「ぶ」

2011-06-30 00:00:55 | あじ
倉敷に行ったのは一週間ほど前だった。実は、半年ほど前から、ちょっと事件づいていて、歩く先々で事件が起きていた。事故、殺人、そして大地震。しばらくその兆候がなくて、やっと厄落としがなったかと思っていたら、倉敷で一家5人が亡くなる火災が発生。かなり不自然なことが多い火事であり、たぶん、事故ではなく、事件だろうか。

事件の起きた西富井という地名に記憶があり、思い出すと数年前に「葬儀」で訪れたことがあった。縁起の悪い記憶だ。

そして、まったく事件とは関係ないのだが、倉敷駅のそばで一人でお昼を食べることになり、思い出したのが、「ぶ」である。

「ぶ」ではわからないだろうが、「ふるいち」という老舗のうどん屋の商号である。



で、その店の看板メニューが、「ぶっかけうどん」。自称ではあるが、「元祖ぶっかけうどん」ということだそうだ。その、ぶっかけの“ぶ”が「ぶ」である。

店内に入り10秒後にオーダーする。

「おろしぶっかけ!」

冷水で締めたうどんに濃いめのタレをかける。トッピングはキザミ海苔とネギと揚げ玉。そして揚げたま。わさびは本物じゃないかも。

で、やはり元祖の味なのだろう。うどんの堅さもちょうどいい。




そして、1週間経ち東京に戻って、最近東京に進出してきた「はなまるうどん」に行く
ことになった

それで、ぶっかけうどんを食べることにした。トッピングは、ネギと大根おろしとなぜかレモン。ちょっと違う感じだ。

うどんは、柔らかい。
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スタバ株主総会

2011-06-29 00:00:18 | 投資
今年は、運よく311の直前に大部分の株を売っていて、スタバだけの株主総会だった。

何度も行っているのだが、昨年度は、全国の県にスタバが行きわたった年らしい。

一方、売上高や経常収支は、伸びが鈍化している。どうも気難しい日本のユーザーを満足させるのは、大問題らしい。期間限定商品を楽しみに待っているユーザーが多いらしく、それが逆に経営にアジリティを求める結果になっているが、だからといって、あらたな期間限定商品が次々に思いつくわけでもない。

stb1たとえば、

『YUZU グリーンティー フラペチーノ』
『キャラメル エクレール ラテ』
『クリーム ブリュレケーキ』
『フィローネ きのこ&モッツァレラ』

もっとも、店員のオーダーミスもしょっちゅうあるようだし、912店舗で社員が1868人というのも少なすぎるような気がする。各店舗に二人ずつしか社員がいないことになる。

ところで、社外活動として、大阪の京阪モール店では、大阪市城東区社会福祉協議会主催の活動に参加したそうだ。


stb2一体、何をしたのだろう。こう書いてある。

ボランティア活動を志す団塊世代の男性たちに、美味しいコーヒーを通じて思いやりを形にするコツをお伝えし、多くの喜びの声をいただきました。・・

なんだかわからないなあ。
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サッカー女子ワールドカップ開催前の椿事

2011-06-28 00:00:07 | スポーツ
ワールドカップサッカー(女子)が開会した。

が、・・・



早くも話題の中心になっているのが優勝候補のドイツチーム。というのも、PLAYBOY誌GERMANY版7月号の表紙を飾るのは、ナショナルチーム代表のヌード写真。チームの中の若手(19歳から22歳)の五人が、優勝賞金よりも高額と思われる契約料の誘惑にかられて、上半身中心に露出してしまったわけだ。


サッカー女子のヌードと言えば、以前、ブラジル人女性審判がブラジル版プレーボーイ誌で、体の奥の方まで見せてしまったのだが、今回はそういうことでもなさそうだ。

もちろん、一度見せてしまえば、あとは慣れの世界なのだから、ゴールを決めたあとに、ユニフォームを脱いで喜びを表すといったパフォーマンスも期待できるのかもしれないし、万一、優勝でもすれば、大事件が起きることだってあるかもしれない。

ところで、日本代表。同種の景気づけを考えたとしても、選手のセレクションは重要だろう。誰でも見たい、とは思えないけど、何人かはいいと思う。

ガンバレ日本!
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数式のようなキウリ

2011-06-27 00:00:29 | 市民A
今年は、まったくの不作。

本当に天気が悪い。キウリだけができてくるが、重量が市販のものより軽いような気がする。

kiuriそして、形がおかしい。数式のようだ。確か積分マークだったかな。博士が愛した積分マークのキウリ。

もっとも市販のキウリがまっすぐなのは、3本まとめてパックに詰めるからではなく、狭い土地で大量収穫を行うために、横ではなく縦に伸ばすからであって、その実は重力で下に向かって垂れさがる。

