ピースメーカー(1997年 映画)

2021-08-31 00:00:37 | 映画・演劇・Video
核兵器争奪戦をテーマとする娯楽映画といっていい。日本では、核兵器を娯楽映画に持ち込むのはなかなか難しく、さらに爆発までさせるのはあまり例がない。アメリカ人は、核兵器爆発の大惨事は心理的障壁がないようで、核爆発映画はいくつもある。

本映画も、かなり冒頭で一発が爆発する。場所はロシアのどこか。旧ソ連時代の核兵器を解体しようと輸送中に、鉄道事故があり、その際、一発の核弾頭が爆発する。輸送中の10発の核弾頭が9発になり、それを盗んだ一味はイランに向かって移動を始める。

そして、アメリカ人の原子力科学者(ニコール・キッドマン)と軍人(ジョージ・クルーニー)が、核兵器の拡散を防ぐために強引な捜査を開始する。

一方、9発の核兵器を奪ったグループにはボスニアの外交官が含まれていた。一味と米軍のロシア国内での戦いのどさくさに一発を奪って逃走する。そして現れたのがニューヨーク。国連ビルでの核爆発を狙う。

その結果、ニューヨークの街中で銃撃戦が起こり、二人が核爆弾にたどり着いたのは爆破5分前。残り1秒で、大爆発ではなく小爆発に被害を抑えることができ、教会の建物が犠牲になった。


古くからあるタイプのストーリーで、犯罪者グループが分裂し、追いかける方は最初の敵を仕留めたものの、次なる敵が現れるということ。007シリーズでは、中の悪い味方同士は、米国と英国。敵はソ連だが、そこにスペクターという犯罪集団が絡んでくるわけだ。

単純ではあるが、案外、女性観客はクルーニーだけをみて、男性観客はキッドマンだけを見るような映画かもしれない。映画から24年経つ。主演の二人とも、もう少し奥の深い映画に出るようになった。

「明かりははっきりと見えはじめている」の意味

2021-08-30 00:00:14 | 市民A
8月25日の記者会見で、総理大臣が「明りははっきりと見え始めています」というフレーズを使い、多くの国民がびっくり!した。大きな問題が潜んでいるような気がして、少し考えてみた。

その前に「明かり」とはマスコミ各社が書いているが「灯り(燈り)」ではないのだろうか。原稿を知りたいのだが、「灯り」というのは具体的な光のことでトンネルの先の光のような意味だが、「明かり」というのは全体が“ぼあっと”明るくなる夜明けのようなイメージである。

たとえば、マスク不要とか、飲み会解禁といった具体的な出口であれば「灯り」。なんとなくコロナの意識の恐怖がなくなっていくのが「明かり」ということだろうか。

私の想像だが、総理大臣に見えてきた希望というか楽観というのは、患者の数の減少とか、ベッドの待ちがなくなるとか、数値的に今よりもましになるということではないだろうか。つまり、総理大臣としての自分の仕事的に改善の兆しが見えている、という意味だろう。30点が50点になると少し明るくなるということか。

もちろん総理大臣の仕事はミクロ的になり過ぎると失敗するのでマクロ的な状況把握は必要なのだが、コロナ問題は通常の経営学や経済学と異なり、ミクロとマクロと切り分けることの難しい問題だ。デルタ株の前には老若男女、財産、収入、思想、宗教の差などにかかわらず、すべての国民が危機に陥っているわけだ。

しかもほとんどの人は総理大臣と同等の知識を持っているわけで、多くの人が思い描いている「コロナ問題解決状態」はほぼ同じなのだろう。今すぐゼロコロナにするには無理が多すぎるわけで、ワクチン、治療薬、治療システム、外出や旅行や飲食には若干のソフトな規制という総合的な形で世界全体でウイルスの弱体化を待つということだろう。

日本をみてもブレークスルー感染のリスクが接種後、半年くらいで高まるため、年明けからブースター(3回目)接種ということは、それから八か月ぐらいは3回目接種が続き、仮に4回目が不要だとしても来年の夏までは、コロナに感染しやすい人が市中にいるわけで、生活上は大きな制限が続くだろう。それより早く明かりが見えるのか、あるいは総理大臣の目は、遠く来年の夏の先まで見通して「あかり」が見えているのだろうか。

