現代文学は閉塞あるいは回顧に向かうのだろうか

2013-01-31 00:00:07 | 市民A
新潮社の自社書評誌「波」を購読していて、そこには書評の他にも連載小説が10人によって続けられている。いずれ、それらは完結をむかえた後、単行本化されるのだが、10作もあれば、個人的には読みやすい文体やテーマもあれば、読みにくいものもある。



ただ、単なるめぐりあわせなのか、必然なのかわからないが、現在連載中の作品は、ほぼ同一の方向を向いているように思えてしかたがない。

閉塞、または回顧。

連載中の作家は、瀧井朝世、鹿島田真希、斉藤明美、吉田篤浩、桜木紫乃、梨木香歩、三山喬、高橋秀実、江弘毅、津村節子。

鹿島田、吉田、桜木、梨木の各氏の作はどうもストーリーが前に進むということではなく、同じところを行きつ戻りつぐるぐる回る感じが強い。

斉藤、三山、江、津村各氏は回顧ものだ。特に斉藤、津村作は自己の回顧録みたいなものである。三山、江の両氏作も歴史を書いているのか小説を書いているのか判然としない。

瀧井、高橋両氏作はエッセイである。

思えば、石原慎太郎議員が芥川賞の選考委員を辞したのも、「刺激が少ない」からということだったと記憶するが、まさにそういう文学が主流になってきているのかもしれない。村上春樹のせいかもしれない。

ところで、作家名を書いていて気付いたのは、梨木香歩さんって、親が将棋ファンだったのだろうか(いや、本人がペンネームを付けたのかな?)香歩というのは、江戸時代初頭の初代名人の大橋宗桂の作った詰将棋の難解作と同じだ。
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腕時計の電池交換が高くなった理由を考察

2013-01-30 06:28:28 | 市民A
最近、腕時計の電池を交換しようと思って、いつものドラッグストアに行ったら、「今は、やっていない」ということだった。確か600円くらいだったはず。500円のところもあったのだが、1,050円となっている。電化量販店(B社)も1,050円から、となっている。

しょうがないので、止まったままだった3本の腕時計をB社に持ち込んだところ、1本は時計自体が動かないとのこと。たぶん中国製だったのだろうか。2本の時計が再稼働を始めた。


なぜ、電池交換の安売り店がなくなったのか、しばらく考えていたら、たぶん、腕時計をする人が増えてきて、安くしなくても需要があるのではないかと思い始めた。

予想原因は、「携帯電話からスマホへの転換」ではないだろうか。

携帯電話の時代は、電話自体に時刻が表示されていることから、実用上、腕時計は不要だったのだが、スマホの場合、時刻表示はあるものの、腕時計代わりに使うには大きすぎるような気がする。ということで、突如、腕時計に回帰しつつあって、まずは止まっている腕時計から再稼働はじめたのではないだろうか。いったん止まってしまったものの、やはり再稼働することになりそうな原発みたいなものだろうか。

そして、次に来るのが腕時計の購入ブーム。(原発がどんどん建設されるとは思えないが)

つまり、自分がやっていることと同じわけだ。スマホになって、時刻がわからなくなって、とりあえず止まった時計の電池を交換し、たぶん、そのうち、時計を買う気になってくる。


と思って、腕時計を買うおカネを稼ぐために、腕時計の電池メーカーの株でも買おうかと調べてみると、さいわい、B787のリチウムイオン電池の会社とは異なっていたのだが、ソニーとか日立マクセルという大会社であった。これらの大会社が時計の電池需要で大きく収益が潤うとは、とても思えないわけだ。

時計の会社の方がいいのかもしれない。
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高齢者が必要と思っているもの

2013-01-29 00:00:54 | 市民A
経団連の外郭にある経済広報センターが、高齢化社会についてのアンケート調査を行っている。私も登録メンバーなので、アンケートに参加するし、その結果についてのレポートも読むことができる。

今回は、「高齢者社会のあるべき姿」の結果。

まず、年代によって高齢者の理想論は異なるという特徴がある。
20歳代では、「自分が高齢者になることを想像することが恐ろしい。自分の給料で親の面倒を見るのは相当厳しい」。
30歳代では、「各種高齢者をターゲットとしたサービス開発が必要と同時に、高齢者優遇措置は廃止すべき」と、手厳しい。
40歳代は、「医療保障も大切だが、健康な人のメリットも考えるべき」との意見。
50歳代は、「年をとってから趣味や他人との付き合いを急に始めるのは難しい」と現実的な意見。「高齢者の資産を社会に配分すべき」という過激思想の人もいる。
60歳代は、「開発から40年の街に住んでいるが、世代交代がうまく行えないので寂しい老人の街になってしまう」。
70歳以上、「健康な高齢者の保有能力を活用してほしい」と、まだ働きたいとのご意向だ。