早い話が家で食べるならどんな形でもいいわけだ。線切にはしにくいけど。

伸び始めたゴーヤはまたしても天候不順で成長ストップ。

たぶん、あれだけ全国的に売れに売れたゴーヤの苗だが、大部分は失敗に終わっているのではないだろうか。それに、すでに大量に苗が売れ残っているようだ。一応、手入れは続けることにする。
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大橋家住宅

2011-06-26 00:00:13 | 歴史
倉敷には旧家が多いが、観光地として公開しているのは、『大橋家住宅』と『井上家住宅』と思う。関東でも、江戸の豪農の家はよく公開されているが、結構、簡単な作りで、そこはやはり、大部分が徳川幕府の御天領であったことを納得させるわけだ。

ところが、関西では、歴史的な差もあり、豪農と言えば本当に豪農なのである。いわゆる「大地主」。あるいは「庄屋」という感じだ。



で、もとより勘違いしていたのは、「大橋家住宅」は、倉敷の街の中であり、美観地区のすぐそばでもあり、「商家」の作りだと思っていた。酒屋とか・・

ところが、農家だったわけだ。巨大な小作を抱えた豪農。



通りに面した長屋は、住居ではなく、それ自体が、巨大な門ということだった。どうも江戸時代には、農家は家に玄関を作ることを禁じられていたそうで、玄関の代わりに建物を作ったわけだ。そこから中庭があって巨大な屋敷がある。土間には、小作人が米を運び込むスペースがあり、たぶん、そこに米問屋がやってきて、買いつける。米蔵は巨大で、金庫があり、防火設備が整っている。

二階へは引き上げ式の階段があり、使用人がそこで生活をしていたはず。かまどのエリアは広く、天井は数百年前からの煤で黒くなっている。



実は、なんとも懐かしい気持ちになるのにも理由があり、私の数世代前の先祖は関西で大地主だった。ほんのこどもの頃の夏休みに数回訪れた今はなきその旧家も、大橋家の10分の1ほどの規模ではあったが、建屋の基本構造は同じだった。

おおた家が没落し、旧家を持て余して、結局解体処分にした根本的な理由は、戦後の農地改革。レーニン革命のような激しい社会体制の変化が唯一あったのが農地制度改革。共産主義が大嫌いなはずのマッカーサー将軍の命令だ。

結果、小作人は自営農業を営むことを棚ぼた式に認められたのだが、もとより怠け者が多かったせいか、土地を売ったり、サラリーマンと兼業の三ちゃん農業になったりと、生産性を失っていき、農業国アメリカの思う壺にはまったわけだ。

つまり、おおた家では、戦争反対という意味が少し違っていて、みじめな負け方をしなければ大地主のままで左団扇を続けていられたのではないかという、これまた怠け者思想なのである。
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名人戦は終わったものの

2011-06-25 00:00:26 | しょうぎ
名人戦7番勝負が終わる。挑戦者の森内九段が羽生名人を破る。7番勝負が、○○○●●●○という結果である。負けた方が疲れる展開だった。何となく3連勝したあと、もっとダメージを与えるためわざと三つ負けたのではないだろうかとか想像してしまう。そういえば森内三連勝のあと、第四局も森内指しやすしから、4七桂成というちょっと緩いなあという手でその差僅かになる。

後のちまずいかと思ったのか、新聞の棋譜も、その手を正当化すべく、詳しく解説しているような感じがある。



さて、6月11日出題の「成桂のある風景」の解答

12

▲4三角 △3二成桂 ▲1三桂 △3一玉 ▲2一金 △4一玉 ▲5一角成 △同玉 ▲5二飛 △6一玉 ▲3二飛成 △7一玉 ▲8三桂 △8一玉 ▲5四角 △同歩 ▲9一桂成 △同玉 ▲9三香 △8一玉 ▲9二香成 △7一玉 ▲8二成香・・・▲6二成桂まで27手詰。

まあ、初手、二手目以外は難しくないと思う。途中で▲3二飛不成とすると29手詰めになる。

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。

narigin

「成銀のある風景」。

わかったと思われた方は、コメント欄に、最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
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業務用というコトバ