モデルナワクチン異物混入をめぐる違和感

2021-08-29 00:00:08 | 市民A
先週末に報じられたモデルナワクチンからの異物発見の件、違和感がたくさんある。

1. 今回の発端は、埼玉県や複数の大学などから「異物あり」の連絡が8月16日以降に起きていたが、問題化したのは10日ほど経ってからだった。

2. 報道されると、異物が何かの結論も出ていないのに総理大臣が、まっさきに「接種スピードには影響ない」と会見したこと。本来なら、異物の正体を明らかにしたうえ、「健康には影響がない」というならわかるが、早すぎて理解できない。

3. 日本でモデルナワクチンの販売(≒流通)を担当する武田の発表では、モデルナが研究機関に検査を依頼した結果が今週前半(8/30~9/1)に判明するとなっている。やはり総理大臣の発言の順番はおかしい。

ところが、新たな報道で、埼玉で最初の異物を発見したのは6月のことだったことが明かされている。その時のワクチンは武田が回収したということだが、回収した後、どうなったかは闇の中だが、常識的に考えれば、武田からモデルナに直ちに連絡がいき、所定の検査機関に送られ、結果は把握されているはず。

(今回も埼玉県で発見されているというのは、前回の件があったために、慎重に目視検査を行っていたからではないだろうか。)

また、総理大臣が、異物の組成を調べる前に「安全宣言」したのは、前回の異物検査の内容を極秘に知っていたからではないだろうか。

ところが、今回異物が発見されたロット(7月末~)と6月の埼玉のロットは製造時期が違うわけだ。また、「磁石を近づけたら反応した」と厚労省から非公式発言があったようだが「鉄だから安全だ」と言おうとしているように見えるが、磁石に反応するのはニッケルもある。さらにステンレスはほとんど反応しない。そもそも鉄粉というのは、できたばかりの工場の配管の中に溜まっているもの。本来なら、初期ロットは廃棄すべきものだ。比喩ではなく本当に「くずをつかまされた」のではないかと疑いたくなる。さらに、金属が含まれていると言っても、金属以外が含まれていないとは言い切れないはずだ。

そして、全体として情報開示されない状況は、厚労省が戦前の大本営発表のようなことをしているのだろうか。

考えすぎかもしれないが、通常国会が6月16日閉会したあと、本来は臨時国会を開くべきところ国会が開かれていないのも、この異物のせいではないかとも思えてくる。6月に知っていても国民に開示していなかったのではないだろうか。国会を開催する要件は「1.内閣が必要とするとき」「2.議員の1/4以上から要求があるとき」「3.衆院、参院のいずれかの選挙が行われた後」ということになっている。野党の要求を無視して総選挙のあとまで開かないつもりでは困ってしまう。

日本は、民主主義の国と言われ、その中でも間接民主主義制といわれる。国民は議員を選び、議員は国会を開くということ。中学生でも知っている。ところが、議員を選んでも国会を開かなければ間接民主主義制が完結しない。民主主義を装っているだけで、赤い旗を国旗にしている国×2と同じだ。

将棋講師の敵「ねこ将棋」

2021-08-28 00:00:18 | しょうぎ
最近、将棋を覚えたてのこどもに教えていて、気になることがあった。教室で使っているのは普通の駒(木製かプラ製)なので、「王将」「歩兵」のように漢字二字である。その駒を見て、「いつもと違う」という子がいて、私製の「かいておぼえよう」というシートを使うことになった。そのシートは漢字が読めない子のためのもので、二文字駒を読むためのものではないので、違和感があった。しかし、一文字の駒というのは入手が難しい。2万円ぐらいのツゲの駒ではあるが普及駒ではみない。

また、直近ではメールで教室の内容を聞かれたのだが、両親が将棋が分らず、こどもが「ねこ将棋」で遊んでいるという内容で、どのクラスがいいかということ。直感的に上の話と結びついたので、「家に駒があるかどうか」を確認したところ「駒はないし、2文字駒というのがあるのは知らなかった」とのこと。とりあえず、「ピアノなしでピアノ教室に入るようなものだから」といって、さらに大人用のテキストも送ることにした。