そして、高齢者に必要な施設というアンケートに対する答えが意外である。

1位:銀行(84%)、2位:公共交通(82%)、3位:図書館(75%)、4位:郵便局(72%)、5位:温泉・入浴施設(69%)。

4位の郵便局も1位と同じ銀行の一形態と思われているのだろう。

要するに、おカネ持ちの悩みということだろうか。
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ロシアの恋人(ロバート・リテル)

2013-01-28 00:00:25 | 書評
russian1989年のモスクワを舞台としたKGBとCIAの暗闘をテーマにしたスパイ小説である。時は、ゴルバチョフが「共産党をぶっこわす」と物騒なことを言いながら共産主義社会の破壊を始めていた時期である。実際、翌年には80年にわたるソ連は崩壊してしまうのだが、米ソ対立構造があったからこそ飯を食ってきたのが両陣営の防諜組織である。

ということで、「ゴルバチョフは一時、米国側のスパイとして活動していた」という情報を両陣営が「実際にあったことのように」扱い始める。

で、その中で実際どのチームに所属しているのかはっきりしない主人公(ベン・バセット)が両陣営のスパイ組織の間を、いったりきたりして、どちらからも消されそうになったりするわけだ。

とはいえ、そういう基本構造が明らかになるまでに、480ページのほぼ半分が必要なのだから、かなり根気がいる。

本(文庫本)の場合、全体の厚さの中で、何割ぐらい読み進んだのか視覚的に認知できるので、長編ミステリーを読む場合、根気と我慢の限度を維持しやすいのだが、電子書籍だとどうなのだろう。終わりの見えないストーリー。人生と同じだ。

それで、本作は、何度も「これで解決」と思わせながら、なかなか終わらない。土壇場で色々と予想外の展開が続く。逆に、本だと、終結するまでのページ数が視覚的に見えてしまうので、とりあえず安心できる。もっとも007シリーズのようにハッピーエンドで終わるのか、悲惨な結末になるのか、それは最後まで読まないとわからない。

ミステリーはハッピーに解決して終わるもの、と考えるのは平和ボケの日本人くらいで、フリーマントルの「チャーリー・マフィン」シリーズなんて、悲劇の時の方が多いのではなかったか。
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白隠展

2013-01-27 00:00:53 | 美術館・博物館・工芸品
darma1渋谷BUNKAMURAで開催中の白隠展(~2/24)へ。

白隠のことは、実は6年前までは知らなかったのだが、2006年にNHKで辻惟雄先生の「ギョッとする江戸の絵画」という講座の中で紹介されてから知ることとなり、その後、全国の美術館にも、ポツポツと数枚ずつ所蔵されていることはわかっていたのだが、一挙に集合ということになっている。とはいえ、83歳まで描き続けたので、残された作品は数多く、特に最近になって研究が進んだようである。

作品を語る前に本人の生い立ちに触れるのは好きじゃないが、ある意味、彼は絵画という点においてセミプロだったということなのかもしれない。本職は僧侶であるし、並みの坊さんじゃなく、禅宗の臨済宗の中興の祖であり、民衆の中で布教活動をした大英傑である。

もちろん、江戸時代といえば芸術の進歩は現代より高度かもしれない。古典の流れを引く狩野派あり、錦絵から浮世絵につながる流れもあるし、岩佐又兵衛や曽我蕭白のような裏街道一直線もある。若冲は表の世界と裏世界の狭間にいた。

darma2そして選りすぐりの白隠画を端から観て思ったのは、主に3パターンがあるな、ということ。布教用と芸術と遊び。

彼の描く題材の中で、釈迦と観音については西洋の宗教家みたいなもので、年を経るとともに構図やポーズが収斂してきて、これぞ釈迦、これぞ観音というようなパターンにはまっていったようだ。まあ、坊さんだから故事来歴はよく知っているのだから、西洋画がギリシア神話に回帰したのと同じなのだろうか。ルオーというのがそういう画家だろうか。

