を霊山と仰いだ山伏修験者が演じたものとされるが、由来や伝承は不明。(参考)
「大償神楽(おおつぐないかぐら)」も別名早池峰神楽といい、こちらは花巻市大迫町大償地区に伝わる神楽。いつから始められたかは不明ですが、1488年に書かれた伝授書があることからこの頃にはすでに始まっていたものといわれます。「岳神楽」と「大償神楽」は表裏一体の兄弟神楽といわれ、大償の山神面の口が「あ」であるのに対し、岳のそれは「うん」の形をしています(参考)。これはまさに仏教における万物の始めと終わりを意味する「阿吽(あうん)」を表したもので、そう考えるとなかなか興味深いものがありますね。
では、ダム上を歩いてみましょう。中央から見た上流方向の様子。
一方、ダムの真下を覗き込み、
下流方向の遠景を眺めます。
対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。
左岸、上流側から見たダムの様子。写真下部に見えるのはライトで、おそらく夜間に照らされるものと思われます。
同、下流側から見るとこんな感じ。
今回は見ませんでしたが、すぐ上流には瀬織津姫の像があるようです。機会があれば行ってみたいなぁ。
【ダム名の由来】(参考)
早池峰は当該ダムから東北東のところにある早池峰山(はやちねさん:標高1,917m)の名に由来します。この山頂には池があり、そこで祈念すると清水が湧くというところから早池の泉と命名され、そこから山名になったそうな。
【築造の経緯】(参考)
しかし、早池峰山の南を流れる稗貫川は過去に何度も氾濫を起こし、特に昭和22年9月のカスリン台風は死者1名、流出家屋18戸、被害総額30億円という災害となりました。その一方で、昭和42、48、53年の各夏季には深刻な水不足となり、河川の正常な機能維持が求められていました。そうした声に応えるべく築造されたのが早池峰ダムだったわけです。ただし、計画当初、このダム名は建設により水没する地区名をとって「落合ダム」でしたが、平成元年5月、地元の要望により「早池峰ダム」に変更。その後、平成7年6月から本体コンクリート打設が開始され、同11年5月に打設完了。同12年(2000年)10月12日に竣工式が行われています。
…てなわけで、早池峰ダムに到着しました。こんなダムです。
右岸、ダム横から見たダム上の様子。
その脇には「早池峰の恵みをたたえ未来へそそぐ」と刻まれた石碑。
その裏には諸元が記されています。洪水調節、水道および工業用水確保、発電、既得取水の安定化および河川環境の保全を目的とする多目的ダムで、高さ=73.5m、長さ=333.0m。
近くには周辺案内図があります。
右岸、ダム横にあるこの建物は早池峰ダム管理所。
管理所の中には早池峰ダムに関する資料が展示されています。
右岸側の県道の壁面には「岳神楽」と「大償神楽」をモチーフにした壁画。
「岳神楽(たけかぐら)」は別名「早池峰神楽」ともいい、花巻市大迫町岳地区に伝承される神楽のことで、早池峰山を霊山と仰いだ山伏修験者が演じたものとされるが、由来や伝承は不明。(参考)
「大償神楽(おおつぐないかぐら)」も別名早池峰神楽といい、こちらは花巻市大迫町大償地区に伝わる神楽。いつから始められたかは不明ですが、1488年に書かれた伝授書があることからこの頃にはすでに始まっていたものといわれます。「岳神楽」と「大償神楽」は表裏一体の兄弟神楽といわれ、大償の山神面の口が「あ」であるのに対し、岳のそれは「うん」の形をしています(参考)。これはまさに仏教における万物の始めと終わりを意味する「阿吽(あうん)」を表したもので、そう考えるとなかなか興味深いものがありますね。
では、ダム上を歩いてみましょう。中央から見た上流方向の様子。
一方、ダムの真下を覗き込み、
下流方向の遠景を眺めます。
対岸(左岸)に来ました。振り返るとこんな感じ。
左岸、上流側から見たダムの様子。写真下部に見えるのはライトで、おそらく夜間に照らされるものと思われます。
同、下流側から見るとこんな感じ。
今回は見ませんでしたが、すぐ上流には瀬織津姫の像があるようです。機会があれば行ってみたいなぁ。