そして、ねこ将棋の実力を調べるためにインストールして30局ほど指してみた。実力は猫並み以下の感じだ。平手では最短で36秒で詰ましたのだが、ハンデを付けることができる。猫より弱い人は二枚落ちができるが、猫より強い人は駒を落とせばいいのだが、六枚落ちというのはなく、「六枚あげる」というハンデになる。さっそく指し始めると、いきなり隙間に飛車を打たれて驚いた。六枚落ちの上、六枚を相手の持ち駒にあげるわけだ。つまり十二枚落ちみたいなものだが、それでも猫に勝てた。

ねこ将棋は1日で卒業した方がいい。


さて、8月14日出題作の解答。








今週の問題。



わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ、正誤判定します。

男爵

2021-08-27 00:00:54 | スポーツ
尾見会長が、とうとうIOCバッハ会長の再来日を批判した。詳細内容は割愛するが、会ったこともないし、オリンピックの責任者であってもパラリンピックの責任者じゃないのだから、わざわざ再来日しなくてもいいではないか。オリンピックの時は銀座も歩いたのだから、という内容。

軽い話題からで恐縮だが、厚労省の副大臣で、テレビ映りのいい席にいつも座っている三原じゅん子議員が思わず天を仰いだ姿が映された。驚いたのか、嘆いたのか。

実は7月の初めまで横浜市長選挙の自民党候補者になる話が進んでいて、どこかの段階で白紙になり、それではと登場したのが小此木八郎氏だった。厚労省副大臣が立候補していたら、もっと散々な結果になったのは確実なのだから、「やはり、やめといて良かった」と天を仰いで運命の神に礼を言ったのだろうと思う。

さて、バッハ会長の無神経さだが、ふと思うと、幕末に日本に来たペリー提督と似ているように思えた。最初、日本に着たときは黒い軍艦4隻で大砲を打ちながら東京湾に入ってきて開国を迫り、幕府はなんとか丸め込もうと事を無難に運び、国内で意見をまとめるために1年の猶予を得た。ところがそのあと将軍家茂が急死するや、勝手に約束を早めて半年後に軍艦で日本に向かう。すでに何カ所かに大砲を打つ台場はできていたが、気兼ねして発砲せず、上陸を許し、日米和親条約が締結される。日本側は相撲取りを横浜まで連れていき、相撲ショーを見せたり、ようするに盛大な歓迎会を開く。そしてなかなか帰ってくれなかったわけだ(四か月以上日本にいた)。

そして、今年5月5日にワシントン・ポストがコラムに「ぼったくり男爵」と痛烈に批判したわけだ。開催国に色々と金を使わせて五輪を大きく派手にして、その結果、貴族になるつもりなのだろうか、ということ。

気になっていたのだが、ぼったくり男爵は原語(英語)ではどうなっていたかだが、『Baron Von Ripper-off』となっている。誰が最初に「ぼったくり」と訳したかは不明だが秀逸感がある。ぼったくりの語源だが、1917年に米騒動の時に問題になった金融業の暴利を規制する「暴利取締令」で「暴利」という言葉が「ボッタ」となる。動詞が「ボル」。この「ボル」を強調するために「ひったくる」という動詞と合成したのが「ボッタクル」という動詞になったそうだ。

ところで、バッハ氏はドイツ人。ドイツには貴族制度があるのだろうか、というとないわけだ。第一次大戦のあと、国王は国外に追い出され、貴族制度は廃止になった。しかし、貴族の子孫はいるわけで、彼らは名前と苗字の間にフォン(Von)を入れているわけだ(入れない人もいる)。つまり、そもそもドイツ人にBaron Von ・・・と米紙が名付けたことで、「ニセ貴族」の感じを表している。なお、ドイツ人と戦った米国と隣国オーストリアはVonという名前を付けることを認めていないそうだ。この点でも米国人はバッハ会長をコケにしている。

また五輪の父であるフランス人クーベルタンも男爵だったのだが、フランスではフランス革命の翌年に貴族は廃止になり、法律的には現在でも貴族はいないのだが、実際にはかなり多くの貴族が貴族協会から認定されているそうだ。

埋もれた金印 第二版(藤間生大著 歴史)