2011-06-24 00:00:16 | あじ
最近、カルピス食品のバターを使っている。



普通のバターとは、まったく違う。あっさりしているのだがコッテリしている。色はかなり白い。カルピスの色だ。そう、カルピスを作る途中の副産品だったようだ。それで、数が安定しないために、一般販売ではなくホテルのような高級食材を使う場所に『業務用』として出荷していたのだろうか。



もう一社、『高梨乳業』のバターも『業務用』では有名だったが、今はどうなのだろう。ハーゲンダッツアイスクリームの原料になって、余裕はないのだろうか。

ところで、これらのバターは『業務用』と自称しているのだが、この場合の業務用とは、ホテルや料理店などで使う「高級食材」を意味しているのだろう。


一方、最近増えてきたのが『業務スーパー』と名乗る安売りスーパー。こちらは、大量仕入れ大量販売といった雰囲気で、価格の安さが売りだ。この場合の『業務』は、卸売とか直売とか、そういう語感で中間マージンを省略したものの、一応業務用に使っているものだから安心だ、というような意味なのだろう。


それと、もう一つの『業務用』の意味が、「業務用カレー」。ようするに日本には大手カレー粉メーカーが数社しかなく、一方、レストラン以外でも喫茶店や売店やうどん屋でもカレーと言う名の日本料理が売られているわけだ。そのどれもが、だいたい同じ味である理由が、この『業務用カレー』。このまま缶から出して使ったり、ちょっと気がひける喫茶店のマスターは、何か野菜か肉類を加えて、当店特製カレーとしてしまう。

もっとも、本格的なカレーを作ることは、それほど難しいわけではないが、そうなると、その喫茶店は、一気にインド料理店ということになり、タンドールチキンを焼いたりナンを作ったりドリンクメニューにチャイとか書き加えなければならないし、保健所の眼がもっと厳しくなったりするわけだ。

つまり、カレーの世界での『業務用』というのは、あえて「本物ではないことを表明する」という意味があるわけなのだ。
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おっ、500系

2011-06-23 00:00:15 | たび
新幹線は、次々にN700系に代わっている。そうなると、古い型にもノスタルジーが湧いてくるのだが、500系というのがあった。車内が狭いからということで、斬新なデザインが裏目になり、東海道新幹線から消えた。

ただし、九州新幹線として、JR九州が中古車両を大量に買ったと言われていたが、どこに隠していたのだろうか。最近、山陽新幹線エリア内で、この500系を見つける。



車体が色鉛筆のように丸い筒状である。確か、窓側の席に座ると、壁が頭の上の方まで曲がってきていて、圧迫感を感じるといったことだったろう。



そして、各駅停車のこだま号である。各駅停車の新大阪発博多行き。それってJR九州の範疇じゃないような感じだ。



そして、座席に座ろうとすると、やはり窓側の席の方は壁際が迫ってきている。相変わらずだ。

で、一駅区間だけ乗って、別のひかり号(700系)に乗りかえる。
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ウルトラマンが太陽光パネルを使うと

2011-06-22 00:00:58 | 市民A
確か、ウルトラマンは太陽光をなんらかのエネルギーに変換し、体の中に貯め込んで使うが、3分間経つとエネルギー切れになって、動けなくなるということではなかったか、と思いだす。




太陽光パネルとバッテリーの組み合わせのようなものだろうか。バッテリー容量が3分だけ。日産リーフ以下だ。では、太陽光を供給し続けるにはどうすればいいかというと、背中にパネルを付ければいい。この方法の弱点は、いつもうつぶせになっていなくてはいけないこと。空を飛ぶとエネルギーが失われるので、できれば無人島の砂浜あたりで甲羅干しすればいいのだが、着ぐるみを着たままの役者は確実に熱射病になる。

ところで、菅直人元首相は、1000万世帯に太陽光パネルを設置すると言っていた。本当にその数になるかどうかは、その世帯の人が経済的メリットを得られる仕組みを作る必要があるのだが、そのためには最低限2KWHの発電量が必要だろう。そうなると、2000万KWHになるので、相当量である。夏の東電の需要はピーク時5000万KWH。

ところが、話が甘くないのが日本の天気。なにしろ日本は狭いわけだ。日本全体が曇りや雨の日がある。そうなると、2000万KWHの穴が開くわけだから、常時その部分をバックアップすべく、火力発電を準備しておかなければならない。

やはり、地熱とか、風力、潮力、その他のソースを総合的に組み合わせなければならないのだろう。

ultraman2それと、・・

ウルトラマンは犬に返すことにする。
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戦前の防衛論争と似ている原発論争

