そういえば、下院議員選挙だった

2008-09-30 18:00:11 | 市民A
下院共和党議員のほとんどが反対したため、公的資金投入案が否決され、世界中が痛い思いをしているのだが、そういえば大統領選挙の影に隠れているものの、任期が2年しかないため、大統領選と同時投票である。(上院の任期は6年で、三分の一ずつ改選。)

共和党議員にしてみれば、まったく共和党らしくない政府による経済活動への介入という、民主党的政策に賛成票を投じることで自分の立場がなくなることは、耐えられなかったのだろうか。どこの国も、議員は身勝手だ。

もちろん、これで、少なくてもあと一つ次の犠牲が出て、考え方を変えるのだろうか。次は、金融機関とは限らず、自動車会社とか小売大手とか、日本でも同じようなことがあった。早いとこなんとか収拾しないと、さらに公的費用は多大に必要になり、米国が破産してしまう。

破産を免れる究極の解決方法は、米国債を多大に抱え込んでいる三カ国(日本、サウジ、中国)のうち、二カ国を併合してしまい、国債を棒引きしてしまおうとか。サウジは「サウジは安全な米国債に投資しているので、今回の危機では米国を助けることはない」と言っているようだから、なおさらあぶない。日本は、国内に米軍がいるから、あっと言う間に国家統合されるかもしれない。州または準州になって上院議員の椅子が2個与えられ、麻生、小沢が一票ずつ持つことになる。中国を併合しようとして失敗した国の例もあるので、そこはやらない。たぶん、キタチョーやイランの脅威を煽りたて、日本やサウジへの駐留米軍を増員してから、決行するのだろう。


ところで、上院と下院のことを調べていたら、変なルールがあった。

大統領選挙及び副大統領選挙で立候補者の誰もが選挙人の過半数を得られなかった場合、大統領は下院で決め、副大統領は上院で決めることになるそうだ。ここ2回の大統領選挙は、極めて僅差で決まることが多く、仮に第三の候補者が現れ、数人の選挙人を獲得すると、こういうことになる。その場合、下院と上院の議席数も僅差であろうから、二人の所属政党が異なる可能性がある。ヒラリーとペイリンという組み合わせも見たかったような気もする。
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小倉で石を投げると、

2008-09-30 00:00:39 | あじ
28db40b9.jpg10日ほど前、西日本に行った折に九州小倉まで行った。たぶん小倉には、知っているブロガーがいるのだが、あまりに常識ハズレな時刻に到着し、17時間ほどで次なる目的地に移動することになったので、まあ。

台風の影響でスケジュールが二転三転したため、下関でちょっと調べたいことがあったのだが、これもお流れ。単に小倉市内を超短時間で右往左往した。

まず、小倉駅に着いたのが、夜の9時頃、だが、かなり空腹。軽い気持ちで、食事処を探そうと思っていたのだが、実は、少し前に神戸のタクシードライバーから恐ろしい話を聞いていた。

ドライバー氏は、以前、下関に住んでいたそうで、小倉方面にはよく遊びにいったし、現在の(2008年9月末)首相である麻生家が街全体を牛耳っている飯塚へは、よくオートレースに行ったそうである。帰りの関門トンネルでは、「オケラ!」というと車両通行料を払わなくてもよかったそうである。


彼が言うには、「おそろしい方程式」が小倉にはあるそうだ。

”石を投げれば、ヤ○ザに当たる”ということだそうだ。

特に、駅に近いほうの飲食店や石鹸屋は、石を3つ投げれば、3つとも当たるそうだ。誰かの有料情報なしで単独行動は危険とのこと。何しろ、そっち方面では本場である神戸での情報である。しかも、福岡県では博多の公園で男児殺害事件が起きた直後。たぶん、そういうことではないかと思ったとおりにはなったが、それは後日の話。

まあ、夜の9時に着けば、それらの危険情報が正しいのか間違っているのか、確かめるには自分でリスクをとるしかないのだが、まあ遠慮。事前の立ち読み情報で知っていた、駅に隣接したビル(あるいは同じビル)内にある「小倉食堂」に入る。が、イメージ違っていた。「小倉食堂」という店があるのかと思っていたのだが、そうではなく、単に何店かが集まった場所ということで、代金も、それぞれの店で注文時に前払い方式。テーブルだけが共用になっていて、スーパーの地下のテイクアウトコーナーと仕組みは似ている。

胃袋の容積も時間の余裕も限られているので、小倉食堂の隣の居酒屋で、蛸の唐揚と海鮮丼と芋焼酎「黒霧島」水割り×2で終わりにする。何しろ、明日のお昼と夜にメインディッシュがあるのだから。

28db40b9.jpgそして、駅から一歩足を踏み出せば、そこは熱帯。ぺデストリアンデッキから眺めると、派手なマックがあった。単に夜の闇の中に「金色に輝くMの光」は妖しいが、全体の風景から言えばどうなのだろう。後で画像をチェックすると、隣にロッテリアがあったが、まったくめだたない。

翌日は、アーリーモーニングしかフリータイムがないので、ささとホテルに向ってしまったが、実は、その前に夜のバスターミナルで、ある確認作業をすべきだったのだ。
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「日教組はがん発言」のもう一つの問題

2008-09-29 00:00:38 | 市民A
中山成彬元大臣の任期は4日間だったのか5日間だったのかはっきりしないが、時間単位でみると、3日と何時間か4日と何時間とかになるのだろう。あまりにも任期の短い記録が続出するので、今度は時間単位で記録を作らなければならないかもしれない。

ところで、彼は、大臣の任務の引継ぎは行なっていたのだろうか。前の谷垣大臣だって2ヶ月弱しかいなかったが、少なくともその前の冬柴大臣からの引継ぎや官僚からのレクチャーは受けていただろう。なにしろ、国土交通大臣の仕事は多岐にわたるのだから、簡単には終わらないはずだ。

例えば、海上保安庁は不審船と遭遇することはあるし、大地震で自然災害が起これば直ちに各種指令を飛ばさなければならない。大規模交通事故が起きることもある。まあ、民主党の高速道路無料化はどうやら地方だけみたいなので、検討後回しでいいだろうが、放言しまくりで、さっさと地元に帰って、「さあ、クビを切れ」と逆切れしては、九州の大先輩「西郷隆盛」のようだが、西郷は超巨大な仕事をしてから最後に居直ったわけだ(言うまでもないけど)。