2021-08-26 00:00:49 | 歴史
本著は、『埋もれた金印(昭和25年)』の続編である。20年後の昭和45年に初版が出ている。『金印』というのは「漢委奴国王印」だが、それにかかわる記述は第一版と同様に多くはない。

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おおざっぱに言うと、日本国の歴史の中で、一世紀を代表するのが、奴国を中心とした北九州の諸国群。二世紀を代表するのが場所が不明な邪馬台国とその周辺で連合を組んでいた諸国軍。そして三世紀を代表するのが大和朝廷ということだ。その200年間のことが、つながらない。二世紀の始めと終わりには日本は大乱があったということが、中国の歴史書から読み取れる

しかし、昭和10年代の軍国主義の時代は、2600年前から天皇が日本国を平和に統治していたことになっていたので、邪馬台国とかヤマト大乱などはなかったことにしなければならなかった。

本書では、かなり多面的アプローチが行われていて、北九州国家群は石器の生産地であったが鉄器時代になり仕事がなくなり衰退したと書かれている。

また中国側も漢という大帝国の衰退により周辺国への影響力が少なくなり、周辺国のパワーバランスが変化し、邪馬台国の存在が重大になっていたと想像されている。

邪馬台国の記載がある魏志は比較的正確であるとされているのだが、邪馬台国にたどり着く前の旅程はまったく不正確であるが、「よくわからないので適当に書いた」「わざわざ遠くに書いた」と考えればいいのかもしれない。わざわざ遠く書く意味というのは邪馬台国側は「近くに書くと、中国からの派遣軍がやってくる」と思ったかもしれないし、朝鮮半島や楽浪郡の人たちの立場だと「日本を征服しようと中国が考えれば、途中国の我々はひどい目にあるだろう」と考えたかもしれない。

思えば、もっとも重要な国造りの歴史がはっきりしないのだが、いずれわかるのだろうか?

ザ・マジック・アワー(2008年 映画)

2021-08-25 00:00:37 | 映画・演劇・Video
三谷幸喜監督の四作目。非常に複雑な話を、あまり混乱なくみせるのは才能だろうか。

映画の中に、映画の撮影が二つはめ込まれている。一つは本物の映画撮影で、もう一つはニセ映画撮影。さらに映画の中に映画館が設営され、古いアクション映画を見るシーンもある。主人公は映画の中に登場する。

街の暴力団の親分(演:西田敏行)の愛人(演:深津絵里)に手を出して、コンクリートとともに海に放り込まれそうになった男(演:妻夫木聡)が、伝説の殺し屋「デラ富樫」を親分に紹介するという条件で仮に許される。猶予時間は5日間。

殺し屋を探すのは無理ということで、ヤクザ映画を撮るというフェイクを考え、売れない役者(演:佐藤浩市)をデラ富樫に仕立てる。デラ富樫は親分も役者と誤認したまま、立ち回りを怪演する。しかし、・・

すべてが明るみに出てからも一波乱があって、親分は脱税が発覚。すべてが上手くいったかに思えたところに、役者ではなく本物の殺し屋「デラ富樫」が現れ、ニセものと渡り合うことになる。

喜劇というのは、結局は悪が滅んで終わるはずだが、香川照之が演じる次の親分は悪のまま幕が閉じる。

喜劇以外の何物でもない。三谷監督は喜劇とは思っていないのかもしれないが、こういった現実の中に架空空間を作ってはめ込むというのは、難しいだろうな、と少し感心してしまう。

年齢詐称疑惑

2021-08-24 00:00:50 | 歴史
かつて卒業した市立中学の同級生の男性知人から、「おめでとう!」という内容のメールがきた。おめでとう!と言われるべき案件に向けて苦心惨憺しているのは事実だが、その結果が出るのは数か月先でコロナ状況にもよる。その件じゃないことは確かだ。

お祝いの件は卒業した小学校のこと。実名は避けるが、中学校の学区内には二つの市立小学校があった(今も)。実名を避け、仮名にすると、私は卒業したのは元町小学校で彼の卒業したのは下町小学校。元町小学校からベビーブームの時に分校し、校長の数が学校数まで充足したときに独立している。何かと差別感が残っているらしい。