2011-06-21 00:00:24 | 市民A
原発を今後どうするのか、という命題が国論を二分している。もちろん、現段階では原発廃止論が圧倒的に多いのだが、短期的には代替電力が十分とはいえず、長期的視野と短期的視野とは分けて考えなければならないだろう。

民主党のように、原発に対する反対世論を味方につけて一気に総選挙に臨もうというような姑息な邪道は、今度こそ有権者の怒りを買うだろうが、もう少し冷静に考えてみよう。

たぶん、原発反対論の主な理由は、「原発が理屈としていいとしても、安全基準を見直せば、日本には原発を建設できる場所なんかないではないか」ということなのだろう。論理の展開が、「原発設置場所がない→省エネがベスト→自然エネルギー推進→不足分は火力発電」と、こんなところではないだろうか。菅直人氏は、こういう展開だと思う。

一方、推進派の論理は、「電気エネルギーは重要である→高い電力コストは競争力がなくなる→火力発電は政情不安な中東情勢に影響される→しかし、自然エネルギーは投資効率が低い→原発を推進しなければならないではないか」

といったところだろう。

それで、どちらの側も、相手の論理の矛盾をついて、「ウソ付き」「ソッチこそ」と言い争いをしているわけだ。早い話が、どちらの論理も「消去法的発想」に陥っているわけだ。


で、ここで、突然ながら話を昭和初期の陸軍に移してしまう。当時の陸軍は二つの派が台頭していたわけだ。「皇道派」と「統制派」。そう226事件の時に、「皇道派」が決起して敗北。以後、陸軍は統制派の思う方向に進んでいったわけだ。皇道派という名前からいっていかにも天皇中心に超右翼っぽい考え方のようで、統制派というとシビリアンコントロールが効いていそうだが、それはほとんど無関係。

「皇道派」の防衛論というのは、日本の国力は資源的に言って到底欧米列強には総合力では勝てないので、戦闘行為は、常に部分的戦闘により効率的に行うべきで、戦場においては、多数の敵に対し、兵士を集中的に集めて、殲滅させるべし、ということだった。敵はロシア(ソ連)だけに絞っておこうということだった。そして、第一次大戦初期にドイツ軍がロシアを攻めたてた事例を主に研究していた。

一方、「統制派」の論理は、日本は資源がなく国力が落ちるのだから、資源豊富な満州を完全に日本の資源供給基地にして、国力を増やして欧米諸国を対抗しようというものだった。そして、226事件の後、こちらの派の考え方が中心となるも、戦闘の具体論としては、皇道派が練り上げていた殲滅戦を用いてしまったわけだ。(つまり、大戦争用の作戦ではなかった部分戦争用のテキストを使ってしまったわけだ)

この二つの事例がよく似ていると思うのは、

 1.どちらの事例も消去法的思考同士の比較であることであること
 2.どちらも深慮の足りない思考を比べていること
 3.あえていえば、二つの案が極端過ぎて、二案とも間違っていること

だろうか。

例えば、陸軍は、第一次大戦の時のロシアとドイツの作戦を研究していたのだが、第二次大戦の相手は、主に米国と中国だった。また、米国と敵対したのは満州利益を一人占めにしようといたからだが、例えば当初から米国と利益二分方式でも決めておけばかなり違った展開になっただろう(と書いても、別に個人的には侵略論者ではないので、念のため)。

日本の電力の問題の一つの送電ロスなんて、誰も言わないけれど、電気抵抗がほぼゼロに近い新合金による電線とか、ほとんどロスのないカーボンナノチューブとか、また無駄なく電気を流すスマートグリッドや太陽光や燃料電池といった需要地で発電する方法もあるわけだ。

自然エネルギーといっても水力発電の問題だって、使い過ぎると水不足になるから利用率を抑えているのだが、水不足は局地的な水系で発生するので、その時に、不足した地域に水を融通するようなしくみを作ればいいはずだ。

地熱発電を行えば、温泉の温度が下がったり、出なくなったりするんじゃないかと、温泉組合が反対するらしいが、実際にそうなるのは極めて低い確率なのだから、その時は旅館の移転費用を負担するとか考えておけばいいだけだ。

震災当初、国民一流、政治家・役人二流、と言われていたが、それは行動だけじゃなく、頭の中もそういうことなのだろうと思うわけだ。
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プラスに転じたライブドア決算