しかし、少なくとも国土交通大臣が、JRや航空会社の組合を批判するなら、それはそれで「お仕事の一つ」とも言えるのだが、いまどき「一民族一国家」とは、世界に存在しない制度だし、成田ゴネ得論だって、現実は複雑怪奇になっていること位、知らなかったのだろうか、とかさらに日教組なんて、国土交通省とまったく関係ないのだから、この人、何やっているのだろうか。

そして、「日教組はがん」という発言には、さらに大問題がある。

現在、がんと戦っている多くの患者の方々、あるいはがんを克服したものの、心の片隅に、再発の懸念を密かに感じている人たちへの配慮である。現代は、がんを克服する時代なのであるのに。

まあ、他人のことなど考えない人なのだろう。官僚出身だから。


多くの人が、もっとも不思議に思っているのは、奥様、中山恭子女史との組み合わせなのだろうが、「奥様の名声の方が高いが故の暴走」と考えれば、納得できるような気もする。

自民党にとって、一か八かの政権戦略を考えるなら、さっさと夫妻を離婚させ、恭子女史の口から気の利いた一言でも出てくればいいのだろうか。コトバが見つからないけど。

ところで、中山恭子氏の出身高校をみていたら、群馬県立高崎女子高校だった。愛読作家である「金井美恵子」氏や私とは全然関係のない「たかの友梨」氏が後輩のようだ。「有名人が全部女性だ」と感心したのだが、それは単に、女子高だからだ。

高崎名物は「カカア天下とからっ風」というわけだ。元国交大臣の方はからっ風ではなくカラ元気である。選挙運動に恭子氏は行くのだろうか。いや、その前に公認もらえないのかなあ。
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建築家、村野藤吾氏の遺作

2008-09-28 00:00:48 | 投資
建築のことを調べていたわけじゃなく、直近の米国の金融政策について「日本のプレイバックだなあ」と思っていたところから始まる。

まず、証券5位ベアスターンズの危機と4位リーマンの破綻というところは、三洋証券と山一の破綻、廃業とそっくりである。AIGは破綻しなかったが、日本の生保は随分つぶれた。協栄、日産、そして千代田生命。銀行は拓銀が破綻したが、米国でも地銀はたくさん破綻。ファニーとフレディに似ているのは住専とか長銀とか。そう思えば、日本の方がやや、手厳しい結果になったのかもしれない。

日本の場合、公的資金投入の次に、銀行の整理統廃合を行いさらに融資まで行っている。小技としては株価のPKOなんていうのもあった。

米国政府による(軍事費より大きい)75兆円投入というプランは議会で民主党によって、国有化金融機関の経営者の所得制限とかアレコレいちゃもんが出ているが、これも日本と同じ。当然、そういうことになって日本と同じようになるだろう。与党のマケインは、今でも税金投入反対とか言っているが、これで彼の支持率はどんどん下がっていくと思われる。米国版KYだ。元々、オバマ以上に政策のない人物らしいので、この結果、当初予定通り民主党政権になるのだろうか。「逃げ切れそうだ」と、もっとも喜んでいるのは、共和党副大統領候補の娘のお腹を大きくさせた男子高校生だろう。結婚式の予定日は12月だったような気がするが、それは投票日の後である。

ということで、75兆円では、まだ米国のプランは終わったわけじゃなく、次に銀行危機が始まり、そこに公的融資が必要になり、とても米国だけじゃドルが足りないので、日本、中国、サウジなどが保有しているドル(この多くは米国国債)を何らかの方法で銀行に融資(あくまでも融資)するような話に展開していくのではないだろうか。

この件については、テレビ東京モーニングサテライトでやや悲観的な予想をしゃべっている、ホリコ・キャピタル・マネジメントLLCの最高運用責任者である堀古英司氏の最新のホームページ「米財務・金融当局が『麻薬』に手を出した理由」でも、次のように書かれている。

一度は流れたAIG救済に関する会合は火曜日突然再開されました。SECが空売り規制を発表したのは平日の夜中です。しかも、いずれも市場資本主義を掲げるアメリカにとって中長期的には致命傷となる可能性のある「モラルハザード」と「空売り規制」です。普通に考えれば、それを犠牲にしてまで実施しなければならない、我々には知らされていない、何かとんでもない大きな危機が潜んでいたという事ではないでしょうか。実際18日は、これまで優良と考えられていた某大手金融機関が流動性危機に陥ったと聞いています。空売り規制が期限を迎えると見られる10月半ば以降に正念場が訪れる可能性が高まっているように見えます。

堀古さんのレポートは、例えば2005年4月11日、「『終わり』が始まった住宅ブーム」では不動産会社経営者が所有している自社株を売り始めた事実をつかんでいたり、2006年1月6日「原油価格100ドル?」を大当たりさせたり、率の高い預言である。


ということで、次の大型危機を考えて思い出すのは、少し前に、名前が登場していて、現在は海面下を無酸素状態で潜水中と思われるC銀行とかへの酸素の補充とか必要になるのだろうか。スイス系U銀行の方は、産油国の国王のお仕事なのだろう。


ところで、これでは、建築家、村野藤吾の話は一向に始まらない。

実は、日本の金融破綻の歴史を見ていて、まず気がついたのが、千代田生命。2000年秋に破綻。負債額は約3兆円だったのだが、これを引き継いだのが、なんと「AIG」。日本法人はAIGスター生命である。さらに、目黒にあった千代田生命本社ビルは目黒区役所に売却されている。そして、この元千代田生命本社ビルの設計者が、丹下健三と並ぶ大御所である村野藤吾(1891-1984)なのである。

そして、彼の手掛けた数々の建築物のリストがwikipediaに紹介されているが、結構、数奇な運命のものが多いのだ。

 そごう百貨店大阪本店(1935-2003年)
 読売会館(1957- )旧そごう有楽町 現ビックカメラ
 新歌舞伎座・大阪(1958- )まもなく解体
 早稲田大学文学部(1962- )まもなく解体
 千代田生命本社 (1966- )目黒区役所
 日本興業銀行本店(1974- )みずほコーポレート銀行に 
 都ホテル(名古屋・東京・大阪)ウェスティンやシェラトンへ身売り
 横浜プリンスホテル(1990-2006) 解体

もちろん、今のところ健全な家主もある。大きなところでは、

 横浜市庁舎、甲南女子大学、丸栄百貨店、そして日本生命日比谷ビル(日生劇場)といったところだ。
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将棋ソフトの棋譜読み上げ

2008-09-27 00:00:22 | しょうぎ
最近、クルマを運転していた時、ラジオで道路情報を聞いていると、高速道路の渋滞情報を読み上げる女性の発音に、僅かな違和感を感じた。