少子化の現在では、元町小の方が生徒数が少なく、小学校の統合が検討された時に下町小が存続すると思われていたが、OBのクレームにより、両校並立となっているそうだ。



そして、下町小卒業生の心を傷つけよう(あるいは下町小をつぶそうという陰謀かもしれないが)という意図だろうが『祝 創立150周年』という横幕が元町小の校門の横に登場したらしい。

しかし、同校のOBとして違和感があったので調べてみると、学校ができたのは記憶の通り明治6年秋だった。なにしろ明治5年に学制が整えられ、一番早い小学校から遅れること約1年で創建されたはず。わかりにくいので明治6年を西暦にすると1873年である。その時生まれた人は、今148歳である。秋なのでまだ147歳ということになる。どう計算しても横幕を出すのは早すぎるような気がする。

そもそも、『祝』は、誰が誰を祝しているのだろうか。PTA会長が校長を祝しているのか、在校生が過去の大量の卒業生を祝しているのか、あるいは校長が150年近く前に学制を定めた時の明治政府を祝していたのか(当時は西郷派をめぐって政変が起こる直前だった)。

なんとなく、またも「小学校統合問題が再燃しているのか」と憶測してみる。残存するのは歴史的意義のある元町小なのか現在の児童数が多い下町小なのか。

愚にもつかない解決案として、『建物は下町小学校を使い、校名は元町小学校』とする。と提案してみよう。それなら年齢詐称も許してあげようか。

豹変!

2021-08-23 00:00:36 | 市民A
横浜市長選挙は革新系統一候補が現市長、前国家公安委員長を破って、当選したと報じられている。今、このブログを書いている段階では、開票はほとんど進んでいないので、最終的にどうなるのかわからないので、評価は避けたいが、現市長はカジノにかかわらずイケイケ型で、コロナに対しても、経済活動優先ということで市立学校も休校の気配もなかった。

私も今、市立の中学や、市の外郭団体のカルチャーで将棋を教えているのだが、なんとなく感染リスクを感じながらワクチン接種をすませて、不安を抑えている。奇妙なのは、市の外部講師に過ぎない人間に団体接種を急いでいる一方、市バスの運転員さんたちはまだ打てていないそうだ。何かおかしい感じもある。

そして、投票直前になって「革新候補有力」情報があったあたりで、市から9月のカルチャー中止連絡があった。さらに地元テレビ情報では、既に始まっている市立の小中高は8月末まで休校、さらにクラブ活動は9月12日まで中止と決定されたそうだ。しかし、一度休校すると、元に戻すことが難しいことはわかっている。

つまり、小役人たちが、新市長に言われる前に、自分たちで方向転換してしまったように見える。

それで、投票率の低さ。49.05%はいばったものじゃない。もしかしたら自動車のナンバープレートにもあるが、「横浜ナンバー」を手にいれるため、実際の居住地が市街の人もいるのではないだろうか。

「埋もれた金印」(藤岡生大著 歴史)

2021-08-22 00:00:01 | 歴史
金印といえば漢委奴国王印と呼ばれる福岡県の志賀島でみつかったものを指す。福岡市の市立美術館で見た時は感動した。

実は、亡父が残した書籍類に中に岩波新書の「埋もれた金印」(藤間生大著)と同じ著者の「埋もれた金印(第二版)」があったのだが、第二版は第一版の改定版であろうと思っていた。ということで第二版の方を少し読んだところで、第一版と第二版はまったく異なる書物で、第一版の続きを第二版で書いたということがわかった。



となると、読みかけの第二版はしばらく後回しにして第一版(昭和25年)から読み直さなければならない。

その金印についてだが、実は第一版でも金印とか倭国について詳しく書かれているわけではない。中心は邪馬台国であり卑弥呼である。長く続く「邪馬台国はどこにあったのか論争」について、畿内説と北九州説の解説が多くのページを占めている。著者は北九州説である。

邪馬台国と金印の奴国と邪馬台国の関係、邪馬台国と大和朝廷の関係、卑弥呼と神功皇后の関係など、似ているようで似ていない事象をどう捉えればいいのか。

北九州にいくつかの小さな国があったのは間違いないし畿内にも小さな国がたくさんあって1、2世紀には戦いが続いていてシャーマンのような卑弥呼を擁する邪馬台国が中心国家だったのは間違いないものの、どこにあったのかわからない。北九州と畿内を同一国家内にあったとすると、強大な支配力を大和朝廷がもっていたことになる。