そして、芸術性を追求したのが「達磨画」。ある意味、白隠そのものの人生をその年齢に応じて書き続けていったということのようにも解釈できる。表情が非常に豊かで、困ったり笑ったり、怒ったりしている。特にお得意の半身達磨画は、顔の大きさが2メートルにも及ぶのだが、実際の顔の大きさよりはるかに大きな顔を描くのは、まったく簡単じゃない。この画風はピカソかな。


stastaそして、遊びの領域としては市中の雑事をさらりと描いたもの。こどもの遊び、大人の遊び(花魁)、七福神など。他人に頼まれて筆を運ぶことも多かったようだ。「すたすた坊主」という自作のキャラクターを作っている。


そして会場の中で、他とは異質な作品があった。題して『鍾馗鬼味噌』。

onimisoよく見ると、正義の味方である鍾馗さまが、捕まえた四人の鬼を擂鉢の中に入れて、血まみれの擂棒でゴリゴリとつぶして鬼味噌にしている。手伝う息子が「どんな味がするかなめてみたいよ」とニコニコしているわけだ。

禅問答である。

「何と答えるべきか」を得るために、絵葉書を買ってきたのだが、拡大コピーして机の前の壁に貼り付けて、毎日自分の中の邪念に対し問いかけようと思ってはいたのだが、鬼味噌が食べたくなってくると困るので、とりやめる。

ところで、白隠は味噌作りでも達人だったようで、味噌を食べさせるからといって人々を寺に連れ込んでいたそうだ。一体何を味噌に練り込んでいたのだろうか。
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次の、一手

2013-01-26 00:00:44 | しょうぎ
「WILL2012年12月号」に故米長邦雄将棋連盟会長の「人生、次の一手」というエッセイが掲載されている。翌月の「1月号」には、こども将棋大会の参加人数がギネスブックに登録されたという自慢話が掲載されているのだが、「多ければいい」というものではないのだろうし、エッセイではなく宣伝みたいなものなので、それを絶筆とされては本人も困るかもしれない。

で、12月号だが、「天才・羽生善治の強さの秘密」という内容で、彼が小学生からプロに向かう決断の時に、羽生ママから前会長が相談を受けた時のアドバイスが書かれている。その他、彼が自分を破って名人になった時の世間の目が「当然」ということだったこと、その結果、自分が引退することになったことが記載されている。

さらに、結婚秘話など。そういう、公開されていない多数の裏情報を持ったまま、あちら側に行ってしまったことが、残念にも思うし、しっぽを掴まれていて、肩身の狭かった人などは、ほっとしているのかもしれない。



さて、1月12日出題作の解答。

1234


▲1一角成(途中図1) △同玉 ▲2三桂 △2一玉 ▲2二金 △同金 ▲3一金 △同角 ▲同桂成 △同玉 ▲4二金 △2一玉 ▲4三角(途中図2) △1一玉 ▲2二桂成 △同玉 ▲3二角成 △1三金 ▲1四金まで19手詰

2手目に△3二玉の変化は、▲3三金と打ち捨ててから△同角、▲4三金以下。

収束は、玉が上に逃げても下に逃げても同手数。上に逃がして21手詰めにする方法もあるが、道具立てが重くなりそうだ。

動く将棋盤は、こちら

今週の問題。

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仕掛けは大きいが、狙いは、かなり小さい。手数のヒントだが、最近の平均帰宅時刻。(1手詰ではないので)

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ正誤判断。


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BPの噂

2013-01-25 00:00:15 | 市民A
アルジェリア人質事件については、今後、その全容が明らかになるのか、あるいはアルジェリア政府の意図が働き、迷宮入りとなるのかわからないが、最近の報道で、日揮元副社長とBPの副社長が犠牲になったことが伝えられた。

BPと言えば2010年にメキシコ湾原油流出事故で巨額な罰金を払ったことで有名だが、一般的には、ExxonMobil,Shellと並ぶ世界三大メジャーである。

ところが、知る人ぞ知る世界原油マーケットのプロによると、しばらく前から奇妙な噂が流れているとのことである。

それは、経営難のBPをShellが吸収合併するというもの。

確かに、BPはロシアの石油会社の株を売り払ったりして、資産売却を進めていたやさきのことである。

もしかして、「経営危機で人質の身代金が用意できなかったから」ではないかと頭を掠めるが、すぐに忘れることにする。
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裏切りの国(ギャビン・ライアル)

2013-01-24 00:00:46 | 書評
uraguruミステリばかり読んでいていいのだろうかと思うのだが、『裏切りの国』(ギャビン・ライアル)を読む。ライアルといえば、『深夜プラス1』が有名であるが、本作は、舞台をキプロスとイスラエルに設定。