○○ランプから○キロ地点で故障車のため、○○から○○までの間、○分かかります。

といった内容だったと思うが、なんとなく、一つ一つの文節のつなぎのところが、日本人らしくないので、「東アジア系を使ってコストダウンしているのだろうか」と思っていたのだが、そのうち気がつく。

人工音声。

おそらく、文節ごとにコードが決まっていて、組み合わせて文章を作って、つぎはぎだらけで発音しているのだろう。


そこで、将棋ソフトの話だが、ほとんどのソフトに「棋譜読み上げ機能」がついている。

もちろん、設定を変えれば声が変わるが、例えば、将棋ソフト「東大将棋シリーズ」では女流棋士が読み上げるようになっていて、「せんて、ななろくふ」「ごて、ごーよんふ」「つみました」とかの声が流れる。以前のバージョンを調べると、碓井涼子(現千葉涼子)さんと安食さんの二人の声を選べるようになっていて、その後2005年に発売された東大将棋8では、その二人の他、島井さんと鈴木環那さんの4人に増えている。

さすがに、最近発売された、東大将棋「無双」では、鈴木さん一人になったようだ。4人分のギャラは払いすぎと思ったのだろうか。あるいは、もっともソフト向けの声質だったのだろうか。個人的には、嫌いな女性の声としては、マラソン中継の時に解説者として喋り続けるMさんがいる(声質が嫌いなのじゃないかもしれないが)。東大将棋の声を出したままにして、タイトル戦の棋譜を盤上で手早く並べたりすると、安食さんの棋譜読み上げの方が後追いになり、増田明美的「喋り続け状態」になる。

ところで、実際には、この鈴木さんの声を棋譜読み上げに使用するためには、もともと「先手、4三銀左引く成らず」とか複雑な組み合わせにも対応しなければならないので、ずいぶん面倒ではないだろうか。「先手」「4」「三」「銀」「左」「引く」「成らず」とか6種類の発音をあらかじめ決めておいて、その音声をさらに鈴木的に変換ということだろうか。

あれこれ、カーナビ的な話ではあるが、そのうち、「定跡を間違えました」とか「待った、してください」とか「投了してください」とか「もう、これで終わりにしましょう」とか、


実際に、棋譜読み上げは、プロ棋士でもテレビ将棋とか公開将棋とかでしか体験しないのだろうから、アマチュアが実戦で経験するには、将棋ソフトで遊ぶ時ぐらいなのだろう。



さて、9月13日出題問題の解答。

▲4三竜 △同馬 ▲8三飛 △7四玉 ▲4三飛成 △9二歩 ▲8三角 △7五玉 ▲7三竜まで9手詰。

同様の図で、初手に銀頭に飛車を打ち捨てて、質駒を作ってから銀を打って7手詰という、やや有名な作があるのだが、角で追い出して9手詰というのを考えてみた。

5手目の▲4三飛成では、不成でもいいのだが、これを四段目で作るには、さらにやっかいになる。



さて、今週の問題は、結構、即興作。

全体に「光る一手がない」という感じだが、とある手筋を逆算式に延ばしてみた。

玉を広いほうに追い出すと、今回は捕まらない。

わかった、と思われた方は、コメント欄に最終手と手数をいただければ、正誤判断。
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おいしいウナギを食べ続けるためには、

2008-09-26 00:00:48 | あじ
9月23日のYahoo!ポータルに、麻生総裁誕生と堂々と並んで、ある食用動物の記事が登場した。



「親ウナギを海洋で世界初捕獲」

実は、前にウナギのことを調べたことがあって、この記事が間違っていることはすぐわかった。そのうちすぐに、麻生の文字もウナギの文字もポータルから消えてしまったので、掘り返してみる。

そうすると、毎日新聞による見出しは、正しい表現である。あくまでも日本のウナギの話であって、欧州のウナギについては産卵場所が数年前に特定されている。


ニホンウナギ 世界初の親魚捕獲 マリアナ諸島西方で
9月22日21時20分配信 毎日新聞

生態に謎の多いニホンウナギの親魚が、マリアナ諸島西方の太平洋で、世界で初めて捕獲された。水産庁と水産総合研究センターが22日、発表した。現場の水温や塩分濃度も分かり、養殖技術の向上にもつながるという。

ニホンウナギの産卵については、東京大のチームが05年、同じ海域で大量の赤ちゃんウナギ(仔魚=しぎょ)を捕獲。産卵場所はほぼ特定されたが、親ウナギや卵は見つかっていなかった。

同センターは、漁業調査船「開洋丸」(2630トン)で、今年6月と8月、大型の網を使って調査した。この結果、約150キロ離れた2地点から、ニホンウナギの雄2匹と雌1匹、性別不明な1匹の計4匹、オオウナギの雄1匹を捕獲した。この雌を調べたところ、卵巣が収縮し、残った卵もあったため、産卵後の雌と考えられた。また、9月には近くでふ化後2、3日程度の仔魚(約5ミリ)も26匹見つかった。

親ウナギが捕獲されたのは水深200~350メートル付近(水温13~25度)、仔魚は同100~150メートル(同26.5~28度)と推定している。

現在の人工ふ化技術では、卵から仔魚に育つ数が少なく、安定供給にはほど遠い。養殖は天然のシラスウナギに頼っているが、シラスウナギは減少している。同センターの張成年・浅海生態系研究室長は「親の生理状態や生育環境を調べることで、人工ふ化技術の向上につながるかもしれない」と話す。

調査の詳細は、10月に横浜市で開かれる世界水産学会で発表される。


簡単に輪廻転生の構図を言うと、日本の河川とマリアナ諸島の間を、オスもメスも往復しているわけだ。そして、運悪く、成体になってから人間に捕まると、「高級天然ウナギ」として蒲焼になり、シラスのまま捕まると、そのまま養殖場に連れて行かれてから蒲焼になる。また各段階で主に中国など外国からの輸入が加えられる。

その間、資源保護という概念が欠如しているため、昨今はウナギの入手からして困難になってきている。

このため、「天然ウナギ捕獲禁止」が必要ではないか、と言われ始めている。

実際、産卵場所がわかったからといっても、その先が問題で、「なぜ、シラスは日本の川に戻ることができるのか」というメカニズムがわかっていないので、単にウナギの成体を生きたままマリアナ諸島に放流しても、果たして日本に帰ってくるかどうかもわからない。いずれにしても現在のウナギの繁殖システムというのは、単に網から逃れた個体が細々と子孫をつないでいるに過ぎないのだから、もっときちんとやるべきだろう。

が、実際に漁業従事者というのは、頭ではわかっていても、どうしても「根こそぎ」と思うのが習性なのかもしれない。学者先生方の意見に聞く耳を持つのだろうか。
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天文学的な初任給?