また日本の国王たちが使者を中国大陸に送るときには、いつもプレゼントとして奴隷(生口)をたくさん連れていくことから、日本は奴隷制に頼った国というところを起点にして唯物論的に奴隷制の前の時代を推測したりしているが、少し無理があるような気もする。

というように、邪馬台国論争は果てしなく続くのだが本書の題名の金印については、あまり書かれていないのだ。

王位戦会場変更

2021-08-21 00:00:06 | しょうぎ
王位戦第四局は、8月18-19日に当初は佐賀県の嬉野温泉「和多屋別荘」で行われる予定だったが、14日未明の豪雨で、地下大浴場が浸水した。

水圧にガラスが耐え切れずに割れたそうで、男湯、女湯ともに被害が出ている。露天風呂に入っていたら悲惨な状態になる感じだ。通常は夜11時まで入浴可能ということだが、危険を避けるために午後4時で大浴場を使用禁止にしていたとのこと。別の浴場があるので営業は続行ということだが、王位戦ならびに前夜祭は中止になった。今後の金銭的解決法は少し興味があるが、明かされることはないだろうか。

王位戦は主催が北海道新聞、中日新聞(東京新聞)、西日本新聞(福岡)、神戸新聞、徳島新聞ということで、新聞社の営業地区の巡回になるのだろうが、19歳の棋士を温泉旅館に連れて行ってどうするのだろうという感もある。佐賀県なら吉野ヶ里遺跡があり、その中に卑弥呼が政治を行っていたという館を復元した建物があるが、少し暗いが、落ち着いて将棋が指せる場所ではないだろうか。



さて、8月7日出題作の解答。







途中から金階段になる。6手目に早詰の変化がある。


今週の問題。序盤を越えれば、あとは簡単かな。



わかったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。

BUSHMILLSに手を出す

2021-08-20 00:00:21 | あじ
アイリッシュ・ウィスキーを飲み始めていて、ジェイムソンを飲んでいたのだが、最初は「癖がある」と思っていたが、そのうち慣れてしまった。



それなら、ということで、ブッシュミルズ(BUSHMILLS)に手を出す。というか、少し前に買っていて、ジェイムソンの次に飲もうと思っていたのだが、刺激が欲しいというか・・

ちょっと、表現しにくい味だ。辛いとか甘いとか酸っぱいとか苦いというような単純ではなく、数種類の味が同時にあるような味。慣れるまでどれだけかかるだろう。

村上春樹の『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』の中にアイリッシュ・ウィスキーのことが書かれていて、食前に向くのが、ジェイムソン、タラモアデュー、ブッシュミルズで、食後に向くのは別の3種が書かれている。タラモアデューは、以前専門店に通ったことがあるのだが、ブッシュミルズは手厳しいような感じの味だ。

しかし、村上春樹は、ウィスキーを食前に飲むものと、食後に飲むものと二分したのだが、アイルランドでは食事中に飲むことはないのだろうか。たぶんないのだろう。ウィスキーはパブで飲むもので、パブには料理がないということなのだろう。

リモート飲み会向きなのだろう。最適な肴を考えてみたが想像できない。いかなごのくぎ煮とか食べたいな。

多くても30%?

2021-08-19 00:00:47 | 市民A
さまざまな問題を抱えながら膨張している横浜市の市長選挙が22日に投票を迎える。4年前は無風選挙だったが、当選者が選挙前にカジノ白紙といいながら、当選後直ちにカジノ推進を打ち出した。そもそも今回の選挙は、カジノの賛否が争点だったはずだが、様相が変わってきた。「影の横浜市長」といわれる現総理大臣が後押しする前大臣の当落が総理大臣の命運を握っているとも言われ始めた。



カジノ問題は不透明で、カジノ賛成派は二人で反対派が六人。反対派の票は割れそうなので、少数派の現市長が勝つ要素もある。もっともコロナ問題では「何もしない」とも言われている。カジノ反対派も言うことはまったく異なって、「コロナは賭博だからダメ」という候補もいれば「コロナはだめだが『海浜リゾート』や『食のテーマパーク』ならいい」という候補。『不採算で長続きしない』という候補。『カジノは賛成だが横浜には要らない』という忖度候補。

