クマ牧場再開につき

2015-05-19 00:00:50 | たび
登別といえばクマ牧場というのは数十年前から知っていたのだが、ヒグマは恐い。確か西村寿行の小説では、ヒグマのことを「おやじ」と呼んでいたり、ヒグマが妊婦の腹を食う話が書かれていたような記憶がある。

北海道に最近行った友人は、釣り竿をかついで渓流を歩くのが趣味らしいが、自分がエサになることを考えていないような気がする。

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といっても、最近までロープウェーの補修をしていて、閉園中だったようだが、4月末から開園したようで、さっそく行ってみる。まず、ロープウェーに乗るのだが、基本的にロープウェーは恐い。原理がよくわからないので、時々、落下することがありそうで、よく仕組みを観察してみると、やはり恐い。

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そしてクマ牧場は、若干、動物の匂いが漂っているのは仕方がない。本来、一頭ずつバラバラに行動するのに、クマ牧場では団体生活だ。刑務所みたいだが、クマにとっては刑務所なのだ。終身刑。

で、エサを投げるとクマが相当な迫力で走るのだが、この迫力、やはりクマに襲われたら助からないだろう。川でも木に登っても追いかけてくるだろう。体の構造は、人間に似ているらしい。20本の爪は長さ10センチ以上だ。

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しかし、もちろん、こぐまは可愛い。成獣で500キロなのに産まれる時は500g。1000倍になる。現在、こぐまの名前の募集中だが、王女の名前が似合うかもしれない。サルにつけてもいいなら、クマでもいいはず。ただし、今のクマ牧場の女王はスリッパという立派な名前が付いているので。

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そして、アイヌ式住居の展示もあるし、倶多楽(くったら)湖も見事に眼下に広がる。8割方が外国人観光客。

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この海と湖が同時に臨める眺望についてどう思っているのか聞いてみたいが、コトバもよくわからないし、外交問題に発展するといけない。案外、この眺望付き山林群を温泉権付きで大人買いしようと下見に来ているのかもしれない。