2008-09-25 00:00:34 | 投資
リーマンの世界戦略が破綻して、ハイエナ(あるいはハゲタカ)商法に登場したのが、野村證券。アジア部門(インドまで)を250億円で買収したのに続き、欧州・中東部門を買収。金額ははっきりしないが数百億円といわれる。とりあえず、リーマンの残した負債総額は64兆円とも言われるのだから、タダみたいなものだ。

破綻後、すぐに価格が決まったところを見ると、少なくても1ヶ月ほど前から事業内容を精査していたのだろうか。直前には韓国の銀行への売却交渉が進んでいたのだから、リーマン側の二股交際か。バンカメとも交渉していたのだから三股とか四股とか。あるいは野村は気合で「二つまとめて、ワンビリオン!」とか言ってしまったとか。

ところで、これによって、リーマンの全社員の2割にあたる5500人が野村グループの新入社員になるのだろうか。一説では、20代の年収は3000万円、30代で5000万円、40・50代では1億円とも言われるのだが、うち3割分は自社株割付で、結局ナッシングになったとも言われるが、それでも野村の社員レベルと比べれば、はるかに高いわけである。野村の方は、少し前に、中国人社員のインサイダー取引が報じられるように、社員のアジア的多国籍化により人件費を抑えているような感じである。

しかも、よく考えれば、リーマンはつぶれたものの、ベアーもAIGも公的資金で救済してしまったので、この種の失業者が街にあふれる、というところまではいっていない。人材需給バランスでの大幅賃金カットは望めない可能性がある。

一方、野村が自分で投資銀行モデルの仕事ができるかと言えば、再生ビジネスとしてはハウステンポスとか始めたところ。それに、もはや仕組債の時代でもない。投資適格な先があれば最初から既存銀行が手をつけているはず。もしかすると、さらに買取事業を細分化してから、転売するのかもしれない。案外、われわれの手に届くようなミニビジネスもあるかもしれない。出資ホテルの床磨きとか出資ゴルフ場の雑草むしりとか。


もっとも、バブルの最終盤には、本社をニューヨークに移すというような検討をしていたようだから、社内の国際派(まだいれば)にとっては、「ようやく夢が適った」ということなのかもしれない。が、その時、夢が適っていたら野村がリーマンになっていたのではないかとも思えるのではある。
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灘・魚崎地区を歩く

2008-09-24 00:00:54 | 美術館・博物館・工芸品
2年前に神戸灘地区の酒造処を歩いたのだが、再訪。各酒造メーカーが工場や記念館を公開している。既に、「菊正宗」と「白鶴」は、攻略済み

さて、別に、事故米の使用チェックにいくわけではないが、事故米絡みの酒造メーカーは芋焼酎が多かったような気がする。やはり清酒や米焼酎の会社は、米そのもののセレクトが重要だから、こういうことには巻き込まれないのだろうか。


そして、今回は、阪神電鉄の魚崎駅から歩くことにする。駅の横には「ラヴホテル建設反対」の看板が。あれあれだ。9月後半というのに台風の影響か、気温は30度を超えている。とぼとぼと。今回の目的地は「浜福鶴」と「桜正宗」。しかし、酒造といっても一つ一つの敷地は大きい。うろうろして道に迷うとすぐに体力を浪費する。実際の道を歩くと、地図のように抽象化されていないし、マンションや大型ホームセンターとか様々な物件が建っていて、不安になるものだ。

39c23085.jpgレンガ造りの煙突が見えてきて、「浜福鶴」に到着。古い建物で、入口からすぐ二階に上がると、パネルにさまざまな醸造工程が図解されているのだが、若干、古色が漂う。以前、白鶴がそうであって、菊正宗は新型だった。要するに阪神淡路大震災のあと、修理したか、全部建て直したか、という差であるのだろう。公開された建物をみて、「古過ぎる」とか「新し過ぎる」とか自分勝手に怒らないことだ。

ところで、この浜福鶴は古い方なのだが、実際にずいぶんとリアルである。途中に見える各装置からはガラス越しに湯気や匂いが届きそうな雰囲気である。しかも驚いたことに、設備の中に作業服で働く人間がいる。凝り過ぎじゃない?って思っているうちに、はた!、と気が付く。

展示ではなく、本物の工場だった。

工場の隙間を密閉して見学者が歩けるようにしてあるわけだ。

ということで、思わぬところで大満足というわけだ。

そこで、一階の直売コーナーで試飲をさせてもらうと、各種、大変においしい。原酒だけでなく、半製品のような仕掛品までいただける(たぶん税金はOFFだろうか)。できたて瓶詰めのお酒が並ぶが、本当に、それは試飲の品と同じようにおいしいのだろうか。どうも食品偽装の話ばかりですぐに疑念がわいてしまう。後で自宅に戻って、一本だけ買うことにする。それに、重いし。

ラベルがいたって「ダサイ」ので、一種1,000万円ほどかけて、デザイナーにラベルとかボトルのデザインを現代的に変えてもらえば、売上げは二倍になるだろう。デザイナーを知らなければ紹介できる。ウォーター・ヨー・ウィッチロウ氏。ロシア革命の時に日本に脱出してきた方の末裔らしい。

もっとも工場に生産余力があるかどうかは別問題。


39c23085.jpg次に、桜正宗の「櫻宴」。ネーミングは老人ホームみたいだが、櫻正宗記念館ということになっている。門が立派で、気分的に敷居が高い。こちらは震災後、新築の口だろう。

が、私の先入観とまったくイメージが違った。

私がおかしいのか、先方が変なのかよくわからないが、今まで見た、白鶴、菊正宗、浜福鶴とは全然コンセプトが違う。私がこのスペースで感じたのは、ずばり「売店」。桜正宗の製品だけではなく、神戸土産各種までおかれている。二階はレストランで宴会場があって広大な駐車場付きなのだが、酒蔵の二階の宴会場って、警察署のフトコロを豊かにするだけなのではないだろうか。余計なお世話だけど。

ということで、評価不能としておく。
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遠い日本で、見つけた好物