おそらく、東京にカジノがなければ横浜で採算が取れるが東京にカジノができれば横浜には客は来ないだろう。あるいは横浜で客が増えれば東京にもカジノができるだろうから、結局、赤字になるということだろう。


もう一つの問題が市立中学の給食問題。現在給食ではないので、お弁当の内容に所得格差がある。事情により持ってこない生徒、食パン1枚のような生徒。給食といっても最初から校舎内に設計されていないので、「ハマ弁」といって業者に依頼。これが入札によるものなので、業者は設備投資できない。来年も設備が稼働できる保証もない。投資回収年数の計算ができない。したがって、おざなりになる。

飲食店とか廃業が相次ぐのだから、市が独自で給食センターで雇用を充足すればいいとも思えるが、何もしていないのだから何も始まらない。

ということだが、色々と考えるのが嫌なので期日前投票に行った。思ったほど期日前使っている人は少なそうなのだが、投票所に向かっている市民からは、かなり強い怒りの視線が感じられた。

トップが30%ほど集票できればいいと言われているが、25%以下だと再選挙になる。

武力奪取の後

2021-08-18 00:00:06 | 市民A
アフガニスタンの政府が崩壊した。明治維新の時に討幕軍が無抵抗の東海道を進軍した日本のようだ。

ことの善悪はともかく、市民革命のような民衆の力によったり、選挙による政権交代ではなく武力による政権交代の場合、政権奪取後に武力を持て余すことになる。その結果、外国への攻撃を始めたり、いくつかのグループに分裂して内戦を始めたりする。

明治維新の場合は、武士を全員クビにしたものの、半島や台湾への進出とか西南戦争とかに発展。

中国の場合は古来より政権統一したあとはその勢いで版図を拡大し近隣諸国を飲み込み始める。中華民国成立直後は各地の軍閥が争った。米国は南北戦争ではかなりの相手を殺してしまったので、余剰兵士は多くはなかった。

結局、アフガンは近隣国への攻撃を始めるか、包囲網がしっかりしていれば、内戦を始めるということなのだろうか。

一帯一路のルート上にあるからといって中国が近づく可能性があるが、ソ連、米国の失敗を知っている以上、逃げる時の足は速いだろう。

何を考えているのかよくわからないワクチン契約

2021-08-17 00:00:21 | 市民A
河野大臣がファイザーの追加ワクチンとノババックス社との新規1億5000万回分の契約を公表した。

このワクチン契約だが昨年の春の段階では、
アストラゼネカ 1億2000万回 
ファイザー   1億2000万回
モデルナ      4000万回
ノババックス  2億5000万回
------------------------------------
合計      5億3000万回 だった。

国民が4回接種できるような数字だが、米国も6社と8億回、英国も6社から3.8億回契約していたとされる。

この段階で気になるのは、アストラゼネカとノババックスは日本国内生産と言われていて、そちらを厚くしていたのだろうと読める。当然のように見えるが、良くない選択だ。結局はファイザーとモデルナに頼むことになる。国産化を目指した2社は血栓問題や出遅れということで、ほぼ戦力にならなかった。海外調達分を多くして、国内製造分を減らすべきだった。国内製造分はなんとかなるだろう。

本来は、ファイザー・モデルナを多くしておくべきだった。その後、ファイザーは2400万回増えた後、5000万回増えて、1億9400万回になり、今回は3回目の接種用に増加。モデルナは1000万人分が増えた上、さらに5000万回増量で1億回に。

アストラゼネカ 1億2000万回 
ファイザー   1億9400万回+α
モデルナ    1億回
ノババックス  1億5000万回
------------------------------------
合計      5億6400万回 

これでも、アストラゼネカの人気がなく、ノババックスの認可が遅れれば、対して余裕がないということになる。

ワクチン価格は一本1000円~2000円ということで、高いような気もするが、国内で医師が接種すると2000~3000円の技術料がかかるといわれる。さらに一時間毎に1.5万円の追加支援があるというのだから、些細な金額である。GoToトラベルの総予算3兆円の何パーセントなのだう。