ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

岩洞ダムに感゛動

2024-07-26 06:54:18 | 岩手(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。えー、今回は岩手県盛岡市藪川外山(やぶかわ そとやま)にある北上川水系丹藤川(たんどうがわ)に築造されている 岩洞(がんどう)ダム を目指します。アクセスは国道4号の「北山トンネル南口」信号を岩泉方面へ曲がり、国道455号をひたすら進んでいくと到着します。

お、見えてきました。これのようです。国道沿いには十分な駐車スペースがないのでクルマはダム横に停めます。

右岸のダム横にある表示板。これを見るとわかるようにダム湖名は「岩洞湖(がんどうこ)」で、上流側に取水口があります。これについては次に述べます。

近くにある案内板。これによると昭和23年にこのあたりが北上川河川総合開発地域に指定されたため、当時の農林省が灌漑と発電を目的として築造したのが岩洞ダムだそうです。そして、ダムの構造上の特徴としては傾斜コア型土石混合ダム(傾斜心壁土石ダム)という型式で築造されていることにあります。これは力学的性質や透水度の異なる三種以上の材料の特性を生かすように配置し、止水と安定を目的とした本格的ゾーンタイプのダムで、この型式で築造された国内初のものだそうです。また、ダム上の長さは351.0m、高さは40.0mで、昭和31年1月に着工され、昭和35年(1960年)11月に竣工。

岩洞湖の上流側にある取水口から流れ出た水は盛岡駅方向へ導水管によって運ばれ、直線距離にして約6.0kmのところにある岩洞第一発電所で発電されたのち、やはり導水管を通って北上川近くにある岩洞第二発電所(岩手県盛岡市川又)へ流入し再び発電に使用されてから北上川に放流されます。

この案内板の近くには「岩洞貯水池」と刻まれた石碑があります。その下にはいろいろと書いてあるようですがほとんど読めません。ただ、農林省の文字が見えるので築造当時の名称は岩洞貯水池だったのかもしれません。

では、ダムを見学することにしましょう。右岸、下流側から見たダムの様子。

右岸から見たダム上です。歩いてみましょう。

ダム上、中央から岩洞湖を眺めます。広々しています。

一方、ダムの下を見下ろし、

下流側の遠景を眺めます。

対岸(左岸)手前のところにはゲート式の洪水吐があり、そこから溢れた水は

この水路を通ってあちらへ流れてゆきます。見た目が新しいので近年改修工事をしたのかもしれませんね。

そして左岸に到着。振り返るとこんな感じ。

左岸、岩洞湖側から見た様子。

見学時には気づかなかったのですが、右岸にある周辺案内図を改めてみると国道を挟んだ高台に管理事務所があったんですね。


それにしても謎なのはダム名の「岩洞」。ちょっと調べてみましたがその由来がわかりません。ご存知の方がおられたら教えてくださいませ。
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