2008-09-23 00:00:18 | 美術館・博物館・工芸品
b5b22480.jpg猫の好物は「アジの干物」とは、多くの猫マニアは知ってのとおりだが、よく考えれば、猫の原産地であるエジプトでは、アジの干物は食べないはずだ。だいいち、猫の存在理由の大半は「ねずみ捕り」。1年に一回か二回しか収穫できない稲作の地方では、米を倉庫などで保存する必要がある。そうすると、現れるのがネズミである。ネズミはあっという間に繁殖し、さらにペストのような疫病をもたらす。そのため、ネズミ捕り用の主役として、猫はエジプトから東へ東へとアジア大陸に拡がったといわれている。しかし、途中、どこへ行ってもアジの干物に遭遇することはなかったはずだ。そう思えば、日本まで遠路1万キロを歩いた(一部海路か)和猫一族には、その長旅のご褒美が与えられたのかもしれない。

さて、最近、日本で好物にありついたのは猫ではなく、アリクイ。といっても南米大陸に住んでいた「ミナミコアリクイ」。漢字で書くと「南小蟻喰」となるのだろうか。こちらは、陸路でも海路でもなくパラグアイから4年前に空路来日。池袋の動物園に在住中に脱走。遠くに逃げる気がなかったのは確かで、「アボガド」につられて捕獲されてしまう。


行方不明になっていたミナミコアリクイの「タエ」 東京都豊島区のサンシャイン国際水族館で19日から行方が分からなくなっていたミナミコアリクイの「タエ」は22日午前2時20分ごろ、館内で見つかり保護された。けがはなく衰弱もしていないという。

水族館は救助犬を出すなどして捜索していたが、見つからなかったため、21日夜に好物であるアボカドを飼育場所近くの床下に設置。ビデオカメラで撮影したところタエの姿を確認し、その後、飼育員が捕獲した。

タエは約3年前にも脱出した「前科」があり、同水族館は「鍵を変えたり扉の形状を変えたりすることも検討している」と話している。(SANKEI)

まず、保護時間が午前2時20分。深夜である。関係者ともご苦労さまということ。そして、脱走は引き戸式の檻に鍵を掛け忘れたことのようだ。尖った爪を使って、扉を開けたわけだ。何しろ3年前に脱走歴があるのだから、じっと隙を狙っていたのか、あるいは単に、檻の外も自分のテリトリーと思っていたのかもしれない。

しかし、アリクイがなぜアボガドが好物なのか。やや妙な感じがあり、3年前の脱走の記事を調べてみると。


「タエ、どこにいるんだ!」。昨年6月1日。豊島区東池袋のサンシャイン国際水族館がちょっとしたパニックになった。館内にある放し飼い展示施設「Zoo―Zooハウス」から突如、ミナミコアリクイの「タエ」が姿をくらませたのだ。

中南米に生息するアリクイの中でも、ミナミコアリクイはやや小型。タエは当時、推定年齢1歳余り、体長約50センチ。白地に黒い背をした特徴ある体が施設のどこにも見当たらない。

引き戸は閉まっているのに、なぜ……。同施設はサンシャインシティのビルにある。失跡が発覚した正午前から夜中まで、スタッフ約70人が付近を走り回った。「自分の子が迷子になったのと同じ。泣きながら名前を呼ぶ女性スタッフもいた」。飼育員の○○さんが振り返る。

その日のうちに巣鴨署に遺失物届を出した。翌朝一番に再捜索にやってきた○○さんは、施設の前にあるペンギンビーチの岩の上から、ひょっこり顔を出したタエを見つけた。「こんな近くに……。おてんば娘だな、お前は」。しからずに優しくタエを抱き上げた。

水族館内に同ハウスがオープンしたのは、2004年7月。リスザル、アルマジロ、ワラビーなどに加え、「アリクイはどう? かわいいし、珍しいよ」と提案したのは○○さんだった。採用されたが、すぐ大変なことになったと気付く。ミナミコアリクイは長期飼育が難しく、当時、国内の動物園や水族館で飼育中の個体はなかった。

パラグアイから3回に分けて5頭がやってきた。食事や習性を一から勉強したものの、実際に飼育してみると、「とても頑固。餌が少しでも気に入らないと、どんなに空腹でも食べてくれない。しかも、一頭一頭好みが違う」。5頭のうち1頭は、餌を食べずに間もなく死んでしまった。

唯一の雌がタエ。体重は現在5キロだが、来日当初は1・2キロしかなかった。アボカド、グレープフルーツ、ヨーグルトに、何十種類ものドッグフード。毎日スーパーに通い、彼女好みの食事作りに腐心した。冷凍アリも用意した。やっと食べてくれた餌に、アリに多く含まれるビタミンKの栄養剤を入れると、また食事拒否。「娘に嫌いな野菜を食べさせるように、毎日0・1グラムずつ混ぜていった」と○○さんは苦労を語る。

普段はおとなしいが、時にその大きく鋭いツメで、飼育スタッフを病院送りにすることも。そのツメで、同ハウスのアルミサッシの引き戸2枚を器用に開けて逃走したのだった。

失跡騒ぎから数週間後、タエの妊娠が発覚。ストレスを与えないよう普段通りに接したが、タエの方は臨月近くになっても遊び回り、高い所から落ちるなど、周囲をはらはらさせた。

昨年11月27日。○○さんが出勤すると、「ベー、ベー」という鳴き声が聞こえた。体長約10センチ、250グラムの赤ちゃんをタエが優しくなめていた。国内の水族館・動物園では初となるミナミコアリクイの出産成功。「娘が無事に孫を産んだ父親の気分ですかね」。○○さんはほおを緩める。(YOMIURI)

3年前の記事と比べてみると、いくつかの点が見える。

1.毎日、アボガドを食べていた。さらにグレープフルーツやヨーグルトにドッグフーズにビタミン剤。

2.今回、「危険のない動物」といわれていたが、飼育スタッフが爪の餌食で、病院送りになっていた。

3.当時は「鍵を掛けていた」ことになっていたが、今回も前回も「鍵のかけ忘れ」であるようだ。

4.前回の脱走時は、妊娠中だった。

しかし、それにしてもアリクイなのになぜ樹上のアボガドが好物なのだろうか(アボガドの木は見たことがないのだが)。もう一歩、調べてみると、このミナミコアリクイの主食は蟻といっても、地上の木に寄生する蟻類やシロアリ類だそうである。さらに木の実や果樹や、ようするに樹木生活で口にできる栄養分が大好きになったわけだ。そして北米メキシコに住むキタコアリクイとは、同じ種なのではないか、と考えられているようだ。つまり、北米と南米に同じような樹上生活者であるコアリクイが分かれている。

そうなると、アボガドの産地が気になるが、これがほとんどがメキシコ産なのである。つまり、キタコアリクイにとっては常食であると思われるアボガドをほぼ同類であるミナミコアリクイは口にできない。何らかの事情でパナマのあたりの種族が絶滅してしまい、棲息地が南北に分断されてしまったのだろうか。