小型飛行機のパイロット、ロス・ケイスが主人公。本職は武器密売あるいは合法的取引における武器の空輸。とあることから、事件に巻き込まれる。

死体がゴロゴロ増えていくストーリーで、キプロスなんか最低の街に描かれる。もちろん、実際には、今も最低だ。そして、濃密な前半が終わると、後半は場所をイスラエルに変え、こんどは銃撃戦を始める。困った人たちだ。

そして、急転直下、事件は終わる。

欧州の裏側がよくわかる一冊である。

ところで、原題は『JUDAS COUNTRY』。大胆だ。
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おとずれ有、とは

2013-01-23 00:00:02 | 市民A
kichi初詣の時に引いた「おみくじ」だが、『吉』だった。

よく言われるのが『大吉』は、今が頂点状態なので、これから運勢下り坂になるので、必ずしも良い状態ではない、ということ。では『凶』ならいいかといえば、まだ『大凶』まで落下する余地があるから、良い運勢とは言い切れない。それなら『大凶』なら最高の運勢かといえば、そもそも『大凶』なんて書いてあるおみくじが正月早々存在するとは思えない。

吉だけでは、大吉に向かっているのか、大凶に向かっているかはっきりしないが、マイナス方向のような気分が続いているので推して知るべしか。

ところで、カテゴリー別の今年の予測だが、気になっているものが少しある。

まず、「失物(うせもの)」。出にくい、とある。

それと最大の謎は「待人(まちびと)」。来ず おとずれ有り。待ち人は来ないのだけど訪れるものがあるということだろうか。突然に誰かがやってくるということだろうか。いい迷惑だ。突然来ていいのは宅配便だけだ。

「病気(やまい)」。心を強くもてばなおる、そうだ。既に花粉症発症の疑いがあるのだが、心を強くもつことができない。


ところで、昇殿前の時間待ちの時に、控室で解説ビデオが流れていた。その中で、「八方塞」のことが解説されていて、「9年に一度、誰でも八方塞になる」と断言されていた。八方の方角が凶神に取り囲まれていて、何をやってもうまくいかない、ということだ。

私なんか、いつも六方塞がりとか七方塞がりの状態にある。
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MOVE(HIROMI)

2013-01-22 00:00:14 | 音楽(クラシック音楽他)
ジャズピアニスト“上原ひろみ”のことは、2007年2月25日に、「週末はエッセイを書いて…とか」の中で、「SPIRAL」について、結構必死に書いてみた。というか、このころのブログは長い。

こんなこと書いていた。

この曲は、すごく元気が出る。穴の開いた救命ボートで3日間漂流しても、このメロディを思い出せばなんとかなりそうだ。そして、標題の「Spiral」、「Edge」では、リスナーはどこに連れて行かれるのか身を任せてしまいたいような感覚になる。財布に50万円入れて、銀座の寿司屋でおまかせコースを食する贅沢さ。ただ、「これでもか、これでもか」とテクニックを繰り出しているようなエンターテインメントには驚嘆するばかりなのだが、彼女がそういう幸せな気分で自信満々で一生走っていけるのか、よくわからない。今のところ、止まりそうもないが。


move


実際に彼女が、その後何をやっていたか、明らかなのは、上昇気流の「SPIRAL」を続けていて、ついに結婚して、グラミー賞まで取ってしまう。こちらがデフレスパイラルだっていうのに・・

で、音楽的にはずっと「SPIRAL」の延長みたいな感じで、「ぐるぐる感」でごまかされそうなところがある。ほんとのことを書くと、「もっと進化が必要なのじゃないか」と心配になるところもある。個人的には4曲目の「RAINMAKER」というのが、新しい方向かなとか・・

ピアノとキーボードを使い分けているのだけど、ピアノの比率が下がっているような懸念と感じている。

hitomiそれで、最後の曲。「11:49」。鐘の音が入る。最後に鐘というのはベルリオーズの「幻想交響曲」の第5楽章が有名。あれは地獄の鐘なのだけど、「MOVE」の鐘はなんだろう。なんとなく、区切りの鐘という感じがする。

全編に、色濃く「神話的な物語性」を感じるのは私だけなのだろうか。


ところで、このCDだけではなく、横浜桜木町のパワレコで各種ジャンルのCDをまとめ買いしてしまった。

どうも、仕事上、1時間程度の時間調整が発生する場所というのが全国に何箇所かあって、ここと神戸三宮には、駅のそばにパワレコがある。残念ながら。
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火星移住希望者募集!