2011-06-20 00:00:00 | 投資
元社主が塀の中に入りそうな今日この頃だが、ライブドアホールディングの超泡沫株主の私のところに、株主総会の通知と決算書が送られてくる。(ライブドア株が、現在のTD社のように紙屑化した頃に小銭を注入しただけだから)



ホールディングとはいえ、子会社は全部売却。さらにここ数年、資本の取り崩しによる配当を行っている。訴訟対策費を払い終われば、会社清算ではないだろうか、と思っていたら、黒字決算が発表される。

なにしろ、現在の事業形態がよくわからないのだが、売上高が30億円である。原価はゼロ。一般管理費が16億円。これで営業利益が14億円となる。ここから。子会社売却益が41億円。そして訴訟損失引当金戻しとして、58億円もある。

結局、107億円の利益となるも、なぜか法人税は支払わない。

ただ、資産の額を株数で割って自分の株数をかけたりして、結局、個人的にはたいしたことがないことが分る。

なお、株主総会時の議案には、主に役員の報酬の額について、「多すぎる」という意見があるようだが、役員会は反対しているとのことである。多忙で行けない。
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ブルーコンサートの行方

2011-06-19 00:00:10 | 美術館・博物館・工芸品
自宅の物置部屋を片付けていると、世界的名画が出てきた。ということはまったくなく、机の中に乱雑に放り込まれた絵葉書の中に、以前、青山にあったユニマット美術館のお宝、『ブルーコンサート』がでてきた。



シャガールは長命(97歳)で、多作家であったが、そのうち多くの絵画に登場するのが、最初の妻であるベラ。ベラが花束を持って、シャガールの部屋を訪れるシーンは、パターンを変え、時空を超え、生涯に何度も描かれている。

そのベラが亡くなったのが1944年のこと。一気に気落ちした57歳のシャガールは、ふさぎこんでしまう。もはや絵筆を握ることすらなかった彼が、1年後に復活したのが、この「ブルーコンサート」だった。いつもの彼なら、ベラの周囲に動物と神話と花を一つずつ配置するのだが、この作品では大盤振る舞いだ。それぞれダブル、トリプル配置である。さらに、バイオリン付き。

しかし、この有名な絵画は、戦後まもなく人前から姿を消してしまう。米国人のコレクターが長らく個人所有していたそうだ。そして突然に姿を現したのが、数年前にオープンした青山のユニマット美術館。2006年の開館記念のシャガールを中心とした展覧会で現物を見ることができた。オーラがビシビシと感じられたのだ。

が、・・

結局、渋谷を中心としたユニマット構想の一角である天然温泉が2007年に大爆発した後、1年半後、2009年、この美術館は閉館することとなる。

では、この「ブルーコンサート」は、今、どこにあるのだろう。

色々と調べてみると、まだ、ユニマット創業者であるT氏が個人所有しているのではないかと言われているようだ。壁に掛けられているのか倉庫に眠っているのかは定かではない。

日本も物騒なところが多いので、今後、何らかの震災で消失しないように、緊急時の非常電源の確保には配慮を払ってほしいものだ。(1944年に空襲で焼失したゴッホのひまわりのことを思い出してしまう)


さて、同美術館で一緒に買った絵葉書は、1927年に描かれた『アクロバッツ』。ブルーコンサートは普通にキャンバスに描かれているが、アクロバッツは紙に水彩と色鉛筆、そしてパステルである。こちらの方が震災には弱そうだ。



余計な話ではあるが、1945年に57歳で復活したシャガールは97歳で亡くなるまで大量に作品を創っていたのだから、もし、その時に復活せずに絵筆を折っていたら、この1927年製の名画の値段もおそらく10倍になっていたのではないだろうか。
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新幹線で、詰将棋パラダイス誌をみかける

2011-06-18 00:00:01 | しょうぎ
最近、朝の通勤に新幹線をよく利用する。新横浜から品川まで。わずか10分ほど。やや高いが、1,320円。飲んだ翌朝とか。タクシーより格別安く、格別速い。