ところで、今回も妊娠しているのだろうか。人間界と同じようにお産の場所探しとか。

あるいは、サンシャインビルのどこかに、シロアリでも繁殖しているのだろうか。
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オカダと言えば、

2008-09-22 00:00:34 | スポーツ
神戸三宮から阪神電車に乗ったのだが、そこは、まったくの別世界だった。乗降客の多くが、各種新聞を手にしている。が、各種新聞もいずれも同じパターンだ。

阪神。

どうも、この地方では、「岡田監督」といえば、まだサッカー日本代表の座に座っている岡田監督ではなく、大学の同級生であるまだ阪神に所属する「岡田監督」のことらしい。錯覚かもしれないが、サッカー監督の方は、「岡田!」と呼び捨てにするらしい。

こんな、感じの見出しだ。

「三連戦は三本柱で三連勝」

大阪では、「三連戦」という一般名詞は、「次の阪神の三連戦」のことを指す定冠詞「the」のついた名詞のようだ。翌日からの阪神・巨人戦の予想のことだ。どうみても予想ではなく結果みたいな書き方だ。

そして、実際の週末の阪神対巨人三連戦の結果は、→→→「× × ×」。3ゲーム差が同率首位に追いつかれる。

新聞の語調からして、甲子園での試合かと思っていたら、東京ドームだった。甲子園だったら、今頃、阪神電車は・・


ところで、話は飛ぶが、ことしが千年紀にあたる源氏物語関係の本を読んでいるのだが、須磨とか明石とか神戸に近い場所の地名が登場する。政変を恐れて、『源氏の君』が自ら左遷を決め込んで雲隠れする先であるが、源氏物語の中の重要人物の一人が「女三宮(おんなさんのみや)」。神戸三宮と関係があるのではないかと、ちょっとだけ考えてみた。

どうも深い関係はないようだ。女三宮は天皇の三番目の娘ということらしいし、地名の三宮は三宮神社を地名の語源にしているらしい。日本各地の郷で順位1番の神社が一宮で、三宮は三番目。八宮まであるそうだ。○○一宮という地名がよくある。

まあ、三番目の娘も、三番目の神社も、それなりということだろうか。阪神の最終順位も「3?」。野球の監督も「オカダ!」と呼び捨てになるのだろうか。
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ゴンチャロフさん

2008-09-21 00:00:20 | あじ
最近、神戸に所用を作ることに成功。さっそく西日本攻略の糸口とするため、出かける。しかし、折からの台風13号の影響で、いくつかのプランは台無し。さらに、猛烈に暑い。東京方面は秋なのに、数日間滞在した西日本は毎日30度以上だし、湿気もただごとじゃない。なにしろ、暑いのは苦手で、殺虫剤を吸い込んだゴキブリみたいに足と頭の動きが鈍くなる。



それで、しばらく前から気になっていた神戸の洋菓子店、「ゴンチャロフ(Goncharoff)」と遭遇する。さっそく、冷房の効いた三宮のビル内店舗でランチのハーブチキンとトマトのドリアを食べ、デザートのアイスクリームにありつく。もちろん自家製のアイスクリームで、舌先に若干の氷片を感じる。付け合せはウェハウスではなく、カステラ地の小片。そんなものかな。

生チョコレートの有名なお店で、ミルク、スイート。ブランデイの三種、各種一粒117円と奇妙な単価である。

この店の由来をみると、ゴンチャロフ氏は、ロシア革命から逃げるように日本に来て、1923年(大正12年)に神戸に店を開いた、とされている。当初はドリアではなくボルシチを出していたのだろうか。

しかし、1923年の神戸といえば、実は以前、弊ブログで取りあげた「カール・ユーハイム」と関係大ありである。第一次大戦のどさくさに中国青島のドイツ居留区から強制連行されたユーハイム一家は、銀座で修行したあと、自前のドイツ料理店(バウムクーヘンあり)を横浜関内にオープン。しかし、1年も経たないうちに関東大震災の洗礼を浴び、無一文で神戸に脱出。そこで第二のカール・ユーハイム物語が始まる。

ということは、ほぼ同時期に、ユーハイムとゴンチャロフが料理&洋菓子対決をしていたことになる。というか、わかったのは、そこまでである。案外、ドイツ人はロシア人を軽蔑しているから、仲が悪かった可能性もある。しかし、チョコレートはスイスじゃなかったかな?

そのうち、ゴンちゃんのことは、また。
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強すぎる人のこと

2008-09-20 15:53:33 | しょうぎ
羽生名人が驀進している。現在4冠。これから竜王戦七番勝負が始まるし、1年後には二度目の七冠になっているかもしれない。

もっとも、以前、渡辺竜王の竜王防衛パーティに出席したときに、渡辺竜王から「羽生さんが次々とタイトルを取って、六冠王として盤の反対側に対峙することをイメージトレーディングしていた」という話を聞いたので、やっと、その時のトレーニングの効果を試せる状態になったわけだ。ちなみに、その時の竜王挑戦者は木村八段で4タテ負けだったように記憶する。

そして、最近、その木村八段とばかり名人は対局しているが、少し前には佐藤シリーズばかり、その前は森内シリーズ。ずっと前は谷川シリーズで、その間に、特定戦術スペシャリストとして藤井・丸山と格闘。よく考えれば、宮本武蔵みたいに、次々と剣豪を斬り倒していっているようでもある。

思えば、1970年生まれということは、今年38歳。将棋世界10月号の中で、渡辺竜王は、羽生名人のことを、「今さら強くなっても困るのですけど」と他人事のように言っているが、一旦、弱くなったようで、やはり強かった例としては、もちろん大山15世名人がいた。1923年生まれで、升田幸三九段と争った時代が終わった後は、一転して振飛車戦法に宗旨替えし、第二次全盛時代を作る。記録を見ると、名人位を失ったのは1971年50歳の頃だが、最後にタイトルを失ったのが1982年の王座と王将。59歳ということになる。大山名人も、二上、山田他その時に調子のいい棋士の挑戦を次々にはねのけ、結局、中原時代に移行した。

同じように考えれば、羽生名人が弱くなるのはあと10年から20年先ということになり、ため息が出るのは渡辺竜王ばかりではないのだろう。案外、打倒羽生を果たすのは、渡辺竜王が若くして結婚した原因である愛児「梢」君ということになるかもしれない。

ところで、記録を見ていて気付いたのだが、中原16世名人は一度も羽生名人とタイトルを争ったことがないようだ。谷川浩司九段がバトンリレー役になっているわけで、それが理由で人生に不燃焼感が残っているのかもしれない。