2013-01-21 00:00:41 | 市民A
オランダに本拠を置く非営利団体「Mars One」が、2023年に人間を火星に移住させることを計画しているそうだ。ナショジオはじめいくつかの報道がある。

Mars Oneは1月8日(現地時間)、火星移住者の応募要件を発表した。応募者は何よりもまず、「強い目的意識、健全な人間関係を構築および維持しようとする意思、内省する能力、および信頼できる能力」を持っており、「快活で、適応力があり、好奇心が強く、創造的で、機知に富んでいなければならない」とされている。また、18歳以上でなければならない(年齢の上限は無い)。

最終的に選ばれた人たちは、4名から成る複数のチームに振り分けられ、2022年9月の旅立ちに向けて、少なくとも6チームが準備を進めることになるという。ただし、赤い惑星に向けて最初に旅立つチームは1つのみで、そのチームは民主的なやり方で決定される。

出発前には少なくとも8年間の訓練が行われる。その内容は、作戦のシミュレーション、移動が制限された環境での訓練、電子機器の修理方法の学習、基本的で重要な診療技術の習得などだ。

Mars Oneでは、2016年から必要物資をロケットで火星に送る作業を始める計画だという。送られる物資には、予備の部品、2台の惑星探査機、人間の到着後に組み立てて基地にできる住居ユニットなどが含まれる。

ただし、これは片道旅行だ。火星に到着したら、地球に帰る計画はない。


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片道旅行

なんとなく怖そうな表現だが、そういう例はたくさんある。たとえば、メイフラワー号でアメリカ大陸に向かった人たち。オーストラリアに島流しになったイギリスの囚人。維新後、斗南に送られた会津藩士とか。遣唐使の阿倍仲麻呂とか。

もっともボッタクリ老人ホームに送られて、人生の最後に一挙に貧乏になるのも同じことなのかと思う。

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つまり、老人ホームなんかいかずに、火星に行って、緑の星である地球を見ながら郷愁の一首でも人生の終わりに読むのもいいものかなあと思ったりする。

とはいっても、謎の小惑星が地球に衝突して、火星より先に宇宙空間から消滅してしまうかもしれず、その場合は見える星が一つ減ってしまうのだ。


ただ、2022年出発ということは、10年後。ついのすまい選びは、もう少し先にキメたいかな・・
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維新の起業家・高島嘉右衛門

2013-01-20 00:00:57 | 美術館・博物館・工芸品
takashima先週の「ヨコハマの起業家」展と協賛で、会場も近くの横浜都市発展記念館で常設展示室の一角を使って特集されているのが、『維新の起業家・高島嘉右衛門』である。

実は、2005年ごろに弊ブログでも彼のことを調査し記載しているの。

維新のホリエモンか平成のカエモンか

詳しくは、そちらを読んでもらった方がいいのだが、幕末の明暦の地震とそれによる大火を予知し。富を得たのを皮切りに、金銀の交換比率の内外差を利用してもうける。そして捕まって服役中に牢獄の暴動にあい殺されかけるが一命を得る。

横浜で鉄道事業や埋め立て事業をはじめ巨万の富を得るが、突如実業の世界から易学の世界へ転向。高島易断の始祖である。

実際には展示されている内容よりも私の方が詳しいようだが、今回の収穫としては、晩年の彼の住いの場所がほぼ特定されたこと。それと明暦地震を予知した時に異変に気付いたのは、調理用の大釜が地震の前からわずかに鳴り出したという説話を証明する実際の大釜が展示されていること。決して、自分で火付けをして材木を売ったわけじゃないという証明なのだが、なんとなくわざとらしい。
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将棋名人戦の向こうに微かに見えるもの

2013-01-19 00:00:47 | しょうぎ
将棋指しの年度末は慌ただしい。多くの棋士は名人戦リーグを戦っていて、年度末に結果が出て、来シーズンの給料が算定される。特にトップ棋士10人で争うA級順位戦は、名人挑戦権が懸っているために、それ以上の意味がある。全9戦のうち7回戦まで終了。

6連勝だった羽生元名人が7戦目で三浦八段に敗れて、それでも1差で首位。二位が渡辺竜王と三浦八段の5勝2敗。以下4勝3敗が二名、3勝4敗二名、2勝5敗二名、1勝6敗一名と統計的にありそうな均一的な分布になっている。

ということで、三浦八段にも、名人挑戦、つまり名人そのものになれるチャンスが巡ってきたわけだ。仮に挑戦者になれば4月から6月にかけて行われる第71期将棋名人戦で森内名人と争うわけなのだが、実は大問題がある。

