ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ひとつだけど…二津野ダム

2022-02-13 06:57:17 | 奈良(ダム/堰堤)
どーも、ワシです。今回は奈良県吉野郡十津川村桑畑(とつかわむらくわはた)にある新宮川(しんぐうがわ)水系の二津野(ふたつの)ダムを訪れます。ダム名はここの左岸側の地名に由来すると思われます。アクセスは国道168号沿いに「二津野ダム制御所」の看板があるので、そこから入って行くと到着します。

見えてきました。豪快に放流中でした。ゴゴゴゴゴゴ…。



右岸、ダム横の壁面には「十津川第二発電所概要」のプレート。ん?発電所?周囲を見回すもそれらしき設備はありません。調べてみると、十津川第二発電所(和歌山県新宮市熊野川町相須[しんぐうしくまのがわちょうあいす]:1962年1月23日運用開始)はここから直線距離にして約9.3km離れた十津川沿いにあります。そして二津野ダムで取水した水を十津川とは別の水路によって同発電所へ送水され発電に使用するようです。ということは、二津野ダムは十津川第二発電所で発電するために築造されたダムなんですね。(参考



水力発電所の説明も丁寧。



近くにはお馴染みの水利使用標識。



右岸のダム横からそのまま右岸沿いに行くと「二津野ダム制御所」の建物があります。



では、いよいよダム上に向かいます。車両通行可ですが、ワシは健康を考慮してトコトコ歩いて行きます。



右岸側のダム本体には「二津野ダム」と「昭和37年(1962年)5月竣工」のプレートが嵌め込まれています。





ダム上、中央から見た上流側の景色。



絶賛放流中のところを上から見下ろすとこんな感じ。爆音をお伝えできないのが残念です!



そして十津川の下流方向の景色です。



対岸(左岸)に来ました。少し高台になっているところからダムを見るとこんな感じ。うん、なかなか絵になりますね。アーチ式のダムなのがよくわかります。



今度はダム上から撮ります。なんとも良い感じのカーブを描いています。



左岸、上流側に行くと、そこには「慰霊」と刻まれた石碑が。



近づいてみると、石碑の前に小さな池があり、金魚たちが元気よく泳いでいます。



石碑の裏側にはダム建設にあたり亡くなられた66人の名前が刻まれています。合掌。



読みにくいですが、石碑が建立されたのは1962年5月と刻まれています。ということはダムの竣工とほぼ同時にこの石碑も設置されたんですね。



そこからダムを見るとこんな感じ。



さらに上流側に行くと取水塔があります。訪れた日には工事をしていました。ここから取水されて下流にある十津川第二発電所へ導水されていくんですね。





紀伊半島にはアーチ式のデカいダムがいくつもあって驚かされます。やるなぁ…紀伊半島!

なんのこっちゃ。
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