そして、今週の最初の方のある朝のこと。

自由席に座ると、通路をはさんで二つ前に座っている40歳頃の男性が読んでいる雑誌が目にとまる。

「詰将棋パラダイス」誌。

超マニアックな同人雑誌である。今や、唯一無二の詰将棋専門誌である。月刊誌で発行部数は数千冊といったところか。

詰将棋マニアとか、プロ棋士が対局前の頭のトレーニングに使う、と言われている。

が、実際に読んでいる人をみたのは初めてだ。週刊将棋を読んでいる人はよく見るが。

それで、少し気になってきたわけだ。後ろから眺めているので、視線の先が見えるのだが、「名局ライブラリー」というコーナーをぼんやり眺めていて、そのうち解答の方に目がいってしまった。とても問題を解いているようには見えない。そのうち隣のページに移るがこれも斜めに数分見て終わりという感じだ。その後、「推理将棋」のページにうつる。そして10分が経ち、その男性も立ちあがったのだが、偶然、手にしていた切符が見える。小田原-品川である。

しかし、後ろからみているので、顔がよく見えない。プロ棋士かな・・

実は一瞬だけ見えたのだが、あまり見かけない人だった。

そして、のちほど調べると、当日は順位戦C1組の対局があった。さらに、コース検索すると、小田原から対局場のある千駄ヶ谷までは品川乗換で山手線代々木から総武中央線に乗るようになっている。


で、C1組の全棋士の顔写真を将棋連盟のHPで調べていく。警察署みたいだ。一瞬見た顔が似ていると思われるのが、次の三人に絞られる。

 佐藤秀司、千葉幸生、富岡英作

この中で、誰かが小田原から通勤なのだろうか。

その3人容疑者(いや候補者)の対局結果は・・●○●

まあ、これ以上考えても仕方がないわけだ。ただのマニアかもしれないし。

さて、6月4日出題作の解答



2六銀 2四玉 1五銀 2三玉 3三歩成 1二玉 1三歩成 同玉 1四銀 2四玉 2三と 同角 同銀成 同玉 1二角 2二玉 2一角成 同玉 3一香成 2二玉 ・・・・・3五成香まで

動く将棋盤は、こちら


今週の問題。ちょっと狭いところで窮屈かな。



わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
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ゴルフグッズ(珍品?)

2011-06-17 00:00:43 | 市民A
最近、腰が痛い。毎年6月には、いつもこうだ。神経が湿気を含んで、わずかに膨張するため、腰骨のあたりで痛くなるそうだ。

特に、ゴルフのパターの時に苦しい。前屈みのまま、打たなければいけない。一発で入ればいいが、だいたい、1ホールで2回はパターが必要だ。18ホールで36回。

この対策として有名なのが、長尺パター。元々、シニアプロ用のパターだったのだろうが、多くのアマも使うようになった。練習で腰が痛くならないようにということにも有効らしい。

ただ、長尺パターとは、まったく違うコンセプトを持ったグッズがある。さっそく使ってみる。



3センチほどの黒いゴムの製品である。そして、これをパターのグリップに取り付けるわけだ。何に使うかと言えば、吸盤である。カップインしたボールをこの吸盤で吸いつけるわけだ。腰を曲げなくてもいい。ただし、かなりみっともない。
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『未完のファシズム』の行方

2011-06-16 00:00:27 | 書評
新潮社の書評雑誌「波」(1冊100円)には、いくつかの連載があるが、現在進行形なのが片山杜秀氏の『未完のファシズム』。6月号で第9回である。



実は、最初の頃は、深く読んでいなかったわけだ。日本が日露戦争の勝利の後、どうして泥沼にはまっていったのか、その失敗したファシズムの原因を、主に軍人の行動や思想を解析することにより明らかにしていこうという試みである。

そして、第9回にして、かなり核心に近づいてきたわけだ。

まあ、ひどく簡単に言うと、日本は仮想敵国をロシアにしていて、第一次対戦の時のドイツとロシアの戦いを分析していたわけだ。特にタンネンベルクの戦いで、不利と思われていたドイツ軍がロシア軍を包囲殲滅させたことを陸軍のバイブル「統帥綱領」や「戦闘綱要」に取り入れたことから、精神主義に走っていったとするわけだ。

その後、日本の戦い方として、「持たざる国」であるからの防衛型を主張する皇道派と、「持たざる国」を「持つ国」にするために積極的な満州支配を進める「統制派」との勢力争いの末、「統制派+精神主義」という妙な組み合わせのまま、日本は玉砕に向かうことになる、というように分析しているわけだ。

たぶん、「未完のファシズム」は、完成すれば一冊4000円ぐらいになるのではないかと想像するのだが、戦後、あまり触れられなかった、日本の暗黒時代の精神的病理を解き明かすには、書棚に一冊追加するしかないのではないだろうか。(私自身は、連載を読んでいるので今さら買うことはないと思うけど)
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