ところで、羽生名人に話を戻すと、現在の通算勝率は7割2分7厘8毛。主要棋士で7割超は他にいない(糸谷五段と稲葉四段だけ)。だいたい、毎年、同じように高率で勝っている。しかし、以前、ある奨励会退会者が言っていたが、「7割2分ではまだ少ない。7割5分、つまり3勝1敗以上でないと、超強豪という域には入っていない」という意見もある。そして、七冠になどなると、翌年は一気に対局数が減少してしまい、勝負勘が鈍ってきて、ゆくゆくは棋士寿命を短くすることになるかもしれない、と、ちょっと余計な心配をしている。


16b9bfef.jpgさて、9月2日出題の詰将棋の解答。

▲5五角成 △同玉 ▲5六飛 △4四玉 ▲3三飛成 △3五玉 ▲3六飛 △2五玉 ▲2六歩 △1四玉 ▲4六飛まで11手詰。

初手を見つけると、そのあと一気に10手目まで進んで、最後の一手が正しいかどうか。正解手以外では、12手目に△4七香成と角を取られるのだが、気付かずに正解と思い込んだままになってしまいそうだ。

不動産屋の仲介で一戸建てを購入し、購入代金を支払って新居の鍵を手にしたものの登記を忘れてしまい、1年後に怖い人たちが集団でやってきて、強引に追い出されるようなものだ。

動く将棋盤は、こちら


16b9bfef.jpg今週の問題は、手数の割りに、ちょっとやさしめ。

駒数を少なくすると、紛れが少なくなるので、作者は目の錯覚とか期待するものである。

よく、場末の飲み屋に、「七段 鈴木某」とか棋士の詰将棋入りの色紙が飾られていることがあるのだが、だいたい、手書きの升目が適当に曲がっていて、解きにくい。

わかったと思われた方は、コメント欄に手数と最終手と酷評いただければ、正誤判断。
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セブン・シスターズ(アンソニー・サンプソン著)

2008-09-19 00:00:21 | 書評
ad89f9ed.jpg1975年にイギリスの出版社から原書が発売され、翌1976年に和訳されたのだから33年前の書である。副題は「不死身の国際石油資本」。セブンシスターズというのは、当時の石油メジャーだった7社のことである。EXXON(ESSO)、MOBIL、SHELL、TEXACO、CHEVRON、GULF、BP。以前、その業界の傍らにいた時に読んだ名著である。ある理由で再読してみる。

まず、この本は大著である。ハードカバー二段組で376ページ。1ページに1050字である。なぜ、読み直したという理由はいくつかあるが、最大の理由は、新潮社からある一冊の本をいただいたことからである。しかも月刊誌フォーサイト編集長の堤さんからの手紙つき。本の名前は「ロックフェラー回想録」。

その本が読み終わったら何か事情について書くつもりだが、簡単に言うと堤レターの主旨は、「とても長いけど、頑張ってね」ということ。定価2600円、652ページ、1ページ966文字の巨著を、「そのままBOOK-OFFに持って行ってはいけない」ということだろう。ロックフェラー家といえば、実はスタンダード・オイルの創業者である。現在もエクソンモービルの大株主で、その受取配当金は巨額と思われる。ロックフェラーを読む前に、スタンダードオイルつまりエクソンの初期の歴史を再度復習しようということ。

まず、読み直すとよくわかるのが、セブンシスターズといっても、実際にはそのうちの三社、EXXON、SHELL、BPが実質的なメジャーパワーを持っていて、残りの4社は力が小さい。カルテルなんかもこの3社が決めれば、追随している。そして、30年たって、結局、肥大化したのはその3社で、残る4社は消滅したり、吸収されたり、そのままの状態だ。3社のうち2社が英国系ということは、北海油田の大当たりと関連があるのだろうか。

そして、実は、この本はあまりに名著で、業界を裏側から描いているのだが、読み直してみると、「EXXON社の内側」からの情報が多いように感じる。EXXONの考え方が強く感じられる部分が多い。カルテル破りのインディペンダントの会社には、冷たい評価を感じる。

また、多くの現代のエネルギー本の石油産業史の中で引用されたり孫引きされたりする、悪名高い「アクナキャリー協定」そして「赤線協定」。この二つはともに1928年に設定されている。

アクナキャリー協定は、メジャー全社がイギリスのアクナキャリー城に集まり、狩を装い、世界シェアの現状維持を秘密協定したもの。協定の存在が世間に知られるのは第二次大戦のあと1952年のことである。思えば、日本が南方で石油をめぐっての戦争を行い、そして敗戦したのに、裏でこういうことが行なわれていた。

赤線条約は企業のカルテルではなく、国家のカルテル。オスマントルコの旧領である中東で石油が発見され、開発が始まったので、英国と米国が権益をシェアするために、赤鉛筆で地図に囲いをつけたことに由来する。日本の赤線と同じような話だ。

そして、1975年と言えば、オイルショックの後である。結局、メジャーというカルテルの他に、OPECという産油国のカルテルが力を持つようになって、主役がメジャーからOPECに力が移った時期である。

その後、パワーバランスは右転、左転して、結局は、やはりメジャーとOPECというスーパーパワーがしのぎを削っている。

本書で感心したのは、OPECの中のサウジアラビアの行動様式について。

今でも、サウジはあまり高い原油価格は希望せず、比較的米国寄りの主張をしている(とはいえ、OPECの結束を弱めるようなこともない)。本著では、サウジの野望について、OPECとメジャーが共同のカルテルに入ることを望んでいる、と推定している。そうなれば、世界経済を強烈に支配することができるからだ。(しかし、最近はロシア勢という第三勢力が秩序の撹乱要因になっているようだ)


サンプソンは、この他、ネルソン・マンデラのことや英国の解剖、情報戦争などに著書を持つ。

そして、デイヴィッド・ロックフェラーの回顧録を新たに机に横向きに載せてみるのだが。
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Dr.Gripのこと

2008-09-18 00:00:48 | 市民A
ボールペンをよく使う。手帳なんかもボールペンで書く。会議のメモとか、部下への指示とかも紙に書く(もちろん、口で言っても2秒後に忘れてしまうようなニワトリ以下の部下だからだが、取り替えるともっと酷くなりそうだからしかたない)。



一方、結構ボールペンを貰う機会も多い。三色ボールペンなんかお気に入りで、黒がなくなったら青を使い、青がなくなったら赤を使う。さすがにそこまで使うと、軸がボロボロになってしまう。そして、今年も数本を使いつぶしたので、次に、東京駅前の財閥系の大商社の株主総会でもらった、PILOT社製の高級ボールペン「Dr.Grip(ドクター・グリップ)」を使おうと袋から出す。