昨年から始まった電王戦という人間×コンピューターという見世物に、この三浦八段が出場することになっている。人間5人とコンピューター5種が3月の下旬から1局ずつ対戦していくのだが、この人間側のアンカー(5人目)が三浦八段なのだ。それも名人戦の途中の4月20日である。

もちろん、三浦八段が電王戦に勝ってしまえば、たいした話題にならないのだろうが、不幸にも電王戦敗者の立場で名人戦に挑戦していたらどうなるのだろうか。なんとなくそちらの方が面白いような気がするのだが、実際にそんなことを考えている棋界人はいないのだろうと思っている。なにしろ名人挑戦者になるという可能性を信じている人自体が少ないからだろう。


さて、1月5日出題作品の解答。

0119a


▲2四竜 △5五馬 ▲2一竜 △同銀 ▲2三桂まで5手詰。

正月問題は、なにしろ単純なのがいい。(かな?)

動く将棋盤はこちら


今週の問題。

0119


長い問題を考えていたのだが、途中で面倒になって、詰ましてしまった。

手数のヒントだが、大阪の方にこの番号の地名がある。

わかったと思われた方はコメント欄に最終手と手数と酷評を記していただければ、正誤判断。
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本当にバッテリーメーカーのせい?

2013-01-18 00:00:23 | 市民A
B787には何度も乗っている。本当の理由は機内で見ることのできる「嗚呼!なみだメシ」というムービーが好きであるからだ。有名人が人生のある局面で食べた、涙がこぼれそうな料理を紹介するわけだ。このまま、飛行機が廃止されてしまっても、ムービーだけはシリーズ物にしてDVDで発売してもらいたい、と希望しておく。

787


それで機体トラブルだが、バッテリーの発火である。日本製(GSユアサ)のリチウム・イオン電池である。では、責任の所在はバッテリーメーカーかというと、そうは断定できないわけだ。

もちろん、バッテリーに不純物が混入していた場合は問題なくバッテリーメーカーのせいだろう。

しかし、実は、本来、リチウム・イオン電池を飛行機に積み込むこと自体が問題ではないかという声が聞こえてきている。

燃えやすいのである。内部には軽油などと同じ石油系製品が含まれている。さらに、電池内部を減圧しているのだが気圧の変化には弱いそうだ。今年の1月1日より飛行機での電池の輸送についての基準も厳しくなっている。

さらに、以前からリチウム・イオン電池の輸送に起因すると疑われる航空機事故が何件かあって、いまだに解決されていないようだ。

つまり、「もし、リチウム・イオン電池を使うべきではないのに、それを機体に使っている」としたら、機体設計ミスという範疇に入るのだろう。


実は、最初に787に乗った時に、イヤフォンが壊れていて、不安な予感があったのだが・・考えてみれば、機内で火事があっても墜ちなかったというのは、十分評価できることかもしれない。(脱出用シュートの角度がきつく、けがをした人がいるらしいが、救命ボートの数が足りなかったタイタニック号のことを思い出させてくれた)
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病院はいつもパラダイス(小林光恵著)

2013-01-17 00:00:42 | 書評
byoin元ナースの小林光恵さんのエッセイというか体験談。

女性優位の職場は数多くあるけれど、その中でもトップクラスの激務が看護士であるだろう。肉体労働でありながら、簡単には就けない職場である。たぶん3Kどころじゃないのだろう。だいたい手抜きができない。普通の職場だと手抜きをしても、怒られないこともあるだろうし、仕事に失敗しても大目玉を食らう程度。看護士の手抜きは、逮捕に至ることもあるだろう。もちろん発覚しないこともあるだろうけど。

でも、まったくの裏話が語られるわけだ。(もちろん法律のギリギリ範囲内のことだけど)

患者との接し方や、病院内の人間関係。なんとなくわかるのは、入院してから回復に向かうことが予測される人と、逆方向に向かう人。少しやっていると、「原因と結果」というような関係が、わかっちゃうのでしょうね。

でも顔に出せない。態度にも出せない。そのうち、患者の生死について、何とも思わなくなってくるわけだ。

まあ、個人的には仮に長期入院しても、「ナースの気持ち」になることも「ドクターの気持ち」になることもないだろうから、せめて、巡回診察の時に「もうすぐステるよね」というドクター×ナース間で交わされる小声の業界用語を聞き洩らさないようにしようと思っている。
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