「階段島」シリーズの三作目。一作目が「いなくなれ群青」、二作目が「その白さえ嘘だとしても」。書名としては二作目の続きのようなイメージだ。
実は、読み始めてしばらくは、大いにとまどうことがあった。登場人物の名前は全二作と同じだが、そのキャラクターが異なる。ずいぶん人間的(変な表現だが)な人物が登場する。しかも時系列的に全二作よりも数年前に遡っているようにも感じる(自信はないが)。
全二作では「階段島」という社会から隔絶された空間で、「魔女」によって現実世界の人間が、嫌いな性格を抜き取ってしまい、その「嫌な性格の第二のわたし」達が集団生活をしているわけだ。だからこそ純粋性格の高校生たちの美しい物語が描かれる。
そして、ボケた頭にもやっと見えてくるのだが、第三作は、その現実社会の中で、自分の嫌な性格を魔女にどこかに持って行ってもらおうかどうかを悩む人たちや、失った性格の一部をもう一回取り戻そうと魔女を探す人たちの話のわけだ。
本来なら、こちらが表であちらが裏のはずが、転倒している。
だから、二作を読んだ人じゃないと、解読不能の書かもしれない。
そして、シリーズは、表と裏と今後別々に進んでいくのだろうか。よほど頭のいい人じゃないと振り切られるかもしれない。
まだまだ、シリーズの結末は先の方だろうし、現段階で評価をすることは控える。
実は、読み始めてしばらくは、大いにとまどうことがあった。登場人物の名前は全二作と同じだが、そのキャラクターが異なる。ずいぶん人間的(変な表現だが)な人物が登場する。しかも時系列的に全二作よりも数年前に遡っているようにも感じる(自信はないが)。
全二作では「階段島」という社会から隔絶された空間で、「魔女」によって現実世界の人間が、嫌いな性格を抜き取ってしまい、その「嫌な性格の第二のわたし」達が集団生活をしているわけだ。だからこそ純粋性格の高校生たちの美しい物語が描かれる。
そして、ボケた頭にもやっと見えてくるのだが、第三作は、その現実社会の中で、自分の嫌な性格を魔女にどこかに持って行ってもらおうかどうかを悩む人たちや、失った性格の一部をもう一回取り戻そうと魔女を探す人たちの話のわけだ。
本来なら、こちらが表であちらが裏のはずが、転倒している。
だから、二作を読んだ人じゃないと、解読不能の書かもしれない。
そして、シリーズは、表と裏と今後別々に進んでいくのだろうか。よほど頭のいい人じゃないと振り切られるかもしれない。
まだまだ、シリーズの結末は先の方だろうし、現段階で評価をすることは控える。