財閥系の大商社の株主総会では、役員が傲慢な態度で、株主を怒らせていたので、翌日、全部売却した。何人かの社員は知っているが、全員傲慢だ。社員が全員傲慢な会社の経営が傲慢でないはずはないわけだ。

そして、カタログとか売れ残りの便箋と封筒とかゴミの山の中で、ただ一つ使えそうだったのが、このボールペン。確か500円以上1000円以下だったような気がする。軸の中に「Mitsubishi Corporation」と刷り込まれているので、その文字を消すのは困難だ(分解すればいいのかもしれないが、そういう構造になっていない)。そして、試しに文字を書くと、10文字くらいでインクが出なくなる。1時間ほどたつとまた10文字書ける。中の替えインクを見ると、どうもタール状に固まっているようだ。

根が貧乏性なので、「交換インク」を買うことにする。大きな文具店に行くと、もちろん裏の方で交換インクは売っている。こんなの売っても儲からないだろうと思う。プリンターのインクカートリッジじゃない。ただのボールペンのインク。そして、たくさんの種類が売られているボールペンごとに交換インクの形状が微妙に違うようなのだ。

とても照合できないので店員さんに頼むと、ボールペンの型番と交換インクの型番の正しい組み合わせ表を取り出して、約5分後に該当製品を発見。99円とのこと。レジで支払おうとすると、店員さんは、親切に交換しようとボールペンを分解すると、まだ未使用でタール状にインクが固まっているのを発見。

店員:お湯で暖めると、復活することがありますよ。

おおた:えっ、復活・・

店員:交換インク買いますか?

おおた:えーーーーーーーーーと、買います。

いくらなんでも、お湯をかけてインクが出るかどうか確かめてから、もう一回買いにくるのは「恥ずかしい」。99円である。9万9千円じゃないわけだ。

そして、帰宅してから、お湯をかけてみた。全然期待していない。(ライターで炙るという方法は知っていたが、そこまでしたら危険だ)

お湯の中に5分漬けてから書いてみる。最初はABCを筆記体で書いてみると、細々とした線がかろうじて続く。ABC・・・XYZを何回か筆記体で書いてからひらがなや漢字を書くと、結構書ける。あいうえお、かきくけこ、金正男、イタリア、山田、地獄、五分後。書棚の本の背表紙からランダムに文字を拾って書いてみる。

結局、日本語をゆっくり書けば問題がないことがわかる。99円は無駄だったかなと一瞬後悔するが、次にインク交換の時に使えばいいのだろうか。また固まったりして・・
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やはりデジャヴな道

2008-09-17 00:00:20 | 市民A
リーマンに続いて、AIGも資金繰りに困窮している。メリルも加えれば、僅か数日のうちに3社の巨大金融グループが行き詰まるという事態は、日本でも10年前に経験済み。もちろん、今回は爆発の影響が世界中に撒き散らされている状況である。日本では、拓銀、三洋証券、山一の後、積極的に国が関与し、国有化したり、資本充当したりして、その後、合併時代に移行した。

現在の米国の状態は、ちょうど山一破綻時点と同様で、今後、さらに保険会社や欧州の金融グループへと連鎖が始まりそうな状況で、早晩、米国がカネを注入することになるしかないように思える。ポールソン財務長官は、「政府の金は使わない」と強がりを言っているが、結局、次の危機までの時間つなぎだろう。

日本では、資本注入にいたる間に、「民間企業に税金つぎ込むな」とか「経営者のモラルハザード」とかマスコミが書いていたが、結局、「国民が痛みを感じ始めて」、国家予算のつぎ込みに至る。今後、米国民が、「投資信託の紙屑化」「年金の減額」「各種保険金額の減少」「貸しはがしによる大手自動車会社の倒産による失業者増加」といったほぼ全国民に対する損失が見えてきた段階で、動き始めるだろう。おそらく1ヶ月以内かな。外から見れば、「戦争なんてやめて、金融会社の救済に回せば」と思いたくなる。


ところが、事態を複雑にするのが大統領選。

まず、民主党のオバマ候補は、年収20万ドル(2000万円)を超える層に対する税率アップを打ち出している。もちろん金融業界を含み、この層の人口は米国にはたくさんいる。日本にはあまりたくさんいないので、税率を上げても税収はあまり増えないのだが、オバマは「私自身を含めた富裕層への税率アップ」を公約にしている。一貫性からして、ウォール街の小金持ちを優遇する政策は打ち出しにくい。

一方、共和党はもともと、小さな政府が持論で、政府による経済のコントロールに否定的である。

そのあたりが、マケインの言っていた、「長官には民主党から起用も考えている」といった奇妙な発言の裏側ではないかと、ふと思う。


ところで、リーマンが世界中で何をやっていたか、よくわからないが、日本ではゴールドマンサックスと張り合って破綻ゴルフ場の買収を行っていた。ゴルフ場に限らず、あれこれ、手広く投資を積み重ねていたようだ。例えば、リーマンが報告していた「大量保有報告書」を見ると、この1年間では、「ダヴィンチ」「クリード」「ゼファー」「GMOインターネット」「原弘産」「サイバーファーム」「安楽亭」「地域新聞社」「太陽誘電」「イー・アクセス」「楽天」「島忠」「カプコン」「西松建設」といったところへの出資だ(上場会社)。

今後、日本法人の担当者が手がけていた、こういう案件は、一体、どうなるかということだが、本体の米国の社員が続々と辞めてしまっても、きちんとした指示がくるのだろうか。あるいは、「既存投資先の扱いは、『全部、君たちに任せるからね』」とかなるのだろうか。

そのリーマンへ投資していた邦銀が「あおぞら銀行」他、数多くあったというのも噴飯物で、「国内に貸付先が見当たらない」と言って、リーマンに貸して焦げてしまうくらいなら、自分で前述の企業に融資や出資をすればこういうことにはならなかったはずだ。だいたい「あおぞら銀行」って、既に一回つぶれたのではなかっただろうか。


さて、ニューヨークのリーマンのビルから、さっそく私物を詰めた段ボールを持って出てきた高給社員をみて感じたのは、「結構、私物をたくさん持ち込んでいるな」ということ。もちろん広いオフィスで一人当たりの面積も広大なのだろうが、少なくても、私なんか、会社の私物はビジネスバッグに入る量以内だ。というか、辞書と何本かのボールペンと電卓と歯ブラシと折り畳み傘だけかなあ。
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